京のお庭屋 『四季咲き』 どすえ

古都 『京都』 での出来事を中心に、徒然なるままに、心に移りゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくるブログです。 植物豆知識、ガーデニングや作庭、日々の些細な出来事などなどジャンルにとらわれない 『のほほん』 なお話しの数々でございます。

ども


相変わらず、梅雨の雨にもマケズ、カッパ着込んで仕事してますデス
現場では
「河童がカッパ着てる!」
「重ね着ですか?」
と毎回毎回、飽きもせずにイジられております
アルシンドではない


さて、今回の写真。
(クリックすると大きくなります)

ワシノアタマモ・・・?

よくある高架の風景。

ですが、

またまたこの理屈コキがあーだこーだと一言、二言、三言、言わせて頂きます

できましたら、クリックして大きくしてご覧下さい


注目するのは高架下の法面、ちょうど高架の陰に沿う辺り。


雑草が生えていない部分があるの、お分かり頂けますか

なぜ、雑草が生えないのでしょうか?



原因は、




これだけの高さの高架ですから、少し強い雨が降ればいくら高架下と言えども
相当量が吹き込むであろうと想像しますよね。

ところが、実際にはそうではない事を証明するのがこの写真なのです


強健でどんな所にも生える雑草。
雑草魂 と言わしめる程、ド根性の雑草。

そんな雑草でさえ、水分が不足する場所では生育できない のです


で、実は、これと同じ現象が、お庭でも起こっているコト、よくあるのです

それは芝生だったり、苔(コケ)だったり、タマリュウだったり、 (ラジバンダリ)
色んな植物のパターンがあります。

せっかく、綺麗に芝を張ったのに、タマリュウを植えたのに、
一部分だけ枯れてしまう、そんな場所のほとんどが、軒下や庇(ひさし)の下

そんな場所には、メンドーでも人為的に水遣りをして頂かなければなりません




自然 って、想像以上のコトが多いのですが、
案外想像以下の場合も、あったりします。

ま、大抵の場合、そこにニンゲンが絡んでるコトが多いのですけれど。

ども


さて今回は、こんな写真から。

写真はクリックすると大きくなります。

モフモフ

ご存知の方も多いはず。

スモークツリーです


このモフモフ感、たまりませんねぇ

比較的生育が早くどなたにも育て易い樹種です

最近は色々と園芸品種が増えて、花柄の色や葉色、矮性種など

育てる環境や好みに合わせての選択肢は増えてるみたいですね


一応、植木屋さん的なコトを書いておきますと、

この『ケムリ』 、 上にも書きました様に、花柄 なんですね



花は目立たないのですが、種を遠くへ飛ばすための手段として、

花柄を煙の様にフワフワした見た目にすることで、その機能を

十分に果たせる様になりました



それと、今回の現場のもう1枚。
セツナカァ

玄関アプローチの階段に敷いた作業用シートに散在するのは、

常緑ヤマボウシ』の花。


これは、常緑ヤマボウシの中でも、ホンコンエンシス メラノトリカ(通称ガビサン)です。


我々植木屋さんのお仕事の大半は樹木の剪定です

樹木にはそれぞれ切るべき適切な時期
ってものがございます

概ね、花終わりが適期とされている事が多いです。

しかも樹種それぞれ、ビミョーに違います


ですからね、それがかなりの確率でお客様皆様が同じ時期に固まってしまうのですよ。

ですのでね、今回の写真のお宅の様に、お伺いする順番によっては、

スモークツリーもヤマボウシも、見頃の時期に泣く泣く剪定してしまわなければならない事が、

あるのです。 

花の付いた枝を切るのは、本当に忍びない



今回のお宅も、見頃や次年度の花付きや、諸々を考えると、

来月までお待ち頂いても良かったのかも知れません。

順番なので、、、すみません


ま、そんなこんなで、繁忙期真っ只中の今、

ぎっくり腰と右肩痛にもめげず、日々奮闘しておりますです

では、また

ども

今日もなかなか暑い1日でしたね
日差しは少なかったのですが、湿度が高かった様な気がします

先週の事ですが、お仲間からお声掛け頂いて、修学院離宮内のマツの芽摘みに
行ってまいりました

は2日間だけでしたが、延べで約2百数十人もの人手がかかるお仕事
気の遠くなるお仕事ですね

2日間、朝から夕方まで、ひたすら、ただひたすら芽摘み
基本的にはですよ、全て手作業なのです

爪と指を使って伸びた芽を摘まんでいきます。
2日間、ずっと、ずっと、ずぅ~ッとやり続けていると、
爪も指もかなり痛くなります。

ゴールデンウィークも過ぎれば、マツの芽も固くなり始めます。
いかにアカマツと言えども1日目終わりで既に、指が、爪が、イ タ イ
通しで全てのマツをこなされる方々の手は、
いったいどーなっているのでしょーか
そのタフさには本当に頭が下がります



さてさて、突然ですが、問題です
写真の花は、何の花でしょうか
(写真をクリックすれば大きくなります)


シキミヤテ


        シキミナンヤテ



花だけ見れば、なかなか馴染みの無い花ですが、

葉や雰囲気を見て、感じて頂けましたら、

おっ!とお気付きになられるのではないでしょうか。







正解は、





『シキミ』です

へぇ~こんな花が咲くんやって思われる方が多いのではないでしょうか。
葉はお供え物に使う事が多くても、花として見る機会はほとんどありませんね。

普段、良く知っているつもりの事や人でも、場面が違えば、
全然違う、知らない一面に気付く事、ありますよね

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