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2022年11月01日

小学校受験、今年はどうなる? 受験者数は横ばい 行動観察は集団へ


 首都圏は「小学校受験」の季節を迎えている。コロナ禍で受験者数は急増し、感染対策のために入試方法には変化が起きた。識者によると、今年の小学校受験者数は昨年と横ばいの見通し。各学校や大手幼児教室に、対応や動向について聞いた。(本間ほのみ)


コロナ禍3年目の今年、小学校受験はどのようになるのでしょうか?受験生の親は揺れています。記事後半では、大手幼児教室「こぐま会」の久野泰可代表に今年のペーパーテストや行動観察の予想を聞きました。


受験者数は横ばい? でも減ることはなさそう

 コロナ禍で私立小などの応募者は大きく増加した。公立小のコロナ対応と比べ、私立小はオンライン授業への切り替えが早く、対応がスムーズだったことなどから、人気が高まった。

 幼児教室「わかぎり21」(東京)の調査によると、首都圏の国私立小計62校の応募者は2019年に延べ3万1621人だったのが、20年は3万4627人と急増。21年も3万6783人と伸びた。


 ただ、同教室の新中(しんちゅう)義一代表は今年の応募者数については「横ばいではないか」と予想する。理由として、公立小でもオンライン授業などコロナ対応が進んだ▽今年実施の模試の受験者数が昨年ほど増加していない▽応募者数を押し上げていた話題を呼ぶ新設校の開校が今年はない――などの事情を挙げる。「今年の受験者数は落ち着くとみられるが、英語教育やICT教育に力を入れている学校や、難関中学への進学実績のある学校の人気も根強い。全体の受験者数が減ることはないと思う」


行動観察に変化 集団か個別か

 コロナの影響は、入試方法にも及んできた。

 模擬試験や受験の情報サイト「小学校受験新聞」を運営する高橋秀幸さんによると、入試にはペーパーテストや行動観察、運動、面接などがある。小学校受験では、学校側が求める資質のある子どもたちを見極めるため、ペーパーテストだけでは判断が難しいからだ。

 これらのうち、複数の子どもたちが協力して何かを作ったり、遊んだりすることを通して協調性やコミュニケーション能力を測る行動観察では、接触や密を避けるため、個々で行動する課題にした学校が多かった。一方、昨年からコロナ禍前の方法へ戻す動きもある。

 19年開校の東京農業大稲花(とうか)小(東京都世田谷区)は、20年実施の入試から、対面での面接をオンラインに切り替えた。体育館で子ども同士の関わり合いを見ていた行動観察も、教室でそれぞれ机の周りでできる作業にした。

 星野学園小(埼玉県川越市)は、コロナ禍前は1グループ約8人で行動観察を行っていたが、20年実施入試では1グループ約5人に絞り、今年は約7人で行った。ただ、子ども同士の接触を避け、道具の消毒を徹底した。

 20年の行動観察で集団での関わり合いを避けた品川翔英小(東京都品川区)は、協調性などが測りにくいとし、21年からはマスク着用などの対策を取った上で集団での行動に戻したという。担当者は「学校生活に準じてできる範囲で行っていきたい」と話す。

 洗足学園小(川崎市)はコロナ禍でも行動観察を集団で実施してきた。人数を減らしたり、子ども同士の間隔を空けたりするなど細心の注意を払う。松島隆入試広報委員長は「コロナ禍での入試は学校側も手探りだが、見たいのは関わり合いや協調性。工夫して集団で行っていく」。



行動観察対策はどちらも 保護者「落ち着かない」

保護者は揺れている。

東京都内の会社員男性(48)は長男の通う公立小のコロナ対応に不安を覚えたことをきっかけに、長女(6)の私立小受験を決めた。気がかりなのは倍率だ。「うちのようにコロナで私立志向が強まっていると聞く。参加した説明会は会場にびっしりと人がいて驚いた」

 受験校の行動観察がどうなるのかも心配だ。受験校の入試は11月に本格的に始まるが、先に入試を実施する他校を調べると、過去2年と比べ、今年はコロナ禍前の方法に戻す学校がある印象だ。「集団でやらないと決めてかかれない。個人の行動を見るのか、集団での行動を見るのか。両方に山を張っておかないと。どっちになるんだろうと落ち着かないところはある」とこぼす。「去年、一昨年の情報は参考程度。コロナ禍前の3年前の入試も見て、どの形式でもいいように対策しています」



今年は難化、行動観察は集団に こぐま会・久野代表

 大手幼児教室「こぐま会」の久野泰可(くのやすよし)代表の話

 大きな流れとして、小学校受験はコロナ禍前の形に戻っていくでしょう。

 2020年は、幼稚園や保育園の休園が相次ぎ、子どもたちの環境が突然変わりました。落ち着いて学習できなかったり、行動制限があって多様な体験ができなかったりしたことから、難化傾向にあった入試問題が易しくなりました。昨年もその傾向が続いていました。

 しかし易しすぎると、テストの識別力が小さくなり、子どもを評価しにくくなってしまいます。感染対策も確立し、コロナのある生活に慣れてきたことから、今年はコロナ禍前の難易度に戻るとみています。

 コロナの影響を大きく受けた行動観察については、集団での行動観察が主になると思います。20、21年は、学校によって、行動観察は「集団で行う課題」か「個別に命令指示を受ける課題」かに分かれていました。

 ただ、どちらになるのかを悩む必要はありません。どちらも導入部分は「行動の指示」がありますから、まずはそれをクリアしましょう。その後、「集団で行う課題」であればグループでの関わりを見られる。そう捉えてください。

 変化はあっても、コロナ禍前とやるべきことは共通しています。子どもには応用力がある。基本をしっかりやっておけば対応できるはずです。今までやってきたことを確実に発揮できるかを点検しながら、試験を迎えてください。



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