資格
2014年05月12日
英検幼児のお受験過熱 10年で5倍の2500人
■試験中、立ち歩きや泣く子…協会困惑も
試験中は立ち歩かないで-。
英語のレベルを測る実用英語技能検定(英検)で、バイリンガル教育を受けたとみられる幼児の受験が盛んになっている。実施主体の公益財団法人「日本英語検定協会」によると、昨年度の5歳以下(未就学児)の受験申込(志願)者は10年前の5倍に当たる約2500人。しかし一部には試験中に立ち歩く幼児もおり、試験の妨げにもなっている。同協会は、年少者受験の注意点を受験申込書やホームページに掲載するなど対応に苦慮している。
「今や試験会場に保護者の控室は必須。当然、小さい子も1人で試験を受けるのですが、時間の長い試験なので途中で飽きてしまって立ち歩いたり、騒ぎ出したり…。問題ができなくて泣き出す子もいます。ここ数年、中高生や大学生に交じって小さい子の受験が増えている印象」と話すのは、同協会広報調査課長の皆川英明さん。
英検の年間受験者は約236万人。少子化や他の検定試験などの影響で減少傾向にある。しかし小学生の志願者は平成15年度の12万5000人から昨年度は22万人で1.8倍、未就学にあたる5歳以下は477人から5.2倍の2505人に増加した。英検は公教育で英語の読み書き文法を学ぶ中学生からの受験を想定し、5~3級が中学、準2級と2級が高校、準1級と1級が大学レベル相当とされる。準2級以上は日本語の問題文の漢字にふりがななどは書かれていないが、昨年度は361人の未就学児が志願し10年前(32人)の11倍に増えた。グローバル人材の育成のため、一部の家庭での幼児期からの英語と日本語のバイリンガル教育が過熱しているためとみられる。
試験の結果、「5歳で2級合格」など最年少合格者も更新しているとみられる。しかし同協会は最年少合格者を公表しない。理由について「年齢や生年月日を正しく記入せず、0歳と書く子供もいる。健康保険証などで年齢を確認しているわけではないため、本当のところ、何歳の子が合格しているのか分からない」と皆川さんは明かす。
未就学児の受験について、同協会は「試験中に騒いだりすると他の受験者の迷惑になる。年齢や住所などの記入方法はもちろん、事前に解答用紙の見本を使って十分練習し、実際に受験できるかを見極めたうえで受けてほしい」と呼び掛けている。
(2014.5.11 産経新聞から転載)
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2012年04月22日
<英検2級>6歳の女児 望月彩萌ちゃんが合格 全国最年少
小学校での英語必修化など低年齢での英語熱が高まるなか、群馬県太田市の6歳の望月彩萌(あやめ)ちゃんが高校卒業程度のレベルという英検(日本英語検定協会)2級に合格した。今年2月の2級合格者2万4000人のうち最年少だった。
父の会社員、智行さん(35)が、学校で学んだわりには実社会で英語を使えないという苦い経験から、彩萌ちゃんに1歳半から英語教材を与えた。アニメキャラクターの音声や映像を中心にした教材で、すぐ溶け込んだ。家族が英語を話すわけでない限られた英語環境ながら読書好きも重なって、3歳には英語と日本語の両方が同等に口をついて出るようになったという。
英検は4歳で5級、5歳で中学卒業程度の3級と、さらに準2級に合格した。本人の希望により英語で指導する幼稚園を経て、4月から大半の授業を英語で行う同市のぐんま国際アカデミー初等部に入学した。「日本語よりも英語が話しやすい」という彩萌ちゃんには最適の環境。「大勢の大人に英語で話しかけてもらうとうれしくなる」と楽しそうだ。母理恵さん(34)は「勉強ではなく楽しみながら英語に触れてきたことが良かった。世界でコミュニケーションがとれる人間になってほしい」と話している。
日本英語検定協会によると、小学生の受験者が急増している。年3回行う検定の受験者は昨年度が202万人で、うち小学生は19万人に達した。全体数が減少傾向にある中で、小学生は微増状態だったのが10年度から急増。09年度に比べて昨年度は20%近く増えた。同協会の担当者は「11年度から小学校で英語科目が必修化されたことが背景にあり、英語授業がある5、6年生の受験者が増えている」という。
(2012.4.22 毎日新聞から転載)
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