2011年03月22日

安全な帰宅に難題、震災時の小中学校の対応/横浜

東日本大震災が起きた11日午後、県内の小中学校では、多くの子どもたちが校内にいた。無事に帰宅させるのは学校の難題に。翌朝まで学校にとどまり保護者の迎えを待った子どももいた。震災発生以降、学校は休校措置を取っていない。保護者の中には余震や原発の放射能漏れを心配して不安がる声も上がる。小中学校は大震災が起きてどんな対応をしたのか。横浜の小中学校で聞いた。

■学校に1泊も

 中区の市立富士見中学校では11日の地震後、生徒たちを学校にとどめ、保護者たちに迎えに来てもらった。だが、同校は、市の通学区域特認校。区外から電車を利用して通学する生徒たちも多い。地震の影響で主要各線の電車が運休し、道路は大混雑。夕方までに保護者が来られない生徒が7、8人いた。

 「精神的に不安定なときは、せめて食べ物を。おなかを満たせば元気になる」(校長)。コンビニで買ったカップ麺を居残った生徒たちに食べさせた。十数人の教師は、迎えに来る保護者に夜通し対応。午前3時に到着した保護者もいた。

 だが、2人の生徒は学校で1泊。夜が明けて、電車がようやく動き始め、午前9時、ようやく保護者が幼子を連れて生徒を迎えに来た。

■口コミ作戦も

 磯子区の市立岡村小学校では、宿泊こそなかったものの、最後に迎えに来た保護者は11日午後11時。父親は勤務先の都内から帰ることができず、母親が新横浜の勤務先から歩いてやって来たという。

 栄区の市立公田小学校では、地震で停電し、保護者に災害時メールの一斉送信ができなくなった。携帯電話もつながらず、心配して自主的に迎えに来た保護者たちから、子どもたちの引き取りを口コミで広めてもらった。

 午後7時ごろ、ようやく携帯電話がつながるようになった。保護者に電話連絡して、残っていた十数人も午後8時半ごろまでに全員帰宅できた。電気が復旧したのは、その後だった。

■びっくり停電

 市内の全小中学校では18日まで、給食なしで昼には下校させる措置を取った。

 磯子区や栄区などの一部の小中学校では16日に計画停電が授業中に実施された。校長らは「昼間なので、特に授業に差し支えなかった」と異口同音に言う。

 防災頭巾を持って卒業式の予行練習をしていた公田小では、計画停電開始予定の午前9時20分になっても、停電にならない。「見送りか」と油断していたところ、30分後に突然停電に。「急に消えると子どもたちはびっくりする。だが、こんな時なので、いつ来てもいいように心構えをしなくては…」(校長)

■過剰な不安感

 東京電力福島原発から漏れた放射性物質が拡散、県内でも15日に通常の10倍近くの放射線量が観測された。神奈川区の市立池上小学校では16日、放射能の影響を心配した数人の保護者が子どもを登校させなかった。

 前出の岡村小でも、数人の保護者から「登校させません」「体育をさせないで」との声が寄せられていた。

 市教委によると、学校に「なぜこんなときに学校をやっているのか」という保護者の声もあった。市教委の指導主事は「保護者の反応は社会全体のヒステリー状態を反映しているようだ。冷静な対応こそ必要だ」と言う。

 市教委は12日に市立学校に対して「子どもたちに安心感を与える声掛けをして」「子どもたちの気持ちを落ち着かせる配慮を」といった内容の通知を出した。


(2011年3月21日 カナコロから転載)


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