鰻の庄右衛門東京にお住まいの南口昇平さんから、著作の『鯰の庄右衛門』(幻冬舎メディアコンサルティング 平成30年6月11日刊)が送られてきた。3年ばかり前に原稿を見て欲しいと依頼を受けたことがあった。

 ジャンルとしては時代小説ということになるが、主人公は題名とおりの「鯰の庄右衛門」で、帯には、「鯰が空を飛びたいと願うのは道に外れたこと?」とあり、「夢を持って生きることの意味を問いかける、新感覚時代小説。」、また「食べて生きていくために餌をとるより空を飛ぶ練習をしたいという庄右衛門は鯰仲間に馬鹿にされ、疎まれていた。みんなと同じような生き方ができない自分に気づき苦悩する庄右衛門だったが、幼馴染の藤介とその妹・千滝に励まされ、空を飛ぶ術を知る者を探す旅に出る。」とも書かれている。
 文章に切れ味があり、読み易い。

 著者については、同書奥付頁に、「島根県江津市出身。高校時代を香港で過ごす。青山学院大学文学部卒。大学在学中から創作活動を始める。本作出デビュー。」とある。アマゾンなどのネットで手に入る。