2011年09月08日

04年10月百箭集と合評会

◆合評吟(一人二句選)

3点・台風の夢ばかり見る落ちりんご悠治
(しん一、もとく、一竿)

2点・秋だなあ母が炊いてる栗御飯  一竿
(しん一、秋子)

2点・余所ごとでなし救急車また出番もとく
(秋子、奈生美)

1点・わびしいネほほをなでなで秋の風てつ子
(奈生美)

1点・残るのも先に逝くのも不安です秋子
(一竿)

1点・期待したほどでなかった門構えしん一
(もとく)



百箭集 上野しん一選

○ジャンケンポン勝ったばかりに肩がこり  悠治
勝つことによって、注目されることになり、何等かの荷を背負うことになる。誰もが勝ちたいと思うのだが、それによってむしろ、負担を強いられ、安閑としていられない立場にもなるということであろう。

○ネクタイの裏で言い訳組み立てる  悠治
ネクタイをつけているのだから背広姿であろう。
急に、残業になってとか、上司に誘われてとか、遅くなった理由を考えねばならない。たまには、一人、好きなようにふるまいたいのに、なにかにつけ、見えない糸がついているしがない蟻の日常である。

○砕けるに上手な波は詩人かも  悠治
大きく或いは小さく、強く弱く波は砕ける。みなそれぞれのリズムを持って語るかのように。人間はそ れに呼応して詩心をゆさぶられる。そこに波があって人がいて詩は成立するのであろう。


○ハンカチを白く洗ってゆとり持つ  悠治
ハンカチも手まめに洗うことにより白く映える。余裕のないくらしではハンカチもついくすんでいくような気がする。いつも白いハンカチを手にする。それはゆとりのかたちではなかろうか。

○手さぐりの子育て壁に突き当たり  悠治
昔は二世代も三世代も同居するのが、普通だったから子育ての先輩が傍にいて緊急時も難なく切り抜けら れた。核家族になってからは、それができなくなり、その都度、病院や医院へ走ることになる。伝えられるべき知恵がことごとに断絶し、いつも初心からの出直しで、それだけ難渋を繰り返すことになり、エネルギーの消費は大きい。子育て教室などもあるようだが、過度な負担は解消すべくもない実情といえそうだ。


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jyouyatou at 18:44コメント(0)トラックバック(1) 
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1. コスモスの季節  [ 車いす、フルスロットル ]   2011年09月08日 20:38
9月も過ぎるのが速い。 新幹線並み(苦笑)。 写真は近所の公園のコスモス。 もうそんな季節なんだなあ。 コスモスと鉄棒が何ともノスタルジックな感じ。 これも秋のせいか。 ...

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