今年6月、ドラム式洗濯機に入った男児(7)が窒息死する事故が起きた。

 子供の死因は各年代で上位に「不慮の事故」が入っており、窒息や溺死など、家の中で起こる事故も多い。子供が家庭で過ごす時間が長くなる夏休み、あらためて事故防止対策を徹底したい。

家の中に危険が



 「自宅にドラム式洗濯機がある人は? チャイルドロック機能を確認して。本当に気をつけてください」

 7月上旬、京都市が子供の事故防止を啓発する「京(みやこ)あんしんこども館」。0歳児の親ら7人が、家の中で子供に危険な場所を示したモデルルームを見学していた。案内の看護師が「小さい子は蓋を閉められないが、少し大きい子は反動をつけて閉められる」と説明すると、「怖い」と顔をこわばらせる母親も。

 今回の事故は、蓋が閉まると内側からは開けられない構造のドラム式洗濯機で起こった。事故後、日本電機工業会では「蓋は必ず閉め、開閉できないようにするチャイルドロック機能を利用して」と注意喚起。消費者庁はロック機能がない洗濯機の場合でも、蓋にゴムバンドをかけるなどするよう呼びかけている。

 同館の沢田淳センター長(78)は「便利な道具にはリスクもある。子供にとって面白いものの裏には必ず怖いことがあるという感覚を、親が持ってほしい」。ドラム式だけでなく、縦型洗濯機でも、のぞき込んだ子供が落ちて溺れた事例があるという。

 平成25年の人口動態統計によると、「不慮の事故」は1~4歳の死因の第2位、5~9歳では第1位となっている。事故の種類で最も多いのは交通事故だが、浴槽での溺死や転落死、誤嚥(ごえん)による窒息死など家の中での事故が目立つ。



救命法習得を



 では、どうすればよいのか。沢田さんは「子供が発達すれば危険も増える。発達をやめさせるわけにはいかず、事故に関心を持って気をつけるほかない」。

 家の中での溺死は入浴中、母親が洗髪で目を離した間に多いといい、注意が必要だ。少量の水でも溺死する危険があるため、使った後は浴槽や洗濯機の水は抜き、バケツや洗面器にも水をためておかない。ベランダからの転落死を防ぐためには踏み台になるような物を置かず、ベランダの出入り口の上部に鍵を付けるなどの対策が有効。ビニール片やシール、あめ玉などはのどに詰まらせて窒息するのを防ぐため、子供の手の届く場所に置かないようにする。

 それでも万が一、窒息や心停止となってしまったら、救命処置を行う。日本赤十字社(東京都港区)は子供が窒息した際の気道異物除去法や心停止の際の処置法を伝える「幼児安全法講習」を全国で実施しており、担当の看護師、清田敏恵さん(62)は「日常的に子供と接する多くの方に技術を習得してほしい」と話す。

 同社によると、乳幼児は何でも口に入れるため、突然苦しみ始めたらのどに何かが詰まっている可能性が高い。この場合、口の中に指を入れて取り出そうとしないことが原則。本人に強いせきをさせ、それでも取れない場合は救急車を呼び、気道異物除去法=図=を試みる。心停止した場合は迅速に心臓マッサージと人工呼吸を行い、自動体外式除細動器(AED)も併用(未就学児は小児用パッドを使用)する。

 呼吸停止や心停止から1分たつごとに救命率は急速に下がり、救急車の到着までの処置が生死を分けることもある。清田さんは「早期発見と応急処置が何よりも大事。勇気を持って処置をして」と話している。


2015.8.13 産経ニュースから転載



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