2004年11月25日

ジャッジに合わせる[ADAPTING TO JUDGES AND AUDIENCES]

Debate Free Portで行われているCode of the Debater和訳プロジェクトの一部、ADAPTING TO JUDGES AND AUDIENCESの和訳です。


ジャッジに合わせる[ADAPTING TO JUDGES AND AUDIENCES]


観戦者分析の真髄は観戦者(訳注:特にジャッジ)に合わせて議論を選択・決断していき、そして彼らを理解しようとすることです。自分が主張することを自分の視点ではなく彼等がどうみるのか、主張や戦略を自分の立場ではなく彼らの立場で評価すること、これがキーとなってきます。



常にジャッジの役目を意識する

どんな決断(訳注:プレパの段階でどういう戦略を組み立てるか、試合中でどういうイシューセレクションをして、どういう説明をするか、という意味での各段階での意思決定)を下すときも、ジャッジを以下の基本的な項目で分析しましょう。
  • 論題の知識を良く知っている、ある程度知っている、あまり知らない
  • やる気がある、そこそこやる気がある、あまりやる気がない
  • 意見に同意している、反対している、意見をもっていない


ジャッジは常に
  • 第三者です。ディベータが言いたいことをディベータ自身よりも理解していません。
  • ディベート全体を見ています。ラウンドが始まる前、ディベータがスピーチを始める前、パートナーと準備をしているとき等々。
  • 対戦相手とあなたを比較しています。もし相手がなにか気に触ることをしてきてもやり返さないこと。相手が弱いところを強く突っ込むこと。差異を際立たせること。
  • 威厳があり上品な試合を望んでいます。バカバカしいことや不合理なこと、無駄にジャッジや対戦相手となれなれしくせずに、プロフェッショナルに振る舞うこと。タスクに忠実であれ。
  • あなたのエゴではなく、ディベートに興味を持っています。あなたの勝ちに対する欲望ではなく、出しているイシューに注目させること。
  • ディベータとほとんど同じようにとらえます。もしあなたがクレームやエビデンスの内容を聞き取れなければ、おそらくジャッジも同様でしょう。
  • 声には発しませんが信号を送っています。これでそのイシューをどうとらえているのか、把握することが出来ます。
  • あなたが相手よりいくつか優れている議論をしているのも知っているし、同様に相手があなたより優れている点も気付いています。全てで勝とうとするのではなく、ラウンド全体を見渡してどうなっているのか理解できるよう、信頼できる議論をすること。
  • 正しいです。ジャッジを説得することがディベータの仕事であり、その逆ではありません。


主なジャッジの分類

これはジャッジを分類する上で最も単純な方法ですがある程度の理解の手助けにはなるでしょう。分類はジャッジ自身が彼・彼女の役割をどう捉えているか、という点から分類されています。その役割にディベータが適応しようとする術は、その後生きていく中でも役立つでしょう。

A−アカデミックディベート大会のジャッジ
これが最も多くを占めるジャッジです。ジャッジはディベートに偏見を持たず、公平なディシジョンを下すべくラウンドに集中し、また論題やディベート自体に十分な知識を持っています。

B−コーチ
ジャッジは教育を行うために来ています、そしてAはよいディシジョンを下すことでそれを行います。それに対してBのタイプのジャッジは「何かを教えたいために」ジャッジをしているので、その心構えをしていましょう。傾向としてこのタイプのジャッジは年配でディベートのコーチをした経験があり、ここしばらくジャッジを行ったことがないかもしれません。教えるべきことがあると彼らに思わせることが得策です。

プレゼンテーション
  1. 普段よりゆっくり。ジャッジのフローをとるペースや頷きに合わせてデリバリーすること。
  2. 単語を組み合わせるのではなくしっかりとした文章でスピーチすること。
  3. シナリオ説明を各イシューごと(コンテンションごとなど)に最後にすること。
  4. サインポストを意識し、他の論点にうつる前に間を置くこと。
  5. 頷きなどに注意して、納得しているかしていないか、理解しているかしていないかに注意すること。

アーギュメント
  1. 全体像の構築のため重要な論点の前にはThesis statement(要旨を一文でまとめたもの)を提示すること。
  2. ディベート用語を避けること。誰もが理解できる言葉で説明すること(Link turnであれば「we solve that problem」、Permutationならば「You don't have to vote against us to gain that advantages of the counterplan」というように)。
  3. セオリーの議論に関しては必ず理由をつけること。たとえばCompetitivenessがないカウンタープランであるならば「Reject the counterplan because it is not competitive」というのではなくなぜそれがケースを否定しえないのか、その理由を説明すること。
  4. Line-by-lineの議論(訳注:なんでしょう?)をAと比較してあまり強調しないこと
  5. 議論・イシューを絞り、絞ったものを完璧に説明すること。
  6. 途中で要旨をまとめること(Internal summary)。イシューを移る際になぜ自分達が勝っていて、なぜそれが重要か説明すること。
  7. External summaryを活用すること。ラウンドで残っている議論をまとめてそれらの相関関係を説明する時間をのこすこと。
  8. ジャッジが慣習的な知識を受け入れ、その元ではたらいていることを前提とすること。
  9. エビデンスの使用をAのタイプより少なくし、より多く説明すること。

C−名誉ジャッジ
ジャッジは試合を楽しみたいと思っています、しかしCのジャッジはディベータが彼らを楽しませることを期待しています。大体の場合、彼らは素人ジャッジか、現在のディベートの形に幻滅しているか、本当に長い間ジャッジしていないか、コーチとして疲れきっていてただジャッジするという義務をこなしたいだけの人です。そういうジャッジにはラウンドを楽しく、そして明確にすることが得策でしょう。

プレゼンテーション
  1. Bタイプで挙げた内容をもっと行うこと。
  2. もっとゆっくり、もっと色々な表現で、もっと完璧に。
  3. ある程度の個数にテーマを絞り、それを多くの議論に適用していくこと。
  4. イシューを無視したと言われない程度に、主要な議論に集中すること。
  5. ジャッジとの間に自分とジャッジは分かっているが、相手のチームは分かっていないというような関係を築くこと。

アーギュメント
  1. Bタイプで挙げた内容をもっと行うこと。
  2. 主要な議論・アイディアに集中し、それがどう働くかを説明することに努力すること。
  3. 慣習的な知識を前提とし、そこから外れないこと。
  4. セオリーは全て「論理的に必要」であることを説明すること。たとえばCompetitivenessに関しては「Since you do not have to choose between the counterplan and our plan, it is not a reason to reject our affirmative case」という具合に説明する
  5. エビデンスをより少なくし、その必要性とエビデンスの中に存在している理由に重きを置く。
  6. ディベート用語を全く使わない、現実世界で使われている言葉におきかえる。
  7. ジャッジがイシューに基づいてバロットを書くのではなく、誰が勝っているかを先に決めてからそれに基づいてイシューを整理しているということを念頭におくこと。だから全体の印象が重要。


jun_beko at 20:56│Comments(2)TrackBack(0) debate 

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この記事へのコメント

1. Posted by べこ   2004年11月25日 21:13
あいかわらずバイトの度に一個のペースで進行中。

結構イラジャッジ対策な気もしなくもない。まぁ、でもコミュニケーションだから伝わることに重きをおくのであれば、それはそういうジャッジメントになるのかもしれんが。
2. Posted by 筝坵����糸�����篌�   2011年11月27日 04:57
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