明けましておめでとうございます。

今年は東京で年を越して正月感もないまま5日経ってしまった。

去年を振り返るなら色んな場所へ行ったし貴重な体験も沢山したなと思う。

勿論いい事ばかりが起こるわけもなく体感した事ない恐怖も味わったし限りなく絶望に近いものを感じた年でもあったけど、それらを乗り越えて下半期はかなりいい流れで過ごせた。

アルバムもリリースできたしワンマンも無事終えて今年からまたツアーが始まる。

ツアータイトルは「ツアー・イズ・ノット・ライク・ザット」。

また意味のよく分からんタイトルやけど、「ツアーなんてものじゃない」または「ツアーは貴方が思ってるようなもんじゃないよ」みたいな解釈でいいと思う。

アルバムタイトルを文字っただけやけどなんだかんだ核心に迫ったタイトルになってる。

面白いツアーにしたいが果たしてどうなるのか。

今年も多分あっという間に終わるやろし予期せぬことが起こると思うけどいっぱい冗談の言える一年にしたいね。

今年もよろしく。

今日ファーストアルバム無事リリースすることが出来ました。

収録曲「スマイル」のMVも先日公開され、色んな方が見てくれてるみたいで嬉しいです。

ありがとうございます。

10年以上前、高校を卒業してすぐ東京へ行った健ちゃんは中々都会に馴染めなかったみたいで毎日のように僕に電話をかけてきては

「淳也も高校卒業したら東京来てよ!一緒にバンドやろうや〜」という。

僕も「おもろそうやな、行くわ」って返事してた。

でも結局、高校を卒業して地元で就職をした。

自分にそこまでの意思もなかったし、音楽をやりたいのかもその時はよく分からなかったし。それに三重県が好きやったから。

僕が東京に来ないもんだから健ちゃんは里帰りする度、「帰ってきたから家来いよ〜」つって連絡してきた。

そんな感じが何回か続いて、「初めて曲作ってみたんやけど、ギター覚えたてやからまだこの4つしかコード分からんねん」って言って弾き語ったのがスマイル。

C、E、Am、Fだけしか使わないシンプルな曲やった。今とは勿論アレンジが違うけど詞、メロは当時のまんま。

で、初めて聴いたその日に録音してみようってなってデモを作った。

ギターは当時16歳くらいだったやっちゃん。家で退屈そうにしてたから弾いてもらった。

エンジニアは岡山兄弟の長男タカシ。

その3人で音を出すのは初めてやったし今さっき聴いたばかりの曲をぶっつけ本番で録ろうっていうんやから、どんな風になるのか予想できない。

イメージでは当時よく聴いてたThe Living End、The Subways、Arctic Monkeysみたいなバンドサウンドになる予定で僕はやってたと思う。

完成したものは全然違うものになったけれど、酷く楽しかったし凄く自分たちらしいデモになってた。

そこから何年もかけて繰り返し曲を作りながら宅録をしてた。

その間それぞれが別のバンドをやりながら隙を見つけては集まって、気付けば10年も経ってた。

今ではちゃんとバンドになってライブも頻繁にするようになった。

そして今日、その頃からある曲も含めたアルバムが発売された。

サウンドや生活は当時とは全然変わったけど、今日までの10年間自分たちだけのものやった音楽。これからは誰かの10年の音楽になってくれればいいなと思います。

3日後には下北沢でワンマンライブがあります。是非CD買って来てください。

その時にまた思うことや色んなエピソードを話せたらなと思う。

写真は当時のもの。

昨日10月10日は分家の日という事で吉祥寺WARPでとても楽しい夜でした。

今は亡きスタジオ分家を巣立った堀井トモシロウwithライクアローリングストーン、the mantle brothers、TEAM VERYS、classicusの4組で。

同窓会のような空気感。

店長の田原さんは居なかったしスタジオが無くなって皆バラバラになったけど、分家スピリットはそれぞれがちゃんと受け継いでて緩んでた背筋が正された気分だった。

僕が上京してから週5日で分家に行ってた。

毎日嫌になる程リハして。

軍隊か囚人かと錯覚する日もあったくらい。

今となってはなくてはならない期間だった気がするな。

分家メンバーはみんないい人たちで音楽を心底愛してる人たち。

まるでヒッピー。

分家難民と化したヒッピーが集まればあんなことになる。

喜びを全身で表現してはしゃぎ合う。

今回会えなかった分家メンバーも沢山いるし来年の分家の日はもっと分家の人たちで溢れかえればいいなと思う。


10月10日「分家の日」@吉祥寺WARP

1.スライダー
2.君の家まで
3.夜のプール
4.フェルメールの肖像
5.108
6.チェーン
7.ハローフューチャー
8.スマイル






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