2012年09月04日

運動不足解消も塾任せ? 芦屋のスポーツ塾人気に見る子供の体力事情

スポーツの秋を前に、各地で子供の体力を底上げするための取り組みが活発化している。子供の平均的な体力の低下傾向には近年、歯止めがかかっているが、運動をする子としない子の二極化が進みつつあり、運動をしない子供の体力低下を懸念する専門家は多い。プロ選手や五輪をめざすほどではなくても、元気に生活していける体力を-。そんな“普通の子”の体力を引き上げる鍵は、家族の参加にあるという。(加納裕子)


◇「運動すること」自体が目的


 「1、2、3、はい、ジャーンプ!」

 兵庫県芦屋市楠町の「アスロンジュニア・スポーツクラブ」で、コーチの合図に合わせて小学生11人が一斉に飛び上がる。みな汗だくだが、コーチに合わせて子供たちも笑顔で「ジャーンプ」と叫ぶ。速さや高さを競うのではなく、運動すること自体が目的なのだ。

 同クラブが昨年12月に始めた「ネッシーくらぶ」では、運動が必ずしも得意ではない子の体力向上を目指している。コーチ2人の指導で体幹トレーニングやエアロビクス、ノルディックウオーキングを1時間半行う。体力をつけるため20回目までは週2回通い、それ以後は週1回程度に減らして続けていくコースだ。

 兵庫県西宮市の主婦、松本真澄さん(42)は、小学4年と2年の兄妹を通わせている。「子供の運動不足が気になって通わせ始めましたが、跳び箱や逆上がりなどいろんなことが少しずつできるようになって、本人たちもすごく楽しんでいる。良かったです」と目を細める。



◇体力が二極化


 こうした教室が人気を集める背景には、現代っ子の体力の二極化がある。

 文部科学省によると、子供の体力・運動能力は年々低下してきたが、平成13(2001)年からの約10年間は歯止めがかかっている。ところが20年度から3年間、全国の小学5年生と中学2年生を対象に運動能力や運動習慣を調査したところ、1週間の運動時間が30時間を超える子がいる一方、1時間未満が中学女子で31%、中学男子でも9%を占め、運動習慣に二極化が進んでいることが分かった。特に7時間以上の子とそれ未満の子では体力が明らかに異なり、運動習慣が体力に影響を与えていることが明らかになった。

 同省スポーツ・青少年局は「運動習慣の二極化は漠然と言われていたことだが、具体的数字に表れてきたことが大きい」と事態を重視。今年3月、全国の小中学校に調査結果をまとめた「子どもの体力向上のための取組ハンドブック」を配布し、対応を促した。



◇親子一緒に


 文部科学省では、学校で行う体育の授業だけでなく、家庭との連携が重要としている。調査で、生活習慣や家族との運動へのかかわりが体力に影響していることが分かったからだ。

 調査結果によると、小学生で朝食を「毎日食べる」子の体力が全国平均を上回っているのに対し、「時々食べない」「毎日食べない」子は下回った。また、家の人とスポーツをする頻度が多い子ほど1週間の総運動時間が長く、体力も高いことが分かった。


実際に親子球技大会など家族を巻き込んだスポーツイベントを実施したり、スポーツ記録会の参観を保護者に呼びかけたりし、子供の体力向上に効果を上げた小学校もあるという。

 「アスロンジュニア・スポーツクラブ」でも、親子での参加を推奨。柳瀬恵里コーチ(23)は「子供には親に認められたい願望があり、親が見ていた方が明らかに上達する。一緒に参加すればさらに効果的です」と呼びかけている。


(2012.9.4 産経ニュースから転載)

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