「来たああああーーーーーーーー!!!!!!!」
「5番(安田)のパスから流川!!!!」
流川 「ナイスパス」
安田 「オウ!!」
パチン!!
3年生の副キャプテンと、2年生のエーススコアラーがハイタッチ。
天崎 「安田さん、ナイスパス!!!」
荒石 「いーぞ、ヤス!!!」
宮城、ニヤリ。
「冴えてんじゃねえか、ヤス」
安田、ニコリ。
「こんなところで試合ができるなんて最高だよ、リョータ」
桜木と流川が勢いを作り、そしてその勢いに全員が乗る形で
湘北は、ゲームを支配し続けた。
選手を交代させながらも、関西の強豪校・洛安を押した。
弥生 「両校の実力差以上に点差が開いたわね」
中村 「序盤の爆発で流川君と桜木君が一気に乗せましたからね」
町田 「洛安としては、最も持ち込まれたくない展開だっただろうな」
弥生、ニコリ。
「フレッド・インパクトは、相手チームにも相当な影響があったのね。
流川君、桜木君ともに、あの試合で何かが変わったわ」
「はぁ〜」
観客席では、神奈川県勢がタメ息。
越野 「あー、また強くなっちまったな、湘北」
植草 「全国の舞台で外国人とやり合うなんて、なかなかないもんな」
仙道 「いい経験になっただろうな、二人とも」
福田 「羨ましい…」
越野 「彦一、大変だな、来年」
(チェッ、もう少しやりたかったかもな、高校バスケ…)
清田 「クソ…、流川も赤毛猿も…」
神 「このパワーアップを安西監督は最初から狙っていた?」
清田 「え…!?」
神 「攻撃時は流川、守備時は桜木、二人がフレッドとマッチアップした」
清田 「そ、そういえば…」
神 「実際、今日の試合、流川は攻撃面、桜木は守備面で活躍している」
清田 「………。」
(それが本当なら、すげえ話だぜ…。マジかよ、あのオッサン…)
そのオッサンこと、安西監督は、ベンチで終始笑顔。
「いいゲームですね、今日は」
清田 (全く策士には見えん…!!!!)
そして、4thクォーター残り1分、
湘北 90
洛安 67
『ビビーーーーーーーーーーーー!!!!』
選手交代を告げるブザー。
彩子 「頑張れ、みんな!!!」
晴子 「先輩、頑張って!!!」
宮城 「っし!! ラスト1分、行くぜ!!!」
「オウ!!!!!」
背番号、4・5・6・7・8、
宮城、安田、潮崎、角田、桜木の5人がコートに立つ。
清田 (オッサン、演出も憎い…!!!)
桑田・石井・佐々岡が立ち上がり、大声を張り上げる。
それに観客席の応援団のメガホンが呼応する。
「ショーホク!!!」 ガンガン!!!
「ショーホク!!!」 ガンガン!!!
「ショーホク!!!」 ガンガン!!!
「最高の試合になったな、湘北」
神、笑顔でコートを眺める。
「羨ましい限りだ」
うなずく仙道。
(3年と最後のコートに立ったのは、桜木か。なるほどな)
桜木、吠える。
「勝ああああーーーーーーーーーつ!!!!!!!」
1分後――
「ボールが宮城に渡った!!!」
「最後は宮城か!!!!」
湘北ベンチ、立ち上がる。
「キャプテン!!!!!!」
ガン!!!
ラスト1秒、宮城のスリーポイントシュートが外れて、タイムアップ。
『ビビーーーーーーー!!!!!!!』
試合終了
湘北 90
洛安 68
桜木 「コラアア、最後くらい決めろ、リョーチン!!!」
宮城 「うるせー、ちょっと緊張したんだよバカヤロー!!!」
桜木 「外しといてなにを偉そうに!!」
振り返り、他の3年に声をかける。
「なあ、ヤス…」
「…!!?」
安田、潮崎、角田、3人とも肩を震わせ目を押さえている。
桜木 「……。」
桜木、3人の背後に回り、背中を押す。
少しイジワルっぽい笑顔で、声をかける。
「さあ、整列だ」
彩子も目を潤ませている。
「みんな……」
晴子は完全に涙腺崩壊。
「エッグ、グヒッ…、先輩…」
「いいぞーーー、湘北ーーーー!!!!!」
「準決勝も頑張れよーーーーー!!!!!」
観客席から大きな拍手。
パチパチパチパチパチパチパチ!!
流川、荒石、天崎もコートに立つ3年生に拍手を贈る。
天崎 「先輩、ナイスファイト!!!」
荒石 「まあ最後の1分、1点も決めてねえけどな!」
流川 (どあほう以外に拍手)
安西監督が笑顔で3年生と握手を交わす。
安田、潮崎、角田は涙が止まらない。
涙をぬぐいながら、安田が桜木・流川に声をかける。
「俺たちは最高の試合を経験させてもらった。あとはみんなの番だ。
リョータと一緒に絶対に勝ってくれ」
桜木 「ヤス…」
潮崎・角田 「頼むぜ、勝ってくれよ! 桜木・流川!!」
桜木、ニヤリ。
「勝ってくれ、じゃなくて、勝とうぜ、だろ」
安田・潮崎・角田 「桜木…」
彩子 「ったく、泣かせるんじゃないわよ、問題児のくせに」
荒石 「まったくだ」
ビシッ!! ハリセン一発。
彩子 「アンタも問題児よ」
荒石 (ど、どこに隠し持ってた…!!?)
湘北高校、ベスト4進出。
続く
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(754) へのコメント一覧
ゆるりゆるりとお願いします(^^)d
3年のみんなが頑張るのをみてるとクルものがありますね
3年生たちの涙に少しグッときましたがそれよりも5人目に桜木って所におやっと
もしかして来年のキャプテンは花道なのでは!!!
いらぬ想像を掻き立てられて面白く読めました笑
主人公には違いはないが、さて、どうなるか?
次の試合より気になる。
更新ありがとうございます!泣きそうです(笑)
最後の下りは思わず泣いてしまいました。Kさん最高です!
そして感動する(T ^ T)三年生の気持ちが伝わります。
大会終わったら花道が主将かな?
めちゃ感動、私も(T-T)です
花道も大人になったなぁ...
こうやって伝統は引き継がれていくのかもしれませんね。
素敵です。
ヤス、カク、シオが感極まって涙が出てしまう気持ちがとてもわかります。
私も今年競技は違うのですが、ある部活動の引退生でした。リョーちんのような上手い同期、頼もしい後輩達(問題児ではなかったですが笑)に囲まれて、最高の試合で引退を迎えられた時には涙が溢れて止まりませんでした😭
自分の立場がヤス、シオ、カクに近かったのですごく共感できました😭😭😭✨
いつも楽しく読ませてもらってます!
演出が憎いのは安西先生以上にKさんの方です!
原作初期から次期キャプテン言ってたしな(笑)
どっかというと逆がよかった。
桜木がオフェンス、流川がディフェンスで!!
桜木は、ここ最近の全国大会がディフェンス要因なのがモドカシイ
これは花道次期キャプテンのフラグかな?
花道の「さぁ、整列だ」を再現してくれるなんてKさん最高!!!
原作読んでた時マジで鳥肌たったんで大好きなシーンなんです!!!
Kさんこれからもお身体に気をつけて更新お願いします。
背の伸び忘れたけど、残り1分だけどキツィーな 笑
皆さんと同じ、感動しました!!!
湘北の一人一人が仲間を思い合い、一つにまとまっていく、、最高です。
続きが早くみたいです^^
キャプテン桜木、語呂がいいなあ。どうなるのかな。
京都民なので、洛安にも拍手送っときます。彼らもここまで頑張ってきたんだろうな。
さて、次は8強最注目の対決ですな!
更新お疲れ様です。
ありがとうございます。
桜木が一番上級生と色々話していたからか?
とはいえそれは、単に、ルカワが無口だから上級生とほとんど会話らしい会話が無かったから。
他の今の2年の連中はどうなのかわからんが。
なんて湘北の部内の事情なんて仙道が知るはずも無く。
・
・
・
わからん
スラダンは少年漫画だけど、今のイノタケ先生が描いてもきっとこういう感じになるんだろうなあ
改めてKさんの文才に脱帽!
これからの展開、楽しみです!
文章から一人一人の表情が伝わってきます(泣)
大勝利ですね、見事です(^ ^)。夏のインターハイ、洛安戦の最後に仙道もスリーポイント外して試合終了でした。準決勝は名朋戦。何かの縁か。
そろそろかと思ってました!
すばらしい!
ぎりぎりの戦いがまた始まるかな?
るかわ、はなみちの活躍に期待!
けんかしながら勝ってほしい!
いくか日本一?!
泣きそう。
みんな悔いなくガンガン攻めろってことかな〜って
・ずっと貴方の小説を楽しみにしているファンより
続き心待にしています
毎日除きにきています。
それとぉ
本を出版することは難しいのですか?
単月の売り上げ記録ワンピースを抜くと思うのですが…
出版むりですかねぇ?
流川の花道に対して
キャ…どあほう
のセリフ期待してます
メーホーしか考えてなかったけど
まだ第4試合の結果がわからない!
ラスボスはライバル森重に勝手優勝してもらいたいし、それを望んでる人も多いのでわ!?
ってことはワンチャンテナガザルと再戦もある!?
最初のほう喋って一緒に試合みてたし!
個人的に
3年の夏は
テナガザル→フレッド→山王→メーホー→優勝を期待してます
Kさん今回もありがとうございます。