2018年02月
2018年02月20日
小中高一貫校から外部中学を受験した子供たちのその後の一例
2月の中学受験シーズンも一段落。小学校からの一貫校も人気だというが、世の中には私立小学校から別の私立中学を受験する子供もいる。小学校から高校まで一貫の私立に通ったYさん(40代)が振り返る。
「私が通った学校は小学校から高校までの一貫教育を売りにしており、東大にも毎年数人合格する学校ですが、小学校から中学に上がる時、別の中学を受けた子が7人いました。大半の生徒が受験戦争に巻き込まれることなく、のびのびと遊んでいるなか、その子たちは4年生から塾通い。その結果、東大合格者数トップ10に入る学校に2人、早慶の附属校に4人、1人だけ第1志望に落ちてMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の附属校に行きました」
そのまま行けば高校までエスカレーター式に上がれるのに、わざわざ中学受験をした子はその後どうなったのか? 7人の経歴をたどると、意外な結果が判明した。
「東大合格者数トップ10の学校に進んだ2人は、1人が1浪して中堅私大の医学部に、もう1人も1浪でMARCHに入学。早慶の附属校に進んだ4人は全員早慶の大学に進みましたが、すんなり大学に進んだのは2人だけ。1人は高校で1年留年しており、もう1人は医学部の内部進学から漏れたため、他の大学の医学部と慶應の理工学部を受験。結果的に慶應に入りました。MARCHの附属校に進んだ子はそのまま大学に進みましたが、その後、中退していました。
正直、そのまま上がった生徒の進学先と大して変わらないので、同級生はみな、『じゃあ中学受験する必要なかったじゃん』と言っています」(同前)
Yさんによれば、外部受験をする生徒が在学中にいじめられるようなことはないものの、やはり卒業後は付き合いが完全に途絶えてしまうケースも多いという。たかが受験、されど受験。子供にどのタイミングで受験を経験させるかは、悩ましいところだ。
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子供を小学校から私立一貫校に通わせるデメリットとは
マネーポスト 2017.4.18から転載
女優の芦田愛菜(12)が、都内の名門中学・慶応義塾中等部に入学したニュースは大きな話題を集めた。このまま順調にいけば、彼女は中学~高校~大学と慶應に通う可能性もあるが、慶應には小学校(幼稚舎や横浜初等部)も存在する。
「体系的なカリキュラムにより、優れた教育が受けられる」「エスカーレーター式に大学に入れる」「多感な時期を共に過ごすことで、一生の友達に出会える」など、私立の一貫校のメリットはいくつもあるが、果たして小学校から私立に通わせる必要はあるのだろうか? 子どもを都内の少中高一貫の私立校に通わせた男性・Aさん(70代)は、金銭面の負担の大きさを語る。
「お金はとにかくかかります。初年度納入金は100万円以上でしたし、それ以降も授業料だけで年間80万円近くかかりました。これ以外にも制服やランドセルはもちろんのこと、制帽、革靴、夏服、制服の下に着るシャツ、体操着、体育の授業で被る帽子、校内着、上履き、水泳教室用のカバン、図工の授業で使う用具一式が入った図工カバン、音楽の授業で使う笛や鍵盤ハーモニカ……とにかくすべてのものにおいて指定のものを買わされます。これがいちいち高いんです。
さらに息子の在学時には『創立100周年』で校舎の建て替えがあったため、寄付のお願いがありました。『お願い』と言いながら『1口○万円。最低○口以上』と書かれていて、唖然としました」
小学校でいじめに遭うと12年間が地獄
横浜市青葉区に2013年に誕生した慶應義塾横浜初等部の場合、入学金や授業料、施設設備日などを合計した初年度の学費は186万円(2016年度実績)。こうなると、かなりの収入がなければ子どもを通わせるのは厳しいが、それ以外にも考えなくてはならない要素があるようだ。自身が小中高一貫の私立校に通った40代の男性・Bさんはこう語る。
「まず思い浮かぶのは、『地元の友達がいない』ということです。学校では友達がいても、その友達と家が近いとは限らないので、家に帰ってから遊ぶ友達はいません。成人式に行っても知り合いはまったくいないので、面白くも何ともありませんでした」
同級生の中には、小学生ながら1時間半以上かけて通学していた子もいたのだとか。さらにBさんはこう語る。
「親の年収や職業にバラつきが少なく、狭い環境で長い時間を一緒に過ごすので、ものすごく画一的な価値観にしか接しないまま社会に出てしまう。そして社会に出ると、“世の現実”とのギャップに戸惑ってしまいます。しかも中学や高校に入る際に“ゼロから友達関係を築く”ということをしていないから、友達を作るのがすごくヘタクソなんです」
それなら、社会人になっても小中高時代の友達と仲良くしていれば良さそうなものだが、そう単純なものでもないようだ。Bさんが続ける。
「小学校時代、クラスの中で“イケてた子”はいいでしょうけど、いじめられたり、いじられキャラだったりする子は必ずいるわけで、そういった子にとって小中高の12年間は地獄ですよ。生徒が入れ替わらないので、1度でもそういう立場になっちゃうと、もう“逆転”は無理です。卒業するまでスクールカーストの下の立場に甘んじることになります。
あと小学校の頃ってオシッコを漏らしたり、ウンコを漏らしたりとかするじゃないですか。それが極端な話、一生付きまとうんですよ。ボクの学年でも、パンツにウンコがついてた子に『ウンP』、オシッコを漏らした子に『ジョバー』ってアダ名が付けられて、高校を卒業するまで一部のヤツからずっとそのアダ名で呼ばれてました」
そもそも子どもが小学校に通う時期に、年間数十万円の学費を払えるのはかなり限られた層だが、私立小学校受験を考えている人は、金銭面以外のリスクがあることを頭の片隅に入れておいても良さそうだ。
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2018年02月08日
泰明小学校 なぜアルマーニ標準服を公立小が採用したのか。校長の説明文書全文
2017年11月17日付の「平成30年度からの標準服の変更について」と題した保護者向けの文書で、和田利次校長は、以下のように説明した。全文を掲載する。(錦光山雅子・ハフポスト日本版ニュースエディター)
日頃より、本校教育活動に対するご理解、ご協力、誠にありがとうございます。平成29年度の教育課程も、後半へと進んでまいりました。どうか最後までご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
さて標題の件につきまして、改めてご理解を賜りたく、その経緯についてお伝えいたしたくご通知をさせていただきました。
泰明小学校が特認校制度の対象校となり、9年目を迎えています。中央区の教育施策として定着をした制度でございますので、それはそれで好ましい方向に進んでいる者と認識いたしております。
また、泰明小学校を選択してくださり、本校の教育方針に恵心をしてくださり、そして、本校でお子様が自負をもって学んでくれたらと、期待なさって本校を選択されたのだと思うのですが、どうも、その意識と学校側の思いのすれ違いを感じるのです。
子どものたちの様子から申し上げれば、日常の振る舞い、言葉遣い、学校社会という集団の中での生活の仕方などを見ていますと、どのような思いや願いがあって本校を選択されたのかが分からなくて、思案に暮れることがあります。
特認校制度の対象校とはいえ、泰明小学校はやはり特別な存在であります。(どの学校も自負もっておられる(ママ)と思いますが)特認校制度の定着に向けての渦中にあっても、「泰明らしさ」は失われるものではないと思っております。
泰明小学校という学び舎の気高さ。この伝統ある、そして気品ある空間・集団への凝集性とか、帰属意識とか、誇りとか、泰明小学校が醸し出す「美しさ」は保っていかなければと、緊張感をもって学校経営してきました。
しかし、私が泰明小学校の在るべき姿としての思い描いていることをとはかけ離れた様子、事実があることも否めません。なぜ、本校を選択されたのですかと問い返したいと思う出来事や対応が多いこと、これが泰明の実態だったのでしょうかと、学校を管理する者として思い悩むこともしばしばです。
言動、もちろん、公共の場でのマナー、諸々含めて、児童の心に泰明小学校の一員であることの自覚が感じられないと思うことも度々です。もちろん、全員がそうだとは言いません。みそらの星賞などを設定し、この子ならばと推薦された児童が褒賞を受けることもあって、ほっとする面もあるのですが、それに反して、がくっと心折れる場面の多いことも事実です。
教育は内面を育てる営みがほとんどです。ですから、私どもも懸命に児童の内面を鑑み、自覚をもたせ、「泰明の子らしく」を金科玉条の如くは大げさかもしれませんが、でも、泰明小学校の児童はかくあるべきだと思い指導いたしております。
その力がまだ足りないのだと忸怩たる思いもありますが、なかなかその指導が行き渡らないのはなぜだろうと悩んでおります。対外的にも、「泰明小」そして「泰明の子」は注目されます。そういう衆目に答える姿であるかどうか、これまた、忸怩たる思いになることもしばしばです。
愛校心、所属愛、学校に対する誇りが自己の存在と重なると、スクール・アイデンティティーが芽生えます。このような、ある意味エモーショナルな心が、あるいは学校に対する思いが、薄れているのではないかと危惧しております。語弊を恐れずに申し上げますが、「自分は泰明小の一員であるから、そのようなふざけた行いはしない」と自戒できる児童を我々は育てたいのですが、保護者の皆様は、お子様の姿をどのようにお考えでしょうか。
もうひとつ、私が危惧しているのは、泰明小学校は銀座の街と友に歩んできたということを児童や保護者の皆様にご理解いただいているのかどうかということです。泰明小学校に通ってくると言うことは、例え特認校であっても、銀座の街の子供たちになると言うことだと私は思います。
現実的には、地域の集いや催しは、特に子供対象のものはそう多くはありません。ですが、街の方々は、泰明小学校の子供たちのためならと、事あるごとにご尽力してくださいます。学習活動面でもご周知のような協力を惜しみなくしてくださっています。
“街との絆“を感じながら泰明小で学んでほしい。保護者の皆様には、そういう学校で我が子は学んでいるものだということを意識して欲しいと思うのです。私は、立場上、地域の方々との接点がありますが、皆さんが、学校のことをとても大切に考えてくださっていることが分かります。街に学校があると言うことは、こんなに嬉しいものなのだな、と感じるのです。
しかし、このような意識も薄れつつあるのではないかと私は心配しています。いろいろ関わってくださっている方々には申し訳ございませんが、それほど多くはないはずの地域の催しや企画などにどれだけの方が参加してくださっているのでしょう。銀座の街あっての泰明小学校なのです。
今、泰明小学校は、どこか、どれかのスイッチを押さなければそのよさが失われてしまう、そういう時です。ビジュアルアイデンティティーという概念があります。
標準服もその要因の一つであります。視覚的な同一性と申し上げたらよいでしょうか。泰明の標準服を身に付けているという潜在意識が、学校集団への同一性を育み、この集団がよい集団であって欲しい、よりよい自分であるためによい集団にしなければならない、というスクールアイデンティティーに昇華していくのだと考えます。
どれかのスイッチの一つが、標準服であります。決して現行の標準服を否定しているわけではなく、教育は内面の育成、醸成だと再三申し上げているように、現行の標準服でいるから、これから縷々申し上げてきたような危惧があるのだと言っているのではありません。
標準服を変えれば私の危惧することが消えるわけではありません。教育は、内面の耕しであり、そこに、学校教育の質が問われるべきであると思っています。でも、教職員も微力ながらがんばっているのです。どこかの、どれかのスイッチを押さなければ、泰明小学校は、ただ、特認校の選択肢の一校になってしまうのではないかと私は危惧しているのです。
ところで、銀座の街も、当面は2020東京五輪に向けて変容しています。古き良き銀座の名残を留めながらも、新しさを求めています。泰明小学校も。よき伝統を保ちながらも、時代の流れをくんだ教育活動を進めております。ご存じのように、銀座の街には、世界に名だたるブランドショップが立ち並んでおります。
ブランドに拘ったり、志向したりしているわけではありませんが、泰明小学校も銀座のランドマーク、銀座ブランドであります。〔学校には当てはまらない言葉かも知れませんが〕街の歴史とともに存在するある種のトラディショナルブランドであります。
銀座の街のブランドと泰明ブランドが合わさったときに、もしかしたら、潜在意識として、学校と子供らと、街が一体化するのではないかと、また銀座にある学校らしさも生まれるのではないかと考え、アルマーニ社のデザインによる標準服への移行を決めました。
では、なぜアルマーニ社かということですが、他のブランド社(どのあたりまでをブランドと呼ぶのか悩みましたが)にもアプローチをしたのですが、程合いの違いはありますが、受け止めてもらえなかったというのが結論です。ただ、アルマーニ社だけが、思いを聞いて下さり、検討はしてみますが時間がかかります。またお約束はできませんということで3年前から、遅い歩みではありますが話が進んでおりました。
そして、販売ルートの確保や生産ルートの開拓まで、社としては初めての試みですが、引き受けてくださってからは懸命に努力をしてくださいました。松屋様のルートも残してくださったり、生地、縫製も日本のメーカーにしてくださったこともありがたいことです。
繰り返し申し上げますが、泰明小学校は公立の小学校として、開校以来ずっと銀座という地域との結びつきを大切にしてきました。時代の流れと共に銀座という街はどんどん発展し、日本を代表する商業地域として現在は多くの外国人観光客を受け入れる街となりました。
そうした国際色の強いエリアに立つ小学校として、地域に根差し、さらには国際的な視野を持つ人材を育てていきたいという思いをもってまいりました。標準服とは児童が毎日着るものです。そうした身近なアイテムだからこそ、それを通してきちんと装う事の大切さを感じることも、国際感覚の醸成につながると思います。
また視覚から受ける刺激による「ビジュアルアイデンティティー」の育成は、これからの人材を育てることに不可欠である「服育」という重要な教育の一環であると考えます。さらに、遊びのと時に無造作に脱ぎ捨てられていることが多いのですが、きちんと折りたたんでから遊びに行くとか、背もたれに掛けておくといった一手間の大切さも教えたいと考えております。
平成30年度入学の新1年生から着用することといたします。上学年の児童については、様々なご要望があると思われますので、ご関係の方々と相談をさせていただきながら決めていきます。
また販売価格についてはサイズごとの価格表がまだ整っていないのですが、現行標準服では男子の場合、上着、長袖シャツ、ズボン、帽子で、17755円(身長130センチの価格)女子の場合、上着、長袖ブラウス、スカート、帽子で、19277円(130のサイズの価格)です。サイズによって価格設定が違いますが、この標準服価格のおよそ2倍の価格になります。
新しい標準服は夏用のズボン、スカートが加わります。サイズが明確な価格ではございませんが、現在のところ、ズボンが7800円、スカートが10000円と設定されております。価格表が決まり、新一年生の入学者が決定した時点で、改めてお知らせいたします。
長々としたご通知で申し訳ございません。意を尽くせているかどうか心配でございますので、なおご不明な点がございましたら、学校宛てにご連絡くだされば幸いです。
錦光山雅子/ハフポスト日本版ニュースエディター
2018.2.8 転載
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