上松 48
陵南のリードで3rdクォーターが終了。
ザワザワ……
会場はざわついていた。
未知のシード校・陵南のゲームに。
そして、注目度Sのプレイヤー・仙道彰のプレーに。
「強い。やはり強いぞ、陵南高校」
「特にあの仙道。全国でもトップクラスの選手だ。いや、もしかしたら…」
「今大会ナンバーワンプレイヤーかもしれない…!!」
観客席。
宮城 「福田抜きでもこのリードか。この試合はもう問題なさそうだな」
彩子 「神奈川代表、揃って16強進出ってことね」
宮城、ニヤリ。「優秀だな、俺たち」
隣で黙って座っている神。 「…………。」
『ビビーーーーーーーーーーー!!!!!!』
4thクォーター開始。
陵南、上松ともにスターティングメンバーがコートに入る。
仙道 「よし、行くぞ。最後まで油断するなよ」
「オウ!!!!!」
園原 「まだ時間はある。最後まで諦めるな」
「オウ!!!!」
ラスト10分の戦いが始まった。
その頃、
体育館ロビー。
「センドーってやっぱりすげえんだな」
「ああ、なんか花道とは歓声の内容が違うもんな」
「そうそう、ため息交じりっていうか。質が違う、質が」
「カッカッカ」
談笑中の桜木軍団。
ピッ
自販機のボタンを押す洋平。
「なんだかんだで、神戸も3日目突入決定か」
(俺たちの財布も心配になってきたな…。ま、パチンコで稼いだ金だけどよ)
ガコン!
洋平、ペットボトルのウーロン茶を取り出す。
高宮 「あ、洋平、オレも!」
洋平 「あ? 同じでいいのか?」
高宮 「いや、コーラ」
洋平 「ったく…」 (それ以上太る気か?)
ガコン!
洋平、ノンカロリーのコーラを取る。
(せめてもの抵抗だ)
「ほらよ」
そして、高宮に放る。
高宮 「あああ!! バカヤロー、コーラを投げるなあああ!!!」
ガン!!
慌てた高宮、ペットボトルをキャッチミス。。
「ああああ!! コーラがあああ!!!」
ゴロゴロゴロ……
床を転がっていくペットボトル。
ガタ!!
立ち上がって、追いかける高宮。
「気が…!! 気が抜ける!!!」
洋平 「なーにやってんだよ……」
ヒョイ
腰をかがめて追いかける高宮の視線の先、
誰かがペットボトルを拾った。
「おお、ワルい…、サンキュー」
高宮、視線を上げる。
遥か上方に、坊主頭。
高宮 「デカ…!!」
(花道より、いや、もしかしたらゴリよりもデケえぞ…。)
そして、ペットボトルを拾い上げる手を見て驚く。
(腕、長っ……!!!)
坊主頭の男、高宮にコーラを渡し、すぐさま去っていく。
長身の男たちの集団と共に。
――KOBE
男たちのジャージの背中に書かれた文字。
洋平 「神戸……」
野間 「あれは、兵庫代表の北野坂高校だ」
洋平 「ん?」
大楠 「なんで知ってんだ?」
野間 「湘北の、次の対戦相手だからだ」
パンパン!
丸めたパンフレット(湘北の1年から強奪したもの)を叩く。
「……!!!???」
洋平 「そ、そうなのか……」
大楠 「あのデケエのが、花道たちの次の相手かよ」
高宮 「あああああ!!!!!」
洋平 「ん…!?」 (今度はなんだ!!?)
高宮 「これ、ノンカロリーじゃねえかよ!!」
洋平 「は…!!?」
そして、コートでは…
バス!!!!!
「おおおおーーーーーーー!!! 7番来た!!!」
「福田のゴール下だ!! 粘り強い!!」
4thクォーター 残り7分
陵南 75
上松 52
田岡 「よーーーっし、いいぞ福田!!!」
彦一 「さすがフクさん!!」
福田が復帰した陵南が、さらに点差を広げていた。
中村 「ゴール下の強さに定評がある上松を相手に…」
弥生 「彼のインサイドも全国屈指のレベルね」
荒石 「やっぱアイツが入ると中が強くなるな」
桜木 「フン、あのくらい大したことねー」
荒石 「ホントに自分以外の人間を褒めることを知らねえんだな」
桜木 「フン」
そこに、
洋平 「オーイ、花道」
桜木 「ぬ?」
桜木軍団登場。
桜木 「どこ行ってたんだ、お前ら」
洋平 「北野坂高校の奴に会ってた」
桜木 「キタノサカ?」
宮城 (……!!?)
「北野坂、だと…!!?」
洋平 「あ、わりい。会ってたってほどじゃねえや」
宮城 「いま、いるのか? ココに…」
洋平、コートを挟んで向かいの席を指差す。
「ああっと、アレだ。あそこの奴らがそうだよ」
天崎 「あの…、樋口って奴、見ましたか?」
洋平 「ヒグチ…? はて…」
高宮 「名前まではさすがに分からねえよ」
「そうか…」
宮城、天崎、ジーーッと北野坂メンバーの席を見る。
「あ、アイツだ、多分! あの坊主頭の」
週刊バスケの写真と合わせて確認しつつ、天崎が指差す。
宮城 「おお、アレか。確かにデカそうだな」
洋平、同じ場所を見る。
「ん? アイツなのか? さっきの奴じゃねえか」
宮城 「知ってるのか?」
洋平 「いや、知ってるっていうか……」
高宮 「アイツはいい奴だぞ」
「ウンウン」
桜木軍団、いっせいにうなずく。
宮城 「い、いい奴……!!??」
(そんな情報はいらねえ……。ていうか、何でそんなこと知ってんだよ…)
ガタ…!!
「ん?」
宮城、振り向く。
桜木が立ち上がっていた。
「アレが、俺たちの次の相手か」
宮城 「花道……??」
桜木、ニヤリ。 「ちょっと見てくるか。ヒグチ君を」
「………!!!」
晴子 「桜木君…!!?」
彩子 「ちょ、ちょっと、何考えてんのよ!!」
安田 (ダメだ、全然いい予感がしない…!!)
桑田 (事件の予感はプンプンするけど)
「行ってくる」
桜木、出発。
桑田 「行っちゃった……」
安田 「知らないぞ、どうなっても…」
宮城 「ったく……」
荒石、ニヤリ。
「いいねえ、面白そうだ。俺も行ってみるか」
宮城 「あ…??」
彩子 「あ、荒石……!!?」
荒石 「花道だけじゃ心配だろ。ケンカでもおっ始めそうで」
彩子 (アンタもいるほうが余計心配よ…!!)
荒石 「樋口ってのはセンターの選手なんだろ? 俺にも大いに関係あるぜ」
宮城 「荒石……」
ガタ…!
荒石、立ち上がる。
そして、桜木のあとを追うように、北野坂高校のブロックへ向かっていく。
桑田 「荒石も行っちゃった……」
安田 「もう何も起きない方が奇跡だな…」
天崎 「あ…!!!」
「ん?」
一同、天崎の視線の先に注目。
コソコソと腰をかがめた体勢で歩いている桜木軍団。
逆側から北野坂高校のブロックへ向かっている模様。
4人ともニヤニヤした表情。
宮城 「アイツらまで……!!!」
一同、眉間にシワ。
「事件の予感が……」
続く
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(465) へのコメント一覧
毎週土日楽しみで仕方ありません!!!!
陵南戦で、仙道に何か起きちゃうのかってドキドキしちゃったよ。
やられた(苦笑;;
樋口くんとはこういう展開から知り合っていくんですね☆
えっと………一回大学編読み直そうかなぁ(^-^;
事件の予感って、ちょっとドキドキですが、ケンカはダメよ!桜木君!って晴子さん止めに行くかなぁ(´艸`)
仙道君を見つめる神君の心境……気になります。
更新お疲れ様でした♪
伏線が回収されていきますね(´ー`)
おぉ〜
深夜、もう一つ更新を!
おねげしますだ!
湘北はここで消えるか…
皆このパターンでやられるのかな?
わくわくする。
更新ありがとうございます!
樋口が清田みたいなタイプの性格だったらおもしろいな〜
それとも一ノ瀬みたく真面目くんなのかな〜
$$$$$$$
完璧に存在を忘れてた!!
渡辺タクヤはその次ですかね?
まさか・・・湘北ここまで?
乞うご期待
Kさん、乙
あまり読んだ気がしない…
御意
なぜならマンガには、深体大の唐沢監督はベスト8までいかなきゃ上の連中を説得させられないみたいなことが描かれてるから。
でもそれを上回る描写をKさんに期待!!!
まだ湘北が消えることはないかと思うっす!
活躍すれば山王に負けても取るっていってたし。
冬もあるし。
あと桜木と森重の直接対決は何回あったか大学編に書いてあったような?
(なかったらすいません)
少なくとも森重か樽瀬と戦ってほしいな。
樋口はまだ2年ですよ??
来年にベスト8行く可能性の方が高いんじゃない?
まぁどっちにころぶかはわからんけどさ…
1、2年時にでもベスト8に残ってれば可能では?
スラダンの続き、運動会、アメリカなどなど
最近はコンテンツがますます充実してて
毎日覗いてます!!!!
樋口はまだ二年桜木とかと同じだからまだ勝敗不明
なら、来年3年時にベスト8行くことも考えられるでしょう。
ベスト8というのは赤木が無名だったからだろ。そんな制度はねーよ。
もう頭が混乱中
樋口くん、良い人なんですね!
わくわく^^
花道と森重は1勝1敗ですよ。
桜木はいつからテナガザルっていうんだろう
できれば明日も更新してください
ニヤつくの堪えるのが大変です。
また次に期待!!
湘北はスタメン全員関東一部推薦レベルですよ。
まぁ高卒プロならわからんけど
樋口君ベスト8決定で深体大入学おめでとう説に待ったをかけます。
樋口君は週バスに載ってるって事は全国的に注目選手でしょ?ゴリの場合は無名チーム&選手で唐沢監督も回りを納得させる為のベスト8でしょ?なら週バスで元々取り上げられている知名度のある樋口君はベスト8に入らなくても推薦もらえるんじゃね?…と思いまひた。
赤木・杉山はそれまで実績がなく無名だったから、基準としてベスト8が必要だったわけで…
それに試合中に河田相手に対等にやれたら、ベスト8じゃなくても取るって言ってるやん…
優勝チーム相手に接戦だったら評価も変わるだろ?
上を説得する方法はいくつかあるんだよ。
子供にはまだわからんか…
まぁ樋口は大学編見る限り仙道・流川レベルとまではいかないと思うので、どっかで全国ベスト8に入ったんだろうね
Kさん、やりますね。
やはりここで強敵。
桜木と流川の絆を強める一戦か、果たして。
ベストエイトに期待や!
そしてみなさんの意見を聞いて思ったこと、
自分のバカさに恥ずかしさを感じます(笑)
荒らし的な発言すみません(´Д`)
本当は赤木も欲しかった。彼は特別だ!
来年は流川と森重を獲る!
よーく調べてから書きましょう
考えないでカクのはマスだけにしてくれ!
サルが多くて困るわ
その通りですね。原作でいう豊玉戦の前のような空気になるのかな?豊玉も北野坂も同じ関西の高校だし・・・
今面白い企画してて、参加募集中だからさっ!
バスケしてない所の物語にも期待したい!
あと、地獄のミサワにも期待したい!
そんな奴等がバスケについて語るなよ!
キャラの何年とかは いいとして、原作でも赤木にキッチリとベスト8を狙ってほしい理由書いてんのに、深体大の推薦条件がベスト8以上と何故なるんやろ…
センター樋口を止められず、流川不調で点が取れず、ファールトラブルもあって、北野坂84‐56湘北くらいで敗退。
そういう経験も必要かと思います。
森重クラスの実績なら深体大が取りにきてるだろうけど。
Kさんへの要望としてだけど森重が青葉選んだ決め手が知りたい。
暇だからスラダンについて語り合える人メール 下さぃ。
そんな情報はいらねえっ
に笑いました♪
試合も大好きだけど、こういうコミュニケーションがあるからおもしろいんですよね。
一人一人色んな意見が出てくるのは当たり前、だってフィクションだから。
でもこれは違うとか人を罵るのは違うと思います個人的に。
だってフィクションだから。自由だから。
Kさんさえ本当のスラムダンクの作者じゃねんだから。
なにが起きてもいんだから。
とにかくKさんの発想力に敬意と感謝を込めて、個々色んな見方で読ませてもらお。
あるものに対して否定するのは小学生でもできます。
そのあるものを創りだすのがすげー事。
続き楽しみにしてます。
青野さん=森重みたいな感じでしょう。
あの時は大野さんけがして負けちゃったから深体大が青葉にまけたんですよ。
わかり安かった
兄が監督に推薦したんじゃね?
夏休み前から読み始めて、今追いつきました!!!
Kさん素晴らしい作品ありがとう!!!!!
初期の頃の方が試合の展開がもっとスピーディーというか
迫力を感じたというか
もっとのめり込める様な気がする
最近ちょっと展開が
くどいんじゃないかと思う
読んでて楽しいは楽しいんだけど
次回が楽しみで待ち遠しくてしょうがない
という事が失くなった
黒子→存在が無になる
火神→コートのどこからでもダンク
緑間→レイアップ糞高い
青峰→変なシュート打ちすぎで脱臼
紫原→身長3m
赤司→速さチーター
リコ→人の裸見れるようになる
黄瀬→無の存在になって身長3mで速さチーターでレイアップ糞高いでコートのどこからでもダンクできるけど変なシュート打ちすぎて脱臼して監督に移行するが人の裸が見れるようになり逮捕
黒子が3年になると「偶然の世代」がでてきて1回戦で偶然敗退。
「偶然の世代」は偶然優勝。
筋がとおってないけど、楽しいてす。
バスケしらないから描けるとおもいます。そこまで成長できるなら無敵だし、揃いすぎだし、実際そんなうまくいきません。
あくまで空想。なので楽しく読ませてもらってます
なのでバスケに限らずアスリートを舐めて書かないでください。
ほんとにお願いします
黒子はバスケを題材にしたいろんなありえない能力をもつ選手がそろうほんとに「漫画」って感じだから別にどんな能力がでるかわからないしKさんに便乗して冗談半分で「考えた」だけだからそこまで批判されなくても…(笑)
表現の自由かな(笑)
とりあえずKさんが黒子の続きではなくスラダンの続きを考えたのはある意味正解みたいなもんですね(笑)
これからも頑張ってください
黒子って何気に面白いよね。バスケ漫画スラダンのせいでだいたい続かないけど続いてるし