小学校生活に少しずつ慣れてくる頃にささやかれ始める「保育園出身の子&ママ」「幼稚園出身の子&ママ」のズレ。

「保育園出身の子はやんちゃだから」とか「保育園ママは忙しいから」と言われる一方で、「幼稚園ママって仕事もしていないのに、PTAの仕事も逃げるよね」などと言われることも……。

実際に「幼稚園卒」と「保育園卒」で、そんなに違いがあるものなの? 『女子校力』(PHP新書)など、多数の女子の人間関係に関する著書を持つ、ノンフィクションライターの杉浦由美子さんに聞いた。

「小学校で、幼稚園卒の子が『保育園組のやんちゃさに圧倒される』という話はよくあります。幼稚園は保護者が教育方針などで選んでいるから価値観が似た家庭の子ばかりなのに対し、保育園はいろいろな家庭環境の子が集まるので、たくましくなる面はあるでしょう」(杉浦由美子さん 以下同)

実際、子ども同士は「幼稚園卒」と「保育園卒」などと意識せず遊んでいることが多いが、親同士は気になることもあるそう。

「お勉強系幼稚園ママは、子どもを公立の小学校に入れると、勉強などのカリキュラムがゆるいのでびっくりすることもあると聞きます。また、そういう幼稚園ママには教育熱心な人も多く、学習発表会や運動会の場所とりなどに早朝から並ぶのが当たり前というノリなので、保育園ママたちに驚かれることもありますね」

●ママ友付き合いが嫌で、仕事をする人も

そもそも「保育園ママ」と「幼稚園ママ」は何が違うの?

「一般的に、保育園ママ同士はあまり付き合いがない場合が多いのに対し、幼稚園ママ同士は付き合いが密です。その分、ママ友トラブルが多いのも、やはり幼稚園ママのほうだと思います。幼稚園ママの場合、週に5日もランチに行くケースもあり、そうしたお付き合いが嫌で、働きに出る人もいるようです」

幼稚園も今は、「延長」により17~18時くらいまで子どもを預かってくれるところが多く、ママがパートに出ることも可能だが、その延長料金はバカにならない。付き合っていくうえでの大変さはあるようだ。

「また、保育園ママは、フルワーカーの人が大半ですが、カツカツの生活をするシングルマザーも多い一方で、エリート共稼ぎ夫婦も目立ちます。そのため、実は格差が非常に大きいのです」

小・中・高・大・就職と、自分に近い価値観や考え方、ライフスタイルの人との付き合いが増える人間関係を、いったん白紙にする「ママ友」付き合い。ギャップを楽しめる人にとっては楽しいが、難しい面も多々あるのが現実だ。