小学校受験ってどんなもの?近年の受験動向増加傾向の「小学校受験」何を勉強するの?塾や教室はいつから通えばいい?

2020年10月29日

広がる学校選択「小学校受験」はするべき?

お子さまに関して保護者がおこなうたくさんの「選択」。そのなかでも「園や学校選び」は、お子さまの将来を左右するかもしれない重要なものになりがちです。

2020年にソニー生命が行った調査によると、大学生以下のお子さまを持つ保護者の65.5%が「教育費が子どもの学力や学歴を左右する」、そして73.0%が「幼い頃から子どもの能力を高めるような取り組みを行うことが子どもの将来のためになる」と感じているようです。

とはいえ、2020年4月からは私立高校授業料実質無償化もスタートし、選び方次第では費用を押さえつつ学ぶ環境を選ぶことも可能。メリット・デメリットを考えつつ、小学校について考えていきましょう。



小学校を「お受験」するメリットって?


小学校を受験する場合、選択肢は「私立または国立」になります。それぞれが特色を持ち独自の学習環境を整えていることが多いため、力を入れたい教科や学習にじっくり取り組みやすいというメリットがあります。



・目的を持って受験してきている家庭が多い

小学校受験であえてその学校を選ぶということは、やはりその学校での学びやシステムが、お子さまにとって大きなメリットになると考えているから。そのため比較的に価値観が近い家庭が集まりやすく、お子さま同士も同じ目標に向かって、一緒にがんばりやすいと考えられます。



・中学、高校へは受験が必要ない場合も

受験を必要とする小学校は、中学校・高校までエスカレーター式で進学できる場合が多くあります。そのため中学・高校へ進学するためのテスト勉強や受験勉強にあまり力を入れる必要がなく、その分「その時期にしかできないこと」を学べるというメリットも。

また、中学・高校でも学年の顔ぶれや通う場所・学習内容が大きく変化しないため、一般的な「中一ギャップ」が生まれにくいといわれています。


・小さな頃から専門的、または特色のある教育を受けられる

私立は英語や最新の技術を使った学習、国立は研究の結果に沿った最先端の教育など、受けられる内容は学校によりさまざま。また「教科担任制」を導入している学校では、ひとつの内容についてより専門的な視点から学べることもあります。



小学校を「お受験」するデメリット


ただし、設備や学習が充実しているというメリットが大きい反面、費用や労力は比較的多くかかる傾向にあります。どこまで負担できるのか、それだけの価値があるのかなどなど、受験を決める前にしっかり考える必要があるといえるでしょう。


・毎日送迎が必要な場合も

受験する学校が必ずしも徒歩で通える範囲内にあるわけではないため、遠ければ毎日保護者の送迎が必要になることもあります。塾や習い事の送迎もあれば、保護者の負担はかなり増えることに。

また、徒歩でも少し遠い距離・公共交通機関を使っての子どもだけの通学の場合は、事前にお子さまにしっかり説明し、納得してもらうことが大切です。保護者が強引に決めてしまうと登下校の負担がお子さまのストレスになりかねず、せっかく受験して入学したのに途中で学校へ通えない状態になってしまうことも。できるだけ無理のない距離の学校を選ぶのがおすすめです。


・高校や大学でいきなり受験があることも

中学・高校へ受験の必要がなく入れるのは大きなメリットですが、逆に高校・大学受験など「勉強が難しくなってきてから初めて本格的な受験・環境の変化がある」となる場合もあり、今までにない雰囲気のプレッシャーを感じてしまうこともあります。

逆に高校や大学まで受験の必要なく通い続けられる場合は、進路が決まっているためにお子さまが「勉強しなくても大丈夫なのでは」と安心感を持ってしまう可能性も。就職や研究など、お子さま自身が興味を持つ業務にはどうすれば就けるのか、そのためにはどのくらいの勉強が必要かなど、定期的に一緒に目標を見直す機会を作ってモチベーションを保つ工夫をしていきましょう。


大切なのは「責めない・押し付けない」こと


小学校受験では基本的に「ペーパーテスト」や「行動観察」などがおこなわれます。ギリギリでいろいろ教えても身に付かないため、早くて年少時期から小学校受験準備を始める家庭もあります。

保護者の「なんとか合格・入学してもらいたい」という気持ちは、なんとなくでもお子さまに伝わってしまうため、それが大きなプレッシャーとなり不安定になってしまうことも。大切なのは保護者・お子さまが共に納得して「受験」に向かえることです。もし受験に失敗してしまっても「よい経験になったね」と前向きにとらえ、お子さまが自身を責めないための配慮を忘れないようにしましょう。


まとめ & 実践 TIPS


小学校は保護者から離れて、長い時間を過ごす場所です。小学校の環境がお子さまの価値観やライフスタイルに直結しやすいため受験は慎重に選びたいところですが、特定の学校へ入学すればスキルや知識が必ず身に付く、というわけではありません。

小学校受験で大切なのは、家庭とそれぞれの学校が連携してお子さまの得意・学びたいことをしっかりとサポートし、伸ばしてあげることです。将来を意識するのはもちろんですが、お子さまの「今」にしっかりと配慮したサポートをしてあげられるとよいですね。




出典:ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査2020」
URL https://www.sonylife.co.jp/company/news/2019/nr_200327.html#sec14


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2020.10.9  ベネッセ教育サイト から転載


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