June 03, 2025
韓国滞在中(ピリオド3-3)
お陰様で、昨夜、帰国しました。
今回は、これまでとだいぶ質の違う旅をしたと思う。私と韓国の第二章は、明らかに始まった。次に行くまでに、もう少し韓国語を上達させていかねば・・。
<3-1 3-2の続き>
今回、私たちは何故ここへ来たか。そもそも何故この本を読んでいるのか。と旅の間ずっと考えていた。
「記憶されない歴史は繰り返される」という言葉を、何度となく繰り返し言われた。
光州の、韓国の人たちが、継続して戦ってきている事実をまざまざと見た。
私はまず、情報として知っていたこと、小説を読んで感情的に共感していることが、ただの情報や物語ではなく、リアルにここにあるという事実に直接触れることができた。まずはそのために来たのだと思った。
そして、演劇に携わる身として、自分のこれからの活動のことを考える。
「韓日読者の夜」で、「『少年が来る』で一番感動的だった場面」を問われ、私は、第3章「7つのビンタ(일곱개의 뺨)」の章を挙げた。ちょうど最近読んでいる部分であったからというのもあるけど。検閲を受けて、作品が出版されなかったり上演されなかったりしながら、それでもチェックされながら上演して戦っていく姿に、我が身を振り返って考えさせられている。
今回の韓国滞在は、第一ピリオドから第三ピリオドまで通して、私のこれまで10数年の韓国にまつわる交流のあれこれが、一つに繋がってきたような、不思議な縁を感じる旅にもなった。
特に昨年12月以降、インザさんの活動をFacebookで目にするたびに気になっていたのが、今回こうして直接お会いして、短い時間だけど一端に触れることができた。
また、光州へ来る前にソウルで打ち合わせをした仲間も、実はAPPのご縁で知り合った方だ。(APPの参加者ではないけど、ソウル開催時の関係者の知り合いで、一緒にお会いする機会があり仲良くなった。)
2014年にAPPに参加したことが、私が日本以外の土地での活動やそこの人たちとの活動に意識を向ける大きな一歩だった。その流れで2016年のACC訪問もあった。『珠光の庵』日韓公演の実現は、そこから広がった展開ではあったけど、次はまた原点に繋がったような感覚がある。横に広がったように思っていたけど、実は最初からの流れも途絶えてなかったようだ。
約10年前にAPPに参加したこと。3年前にゆうき先生の読書会に参加したこと。そしてさらに今年「Study:大阪関西国際芸術祭」に携わっていること。それらが与えてくれている縁に改めて感謝するのと、参加を決めた自分の直感を褒めたいのと、受け取ったものを実現せねばという気合を、今、感じています。
この期間 お世話になった皆様、そして留守中ご協力いただいた大阪と京都のみんなに、本当に心からありがとうございます。
私は、もう少し、頑張ろうと思う。
※もっともっと語りたいことがたくさんあるのだけど。とりあえずこの辺で。またどこかで話を聞いてください。
今回は、これまでとだいぶ質の違う旅をしたと思う。私と韓国の第二章は、明らかに始まった。次に行くまでに、もう少し韓国語を上達させていかねば・・。
<3-1 3-2の続き>
今回、私たちは何故ここへ来たか。そもそも何故この本を読んでいるのか。と旅の間ずっと考えていた。
「記憶されない歴史は繰り返される」という言葉を、何度となく繰り返し言われた。
光州の、韓国の人たちが、継続して戦ってきている事実をまざまざと見た。
私はまず、情報として知っていたこと、小説を読んで感情的に共感していることが、ただの情報や物語ではなく、リアルにここにあるという事実に直接触れることができた。まずはそのために来たのだと思った。
そして、演劇に携わる身として、自分のこれからの活動のことを考える。
「韓日読者の夜」で、「『少年が来る』で一番感動的だった場面」を問われ、私は、第3章「7つのビンタ(일곱개의 뺨)」の章を挙げた。ちょうど最近読んでいる部分であったからというのもあるけど。検閲を受けて、作品が出版されなかったり上演されなかったりしながら、それでもチェックされながら上演して戦っていく姿に、我が身を振り返って考えさせられている。
今回の韓国滞在は、第一ピリオドから第三ピリオドまで通して、私のこれまで10数年の韓国にまつわる交流のあれこれが、一つに繋がってきたような、不思議な縁を感じる旅にもなった。
特に昨年12月以降、インザさんの活動をFacebookで目にするたびに気になっていたのが、今回こうして直接お会いして、短い時間だけど一端に触れることができた。
また、光州へ来る前にソウルで打ち合わせをした仲間も、実はAPPのご縁で知り合った方だ。(APPの参加者ではないけど、ソウル開催時の関係者の知り合いで、一緒にお会いする機会があり仲良くなった。)
2014年にAPPに参加したことが、私が日本以外の土地での活動やそこの人たちとの活動に意識を向ける大きな一歩だった。その流れで2016年のACC訪問もあった。『珠光の庵』日韓公演の実現は、そこから広がった展開ではあったけど、次はまた原点に繋がったような感覚がある。横に広がったように思っていたけど、実は最初からの流れも途絶えてなかったようだ。
約10年前にAPPに参加したこと。3年前にゆうき先生の読書会に参加したこと。そしてさらに今年「Study:大阪関西国際芸術祭」に携わっていること。それらが与えてくれている縁に改めて感謝するのと、参加を決めた自分の直感を褒めたいのと、受け取ったものを実現せねばという気合を、今、感じています。
この期間 お世話になった皆様、そして留守中ご協力いただいた大阪と京都のみんなに、本当に心からありがとうございます。
私は、もう少し、頑張ろうと思う。
※もっともっと語りたいことがたくさんあるのだけど。とりあえずこの辺で。またどこかで話を聞いてください。