2009年10月07日

子供が実力の発揮できる場所を・・・

ぼくが娘の中学受験で一番後悔していることがある。

それは、とにもかくにも塾の上のクラスに上がることがいいことだと思い込んでいたことだ。

当時、SAPIXでは内部試験の全体順位が実名で発表されており、娘の通っていた校舎のα1の同級生は常に上位(それもすごく上位)にいた。

小4の3学期から、付け焼き刃のように勉強してきた娘とはレベルが違いすぎた。

そんなとてつもないクラスの中で、娘は劣等感に悩まされ、塾に行きたがらなくなった。

実は、ぼく自身同じ経験をしている。

大学3年生の時、行政法の塩野宏先生のゼミに入れてもらったのだけど、人格者で学識も高く学生の人気がダントツに高かった塩野先生のゼミには、とてつもなく優秀な学生が集まっていた。

彼らの高度な議論がさっぱり理解できないぼくは劣等感に苛まれ、ゼミの勉強をしなくなってしまった。
(それでも面倒見のいい塩野先生は、不出来なぼくを笑顔で気にかけてくれていた)


人間には、様々な要因によって勉強レベルに差が生じるものだ。
これは、決して子どもたちの持って生まれた能力に差があるという意味じゃない。

抽象的思考力の発達度合い、勉強を始めた時期、それまでの成功体験、などなど、運が大きく作用する面も決して否定できない。

だから、子供にとって楽しく学べて、しっかり実力を発揮できるクラスが一番いいのだということを、娘に教えておくべきだったと後悔している。

日能研のある校舎の説明会に行った時、上から2番目か3番目のクラスから最上位校に合格した子がいることを先生が指摘し、
「その子にあった勉強をさせていたことに誇りを持っています」
と話していた。

今から考えるとまさにその通りで、塾の最上位クラスにいたからといって本試験で下駄を履かせてくれるわけではない。

本ブログ開設当初から、とても有益なアドバイスをしていただいたお父さんの娘さんも早稲アカの最上位クラスではなかったけど、しっかり女子御三家に合格している。

クラスを上げるために勉強することはとてもいいことだ。

でも、授業が理解できないなどの理由で、お子さんの「今の力」を伸ばせないのであれば、「今の力」を伸ばせるクラスの方が絶対にいい。

所詮、塾のクラスは「今の力」。

本試験の時点での力とは全くの別物だ。


justice7711 at 09:25│Comments(6)この記事をクリップ!中学受験日記 

この記事へのコメント

1. Posted by KY   2009年10月08日 09:29
5 いつも勇気づけられるお話をありがとうございます。
うちの場合、中学受験を始めたのが多くの受験生が折り返し地点にさしかかった5年生の9月からでした。
模擬試験がピークを迎える6年生の秋にはまだ成果は出ないだろうと考え、模擬試験で出てくる偏差値は絶対気にしないぞと誓ったはずでしたが、実際そのような時期を迎え、現実として出てくる数字を目の当たりにすると不安になるのも事実です。「模試は本試験とは別物」や今回の記事を読んで、あらためて「やるべきことをやるだけだ」という気持ちになりました。
夏期講習に入る前に算数の穴が多いことから、塾の先生の勧めもありクラスを1つ落としてもらいました。子どもは落ち込んでいましたが、「上位クラスから上位校に受かっても誰も驚かないけど、今のクラスから第一志望校に受かったら皆驚くだろうな〜」と言って励ました。今回の記事(女子御三家に合格された話)も子どもに読ませたいと思います。
2. Posted by ショコラ   2009年10月08日 09:52
5 いつもブログ拝見させていただいております。
今回のお話を読んで、またもやすごく勇気付けられました。
息子は現在小4・・・でも、なかなか最上位クラスに落着くことができないのを親である私の方がやきもきしているのが現状です。なんだか、大切なことを忘れてたような気がします。
そのことを気付かせてくださったことを感謝しています。
3. Posted by KY さま   2009年10月10日 15:02
5 >クラスを1つ落としてもらいました

とても勇気がいったことだと思いますが、私自身できなかったことをしっかりなさっていて、心から敬意を払わせていただきます。
気にしないつもりでも気になるのが模試の成績ですよね−。

でも、勝負は11月ころからだというのが、私の今まで聴いてきた話です。
このブログで何度も紹介しましたが、私の友人の息子さんも娘さんも、11月頃からガンバリはじめ(それまでの模試では合格可能性20%、クラスも下の方)、息子さんは男子御三家と筑付、娘さんは女子御三家に入っています。

これからです!
合格、心からお祈り致しております!
4. Posted by ショコラさま   2009年10月10日 15:11
5 渉4のご子息。
最上位クラスに落ち着くことができない、ということは、かなり実力がおありだと拝察致します。

娘の塾の同級生が5年生の時「驚異の7クラス落ち」をやってしまい、ずいぶんしょげていたそうです。
でも、もともと基礎力のあるお子さんでしたので、ジリジリと上がってきて、結果的には男子御三家に合格したそうです。

波があってこその受験ドラマ。
順調なだけでなく、あれこれあった方がご子息の精神的な成長につながると思います。
これからの2年と数ヶ月、楽しい受験生活を送られることを、心よりお祈り申し上げます。
5. Posted by KY   2009年10月12日 14:43
5 あたたかいお言葉ありがとうございます!
クラスを落としてもらったことが、正解だったと思える日が早く来てほしいものです。
学生時代の部活動のコーチや営業マンだった頃の上司に「結果が出るまでだいたい3ヶ月かかるもんだ。焦って結果を求めるな」とよく言われていました。数字的な根拠はないと思いますが、私の経験からも結構当たっているところもあり、息子にも同じ事を話して励ましています。
とはいえ、本番まで4ヶ月を切り、今日の模擬試験も変化なし。。。最近は子どもにいい聞かせながら自分にいい聞かせているような状況です。来週も合不合がありますが、勝負の11月に期待したいと思います。
6. Posted by KYさま   2009年10月15日 17:59
5 こんにちは!

>結果が出るまでだいたい3ヶ月かかるもんだ

これは、思いっきり勉強に当てはまります!
いえ、おそらく3ヶ月もかからないでしょう。
脳科学者の池谷裕二先生の本に、学習効果は累乗的に上昇するというのが出ていました。
拙著「眠っている力を目覚めさせる最短法則」P29でも引用させてもらいました。

簡単にご説明しますと、毎日毎日学習をしていても、最初のうちは学習効果が上がらないけど、一定のところにくると急上昇し始めるというものです。

受験用のまとめ学習に入ってからまだ間がありません。
毎日を大切にして、しっかりとこなしていけば、年内には急上昇が期待できますよ

合格、心よりお祈り申し上げます。

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