屋良 27
食い下がる屋良城。
カマラのキックアウトを受け取った安谷屋が、
ミドルシュートを決めた。
その前の攻撃(カマラ⇒並里)から続けてのパターン。
佐久本が手を叩く。
「さあ、ディフェンス!! 一本止めよう!!」
「オウ!!!!」
並里 「マーク、しっかり!!」
カマラ 『大丈夫!止めるよ!!』
声を掛け合う屋良城メンバー。
弥生 「また屋良城の雰囲気がよくなってるわね」
中村 「ここ2本の攻撃は大きいでしょう。いい連携ですよ」
湘北の攻撃、
ボールは再び桜木へ。
「おおっと、赤アタマ!!」
「さっきは、いいミドルシュートがあったぞ!」
桜木 「勝負だ、ゴッツ」
山城 「……。」
(ドライブか…? それともまたシュートか…!!?)
宮城、ニヤリ。
(悩んでやがるな、あのセンター。こうなれば花道有利だぜ)
そして、ふと思う。
(しかし、アイツがあんな風にディフェンスを惑わせるとはな…。
つい1年前まではゴール近辺でしかプレーできなかったのによ…)
ダム!!!!!
桜木が山城の横を抜く。
「おおおおっと、抜いたあああああーーーーー!!!!!」
「桜木、速い!!!!!!」
佐久本 (フレッド!!!!)
ダン!!!
桜木が跳ぶ。
「庶民シュー…」
バッチイイイイイ!!!!!
『ピピーーーーーーー!!!!!!』
桜木 「……!!!」
レイアップシュートを後方から叩かれた。
これがファウルの判定となる。
振り向く桜木。
そこに立っていたのは、やはり、フレデリック・カマラ。
桜木 「ガイジン…!!」
カマラ 『決めさせないよ、サクラギ』
桜木 「どこまでも天才の邪魔をしおって…」
カマラ 『今日の試合は、ゲコクジョウだよ』
桜木 「……!!」
一瞬、目を見開き、そしてニヤリ。
「やれるもんならやってみろ」
カマラ、ニコリ。
『僕たちは負けないよ、サクラギ』
天崎 「しゃ、喋ってる…!? 外国人と…」
宮城 「ア、アイツ…、天才か…!!?」
荒石 「んなわきゃねーだろ」
(へへっ、言葉は分からなくても、気合は伝わるってか)
桜木、フリースローは1投目失敗、2投目成功。
湘北 36
屋良 27
ここから2ndクォーターは拮抗した。
外角シュートのリズムがよく、また、桜木が1on1で優位に立つ湘北。
カマラのパスが効果的に機能し、ガード陣に当たりが来た屋良城。
バス!!!
「カマラのパスから並里の外だ!!!」
バス!!!
「一瞬の隙をついて、荒石のゴール下!!!!」
湘北のリードは、広がりも縮まりもしなかった。
清田 「湘北がリードを守ってますね」
神 「ああ。だが、引き離せていない、という見方もできる」
越野 「あのラッシュの後は互角の展開ってことか」
福田 「この勝負、まだ予断を許さないぞ」
鋭い視線に腕組み。
越野・植草 「………。」
(に、似合わない…。まったく似合わない…)
清田 (多分、ワンランク上の会話をしたかったんだな…)
そして、
『ビビーーーーーーーーー!!!!!!』
2ndクォーター終了
湘北 42
屋良 33
湘北、9点リードで前半終了。
下馬評を覆すまでには至らないながら、四強の一角・湘北に肉薄する屋良城、
そしてフレデリック・カマラの存在は、やはり会場に大きなインパクトを与えた。
「強い!!! 屋良城、やるぜ、アイツら!!」
「四強の湘北に大善戦だ!!!!」
「なにより、フレッドがスゲエ!!!!!!」
町田 「まさにフレッド・インパクト、だな」
中村 「凄いですね。まだまだ試合の行方は分かりませんよ」
弥生 「後半、出だしに注目ね」
湘北高校・控室。
宮城 「いまのところ悪くはないぞ。しっかりゲームを進めよう」
天崎 「俺のスリーもいい感じっすよ、ドンドン回してください!」
荒石 「しかし、問題はフレッドだな」
「…………。」
そう、攻撃の歯車は噛み合ってはいるが、まだカマラを完全に
止めることはできておらず、また、カマラから得点を奪うことも
できてはいない。
荒石、腕組み。
「アイツ、パスまで捌くようになりやがったからな…。
いよいよ完璧なシャットアウトが難しくなってきたぜ」
安田 「速さと高さを兼ね備えたディフェンスも強力だし…」
桜木 「………。」
流川 「………。」
2人は静かに座っている。何かを考えている模様。
宮城 (よほどスゲエ相手なんだろうな…)
安西 「ふむ」
(キミたちがカマラくんとどう戦うか、後半のカギですよ)
屋良城高校・控室。
山城 「強いな、さすが四強の一角だ」
並里 「5人とも凄い身体能力だ。攻撃のリズムもよさそうだし」
安谷屋 「これは、普通に戦ってたら、追いつくのは難しいかも」
佐久本 「その通りだ、後半は仕掛けるぞ」
「……!!?」
佐久本、続ける。
「前半は、自分達の強いところを出して戦った結果、リードを奪われた。
このままじゃ点差は簡単には埋められない。相手の弱点を突くぞ」
並里 「弱点…?」
安谷屋 「そうは言っても、相手はデータとは随分違いますよ…」
山城 (特に桜木・荒石のインサイドは、全く別人のように違う…)
佐久本 「ああ、分かってる。だが……」
観客席。
堂本 「後半は屋良城のディフェンスに注目だな」
樽瀬 「ディフェンス、ですか?」
河田 「フレッドのオフェンスではなく??」
堂本 「ああ、間違いなく動くはずだ」
豊田 「後半の立ち上がりだ。屋良城から目を離すな」
落合 「ハイ」
豊田 「特に翔太、健太、お前らだ」
伊達翔・伊達健 「ハ、ハイ…!!」
前半は、湘北リードで終了。
後半、屋良城が仕掛ける。
続く
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(743) へのコメント一覧
最高!!
今後どういう展開になるのか楽しみです♪
本当起きててよかった〜
続き楽しみに待ってます(^^♪
ということでゾーンプレスで天崎を狙うと見た。スタミナは屋良城が強みとしてる部分だし。
ブラジルW杯のブラジル対ドイツのような残酷な試合もたまにはあればいいのになと、どなたの創作作品を読んでも感じるんですよね。それがスポーツだと思うし。
話も試合も
更新ありがとうございます。
後半の展開気になります‼︎
カマラをどうやって止めるのか‼︎
宮城のブランク明け?外角力のなさ?
天崎のハンドリング面の弱点?
それとは別に今後も気になるのがカマラの存在。実力的には桜木流川の宿敵の森重や仙道クラス(もしくはそれ以上の?)の選手。
完全に止め切れていないカマラのオフェンスに桜木がどう対応するのか、流川の支配力にカマラがどう対策してくるのか、まだ完全に1on1を制しきれていない流川桜木がカマラのディフェンスにどう立ち向かっていくのか見所が多いこの試合、楽しみです。
後半はディフェンスで仕掛けるであろう屋良城。
カマラの身体能力と、屋良城メンバーのスタミナを考えるとオールコートもあり得るのかなf^_^;
いや、湘北は負けない、 花道一人で止められないなら流川と上手く連係するのかな(^O^)
めっちゃ続きが気になります(o≧▽゜)o
後半どうなるのかどきどきします。。
流川君、爆発だぁ!!
続きが気になる〜!
ここは桜木に分があるのにパスを読めない周りが悪い
いつもありがとうございます(///∇///)
そうでした。修正しました。
でも。爆発的な流川、桜木が見たいです。日本で苦労してるようじゃ、NBAなんて無理。森重も黒人も蹴散らさないと。日本に高校で来てる黒人なんてNBA行ってないし。
桜木、流川がNBA行くストーリー見たいです!
もしかして?
;^_^A