2021年07月

2021年07月06日

学習態度・学力ばらつき「小1問題」解消、文科省が5歳児に「教育プログラム」







学習態度・学力ばらつき「小1問題」解消、文科省が5歳児に「教育プログラム」文部科学省は、小学校入学時の学習態度や学力の差をなくそうと、5歳児向けの共通教育プログラムを作る方針を決めた。幼稚園や保育園、認定こども園で生活や学習の基盤となる力を養い、小学校入学後の学びにつなげる。近く中央教育審議会で検討を始める。 


同省は2022年度からモデル事業をスタートし、効果的な教育活動をプログラムとしてまとめ、23年度以降の全国普及を図る。 


プログラムでは、生活や学習の基盤となる「言葉」、「情報活用」、「探究心」に関する能力や態度の育成を目指す。例えば「言葉」では、絵本の読み聞かせやゲームなどで語彙(ごい)を豊かにし、「情報活用」は遊びながらタブレット端末などに触れる。「探究心」では、砂場で土に水をかけるとなぜ固まりやすいのかなど、身の回りの疑問の話し合いなどが考えられる。活動を通じ、小学校での学習に結びつくような好奇心や粘り強さ、協調性などを養う。 


幼少期に意欲や根気強さ、協調性などの「非認知能力」を培うと、将来の学歴や所得に大きく影響するとの海外研究もある。 


小学1年生を巡っては、就学前の学習態度や学力のばらつきから、小学校になじめない「小1プロブレム」などの課題が指摘されている。幼稚園には、育成すべき力などを明記した「幼稚園教育要領」があるが、教育内容は各施設に任せていた。教育プログラムは、小1での差をなくし、情報活用など新たな分野を含む就学前教育の充実を図る。



読売新聞 オンライン から転載


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2021年07月04日

子どもの「口ポカン」に注意…高い有病率 歯並び、口臭にも関係


今井一彰「はじめよう上流医療 あいうべ体操で元気な体」


 私の講演では、口をポカンとしている人々の写真を見せます。これが、口呼吸の特徴的なサインだからです。講演を聞いた人たちはその後、口々に「人の口元ばかり、気になるようになった」「思った以上に、口を開けている人が多い」などと教えてくれます。また、「小さい頃、親から『口を閉じなさい』と口うるさく言われていたことを覚えています」と、当時を懐かしむ人もいます。

 常時マスク着用の世の中で、人の口元を見る機会が激減しました。そんなこともあって、歯列矯正を希望する人が増えているということです。歯並びなどが気になっていた人たちからすると絶好の機会です。



口を閉じること


子どもの写真だが、大人でも口ポカンの人は多い
 世の中にはいろんな健康法があります。それだけ不健康な人が多い証拠なのかもしれません。さて、世界一簡単な健康法はどんなことだと思いますか?

 私は「口を閉じること」だと思っています。口を閉じれば、唾液も乾燥しないですし、歯垢(しこう)も付きにくくなり、何と言っても鼻呼吸になります。子どもの口呼吸状態を調べるのに「口を30秒間閉じて、楽に呼吸ができる」という項目を設けた研究もあるくらいなのです。

 「えぇっ? たかが口を開けているだけでしょ?」と軽く考えて高をくくっていると、痛い目に遭うかもしれません。



全国調査 3割の子どもがお口ポカン


 2021年1月、新潟大や鹿児島大などのチームが子どもの口唇閉鎖不全(つまり口ポカンの状態)を調査した研究結果が発表されました。全国の歯科医院を受診した3~12歳の子ども3399人の生活習慣や健康状態について、保護者へのアンケートが行われました。

 その結果、口をポカンと開けている子どもが全体の約3割に達して、その“有病率”は年齢が上がるごとに増えていき、12歳では約4割となりました。さらに口ポカンは、口臭やクチャクチャ食べ(クチャラー)、出っ歯といった口の問題だけでなく、口呼吸につながる鼻づまりとも関係していました。この傾向には地域差はなく、全国でほぼ一定の割合で口ポカンが観察されたのはとても興味深いことです。

 これは保護者によるアンケート調査です。過去に行われた研究結果からは、歯科や耳鼻咽喉科といった専門家が診察すれば、口ポカンの割合はさらに増えることが予測されます。さらに2014年の調査ですから、コロナ禍でのマスク着用が広がった2020年以降は、この割合がさらに増加していることも懸念されます。

 子どもたちの健康問題に直結する口ポカン。これは口腔(こうくう)の悪癖と呼ばれ、今では「口腔機能発達不全症」という病名までついているのです。長期にわたる口腔機能発達不全症は、歯並びだけでなく、顔が上下に長くなったり、近視が増えたり、発音が悪くなったり、小児の睡眠時無呼吸症候群につながったりと、まるで良いことがありません。




口を閉じるためにできること



 ではこの口ポカンという“悪い癖”を直すために、何ができるのでしょうか。あいうべ体操を実践して口ポカンを減らした小学校を紹介しましょう。

 岐阜県白川町の白川病院歯科部長の中島正人さんは、町内の学校の学校歯科医も担当しています。子どもたちの口ポカン、口呼吸の増加を心配した白川北小学校(当時)からの依頼により、2013年から学校歯科保健活動の一環としてあいうべ体操を採り入れました。

 定期的な“健口”指導を歯科医師、歯科衛生士が担当し、かむことの大切さや虫歯にならないためのおやつの選び方などを伝えます。学校にはあいうべ体操の時間があり、みんなで一斉に口の体操を行います。



口を閉じると虫歯もインフルも減少


 “健口”指導開始直後に全学年を対象にした調査が行われ、口ポカンの判定は子どもたちの様子をよく観察している養護教諭が担当し測定しました。すると、「口がかなり開いている」子は32%に達し、「少し開いている」「たまに開いている」まで含めると、なんと全体の67%に達しました。実に全児童数の3分の2に程度の差はあれ、口ポカンが認められたのです。

 この状態から、あいうべ体操を始めて1年3か月後には、開いている子は全体で46%、2年後には38%にまで減少しました。「かなり開いている」子は9%となり、調査開始から約3分の1に減りました。さらに、なんと、この小学校では虫歯の数もインフルエンザの罹患(りかん)も、他の学校と比べて減少しました。まさに学校における上流医療が展開されています。



口腔機能発達不全症にあいうべ体操


 もちろん、指導などの人件費や労力はかかりますが、子どもたちがあいうべ体操に費やしたお金はゼロです。道具は一切要りません。口を閉じることは、元気な体を作っていく第一歩、しかも無料で取り組めます。しない理由がありません。こんなこともあって、学校や歯科医院などで口腔機能発達不全症治療の一環としてあいうべ体操を採用するところが増えました。

 いかがでしょうか。子どもや孫のマスクが外れた時、その口は開いているでしょうか、閉じているでしょうか。答え合わせをしてみませんか? そしてお互いに素顔で見つめ合って、ニッコリとほほ笑んでみるのも良いでしょうね。

 電車の中で、図書館で、映画館で、スーパーで、マスクをしている人の口は開いているでしょうか、閉じているでしょうか。そしてあなたの口は?


今井 一彰(いまい・かずあき)



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