2008年12月
2008年12月31日
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『今までの常識が通用しなくなった』
好景気の時には、インフレ率が上昇するので、景気の過熱に対応するために、通常は日銀に当たる各国の中央政府は、金利を上げるわけである。しかし、インフレ率がそう上がらないので、好景気であるが、低金利の状況が続いた。
1989年のベルリンの壁の崩壊に象徴される社会主義体制の崩壊、資本主義への移行により、ロシアや東欧、そして中国などが、安い労働力を武器に資本主義経済に参入してきた。その結果、好景気で、インフレ率が低く、低金利の状況が続いた。
その結果、低金利に甘んじられない世界の投資資金が米国に向かったのだ。
その構造が、米国の不動産バブルあるいは金融バブルを生んだ要因であるとの見方がある。
歴史が物語るように、バブルの真っただ中にいる人たちは、その状態をバブルだと思わないし、またバブルが崩壊するとは思わない。
1989年に終わった日本のバブルも例外でない。
『JAPAN AS NO１』に象徴される日本礼賛および不動産の神話がもてはやされ、バブルは最高潮に達し、やがて崩壊した。
今回の米国のバブルは、投資銀行を中心とした金融の神話であったが、その神話もリーマン・ブラザーズの破綻をきかっけにして、大きく崩壊した。
ゴールドマンサックス、リーマン・ブラザーズ（9月15日破綻）、モルガンスタンレー、メリルリンチ等の投資銀行は、自らは小資本でありながら、借入を多額に行う、いわゆるレバレッジを利かせて、金融商品、Ｍ＆Ａや不動産に投資し、大きな収益を上げるビジネスモデルの成功の神話が象徴であった。
実体経済を脇役として支える役割であった金融が、いつしか主役を演じるようになった英米のビジネスモデルであった。
世界的な金融危機が起こるまでのこの10年間、正しいとされ、もてはやされてきた金融中心のビジネスモデルが崩壊したのである。
金融が実体経済を引っ張るこのビジネスモデルが大きく壊れてしまった。
米国一極中心の世界の経済秩序も壊れてしまった。
今後、一定の時間をかけて、新たな秩序、新たなビジネスモデルの構築に世界は向かうのだと思う。
先進国のＧ７から、新興国を入れたＧ２０で、経済金融に関することが決まるようになれば、大きく秩序が変わっていくと言えよう。
次回のＧ２０は、２００９年４月にロンドンで開催される。
大いに注目したい。
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『今までの常識が通用しなくなった』
好景気の時には、インフレ率が上昇するので、景気の過熱に対応するために、通常は日銀に当たる各国の中央政府は、金利を上げるわけである。しかし、インフレ率がそう上がらないので、好景気であるが、低金利の状況が続いた。
1989年のベルリンの壁の崩壊に象徴される社会主義体制の崩壊、資本主義への移行により、ロシアや東欧、そして中国などが、安い労働力を武器に資本主義経済に参入してきた。その結果、好景気で、インフレ率が低く、低金利の状況が続いた。
その結果、低金利に甘んじられない世界の投資資金が米国に向かったのだ。
その構造が、米国の不動産バブルあるいは金融バブルを生んだ要因であるとの見方がある。
歴史が物語るように、バブルの真っただ中にいる人たちは、その状態をバブルだと思わないし、またバブルが崩壊するとは思わない。
1989年に終わった日本のバブルも例外でない。
『JAPAN AS NO１』に象徴される日本礼賛および不動産の神話がもてはやされ、バブルは最高潮に達し、やがて崩壊した。
今回の米国のバブルは、投資銀行を中心とした金融の神話であったが、その神話もリーマン・ブラザーズの破綻をきかっけにして、大きく崩壊した。
ゴールドマンサックス、リーマン・ブラザーズ（9月15日破綻）、モルガンスタンレー、メリルリンチ等の投資銀行は、自らは小資本でありながら、借入を多額に行う、いわゆるレバレッジを利かせて、金融商品、Ｍ＆Ａや不動産に投資し、大きな収益を上げるビジネスモデルの成功の神話が象徴であった。
実体経済を脇役として支える役割であった金融が、いつしか主役を演じるようになった英米のビジネスモデルであった。
世界的な金融危機が起こるまでのこの10年間、正しいとされ、もてはやされてきた金融中心のビジネスモデルが崩壊したのである。
金融が実体経済を引っ張るこのビジネスモデルが大きく壊れてしまった。
米国一極中心の世界の経済秩序も壊れてしまった。
今後、一定の時間をかけて、新たな秩序、新たなビジネスモデルの構築に世界は向かうのだと思う。
先進国のＧ７から、新興国を入れたＧ２０で、経済金融に関することが決まるようになれば、大きく秩序が変わっていくと言えよう。
次回のＧ２０は、２００９年４月にロンドンで開催される。
大いに注目したい。
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jungledog2008年12月30日
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『投資信託』について、やさしく考えてみよう。
左の雑誌のこの号は、相当売れたようだ。我々庶民は、１億円が夢なのだからだと思う。
『投資信託』とは、文字通りに意味であれば、投資を信じて託することである。誰に託するのか。プロにである。
大勢の人から小口のお金を集め、ファンドマネージャーと呼ばれるプロに運用を任せること。
ファンドとも呼ばれているが、ファンドとは、集められたお金の塊に注目した言い方なのだと思う。
投資信託の方は、仕組みに注目した言い方なのだと言えよう。
投資信託での最も手堅いやり方は、定額積立を分散投資しながら、長期間続けることだと思う。
どうしてそうなのか。いくつかの理由を挙げることができる。
１、多くの人は、強制的に天引きでもしないと、多く稼いでも収入のほとんど全部を使ってしますクセがある。
英国の歴史家であるパーキンソン氏は，『支出は、限りなく収入に近づく』という法則を見出した。
定額積立を銀行からの天引きにすれば、一定の金額を投資に向けられる。
２、今回の金融危機などマーケットが下がった時がチャンスなのに怖くて買えなくなる。
定額積立は、マーケットが下がった時にも自動的に毎月買うので、取得単価が安くなり、多くの口数を買えることになるので、たいへん有利である。
３、一括投資の場合には、儲かると利益を確定し、消費に当ててしまう傾向がある。
定額積立では、コツコツと継続することが可能になり、利回りが高い場合には特に複利の効果が大きく反映される。
４、一括投資では、日々の値動きが気になり、仕事に専念できない人もかなりいる。
定額積立は、じっくりコツコツなので、日々のマーケトや投資信託の価格が気にならないで、仕事に専念できる。
実際には、このじっくりコツコツが、簡単なようで非常に難しいのだと思う。
このじっくりコツコツは、忍耐力や持続力が大事になる。
陸上競技でいえば、競歩とかマラソン競技の世界と言えよう。
完走すると毎月３万円をコツコツ２５年間積立続けると世界標準の平均利回り１６％で運用できた場合には、約１億円のご褒美が待っている。
２５年間の積立額がわずか９００万円である。
２０歳の人はやり易いだろうが、７０歳の人も始めたらよい。
１００歳まで生きる人がたくさんいる時代に突入しているのだから。
随筆のようなブログを始めています。
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『投資信託』について、やさしく考えてみよう。左の雑誌のこの号は、相当売れたようだ。我々庶民は、１億円が夢なのだからだと思う。
『投資信託』とは、文字通りに意味であれば、投資を信じて託することである。誰に託するのか。プロにである。
大勢の人から小口のお金を集め、ファンドマネージャーと呼ばれるプロに運用を任せること。
ファンドとも呼ばれているが、ファンドとは、集められたお金の塊に注目した言い方なのだと思う。
投資信託の方は、仕組みに注目した言い方なのだと言えよう。
投資信託での最も手堅いやり方は、定額積立を分散投資しながら、長期間続けることだと思う。
どうしてそうなのか。いくつかの理由を挙げることができる。
１、多くの人は、強制的に天引きでもしないと、多く稼いでも収入のほとんど全部を使ってしますクセがある。
英国の歴史家であるパーキンソン氏は，『支出は、限りなく収入に近づく』という法則を見出した。
定額積立を銀行からの天引きにすれば、一定の金額を投資に向けられる。
２、今回の金融危機などマーケットが下がった時がチャンスなのに怖くて買えなくなる。
定額積立は、マーケットが下がった時にも自動的に毎月買うので、取得単価が安くなり、多くの口数を買えることになるので、たいへん有利である。
３、一括投資の場合には、儲かると利益を確定し、消費に当ててしまう傾向がある。
定額積立では、コツコツと継続することが可能になり、利回りが高い場合には特に複利の効果が大きく反映される。
４、一括投資では、日々の値動きが気になり、仕事に専念できない人もかなりいる。
定額積立は、じっくりコツコツなので、日々のマーケトや投資信託の価格が気にならないで、仕事に専念できる。
実際には、このじっくりコツコツが、簡単なようで非常に難しいのだと思う。
このじっくりコツコツは、忍耐力や持続力が大事になる。
陸上競技でいえば、競歩とかマラソン競技の世界と言えよう。
完走すると毎月３万円をコツコツ２５年間積立続けると世界標準の平均利回り１６％で運用できた場合には、約１億円のご褒美が待っている。
２５年間の積立額がわずか９００万円である。
２０歳の人はやり易いだろうが、７０歳の人も始めたらよい。
１００歳まで生きる人がたくさんいる時代に突入しているのだから。
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2008年12月28日
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≪2008,12,28付 朝日新聞朝刊 日本の総人口と生産年齢の人口の見通しより≫
国の人口問題研究所の人口の3種類の見通しのうち、中位の見通しである。
人口は、2005年の１億２７００万人に比べ、2055年には３０％減少し９０００万人を割る。
15歳から64歳までの生産人口は、2005年の約１億人に比べ、２０５５年は約5割の減少で５０００万人近くまで落ち込む。
今から４７年後のことなのでピント来ない人も多いと思う。私の場合には、１０５歳の時の話である。
しかし、日本の人口は２００４年をピークに確実に人口は減少しており、経済成長率（ＧＤＰの成長率）は、人口増にリンクすると言われている。
日本の経済成長率は、多少の凸凹はあるにしろ、長期的には横ばいであるという予測が多い。
金融危機が起こっている機会でもあるし、日本の経済成長が見込めないとの予測が主流になる中で、日本にすべての軸足を置く従来型の生き方を再考する時期が来ているような気がする。
下の図は、本川裕氏の社会実情データ図録からである。
グラフの作り方が１００年単位であり、日本の人口が半減する恐怖感のあるグラフである。
但し、将来見通しは、上図と同じ国の人口問題研究所のものである。
グラフの作り方により、印象が大きく変わるものである。
≪2008,12,28付 朝日新聞朝刊 日本の総人口と生産年齢の人口の見通しより≫
国の人口問題研究所の人口の3種類の見通しのうち、中位の見通しである。
人口は、2005年の１億２７００万人に比べ、2055年には３０％減少し９０００万人を割る。
15歳から64歳までの生産人口は、2005年の約１億人に比べ、２０５５年は約5割の減少で５０００万人近くまで落ち込む。
今から４７年後のことなのでピント来ない人も多いと思う。私の場合には、１０５歳の時の話である。
しかし、日本の人口は２００４年をピークに確実に人口は減少しており、経済成長率（ＧＤＰの成長率）は、人口増にリンクすると言われている。
日本の経済成長率は、多少の凸凹はあるにしろ、長期的には横ばいであるという予測が多い。
金融危機が起こっている機会でもあるし、日本の経済成長が見込めないとの予測が主流になる中で、日本にすべての軸足を置く従来型の生き方を再考する時期が来ているような気がする。
下の図は、本川裕氏の社会実情データ図録からである。
グラフの作り方が１００年単位であり、日本の人口が半減する恐怖感のあるグラフである。
但し、将来見通しは、上図と同じ国の人口問題研究所のものである。
グラフの作り方により、印象が大きく変わるものである。
2008年12月27日
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われわれは、『７２の法則』により、年平均利回りが世界標準の１６％だとすると７２／１６％≒５年 つまり、約５年で元本が２倍になることを覚えました。
従って、１００万円で資産運用を始めると、５年で２００万円、１０年で４００万円、２０年で１６００万円、２５年で３２００万円、３０年で６４００万円、３５年で１億２８００万円、４０年で２億５６００万円になります。これは、あくまでも概算です。
長期運用のメリット、『複利のマジック』に気づけば、誰でも長期運用に目覚めそうです。
しかし、我々人間は、長期間、コツコツ、忍耐する、持続することが苦手に作られているのだと思います。
なぜ難しいのかを考えているうちに、上図の長距離走との相関を思いつました。
運用年数を長距離走のｋｍに置き換えてみました。
運用期間が３年である３ｋｍは、普通の人であれば、完走できる人は相当いるのだと思います。
運用期間が１０年である１０ｋｍは、誰でも走れる距離ではなく、少し練習しないと走れません。
まして、運用期間が２０年、３０年、４０年は、ハーフマラソンに近い２０ｋｍ、３０ｋｍ、フルマラソンの距離に近い４０ｋｍは、毎日毎日練習を積み、鍛え上げた人しか、走り切れません。
普通の人では、聞いただけで走ることがいやになってしまします。
運用期間と長距離走の間に、このような相関関係があるとすると、
やはり長期の資産運用には、相当な忍耐力や持続力、そして日々の練習に相当する資産運用に関する基本的な知識や知恵が必要になるのだと思います。
われわれは、『７２の法則』により、年平均利回りが世界標準の１６％だとすると７２／１６％≒５年 つまり、約５年で元本が２倍になることを覚えました。
従って、１００万円で資産運用を始めると、５年で２００万円、１０年で４００万円、２０年で１６００万円、２５年で３２００万円、３０年で６４００万円、３５年で１億２８００万円、４０年で２億５６００万円になります。これは、あくまでも概算です。
長期運用のメリット、『複利のマジック』に気づけば、誰でも長期運用に目覚めそうです。
しかし、我々人間は、長期間、コツコツ、忍耐する、持続することが苦手に作られているのだと思います。
なぜ難しいのかを考えているうちに、上図の長距離走との相関を思いつました。
運用年数を長距離走のｋｍに置き換えてみました。
運用期間が３年である３ｋｍは、普通の人であれば、完走できる人は相当いるのだと思います。
運用期間が１０年である１０ｋｍは、誰でも走れる距離ではなく、少し練習しないと走れません。
まして、運用期間が２０年、３０年、４０年は、ハーフマラソンに近い２０ｋｍ、３０ｋｍ、フルマラソンの距離に近い４０ｋｍは、毎日毎日練習を積み、鍛え上げた人しか、走り切れません。
普通の人では、聞いただけで走ることがいやになってしまします。
運用期間と長距離走の間に、このような相関関係があるとすると、
やはり長期の資産運用には、相当な忍耐力や持続力、そして日々の練習に相当する資産運用に関する基本的な知識や知恵が必要になるのだと思います。
2008年12月26日
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われわれは、香港に進出して10年になる。
日本では１％の利回りが当たり前、一方、香港では１０％の利回りであってもビックリする人は少ない。
低金利に慣れきっている我々日本人がもう少し高い利回りの捉え方を工夫してみた。
利回りを10倍して、ｋｍ／ｈに置き換えて、カーブがきつい首都高速を走るイメージがぴったりすることに気づいた。
利回り３％は、３０ｋ／ｈなので、私にも運転できる。
利回り８％は、８０ｋｍ／ｈなので、私の運転技術では、コーナーが厳しい。
私にとっては、自分で運用をするのであれば、８％がギリギリ限界だ。
利回り１０％は、１００ｋｍ／ｈなので、私の運転技術では無理だ。
従って、プロに運転を頼むことになる。
一方、運転技術があれば、プロに頼まなくて、運転できる人もいるだろう。
世界標準の利回り１６％は、１６０ｋｍ／ｈになる。
これは、カーブがきつい首都高速では、プロドライバーに運転を任せた方が安全だろう。
利回り２０％や利回り３０％は、２００ｋｍ／ｈや３００ｋｍ／ｈになるので、Ｆ１レーサーの世界になる。
確かに、金融危機以前には、過去１０年間の年平均利回りが３０% 近いトラックレコードを持っていた、Ｆ１レーサーのような運用のプロがいた。
１０%以上の利回りを狙うのであれば、プロに任せる世界と言えるであろう。
利回りに関しては、このようなイメージの捉え方でいいのだと思う。
われわれは、香港に進出して10年になる。
日本では１％の利回りが当たり前、一方、香港では１０％の利回りであってもビックリする人は少ない。
低金利に慣れきっている我々日本人がもう少し高い利回りの捉え方を工夫してみた。
利回りを10倍して、ｋｍ／ｈに置き換えて、カーブがきつい首都高速を走るイメージがぴったりすることに気づいた。
利回り３％は、３０ｋ／ｈなので、私にも運転できる。
利回り８％は、８０ｋｍ／ｈなので、私の運転技術では、コーナーが厳しい。
私にとっては、自分で運用をするのであれば、８％がギリギリ限界だ。
利回り１０％は、１００ｋｍ／ｈなので、私の運転技術では無理だ。
従って、プロに運転を頼むことになる。
一方、運転技術があれば、プロに頼まなくて、運転できる人もいるだろう。
世界標準の利回り１６％は、１６０ｋｍ／ｈになる。
これは、カーブがきつい首都高速では、プロドライバーに運転を任せた方が安全だろう。
利回り２０％や利回り３０％は、２００ｋｍ／ｈや３００ｋｍ／ｈになるので、Ｆ１レーサーの世界になる。
確かに、金融危機以前には、過去１０年間の年平均利回りが３０% 近いトラックレコードを持っていた、Ｆ１レーサーのような運用のプロがいた。
１０%以上の利回りを狙うのであれば、プロに任せる世界と言えるであろう。
利回りに関しては、このようなイメージの捉え方でいいのだと思う。
2008年12月25日
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年初から11月末の世界の株式は、約半値になってしまいました。
BIRICｓと言われた新興国のブラジル、インド、ロシアおよび中国の落ち込みが大きいですね。
これらの新興国は、成長率が高いために、世界中の投資マネーが流れ込んだため、株価が上昇を続けていたが、金融危機で損失を被った投資家が現金化するために、一斉に資金を引き揚げたことが大暴落の原因と言われています。
金融危機の震源地である米国が下落率がやや低いですね。
我々日本が、先進国の中で、一番下落率が低い状況です。
毎日、新聞を見ていると景気後退のニュースばかりで、暗くなってしまいますが、日本が先進国の中で、最も金融危機の影響が少なく、また相対的に日本の経済の落ち込みが少ない状況です。
この効果もあり、円高なのだと思います。
身近なことでは、円高の恩恵で、正月以降の海外旅行が安く行けるそうです。
何を呑気なことを言うかとお叱りを受けそうですが、もう少し、明るい方に目を向けたいものです。
年初から11月末の世界の株式は、約半値になってしまいました。
BIRICｓと言われた新興国のブラジル、インド、ロシアおよび中国の落ち込みが大きいですね。
これらの新興国は、成長率が高いために、世界中の投資マネーが流れ込んだため、株価が上昇を続けていたが、金融危機で損失を被った投資家が現金化するために、一斉に資金を引き揚げたことが大暴落の原因と言われています。
金融危機の震源地である米国が下落率がやや低いですね。
我々日本が、先進国の中で、一番下落率が低い状況です。
毎日、新聞を見ていると景気後退のニュースばかりで、暗くなってしまいますが、日本が先進国の中で、最も金融危機の影響が少なく、また相対的に日本の経済の落ち込みが少ない状況です。
この効果もあり、円高なのだと思います。
身近なことでは、円高の恩恵で、正月以降の海外旅行が安く行けるそうです。
何を呑気なことを言うかとお叱りを受けそうですが、もう少し、明るい方に目を向けたいものです。
2008年12月24日
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≪毎月３万円の定額積立を行った場合の元利合計の表です≫
３０才の同期のＡさんとＢさんがいます。
何でも早く判断するＡさんは、これはいいとすぐに定額積立を始めました。
少しゆっくり判断するＢさんは、Ａさんのやっているのを見て、５年遅れで、３５歳になった時に積み立てを始めました。
５５歳になった時に、さて二人の元利合計はいくらになっていたでしょうか。
世界標準の年率１６％で運用ができた場合です。
Ａさんは２５年積み立てですので、９００万円を積み立てました。
結果は、９７３１万円です。
Ｂさんは２０年積み立てですので、７２０万円を積み立てました。
結果は、４５０５万円です。
ＡさんとＢさんの元利合計の差は、５２２６万円です。
二人の積立金額の差はわずか１８０万円です。
５年の差は、想像以上に大きいですね。
いいものを素早く判断し、すぐに行動できるようにしたいものですね。
≪毎月３万円の定額積立を行った場合の元利合計の表です≫
３０才の同期のＡさんとＢさんがいます。
何でも早く判断するＡさんは、これはいいとすぐに定額積立を始めました。
少しゆっくり判断するＢさんは、Ａさんのやっているのを見て、５年遅れで、３５歳になった時に積み立てを始めました。
５５歳になった時に、さて二人の元利合計はいくらになっていたでしょうか。
世界標準の年率１６％で運用ができた場合です。
Ａさんは２５年積み立てですので、９００万円を積み立てました。
結果は、９７３１万円です。
Ｂさんは２０年積み立てですので、７２０万円を積み立てました。
結果は、４５０５万円です。
ＡさんとＢさんの元利合計の差は、５２２６万円です。
二人の積立金額の差はわずか１８０万円です。
５年の差は、想像以上に大きいですね。
いいものを素早く判断し、すぐに行動できるようにしたいものですね。
2008年12月23日
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『複利の力』をわれわれは、何となくしか、理解できない。
そこで、何とか、明確なイメージで捉えたいと挑戦してみた。
世界標準の利回りである年率15%の場合、『72の法則』に従えば、７２÷１５％≒５年で２倍になる。
倍率を時速ｋｍ／ｈに置き換え、当初を時速１０ｋｍ／ｈとした。これは、少し練習を積んだ人が走るイメージだ。
５年目は、時速２０ｋｍ／ｈなので、自転車をこいでいるイメージだ。
１０年目は、時速４０ｋｍ／ｈなので、市内を自動車で走っているイメージだ。
この辺から、かなり速くなっていく。
１５年目は、時速８０ｋｍ／ｈなので、高速道路を走ているイメージだ。
２０年目は、時速１６０ｋｍ／ｈなので、高速の電車のイメージである。
２５年目は、時速３２０ｋｍ／ｈなので、リニアモーターカーのイメージだ。
これからは、空の世界に入っていく。
３０年目は、時速６４０ｋｍ／ｈなので、低速の旅客機のイメージだ。
３５年目は、時速１２８０ｋｍ／ｈなので、我々がよく乗る旅客機のイメージだ。
４０年目は、時速２５６０ｋｍ／ｈなので、コンコルド？ノイメージか。
この速さの世界はよくわからない。
このように、複利のマジックは、不思議なものである。
最初のころは、駆け足や自転車の速さであったものが、自動車やリニアモーターカーの速さになる。
さらに３０年目方は、航空機の速さの世界に入っていく。
誰でもできるこの複利のマジックを活用するには、途中何が起ころうが長期間我慢して続ける忍耐力と利回りの高さである。
３５年目は、旅客機に乗ったスピードで、当初の１００万円は、１億２８００万円になるのだ。ぜひ、このイメージを頭に焼き付けておきたい。
若い人が有利だが、６０才のに人でも、１００歳まで生きる時代に入っているので、挑戦してみたら、面白い。
大事にされるおじいちゃん、おばあちゃんで、いられるかもしれない。
『複利の力』をわれわれは、何となくしか、理解できない。
そこで、何とか、明確なイメージで捉えたいと挑戦してみた。
世界標準の利回りである年率15%の場合、『72の法則』に従えば、７２÷１５％≒５年で２倍になる。
倍率を時速ｋｍ／ｈに置き換え、当初を時速１０ｋｍ／ｈとした。これは、少し練習を積んだ人が走るイメージだ。
５年目は、時速２０ｋｍ／ｈなので、自転車をこいでいるイメージだ。
１０年目は、時速４０ｋｍ／ｈなので、市内を自動車で走っているイメージだ。
この辺から、かなり速くなっていく。
１５年目は、時速８０ｋｍ／ｈなので、高速道路を走ているイメージだ。
２０年目は、時速１６０ｋｍ／ｈなので、高速の電車のイメージである。
２５年目は、時速３２０ｋｍ／ｈなので、リニアモーターカーのイメージだ。
これからは、空の世界に入っていく。
３０年目は、時速６４０ｋｍ／ｈなので、低速の旅客機のイメージだ。
３５年目は、時速１２８０ｋｍ／ｈなので、我々がよく乗る旅客機のイメージだ。
４０年目は、時速２５６０ｋｍ／ｈなので、コンコルド？ノイメージか。
この速さの世界はよくわからない。
このように、複利のマジックは、不思議なものである。
最初のころは、駆け足や自転車の速さであったものが、自動車やリニアモーターカーの速さになる。
さらに３０年目方は、航空機の速さの世界に入っていく。
誰でもできるこの複利のマジックを活用するには、途中何が起ころうが長期間我慢して続ける忍耐力と利回りの高さである。
３５年目は、旅客機に乗ったスピードで、当初の１００万円は、１億２８００万円になるのだ。ぜひ、このイメージを頭に焼き付けておきたい。
若い人が有利だが、６０才のに人でも、１００歳まで生きる時代に入っているので、挑戦してみたら、面白い。
大事にされるおじいちゃん、おばあちゃんで、いられるかもしれない。
2008年12月22日
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≪イェール大学の基金の規模の推移 出典：Yale Daily News より≫
上のグラフから、１９９８年６０億ドル程度から２００７年頃から２３０億ドルに増えたイェール大学の基金が、緊急危機で、１７０億ドル程度に、大きく、しかも急激に減ってしまったことがわかる。
過去、１０年間〜２０年間の年平均利回り１５％〜１６％をあげてきたハーバード大学とイェール大学が、ともに金融危機の影響を大きく受けた。
日本のマスコミでも取り上げられたので、ご存知の方も多いと思う。
イェール大学では、７月から１０月までに２５％のマイナス運用とのことである。
『４ヶ月で、２５％のマイナス運用により、資産を約５９億ドル、日本円で５３１０億円（＠９０円）減らした。
その結果、イェール大学の基金は、推定１７０億ドル、日本円で１兆５３００億円（＠９０円）になってしまった。』
ハーバード大学では、７月から１０月までに、２２％のマイナス、年間で３０％のマイナス運用を予想である。
『４ヶ月で、２２％のマイナス運用により、大学の基金を８０億ドル、日本円で７２００億円（＠９０円）減らした。
その結果、ハーバード大学の基金の規模は、推定２８８億ドル、日本円で２兆５９００万円（＠９０円）になってしまった。』
イェール大学の基金は２兆円が１兆５０００億円に、ハーバード大学の基金は３兆３０００億円が２兆６０００億円に減ってしまったわけである。
資産運用の世界で、目標とされてきたイェール大学とハーバード大学のこのマイナス運用をわれわれは、どのように捉えたらよいのだとうか。
イェール大学の基金は、２０年で約１８倍に、ハーバード大学の基金は１０年で約４〜５倍なったとの記事が以前掲載されていた。
過去１０年間〜２０年間の年平均利回りが１５％〜１６％であったということは、まししく１０年で４倍超、２０年で１６倍超〜１９倍超になったということであり、３０％程度のダウンは十分に吸収することができると考える。
それよりも、日本の早稲田大学や慶応大学の資産規模は１０００億円程度であり、イェール大学やハーバード大学の資産規模の１／１５や１／２６であることの方が、気になるところである。
早稲田大学や慶応大学の運用資産利回りが３％以下であるとの調査結果が最近出ていた。
≪イェール大学の基金の規模の推移 出典：Yale Daily News より≫
上のグラフから、１９９８年６０億ドル程度から２００７年頃から２３０億ドルに増えたイェール大学の基金が、緊急危機で、１７０億ドル程度に、大きく、しかも急激に減ってしまったことがわかる。
過去、１０年間〜２０年間の年平均利回り１５％〜１６％をあげてきたハーバード大学とイェール大学が、ともに金融危機の影響を大きく受けた。
日本のマスコミでも取り上げられたので、ご存知の方も多いと思う。
イェール大学では、７月から１０月までに２５％のマイナス運用とのことである。
『４ヶ月で、２５％のマイナス運用により、資産を約５９億ドル、日本円で５３１０億円（＠９０円）減らした。
その結果、イェール大学の基金は、推定１７０億ドル、日本円で１兆５３００億円（＠９０円）になってしまった。』
ハーバード大学では、７月から１０月までに、２２％のマイナス、年間で３０％のマイナス運用を予想である。
『４ヶ月で、２２％のマイナス運用により、大学の基金を８０億ドル、日本円で７２００億円（＠９０円）減らした。
その結果、ハーバード大学の基金の規模は、推定２８８億ドル、日本円で２兆５９００万円（＠９０円）になってしまった。』
イェール大学の基金は２兆円が１兆５０００億円に、ハーバード大学の基金は３兆３０００億円が２兆６０００億円に減ってしまったわけである。
資産運用の世界で、目標とされてきたイェール大学とハーバード大学のこのマイナス運用をわれわれは、どのように捉えたらよいのだとうか。
イェール大学の基金は、２０年で約１８倍に、ハーバード大学の基金は１０年で約４〜５倍なったとの記事が以前掲載されていた。
過去１０年間〜２０年間の年平均利回りが１５％〜１６％であったということは、まししく１０年で４倍超、２０年で１６倍超〜１９倍超になったということであり、３０％程度のダウンは十分に吸収することができると考える。
それよりも、日本の早稲田大学や慶応大学の資産規模は１０００億円程度であり、イェール大学やハーバード大学の資産規模の１／１５や１／２６であることの方が、気になるところである。
早稲田大学や慶応大学の運用資産利回りが３％以下であるとの調査結果が最近出ていた。
2008年12月21日
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今回は、参考に計算などを載せておきましたが、難しいことは抜きにして、『リスクとリターン』という使い方をする時には、このリスクの意味は、期待リターンからのブレ幅だと覚えておいてください。
われわれが、日頃使っているリスクという言葉は、危ない、危険という意味ではありません。
この『リスク』の使い方は分かりにくいですが、資産運用の世界では、頻繁に使われます。
また、このリスクのことを標準偏差やボラティリティーと呼ぶこともあります。
いくつかの予想収益率を平均した収益率（リターン）を期待収益率といいます。
「収益率と期待収益率の差が、３回に２回はある範囲に収まるというブレ幅を標準偏差（リスク）」といいます。
違う表現をすると、「収益率が、３回に２回は、期待収益率（期待リターン）から標準偏差（リスク）の分、プラスかマイナスに振れた範囲内に収まる」と言えます。
【Ａのケース】
期待収益率（期待リターン）が５．７５％で、標準偏差（リスク）が１４．１３％とは、何を意味するのでしょうか。
３回に２回は、Ａの収益率が、５．７５％±１４．１３％＝−８．３８％〜１９．８８％の範囲に収まるということです。
正確には６８．２７％の確率ですが、２／３の方がわかりやすいですね。
【Ｂのケース】
期待収益率（期待リターン）が２．５％で、標準偏差（リスク）が１１．５７％とは、何を意味するのでしょうか。
３回に２回は、Ｂの収益率が、２．５％±１１．５７％＝−９．０７〜１４．０７％の範囲に収まるということです。
ＡおよびＢともに、リスク＝ブレ幅は大きく、期待リターン（期待収益率）がそれほど高くないと言えるでしょう。
我々は、ともするとリターンに目が行ってしまいますが、もっとリスク＝リターンのブレ幅に目を向ける必要があると思います。
また、リスク＝標準偏差は、実際の局面では、３回に２回ではなく、９５．４５％の確率で、標準偏差の２倍のブレ幅に収まる『２標準偏差』が使われことが多いです。
今回は、参考に計算などを載せておきましたが、難しいことは抜きにして、『リスクとリターン』という使い方をする時には、このリスクの意味は、期待リターンからのブレ幅だと覚えておいてください。
われわれが、日頃使っているリスクという言葉は、危ない、危険という意味ではありません。
この『リスク』の使い方は分かりにくいですが、資産運用の世界では、頻繁に使われます。
また、このリスクのことを標準偏差やボラティリティーと呼ぶこともあります。
いくつかの予想収益率を平均した収益率（リターン）を期待収益率といいます。
「収益率と期待収益率の差が、３回に２回はある範囲に収まるというブレ幅を標準偏差（リスク）」といいます。
違う表現をすると、「収益率が、３回に２回は、期待収益率（期待リターン）から標準偏差（リスク）の分、プラスかマイナスに振れた範囲内に収まる」と言えます。
【Ａのケース】
期待収益率（期待リターン）が５．７５％で、標準偏差（リスク）が１４．１３％とは、何を意味するのでしょうか。
３回に２回は、Ａの収益率が、５．７５％±１４．１３％＝−８．３８％〜１９．８８％の範囲に収まるということです。
正確には６８．２７％の確率ですが、２／３の方がわかりやすいですね。
【Ｂのケース】
期待収益率（期待リターン）が２．５％で、標準偏差（リスク）が１１．５７％とは、何を意味するのでしょうか。
３回に２回は、Ｂの収益率が、２．５％±１１．５７％＝−９．０７〜１４．０７％の範囲に収まるということです。
ＡおよびＢともに、リスク＝ブレ幅は大きく、期待リターン（期待収益率）がそれほど高くないと言えるでしょう。
我々は、ともするとリターンに目が行ってしまいますが、もっとリスク＝リターンのブレ幅に目を向ける必要があると思います。
また、リスク＝標準偏差は、実際の局面では、３回に２回ではなく、９５．４５％の確率で、標準偏差の２倍のブレ幅に収まる『２標準偏差』が使われことが多いです。
