それは誰もが認めることだろう。
あんなに熱い野球はなかなか見られない。
3位争いという戦いがあり、終盤の下位チームの試合にも緊張感がある。
非常に面白いシステムだと思っていた…
が、
インターネットの某巨大掲示板などで意見を見てみると、
どうもみんなが賛成しているわけではないらしい。
その理由はこうだ。
「リーグ勝率1位に対するアドバンテージが少なすぎる」
プレーオフは、リーグ勝率1位のチームは全ゲームをホームで戦える。
また、2位に5ゲーム差をつければ1勝としてカウントされるというルールもある。
これでは少ないと。
もっと巨大なアドバンテージがないと、
せっかくリーグを1位で勝ち抜いた意味がないと。
しまいには、1位のチームには最初から1勝を与えろ、とか、
3位のチームは出なくていい、なんて意見も出てきていた。
(あるいは3位が勝率5割以下なら出場権ナシとか)
違う違う。考え方を変えなければならない。
プレーオフが導入されたということは、リーグの1位はプレーオフの
アドバンテージを得るためのものだと考えなければならない。
決して優勝チームを決めるためのものではない。
極論すれば、
「プレーオフで優位に戦うためにリーグで1位を目指す」
こう考えるのが本来の姿といってもいい。
プレーオフとはそういうもんだ。
プレーオフからが本当の戦いなのだ。
わしは、バスケットボールが好きで、中学から大学のころは
毎年NBAを熱心に見ていた(最近はあまり見てない。下記の内容が
今と違ったらゴメンナサイ)。
NBAは完全にプレーオフからが勝負だという考え方だ。
リーグを戦うのは、プレーオフでホームコートアドバンテージを得るためである。
しかも、NBAのアドバンテージは
「全7戦のうち4戦をホームで戦える(相手よりホームゲームが1戦多い)」
これだけである。
全部ホームなんてことはなく、ましてやゲーム差によって1勝もらえるなんて
ことはない。
それでも大体は1位のチームがファイナルまで上がってくる。
アップセットはまれなケースだ。だからこそ、アップセットが大騒ぎになる。
リーグ8位のチームが1位のチームを破った、なんてことになると
大事件なのだ。
NBAの場合、1位のチームは62勝20敗くらいでリーグを終える。
勝率は約76%だ。
マイケル・ジョーダンが君臨していたシカゴ・ブルズなんて
72勝10敗だったことがある。ほぼ90%だ。
たいして、日本のプロ野球。
ソフトバンクの勝率は89勝45敗の66%。
3試合に1試合は負けているのである。
どうみてもNBAのほうがプレーオフが不要じゃないか。
勝率90%なんて、もう優勝で文句なしだ。
それでもNBAはプレーオフを戦う。
監督、選手、ファン、みんながギリギリの興奮を、緊張感を楽しんでいる。
「ウチは勝率がいいんだから1勝よこせ」なんて言わない。
不要論なんて出てこない。プレーオフにはそれだけの面白さがあるのだ。
バスケと野球は違う? そんなことはわしも承知している。
野球はバスケットボールやラグビーに比べて、実力差が出にくいスポーツで、
強いチームが絶対勝つとは限らない。優勝するチームでも4割近く負けるのだ。
でも、だからこそプレーオフなんじゃないか?
ソフトバンクはロッテより絶対強いと言えるか?
勝率66%のチームと63%のチームに大きな差があるのか?
「実際リーグでいい戦い方してたのはロッテだった」っていう
意見も某巨大掲示板には書かれていた。
ならばプレーオフで雌雄を決してもいいじゃないか。
緊張感みなぎる短期決戦。投手のローテーションなど、監督の采配も
より大きく反映されるだろう。選手には大舞台での勝負強さも求められる。
かといって、運だけでどうにかなる1発勝負でもない。3戦先勝ルールだ。
これを勝ったほうが真の強者でわしは文句ない。
わしは、プレーオフ大賛成だ。
考え方を変えればいいじゃないか。
「優勝はプレーオフで決まる」
「プレーオフを優位に戦うためにリーグ戦で1位を目指す」
こう考えようじゃないか。
ただ、チームが多い方が絶対いいとは思う。
例えば、16チームにしてみる。
セ・パ各8チームの16チームでリーグ戦を行い
それぞれ上位4チームがプレーオフ進出。
いや、1リーグに8チームは多いと思うなら、
5チーム×3リーグの15チームで、
各リーグの1位+ワイルドカードの4チームでプレーオフ
でもいいだろう。アメリカにちょっと似てるかな。
確かに再考の余地はある。ないわけがない。始めて2年目なのだから。
でも、どうだろう。
プレーオフ、面白かったじゃないか。
やめるなんてもったいない。
ルールを変えるのはもちろん結構だ。めいっぱい考えよう。
わしはプレーオフ好きだぞ。
賛否両論のプレーオフだが… へのコメント一覧
多々参考にさせてもらってるよ(笑)。
因みに昨日のコメントごめん。 俺酔っ払ってた。
わし、一応プロだから。
そりゃ、文章力で負けちゃいかんわい。
わしがタダマサくんよりボクシング強かったら
困るだろ?
あと、19時から酔うなよ(笑)。
石川選手のblogから来ました。
格闘ネタを期待してきたのですが、この記事は深く頷きながら読んでしまいました。
大賛成です!
自分はスワローズキチガイで、ロッテにもソフトバンクにもさほどの思い入れなく見ていましたが、今年のプレーオフは本当に素晴らしかったですよ。
セリーグの球団のファンとしてジェラシーを感じたくらいです。
では、他の記事も読ませていただきますね。
格闘技ネタも、いっぱい書いていくんで楽しみに
していてください。
さて、スワローズが好きなんですね。
わしの母ちゃん、昔ヤクルトおばちゃんだったよ。
関係ないか…。
これからも遊びに来てください!
日本人って、リーグで最終的に一番強かった人とか、トーナメントのような分かりやすい強さが風土にあるような気がするかも。敗者復活はあれど一番強い人とはやらせてもらえなかったり。
チーム数を増やしたり、リーグを分けてっていう案は良いですね!ただ巨人(今はドル箱じゃないかもしれないけれど)と試合できないセの球団は嫌がるでしょう。
TV放映などの収入分配と、プロ野球&ノンプロ&高野連などのヒエラルキーを変えないとダメでしょうけど。
巨人と試合すれば儲かるって時代は
もう終わったかもしれないですね。巨人対阪神より
ロッテ対阪神の方がお客さん多かったりして…。
ソフトバンクもお客さん多いし、リーグ増やしても
それなりにやれるかもしれませんよね。
ここのブログの影響で最近バスケも見るようになったんですよ。
NHK衛星第一のおかげで、NBAが簡単に見られるようになったてのもあるんですが。
NBAのプレーオフの制度を知りましたが、これと日本のプロ野球のプレーオフを一緒にしちゃいけませんて(笑)
プレーオフがめちゃ長いんですね。しかも、プレーオフに出れないのって下位の2チームくらいですよね?
日本だったら、逆にこれじゃあリーグ戦が意味ないじゃんて議論になりそう。
まぁ、私はプレーオフ大賛成ですし、リーグ優勝と日本シリーズに出場チームが違うてのもおかしいと考えています。
Kさんの言うリーグを3つくらいにするってのも良い案だと思います。
今頃、長々と失礼しました。