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  • 2014年09月09日00:07

錦織圭、決勝へ。空いた扉は閉まらない。

こんにちは。

週末は久々に、深夜(早朝?)のテレビに噛り付いていたKです。

理由は言うまでもありませんよね?
はい、錦織選手の試合を観ておりました。ええ、観ておりましたとも。


いやあ、やりやがりましたね、錦織。
日本人初の四大大会決勝進出ですか。

素晴らしい試合でした、特に第3セットでタイブレークまで
もつれ込んだ時の……

なんていうことは、テニスを全然知らないわしには書けませんので
(正直、テニスの試合をまともに観たのは、今回含めて両手の指で
数えられる程度しかございませんし、自分としてもプレイの経験は
体育の授業でチョロっとやっただけですし)、そこは置いときまして。


今回は、「準決勝を勝って決勝に進出した」という、
その「事実」に注目したいと思います。


日本人は身体能力的に他国より明らかに優れているわけではなく、
基本的にスポーツの世界では、挑戦する側の立場にいることが多いです
(柔道や野球のように、追われる側にいる種目もありますが)。

W杯ベスト16が過去最高記録のサッカー、何十年にもわたり五輪出場を
逃し続けているバスケ、栄光時代の強さをすっかり失ったバレーボール。
世界的にメジャーな球技において、特に男子は大きな舞台で記録を残せていません。

テニスも同様でしょう。

今回の錦織の決勝進出が史上初なわけですから、これまで四大大会で優勝した
選手は当然おらず、スペインやフランス、アメリカ、ドイツのように、
世界の上位ランカーがたくさんいるわけでもありません。


だからでしょう、
「世界の壁」とか「世界への扉」とか、そんな言葉がよく使われます。

その壁はすごく高くて、その扉はきつく閉ざされていて、
向こう側へたどり着くことはそうそう簡単ではない。
世界で戦うこと、世界の頂点に立つことの難しさを表現する言葉ですよね。

これ、結構大事なことでして、
挑戦する者の精神にすごく大きな影響があると思うんです。

この表現が頻繁に使われる競技、使われなくなった競技、
そこに間違いのない、差が、あると思うんです。


挑戦する者、あるいはその周辺の者に、「絶対に無理」という空気がある場合、
その壁は頂上が見えないほどに高く、扉はどれだけ力を込めてもビクともしない。

たとえばバスケットボール。
日本が五輪で欧米の強豪と互角の戦いを披露すること、
さらにはアメリカを倒して五輪を制することについて、
ほとんどの人間が「絶対に無理」という言葉を使うでしょう。
その扉は一切開く気配がありません。

たとえばボクシング。
日本人がヘビー級の世界ランカーになること、
さらには王者になることを、現実的な目標として捉えられる
ボクシングファンは相当少ない、あるいは一人もいないのではないでしょうか。
この扉も開く気配はありません。

一方、サッカーW杯については、「いつか優勝する日が来る」と
本気で思っているファンが少ないながらもいるような気がしています。
また、本田圭佑のように、優勝を目標に参加している選手もいます。


この差は何なのか。


ひとつは、扉を開けたことがあるからなんだと思います。


男子サッカーの日本代表は、過去に五輪でブラジルを破ったり、
コンフェデ杯などのカップ戦でフランスやイタリアに肉薄したり、
親善試合まで含めれば、何度も世界の列強と好勝負を披露した経験があります。

もうW杯に出ることは当たり前のように捉えられているし、
かつての中田、現在の長友や香川や本田のように、
欧州のビッグクラブで活躍する選手もドンドン増えてきています。

そう、サッカーは扉が開いているのだと思います。

先日のW杯の惨敗で自分達と世界の列強の差を改めて知らされはしましたが、
「一生届かない」ような感覚にまでは陥っていないのではないでしょうか。

扉が完全に閉まってしまったとは、思っていないし、
壁が高いことは事実だけど、頂上が見えないほどには高くはない。

次はどこを目指すか、という前向きな気持ちがちゃんとありますし、
いつかは頂点へ、という思いもまだまだ薄れてはいないでしょう。


つまり、一度開いた扉は閉まらないのだと思います。


勝負の世界ではよくあることです。

一度、扉が開くと、「絶対」がなくなるということは。

バスケットボールの世界では長らくアメリカが絶対王者として君臨してきましたが、
いまはスペインやアルゼンチンなど、本気で彼らの首をねらう、
というか実際に倒すチームが普通に表れています。

それはアメリカが敗れたからです。

アメリカとて無敵ではない、ということがわかると、多くの二番手以降の強者が
「自分達でも勝てるんじゃないか?」というモードに変わり始めるのです。

無敗の王者が一度敗北を喫した後、そこから色んな相手に
敗れるようになることはよくある光景だったりします。

格闘技の世界でも多いですよね。
グレイシー柔術は絶対無敵だと思われていたのに、彼らが桜庭に負けた後は、
もはやグレイシー超えを快挙と表現する文化すらなくなりました。


錦織は間違いなく扉を開けたでしょう。


今回、多くの日本人が彼の優勝を「普通に」願っています。
仮に決勝で敗れたとしても「次」を語るはずです。

そして、それは錦織以外にも広がるはずです。

これ以降、テニスの四大大会について「日本人が制することは絶対不可能」
とはもう言わないと思います。錦織がここまで来たのですから。


開いた扉は閉まりません。

だから「壁」という表現についても、
それをクリアした際は「超えた」というより「破った」と言いたい。

「超えた」だけでは、まだ高い壁は残ったままだけど、
「破った」時は、壁そのものがなくなるわけですから。

破ればもう壁は現れません。
絶対に無理なんでもう言わなくなるのです、一度破ってまえば。
自分達だってやれる、という考え方に変わるのです。

それは選手も、そして応援・サポートする周囲も。

※サッカーはまだ「壁を破る」までは行ってないかな…。


さあ、錦織はあと一つ、大きな大きな戦いが残っています。

勝つと信じています。
先日開いた扉をさらに粉々に砕いてくれると信じています。


いまから何十年か経った頃、わしらがジジイババアになった頃、

「いまじゃ信じられないかもしれないけどさ、
昔は日本人がテニスの四大大会で優勝するのなんて、
絶対無理だって言われていたんだよ」

と、子供たちに話しているかもしれませんね。


しかし、とんでもない男が現れたもんです。
間違いなく歴史に残るであろうスーパーヒーローが今ここにいるのです。

それをリアルタイムで観られる我々、ちょっと幸せですね。


ではでは。


追伸:朝6時ですね。談話室行きましょうか!


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  1. 1.
    • !!!!
    • 2014年09月09日 00:12
    • 5
    実は車椅子テニスは男女アベック優勝してますよね!!(男子の国枝さんは年間グランドスラム達成)
    錦織も続いて欲しいですね!!
  2. 2.
    • ちょ
    • 2014年09月09日 01:22
    全盛期に突如引退してしまった伊達さんにも壁を破る力はあったんです。
    世界一のグラフにも勝ちました。
    あの時の松岡さんもあつかった(笑)
    伊達さん、いつか頂点にと思ってたのに…。
    でも、錦織君がやってくれるでしょう。
    優勝の事実、結果を期待していますー
  3. 3.
    • 初コメ
    • 2014年09月09日 02:51
    Kさんの言う様な未来を望んでいますが、テニスに限り中々難しいそうです。理由はたくさんあるので省きますがw
    どうでもいい情報として個人的過小評価日本人アスリートはテニス錦織、スノーボード国母、体操内村です!
  4. 4.
    • Ta9
    • 2014年09月09日 05:29
    僕もテニスは詳しいわけではないですが、本当に凄い瞬間に立ち会っているような気がします。
    見る人に夢をストレートに与えられるスポーツの素晴らしさを体感しています。
    願わくば年老いた時「今じゃあ信じられないかもしれないが、日本人が四大大会を制したことがあるんだ」ではなく、kさんの言われるように「今じゃあ信じられないかもしれないが、四大大会制覇は不可能の言われた時代があったんだ」と言いたいですね。

    記事にしていただきありがとうございました!
  5. 5.
    • リン
    • 2014年09月09日 09:01
    これを気に(というのは変かもしれないが)他のスポーツでも壁を破るスポーツがでてきてほしいですね(o⌒∇⌒o)
  6. 6.
    • 浮舟
    • 2014年09月10日 16:34
    ここ最近kさん面白くなかったよ。
    きっと熱がなかった。
    今回の記事を読んで思い知らせた。
    やっぱあんた最高だ。
    スラムダンクの続きでも子供のことでもいい!熱く書いてくれ!!
  7. 7.
    新しいことを何も求めることはない。すべきことはただ一つ。準決勝までの戦い方を常にできればよいのだ。あの、「ゲームボーイ」の戦い方を。
  8. 8.
    • だい
    • 2014年09月11日 03:18
    手の字も知らないくせに。

    だまれっ!!!




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