2012年04月27日

〔中国〕 英語か、伝統か! 子どもの習い事最新事情

中国の都市部では、ここ1~2年で幼児・子ども向けの教室、スクールが増えたように感じている。街の中心部はもとより、住宅地やマンションでも、それらの看板や広告をよく見かけるようになった。今どのような教育を受けているのか紹介しよう。


◇高まる英語教育熱

 ここ1~2年、沿岸部の大都市を中心にはさまざまな幼児・子ども向けの教室、スクールが登場し、生徒を募集している。中でもよく見かけるのは、英語教育関連の広告だ。

 中国の英語教育で人気が高いのは「双語幼児園(2カ国語で教える幼稚園)」。これは、現地在住外国人向けのインターナショナルスクールとは全く別のもので、評判の双語幼児園でも月2万円程度、公立の幼稚園なら1万円未満で通える。内陸の都市におけるサラリーマンの月収が2万円程度なので決して安くはないが、インターナショナルスクールに比べればはるかにリーズナブルだ。

 多くの幼稚園が外国語を教える「双語幼児園」を自称しているが、極端なことを言えば「ハロー」の一言さえ教えればウソはついていないわけで、「双語幼児園」を名乗っているからといって安心できるものではない。

 それらは“いかにも”な感じの横文字の名称を付けてはいるが、講師は中国人というのが普通だった。差別化のポイントとなっていたのは「ネイティブスピーカーがいるかどうか」だ。

 ところが近年は、英米などの英語圏の国々の教育システムを採用し、「英語を学びつつ、外国と同じ知育教育が受けられる」ことをアピールする幼稚園が増えつつある。設備が整った幼稚園では、テキストだけでなくパソコンやプロジェクター、学校向けタッチパネルなどのハードウエアを使い、英米の英語教育サイトを利用したり、CDやDVDを再生したりと、マルチメディアを活用しているようだ。

 筆者も参観してみたが、どうしても中国人の先生のチングリッシュ(中国語なまりの英語)が気になり、「果たしてこんな発音で勉強して大丈夫なのだろうか」と心配になった。

◇中国回帰の「童学館」も全国展開

 子どもの習い事は、英語ばかりではない。ダンス、音楽、工作、絵画教室はもちろんのこと、「集中力を高める」「分かりやすく内容を話す」「自分をアピールする」といった自己啓発系の幼児向け教室もよく見かけるようになった。

 そんな中で、原点回帰というか、古き良き中国の教えを身につけることを目的とした「童学館」の名もよく耳にするようになった。「子ども向け孔子学院を目指す」という童学館では、子どもたちは伝統的な服を身にまとい、古典文学を唱え、武術を学び、そろばんをはじき、毛筆で漢字を書く。既存の幼稚園よりも学費はかかるが、そこそこ好評なようで中国全土に広がっている。

 中国の伝統を満遍なく学べる童学館。これが人気ということは、子どもたちの親の世代がその方針に賛同している証明と言える。童学館にインスパイアされた幼児スクールが次々に登場するのも時間の問題だろう。

 最後に、こうした幼児向け教室、スクール全体のトレンドとして、2~3カ月でコースを終了し、回転率を上げようという方針から、数年のスパンで長期的に勉強してもらおうという方針に変わりつつあることも付け加えておく。

(2012.4.27 nikkei TRENDYnet から転載)

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