2019年12月

2019年12月31日

〈学芸大附属世田谷小〉合格で「国立ブランド獲得」もお受験ママが素直に喜べない理由


【小学校受験のお作法2.0】
親子力を合わせ、厳しいお受験を乗り越えるためにも、先人たちのリアルな合格体験談はあらかじめしっかりと知っておきたいもの。しかし、幼児教室などで登壇する合格者の経験談は、幼児教室の先生たちのフィルターがかかった内容になりがち。実際にはいろいろな教室に行っていたのに「我が家は本当にこちらの教室のみでした」とコメントされることもあるそう。そこでここでは、お受験コンシェルジュ&戦略プランナーのいとうゆりこさんが、合格者のお母様たちにインタビューを実施。合格するまでの道のり、そして入学後の様子など“生”の声を伝えてくれます。あくまでもひとつの参考とされてみてくださいね。


附属世田谷小学校に合格した女の子の場合


 東京学芸大学附属世田谷小学校に進学された女の子のお母様。しかし、悔やんでも悔やみきれない、ある後悔があるそうで…。


ご家族のスペック

・お父様:地方私立医科大学卒、勤務医
・お母様:地方私立大学卒、元銀行員
・お子様:一般的な幼稚園

――お受験をしようと思われたきっかけは何ですか?

「小学校受験を決めたきっかけは、夫の大学の同窓会でした。その大学は、正直そんなに有名な医大ではないんです。夫はそのまま卒業した医大に研修医として残りながら、クリニックの非常勤などをしています。

 東大や千葉大、順天堂などに研修医として潜り込み、まるでそれらの大学を卒業した医者であるかのように振舞っているんですよ。同窓会は夫婦で参加するのですが、2浪や3浪、国試浪人した同級生たちが名門大学の研修医を経て、その名門大学の看板を掲げて開業して儲けている姿を見ると、医者のなかの格差社会を目の当たりにした気がしました。

 そんななか、そうした“勝ち組”を気取る同級生が“娘を超名門女子校に入れた”と自慢をはじめたんです。これを聞いたとき、私のなかで“ここが争点だ”と思い、“娘を同じ学校、もしくはそれ以上の学校に入れよう!”と、お受験を決意しました」

――お教室にも行かれましたか?

「はい、最初は何もわからなかったので、ネットで調べた『こぐま会』(幼児教育実践研究所)に2歳のときに入会し、その後『ジャック幼児教育研究所』にも入会しました。家庭でも毎日6時間、コツコツと『こぐま会』のテキストを続けた成果もあり、授業では常にトップでした。先生方からも、“縁故がなくても慶應義塾幼稚舎や雙葉小学校を目指していきましょう!”と、太鼓判を押していただいていました」



――最終的にどちらに出願されましたか?

「やはり超名門校を目指そうと、雙葉、学習院、慶應義塾の幼稚舎と横浜初等部に出願しました」



――結果はいかがでしたか?

「正直、何が悪かったのかわかりません。試験内容も子どもにヒアリングする限りパーフェクト、面接も先生方と話が弾みましたし、“不合格”となった理由が見つからないのです。

 いわゆるコネがないと名門校なんて受からない、という現実を突きつけられた感じです。実力重視と呼ばれている、白百合学園小学校や聖心女子学院初等科を受ければ良かったと後悔しましたが、すぐに国立にシフトチェンジしました」



――私立の結果を受けて、国立を受験されたと。

「ええ、ただ国立なんて頭になかったので、抽選の要領もわからず、電話で『ジャック』の先生に簡単に説明を受けただけで挑みました。

 結果は、筑波大学附属小学校、お茶の水女子大学附属小学校、東京学芸大学附属竹早小学校にはバッサリ切られましたが、東京学芸大学附属世田谷小学校をなんとか掴むことができたんです! 

 “国立”という超難関の合格を手にしたのですから、幼稚園のママたちは羨ましがっていました。しかし、『ジャック』や『こぐま会』のママたちにとっては、いくら国立といえども、筑波以外は“学習院以下”という扱いだったんです。いろいろと消化できない気持ちのまま入学することになりました」



――入学されてみていかがでしたか?

「入学してみると、附属である東京学芸大学附属世田谷中学校に進学する際、学年で2割程落とされます。さらに小学校からの内部進学の生徒数から計算すると、小学校の1クラスから5人程度しか、高校まで進学できないと知り、大変驚きました。


 附属とは名ばかりなんですね。私立に比べると金額的には安いので、みなさんその分を塾代に充てて中学・高校受験の準備をしているそうです。世田谷の中学に上がれなかった生徒は、タイミング的に区立の中学しか選択できないなんて話もあり……。


 とにかくみなさん塾に行くわけですから、中学受験ができるレベルの学力がないと附属にも進学できないのでは……という恐怖心から、娘も夏休みからすぐに進学教室『SAPIX』に入れました。


 学校自体も自由な校風だからなのでしょうか、授業内容も近隣の区立小学校とそこまで大差がないと感じますし、やたら教員研究があるため休校も多く、落ち着いた教育環境であるとは思えないまま、ただただ通学させるだけの毎日です。


 そして何より、中学・高校受験は小学校受験以上にお金も手間もかかるんです! いくら医者とはいえ、ただの勤務医。私はコーヒーショップでのパートもはじめました。やはりエスカレーター方式で進学できる、私立の大学附属校にご縁をいただきたかったです」



――お受験に後悔があるということですね。

「ええ、当時『ジャック』の先生方からアドバイスを受け、第二志望もしっかり考えて、高望みではなく身の丈にあった学校にも出願すべきだったと本当に後悔しています。月日が流れても、まだ気持ちの整理ができません。

 最近、こちらの連載を読ませてもらいましたが、小学校受験をされる方々のスペックの高さや、縁故、戦略など、何も知らなかったんだなと悔やんでも悔やみきれません。

 もしこれから小学校受験をするママさんたちのなかに、私ども家族の体験が目に留まった方がいらっしゃったら、高望みの学校だけでなく、身の丈にあった学校をしっかりと把握して、おさえておくべきだと伝えたいです」



週刊女性PRIME から転載
2019.12.31


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jyukennews02 at 02:07|Permalink 小学校受験 

2019年12月28日

<小学校受験のお作法・12月>全滅してもまだ大丈夫! 補欠事情と卒園までの過ごし方


 お受験コンシェルジュ&戦略プランナーのいとうゆりこさんが、東京都・神奈川県の小学校受験を中心に、学校説明会や幼児教室ではなかなか教えてくれないリアルな“お受験情報”を発信。小学校受験本番を迎える、幼稚園年長のお子様方に焦点を当て、保護者共々一年間どのように戦い抜いていけば良いのか各月ごとのポイントを教えてくれます!

 東京の私立小学校は合否が出揃い、いよいよ国立の試験がスタート。

 そこで12月編となる今回は、残念ながらご縁がいただけなかったご家庭がチャレンジしたい私立小学校の二次募集や補欠事情について、さらには受験シーズン後にやってくる行事事情についてお話していきます。


■国立の試験スタート。各学校の補欠事情とは?

 国立大学附属小学校の合格発表をもって、東京神奈川の主要な私立小学校の合否は出揃いました。各お教室でもご案内があったかと思いますが、まだ合格をいただいていないもののどうしても私立小学校に……と考えている場合、二次募集もございます。

 最後まで諦めず、ご家族のライフスタイルに合った学校を探してみてください。(※出願が終わっている可能性もございますので、本年度の受験生の方は学校のホームページやお教室などで詳細をご確認ください)。

 そして、国立の試験に関しましては、最終的に“抽選”という壁があります。

 こればかりはどうにもならない部分でございます。

 受験番号の早い方、学校と同じ区内や近隣のご家庭が優先になるのでは、といった神話もございますが、まったく根拠がありませんので、抽選結果が悪くてもクヨクヨせず、すべてを結果として受け入れてください。言い方を変えれば、“当たったらラッキー”くらいに思っていてくだされば。

 同時に、この結果によって動くのが私立小学校の“補欠”です。

 まず、11月15日の幼稚舎の合格発表の後、その入学手続きが完了する11月20日頃から、暁星小学校、立教小学校、学習院初等科、白百合学園小学校、雙葉小学校などで補欠だった方に繰り上げ合格の連絡が入りはじめていることかと思います。

 さらに12月19日の筑波大学附属小学校の発表を最後とする国立の合否が出た後、若干数ではございますが慶應幼稚舎、早稲田実業初等部、慶應横浜初等部の補欠の方にも繰り上げ合格の連絡が入ります。補欠連絡をする期限を設けている学校もありますが、最終的には3月までは補欠が繰り上げ合格となる可能性が残されています。

 というのも、国立の筑波と私立の慶應幼稚舎の両方に合格されたご家庭が、どちらに進学するか3月まで悩み、なかなか合格を手放さないケースがあるからです。

 12年間の学費を考えたら悩むのも当然です。

 実際、慶應幼稚舎をお断りし、筑波に進学を決めた知り合いの方も、最後まで悩まれておりました。しかし、家族会議の結果、高い学費や保護者同士の“見栄合戦”に惑わされたくないという点、慶應大学しか行けない幼稚舎よりも、慶應も東大も視野に入れることができる筑波に行かせたいというご主人の意見を採用し、最終的に筑波に決められたそうです。

 つまり最後の最後まで、何が起こるかわからないのが小学校受験となります。お受験界では“受験は水物”とも呼ばれておりますが、あまり気負いせずに、ひとつの通過点ととらえて挑んでいただきたいです。

 また、3月なかば以降になると、無理に補欠を動かさずに欠員のまま、新小学校2年生、3年生などで編入試験をして欠員補充をする学校もございます。1人欠員となると、年間約100万円(学校により80万~180万円)の赤字となります。

 学校法人の経営にとってこの100万円は大きいですよね。それゆえ、編入試験を実施する学校も多くございますので、こちらもチェックしておきたいところです。


■受験シーズンが終わり…保護者は休むヒマなし?

 受験シーズンが終わると、幼稚園では卒園準備がはじまります。クリスマス会、学芸会、バザーや謝恩会……と、さまざまな行事に振り回され、受験を終えてひと息つく間もなく保護者は卒園式まで走り抜けることになります。

 昨年の事例ではございますが、スポーツ教育で定評のある、とある幼稚園では、子どものお遊戯発表だけでなく、保護者の方々も総出でお遊戯をされたそうです。子ども達の衣装とまったく同じ大人用の衣装を作り、子どもの練習風景を撮影した動画を参考にしながら、それぞれ自分の子どものお遊戯を完全コピー。謝恩会でサプライズ発表したそうです。

 またその幼稚園では、卒園式の後、子ども達を祖父母や友人宅に泊まりで預け、保護者は先生方を囲んで懇親会を催すそうです。そこでは、先生方も嵐などを熱唱して一緒に大騒ぎ。パイ投げまでしたり、毎年異なるテーマのもと保護者が出し物をするそうです。

 昨年のテーマは大ヒットした「クイーン」だったとのことで、お父様方がタンクトップにつけ髭で変装して登場。総勢30人のフレディによる大合唱のパフォーマンスをされたそうです。その後、3次会、4次会と続き、結局朝の4時に朝焼けのなか帰宅されたとのこと。

 保護者にとっても思い入れの強い濃厚な3年間だったそうで、何時になっても別れるのが辛かったとおっしゃっていました。

 しかし、進学先がまだ消化しきれていない保護者にとっては、こういった行事ですらも苦悶に感じることでしょう。制服や学校グッズの話をするなど浮かれている保護者の方々と、仲良く“卒園準備”なんてしていられないですよね? また、なかには中学受験だけは負けられないと、すでに戦闘態勢に入ってしまうお母様方も多いことかと思います。

 しかし、いまはじっと我慢。無事にお子様を卒園させ、小学校入学後、少なくとも1学期のあいだくらいは少しのんびりしてみてください。お子様とじっくりと向き合い、甘えさせてあげてください。きっとその時間は、今後お子様にとって人格形成の大事な基盤になるはずです。“親の期待に応えられなかった自分”という呪縛にいつまでも囚われ続けると、この先お子様が迷走することにもつながってしまうかもしれません。

 受験後の冬休み、卒園までの過ごし方は大切です。受験結果はすべて忘れ、家族で新しい目標に向かって過ごしてくださいね。


週刊女性PRIME
から転載
2019.12.27

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2019年12月25日

幼児の半数が通信機器を自由に使用…2年前より20%増

 学研教育総合研究所が行った幼児に関する調査によると、幼児のおよそ2人に1人が家庭内で通信機器に触れられる環境にあり、そのうちの約半数がほぼ毎日使用していることが明らかになった。2017年の調査に比べ、約20%増加している。


 幼児白書Web版「幼児の日常生活・学習に関する調査」は、2019年8月27日~8月30日、幼稚園・保育園に通う満4~6歳の男女とその保護者を対象にインターネットで実施した。幼稚園・保育園それぞれで年齢で分けた男女100人から回答を得て有効回答数は1,200人。なお、2017年度に実施した第1回調査の「幼児白書」における表記「3歳」「4歳」「5歳」は、それぞれ2019年度調査の「満4歳」「満5歳」「満6歳」と同義となる。


 家庭内で何らかの通信機器を自由に使える幼児の割合は55.4%。使用している機器は「スマートフォン(家族と共用)」21.5%がもっとも多く、「タブレット(家族と共用)」20.5%、「ゲーム機(家族と共用)」15.6%と続く。子ども専用の通信機器としては「タブレット」7.0%、「ゲーム機」6.8%、「スマートフォン」3.2%だった。


 前回の2017年度調査では、自由に使える通信機器がある割合は全体の35.8%だった。2019年の55.4%と比べ約20%増加していることがわかり、通信機器利用の低年齢化が進んだと言える。


 通信機器の利用目的は、多い目的順に「写真・動画を見る」80.6%、「ゲームをする」62.4%、「知育アプリで遊ぶ」49.0%となり、それぞれの1日平均使用時間は「写真・動画を見る」36分、「ゲームをする」25分、「知育アプリで遊ぶ」16分だった。


 スマホ・タブレットを自由に使える幼児を対象とした使用開始年齢についての質問では、全体平均では「3歳」がもっとも多く33.7%。2歳以下の回答と合わせると59.9%が3歳までに使用を開始していた。「4歳」は23.2%で、3~4歳での使用開始が全体の56.9%を占めた。


 また、自由に利用できる幼児のうち、約半数にあたる49.2%が「ほぼ毎日」使用していると回答した。年齢別では、「ほぼ毎日」使用している割合は4歳46.7%、5歳50.0%、6歳50.9%だった。使用頻度から算出した月ごとの平均使用日数は、4歳19.0日、5歳19.2日、6歳19.3日。男女別では「ほぼ毎日」と回答したのは男子52.0%、女子46.0%となり、男子の利用時間が比較的多いことがわかった。


2019.12.25 リセマムから転載


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