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湘南でエアコンを終日つけて、温度計の上で25℃、湿度50%台に保っていても、標高1000mの25℃とは違うのです。恐らくは、家の構造物からの輻射。それと、エアコンの風。これらが不快の元凶

寝室は25℃設定では夜中に寒くなります。新陳代謝が落ちるし、風が体表の熱を奪うから。で、28℃にしているのですが、高断熱であっても、壁、天井からの輻射で暑い。27℃設定にしていますが、これは 暑い/寒い の境界気温。微妙です。丁度良い所がなく一晩中、上げたり下げたり。よく眠れません。タオルケットを被るとそこだけ汗。

壁、天井からの輻射を室内気温と同じにして、無風冷房を行えば、高原と同じで心地よいと思うのです

今の工法のウレタン噴霧程度の高断熱では、まだダメ。外断熱で外壁を作り、部屋は内箱。外壁と内壁の間にエアコンの風を送れば内壁の輻射は25℃にできるし室内は無風冷房です。ただ、結露対策は必要ですね。こんな家はまだありません。

さて、高原はというと、下のよう。輻射温度と気温がほぼ同じ。無風。快適です

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環境
 標高1000m以上。
 天井、壁には通常の嵌め込み式の断熱材がはいっています。
 エアコン無使用。リビングで除湿器1台150w稼働。


夕方6時頃

外気温 24.4℃
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室内温度 24.9℃
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 水銀温度計を1mの距離から赤外線温度計で測定した値は24.9℃。水銀温度計と同じ値でした。つまり、この赤外線温度計は良く較正されているという事です。

 除湿器と人の熱で室内は少し外気温より高いです。 


壁からの輻射
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ガラス窓からの輻射
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 断熱ペアガラスではないので、外気温と同じです。


天井からの輻射
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まとめ

外気温        24.4℃
室内気温       24.9℃
天井からの輻射    25.1℃
壁からの輻射     25.0℃
ガラス窓からの輻射  24.4℃


気温と輻射がほぼ同じ、無風。大変気持ち良いです。


断熱材を壁と天井にいれていますが保温材になってしまっています。要りません。
ガラスはシングルなので、外気温と同じです。



カーテンの効果


薄いレースのカーテンでさえ、輻射を1℃以上下げていました。

室内気温:    26.1℃  
カーテンの輻射: 27.1℃
一枚ガラスの輻射:28.5℃
外気温:     30.1℃


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カーテン
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これで測定。
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湘南の高断熱の家

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ペアガラスにレースカーテン
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天井からの輻射は大きい。


14時30分

庭     35.3
外壁    38.1

室内    25.0
天井    30.6
壁     29.4
カーテン  26.7
ペアガラス 27.3


室温25.0℃に対して、吹き抜け高断熱天井からの輻射は30.6℃。壁からは、29.4℃。
平均30℃の輻射。

室温と周囲からの輻射の差は、5℃

下界では、25℃に冷房していても、30℃の熱波を浴びているのです。

山荘では、室温と、周囲の輻射の差は0.1℃、実質差はないのです。これが山荘の気持ち良さなのでしょう。






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