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2010年12月22日

国立付属「タフさ」必要

教育ルネサンス(4) 国立付属「タフさ」必要
 
年長クラスの子どもたちが、テープレコーダーから流れる「動物村の運動会」の話を2分程度聞いた後、「お話の記憶」の問題に取り組んでいた。「動物村の村長さんに○をつけましょう」、「運動会で一番目に行った競技に○をつけましょう」。試験官役の講師が質問すると、子どもたちがすばやく答えを書いていく。

 11月上旬、「にっけん(日本教育研究所)」(本部・東京都国立市)の仙川教室(同調布市)で「国立大付属小学校合格判定テスト」が実施された。ペーパー試験、行動観察、運動、面接など、計1時間の国立大付属小の入試を想定したテストだ。

 1972年に設立された「にっけん」は、都内と神奈川県に計7教室を運営し、国立大学付属小の受験対策で定評がある。ペーパーから絵画・工作や行動観察、運動までバランスよい指導を重視。年長クラスは週2日、計3時間(2コマ)の授業と月1回のテストを受けるのが一般的で、費用は月9万円だ。

 国立大付属小は全国に74あるが、多様な子どもを集めることなどから、多くが入試に抽選を含めている。このため、都内の東京学芸大付属の4小学校、お茶の水女子大付属小、筑波大付属小は、軒並み高倍率となっている。私立小の多い首都圏では、国立が第1志望でも、私立と併願するケースが多いという。

 「国立は大勢を落とさなければならない分、私立に比べて試験時間が短く、問題が複雑な傾向にある。積極的にきびきびと、自ら考えて行動する力をアピールできるように指導している」と、にっけんの福田菊子・副理事長(67)は説明する。

 付属小から大半が付属中学校に進むが、付属高校があっても進学できないことも多く、大学への優先入学制度もない場合がほとんど。系列校進学など進路がある程度決まっている私立と違い、国立は各段階で進路選択や受験に向き合わなくてはならない。

 抽選に外れて受験すらできなかったり、試験に合格したものの抽選で外れたり。親子で落ち込む国立ならではのケースが少なくないため、にっけんでは親向け相談も充実させている。福田副理事長は「不合格でもお受験準備は必ず小学校での学びに生かせると、前向きに考えるようアドバイスしている」と話す。

 「親子ともにタフさが求められる」(福田副理事長)という国立受験。それでも、教育の質を求め、挑戦者は後を絶たない。

 メモ 
東京都内の国立大学付属小学校は、抽選を試験の前後2回行う場合と、試験後1回の場合がある。にっけんの調べでは、2011年度入学の出願倍率は、東京学芸大付属竹早小が男子76.4倍、女子66.5倍、お茶の水女子大付属小が男子46.5倍、女子72.0倍、筑波大付属小が男子30.0倍、女子24.6倍など、かなりの高倍率となっている。

 (2010年12月22日  読売新聞から転載)

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