2009年05月28日
04年8月エッセイ
◆夏風邪 上野しん一
春先に一度風邪に取りつかれたから、もう大丈夫だろうと思っていたが、六月の八十周年記念大会前に喉が変な感じがして、そのうち微熱が出るようになった。やはり家族の風邪が着地してしまったようだ。
なにしろ大会を控えている時なので、大会の際に支障が生じても困ると思い、早目に医院へ行った。薬を飲んでも熱が素直に下がるわけでない。更に二回ばかり点滴もうけた。それもこれも大会までにはなんとか平常に戻りたいと思ったからだ。
大会当日はある程度体も動かさなければならず、汗まみれになったし、咳がしょっちゅう出るのには困った。挨拶も披講も、喉の調子を気にしながらのことだった。大会には風邪から抜け出して、ということにはとてもならなかった。夜に無暗に咳が出て肺炎にでもなったら、と家人が心配したようだ。
肺炎は高熱が出るというが、老人になるとそれほど熱が出ないうちに肺が白くなって、ほどこしようがないという例は聞いていたので、油断はできないとは思っていた。しかし、胸部の異変は感じなかったし、かつて手術した際、一晩咳に悩まされ、咳止めをもらって飲んだが、咳が出るより、具合が良くなかった経験があるので、風邪が治ると咳も出なくなるだろうと咳止めは飲まなかった。
七月四日、さくらんぼ川柳大会へは、ぜひ出なければならず、体の調子はすっきりしなかったが出かけた。
やはり、作句の時も喉がへらへらし、咳を止めようがなかった。
医院の薬も富山の薬も飲んだが、それだけでは抜けない。これはやはり、持久戦を覚悟せねばと、あまりやきもきせず、治る時を待つことにした。
七月十日は、北部上北三ケ町村文化団体の舞踊合同公演があった。大分前から準備に当たってきたが、大会とも重なって進めなければならなかった。当日は観覧者も会場を殆ど埋める程の盛況で、公演は無事終ったが、この時も散発的に咳が続いていた。
そのうち少しずつ体の調子が軽くなり、いつの間にか平常に戻ったようだと思ったのは、七月半ば頃だった。
六月十三日のメモに、三十七、八度、完全に風邪の症状とあるから、ほぼ一ヶ月余りを要したことになる。
風邪を引いてしまうと薬を飲んでも注射をしても自覚するぐらい良くなることはない。
人によって長短はあると思うが、ある期限を経過しないと元に戻らないようだ。なにもせず、寝ていられれば早く癒えるかも知れないが、そうもゆかず、汗をかいた後、体を冷やすことを繰り返すなどは、夏風邪を長引かせるのではなかろうか。症状と戦い、目の前の事柄の処理という二重の負担をなんとか切り抜けてきた感がする。
春先に一度風邪に取りつかれたから、もう大丈夫だろうと思っていたが、六月の八十周年記念大会前に喉が変な感じがして、そのうち微熱が出るようになった。やはり家族の風邪が着地してしまったようだ。
なにしろ大会を控えている時なので、大会の際に支障が生じても困ると思い、早目に医院へ行った。薬を飲んでも熱が素直に下がるわけでない。更に二回ばかり点滴もうけた。それもこれも大会までにはなんとか平常に戻りたいと思ったからだ。
大会当日はある程度体も動かさなければならず、汗まみれになったし、咳がしょっちゅう出るのには困った。挨拶も披講も、喉の調子を気にしながらのことだった。大会には風邪から抜け出して、ということにはとてもならなかった。夜に無暗に咳が出て肺炎にでもなったら、と家人が心配したようだ。
肺炎は高熱が出るというが、老人になるとそれほど熱が出ないうちに肺が白くなって、ほどこしようがないという例は聞いていたので、油断はできないとは思っていた。しかし、胸部の異変は感じなかったし、かつて手術した際、一晩咳に悩まされ、咳止めをもらって飲んだが、咳が出るより、具合が良くなかった経験があるので、風邪が治ると咳も出なくなるだろうと咳止めは飲まなかった。
七月四日、さくらんぼ川柳大会へは、ぜひ出なければならず、体の調子はすっきりしなかったが出かけた。
やはり、作句の時も喉がへらへらし、咳を止めようがなかった。
医院の薬も富山の薬も飲んだが、それだけでは抜けない。これはやはり、持久戦を覚悟せねばと、あまりやきもきせず、治る時を待つことにした。
七月十日は、北部上北三ケ町村文化団体の舞踊合同公演があった。大分前から準備に当たってきたが、大会とも重なって進めなければならなかった。当日は観覧者も会場を殆ど埋める程の盛況で、公演は無事終ったが、この時も散発的に咳が続いていた。
そのうち少しずつ体の調子が軽くなり、いつの間にか平常に戻ったようだと思ったのは、七月半ば頃だった。
六月十三日のメモに、三十七、八度、完全に風邪の症状とあるから、ほぼ一ヶ月余りを要したことになる。
風邪を引いてしまうと薬を飲んでも注射をしても自覚するぐらい良くなることはない。
人によって長短はあると思うが、ある期限を経過しないと元に戻らないようだ。なにもせず、寝ていられれば早く癒えるかも知れないが、そうもゆかず、汗をかいた後、体を冷やすことを繰り返すなどは、夏風邪を長引かせるのではなかろうか。症状と戦い、目の前の事柄の処理という二重の負担をなんとか切り抜けてきた感がする。
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トラックバック一覧
1. 春先の野辺地駅周辺 [ 野辺地発「木曜クラブ通信」 ] 2009年05月29日 12:23
写真は春先のもの。
除雪の役目を終えて、除雪車がゆっくり休んでいるように見える。
この景色は今ではもっと緑が多くなっている。
これも同じ時期に撮ったもの。
昔ながらのストーブが寛いだ雰囲気を感じさせる。
駅の待合室も陽光が射して日溜まりがあったかそうだ。
窓...
2. 野辺地町びわのばし [ 野辺地発「木曜クラブ通信」 ] 2009年05月29日 17:22
野辺地駅へと通じている道路で、「びわのばし」という小さな橋が架かっている。
欄干の祇園囃子の絵には今まで気付いてなかった。
正直にいうと橋の名前も知らなかった(苦笑)。
昔は左側にお店があったのだがなくなってしまったし、この通りもすっかり風景が変ってしまっ....
3. 都忘れ [ 車いす、フルスロットル ] 2009年05月29日 20:54
都忘れ(みやこわすれ)の花だと思う。
昨年いただいたものが今年、家の前に咲いてくれた。
紫がなんとも高貴な雰囲気を感じさせる(笑)。
黄色い花の方は失念してしまった。
確か昨年教えてもらったと思って、過去のブログ記事を捜したが見つけられなかった。
作家・栗本....
4. さんび [ 車いす、フルスロットル ] 2009年05月30日 19:59
以前撮った白いライラックが満開になっていた。
たわわな白がなんとなく美味しそう。
2枚目はつつじかな‥‥?
まったく自信ない。でも、ピンクのかき氷にも見える。(^^;
3枚目は‥‥。
実はごまシュークリームなのだが、写りがぼやけると得体の知れない物体(新種の....
5. そ〜ら空 [ 車いす、フルスロットル ] 2009年05月31日 21:19
最近、偶然なのか海鳥が写っている写真が多くなった。
飛んでいる鳥を撮るのは意外と難しいのいだ。
数日前の晴れた日の画像だが、ここ数日の天候不良を吹き飛ばしたいものだ。(^^)
こういう鳥が青空を飛んでいる写真を眺めていると、気持ちがのんびりしてくる気がする(...
6. ハッピーリタイア [ 車いす、フルスロットル ] 2009年05月31日 21:20
友人でもあり出版の先輩でもある玉木文憲さんが、私のゼロの握手と同じリトル・ガリヴァー社から、「ハッピーリタイア」という5冊目のエッセイを出版された。
タイトル「ハッピーリタイア」
著者 玉木文憲
あらすじ 人生のギア・チェンジ!!
楽しく豊かに第二の人...
7. なまどら [ 車いす、フルスロットル ] 2009年06月06日 20:22
「なまどら」なるお菓子が、地元駅横の観光PRセンターで売っていた。
生クリームのドラ焼きということかな。
有機小豆使用と書いてある。
確かに、小豆と生クリーム?が何ともいえない美味しさを醸しだして、とても美味かった。(^^)
1個150円。
この味をお伝えでき...
8. 市場の花屋さん09 [ 車いす、フルスロットル ] 2009年06月08日 20:54
ぴーろこがよく行く市場の花屋さん。
たくさんの花があると気持ちも華やいでくる。
ペチュニア、リッサ、サルビア、ガザニア、ルピナス、マリーゴールド、コンボルブルス?などがあるようだ。
2枚目は、大手まりとダリアの種か。
今日は社協さんの送迎車で病院へ。
新型イ....
9. ポッコリお腹 [ 車いす、フルスロットル ] 2009年06月09日 20:41
市場の花屋さん。アリッサの花。
2枚目、コンボルブルスも面白い名前だ。
まだまだ知らない花がたくさんある。
今日は18度くらいまで気温が上がった。
ここ数日は14度くらいだったので、少しでもあたたかいと体調的にも助かる。
明日も20度くらいまでは上がりそうなの...
10. 時の記念日 [ 車いす、フルスロットル ] 2009年06月10日 20:05
マリーゴールドの花。
今日は 6月10日は「時の記念日」。
由来は、天智天皇10年の4月25日に漏刻(水時計)が設置され、宮中に時がつげられるようになった故事を記念して。この天智天皇10年4月25日を太陽暦に直すと671年の6月10日になるため、大正九年五月十五日からこの日が....
11. 6月11日 [ 車いす、フルスロットル ] 2009年06月11日 21:26
1枚目はサマースノーの白い花。
2枚目はスパッティという白い花と青いアジサイ。
白の中の青はとても鮮やかに映える。
おいらの地元東北北部も今日梅雨入りした。
その雨の中をデイサービスに行ってきた。
そして、父の命日なので仏壇にお線香を供えた。
おいらはお寺へは...
12. ナポリタン [ 車いす、フルスロットル ] 2009年06月12日 20:33
今日、6月12日は「恋人の日」とのこと。はじめて知った。
縁結びの聖人アントニウスが没した前日(6月12日)を 「恋人の日」とし、恋人同士が写真立てに写真を入れて 交換しあうというブラジル・サンパウロ地方の風習から、 全国額縁組合連合会が1988(昭和63)年から実施した....
13. ときどきは息抜き [ 車いす、フルスロットル ] 2009年06月13日 20:37
古川の魚市場(入口だけど)。
この古びた雰囲気もなかなか良い。
いつも花を撮っている古川市場と繋がっている、というか、そこの中にある。
今日もたんたんと一日が過ぎた。
おいらが事故でケガをしてから今日でちょうど26年になる。
光陰矢のごとし、という言葉がピッタ...
14. 野辺地町立体育館 [ 野辺地発「木曜クラブ通信」 ] 2009年06月20日 20:45
春先の野辺地町立体育館。
もう何十年も行っていないので写真を眺めるだけでも懐かしい思いになる。
ここもかなり古いはずだ。
この体育館もプロレスやドミノ倒しの世界記録の会場になったりと数々の大役をつとめてきた。
駐車場のアスファルトも年季を感じる。
野辺地駅前...
15. 太宰治クッキー [ 車いす、フルスロットル ] 2009年07月02日 21:04
「津軽」太宰治著クッキー。
林檎ファイバー入りクッキーとのこと。
「これは、食べる小説です。」というキャッチフレーズがなかなかいい。
小説本風クッキーとはよく考えたものだ。(^^)
興味のある方は青森駅売店へ〜。
太宰の生誕百周年はますます盛り上がっているよう...
16. 八甲田山 [ 車いす、フルスロットル ] 2009年07月03日 19:55
市街地から八甲田山。
先日、ぴーろこが撮って来てくれた景色。屋内からなのでガラス窓がちょっと反射しているが、けっこう眺めが良い。(^^)
こういう景色を見ていると視力が良くなるかな。(^^;
これはハスカップともう一つ何の苗木だろうか。
今日は天気も良くて気...
17. みそカレー牛乳ラーメン [ 車いす、フルスロットル ] 2009年07月04日 20:22
青森市に「みそカレー牛乳ラーメン」のお店「味の札幌 大西」。
既に地元はもいちろん、全国的なテレビでも知られている。
カップめんでは食べたことはあるが、ぴーろこによるとお店の実物はすべてにおいて更に美味しかったとのこと。
画像からも独特の香りがしてきそうだ。...
18. パフェ屋さん [ 車いす、フルスロットル ] 2009年07月05日 20:32
ELMというパフェ屋さん。
ぴーろこが中学、高校の時にはよく行ったパフェが美味しいお店らしい。
昔は主にパフェを出していたそうだが、今は食べものの種類が増えたとのこと。
写真の他にもたくさんのパフェの種類がある(別の種類もたくさん撮ったが反射でうまく写っていな....
19. 長閑な風景 [ 車いす、フルスロットル ] 2009年07月06日 20:41
地元の駅周辺から見た線路。
線路や切替器?(呼び名を失念)が錆びついているところがいろいろな意味で感慨深い。
花々が活き活き咲いているのも長閑でいい。(^^)
今日は少し暑いと感じるくらいの気温でちょうど良かった。
でも、他の家族はおいらよりも暑く感じたらし...
20. 星祭 [ 車いす、フルスロットル ] 2009年07月07日 20:24
今日は七夕。
こちらでは星々は見えないようだ。
短冊に願いを書いたのは何十年前のことか。(^^;
写真は自宅裏の船揚場。
昔はここに父の6トンの船が揚がっていた。
いつ見ても懐かしさが込み上げてくる。
今日は気温が27度くらいまで上がった。
これくらいあたたか...