決戦数刻前…

使徒との対決の準備を終え、興奮と共に、
この戦いで失われるであろう兵達のことを考えて
少々不安がよぎる。

「このあと、皆に迷惑がかかるじゃろうな…」

次回は東西戦。
本来ならば、兵を温存しつつ上級兵の研究や練兵の為に
戦を少し抑えながら行う者の方が多いはず。
それを押して今回の使徒戦に参加してくれた皆に感謝しながら
作戦会議処の門をくぐる。 

「今回は、よろしくお願いします。」

そういいながら 会議室に入ると、いつもに倍する武将の数で
かなりの熱気に包まれていた。

「これは…」

ざっと数えても50名を超えるほどの武将が、
開戦を今か今かと待ちわびていた。 

すると誰かが、

「東西戦並みだな…」

という声や、

「熱気はそれ以上かもしれませんな…」

などというそれに応える声も聞こえてくる 。

昨今の大規模盟主戦が回避される仕様の戦場にあって、
損害や戦功度外視で集まってくれた猛者たちの
心意気がおのずと伝わってきて、儂は思わず涙ぐみそうになる。

本来ならば、普段の形で『使徒』に向かうのが筋だろう。
だが、今の我々だけではどうにもならないのは事実。
そして、それを知って手を差し伸べてくれる友がいることに感謝しながら
皆で今回の作戦の最終確認をした。

「でわ、皆様、たのしみましょうぞ!」

「おおー」
「オオー」
「おし!」
「やるぞーー!」

従来の盟主戦同様、
『使徒』の要注意人物や、活発に動く猛者を手を分けて叩きながら、
同時に、最終目的である『使徒』の盟主である、「第一使徒・アダム」殿の
周辺の陣を赤から青に変えていく。
だが、それは簡単なことではない。
ひとつ陣をとれば、二つ取られ、
居城を落せば、出城が落とされるという激しさ。
更に、こちらの手の内を読むように、
各地で指揮をする武将への一斉攻撃。

「さすが…使徒。」

皆、感心していたがこちらも囲むだけで終わるわけにはいかない。
最終的には、使徒の盟主陥落が目標なのだ。

それぞれの戦場でかなりの苦戦を強いられたが、
予定の開戦時間から遅れること半刻で、ようやく今回の目標である
『使徒襲来☆彡』の本丸に取り付くことに成功した。

事前に威力偵察を行っていた儂は、城に籠った『使徒』の数を確認し
皆に伝えるか迷ったが、逡巡している儂の横で、多くの『鬼』が、

「気にせず、行こう。」

という目をしていた。 


「では、ヒトフタヨンゴウ着弾開始で行きます!!」

「行きまーす!!」

掛け声と共に、事前に打ち合わせておいた起点候補の方々から
合流弾が打ち出される。
今の仕様では、下手に戦功上位の者が起点になると
相手に利する結果になる。
できるだけ、戦功が100位以下のものが起点になるようにしながら
先ずは5つ、ついで4つの合流弾が放たれた。

★使徒初弾

 完璧に9つの合流が埋まっている。
素晴らしいシンクロ率だ。

そして、その記念すべき初弾 着弾の記録が、これ。
★使徒初弾ログ

 時間も予定通り。しかし予想通りとはいえかなり厳しい結果。
だが、この後も続々と放たれる合流弾。

しかし、加勢の落ちる様子は待ったくなく、合流の着弾は10を超え、
さらに15を超え、漸く17段目で…

★使徒17発目ログ

 『使徒』の初期加勢がようやく剥がれた。
ただ、ここから「アダム」殿が覚醒モードに突入したらしい。
が、やはり初期加勢の大量戦線離脱が効き、
運命の24弾目の着弾で…

★使徒の最後ログ

 
普段ならば、歓喜に沸くのが普通だろう。
が、しばらく我々は立ち尽くした。
あまりに厳しい戦い。
そして、散って行った兵のことを思って…

が、じわじわと目的の達成感が浸透し、
だれからともなく、

「おめーヽ(^o^)丿」

「おつかれー」

「良かった、何とか…」

という声が上がった。

振りかえれば、

『x百鬼夜行x』での兵の被害、262万4897。そして獲得戦功 166732。

『使徒襲来☆彡』での兵の被害、90万7287。与戦功は 215182。

兵の被害も、戦功も全く全く釣り合わない。
普通ならば行おうともしないだろう国筆頭同盟との盟主戦だったが
儂、いや我々には挑む意味があったとおもう。

そして、相手をしてくれた、『使徒襲来☆彡』の皆様と
こんなバカげた『祭』に参加してくれた、毛利の猛者たちに感謝して 
儂は、この対織田戦、いや対使徒戦の結果に満足して、
戦場を後にした…


「皆、ありがとう…楽しかったよ」





~対織田家 尾張攻略戦 終幕~




が!

戦場を後にしようとした儂の背後で、鬼の皆がいっせいに、

「おい、爺!まだ初日だぞ!!ふざけるな!!働け!!」

という、大きな声が聞こえてきた。

「(@_@;)ヤベイ、そうじゃった。」

急ぎ儂は、戦場に駆け戻ることになった。

「兵が、兵がいないよー…
 皆、じじいに厳しいのう((+_+)) 」



つづく…