軽い気持ちで聞いておけば良い話

2019年03月29日

タワマン高層階に住むと子どもの学力が低下する?問題は住環境と“PDCAパパ”


 都心の一等地にそびえるタワーマンション最上層での生活、憧れている人も多いのでは?


「しかし、子どもの学びにとっては決していい環境とはいえないように思いますね」

 こう懸念を示すのは、プロ家庭教師集団『名門指導会』代表の西村則康さんだ。

 タワマンの、それも高層階ともなれば億単位の物件も少なくない。それだけに購入したオーナーは、社会的地位が高く、裕福で、高学歴かつ人一倍、教育熱心な人が多く見受けられる。

 それなのに、タワマン高層階に住む子どもたちは「なぜか学力不振になりがち」と西村さん。原因は、お父さん、そしてタワマン高層階という住環境にあるという。

「まず、こうしたお子さんのお父さんは、子どもの成績について、経営やマネジメントする感覚で考えがち。ともすればPDCAサイクルで成績を上げようとするのです」(西村さん)

『PDCAサイクル』とは、ビジネスの現場で行われている手法のことだ。業務改善や成績向上にはPlan(計画)・Do(実行)・Check(チェック)・Action(改善)が大切と考え、この4段階を随時繰り返すことで底上げを図る。


 タワマン高層階に住む学力不振児のお父さんは、子どもの成績向上も業務改善と同じようにとらえ、“PDCAサイクルを繰り返せば必ず向上する”と考える人が多いというのだ。

「ところが子どもの成績向上というものは、業務改善よりもずっと複雑です。

 例えば、子どもの知識をチェックして、なければ教える。すると成績が改善されるかというと、そうはならない。その知識をもとに考えようとする意欲がないと、正解することはできないのです。

 そして意欲を持つには、生活で知り得たさまざまなことを“面白い!”と思う気持ちがないとダメ。面白いと思う気持ちはどこからくるかというと、知的好奇心と、“わかった!”という感動や快感経験の蓄積。これがなければ生まれてきません」(西村さん)

 ところがタワマン高層階居住のお父さんは、実行力と経済的余裕があるだけに、子どもに先回りして準備してしまう人が多い。

「例えば、小学校で運動会があるとしましょう。そうすると、速く走れるように家庭教師を雇うのです。

 こうした子は運動会でビリになることもありませんが、ビリから1等になった感動や快感もない。さらには常に準備されていて失敗しないから、そのうち変な万能感を持って、“小さな王子さま”になってしまうのです」(西村さん)

 こうした小さな王子さまの中には、平然と“東京に大地震が来てもかまわない”と答えた子どももいるそうだ。

“地震があっても自分の家にはお金があるので北海道にでも逃げればよい。そうすれば大好きなウニ丼を毎日食べることができる”などと、そんな感覚でいるのだという。



こうした子どもに、タワマンの住環境がボディブローのように影響を与える。

「タワマンの住環境は、室温は一定で常に快適な状態を保っていますよね。すると季節の変化を感じない。真冬の身が縮むようなつらさも、春や秋の心地よさも感じない。さらには高層階であることから窓が開かない部屋も多く、風のそよぎや木の葉のこすれる音などに耳を傾ける機会も限られます」(西村さん)

 自然と切り離された環境は、特に小学生には想像以上の影響を与えるという。

「季節の移ろいや自然の音は、五感を刺激して、子どもの心情を豊かにし、知識を収納する基盤になっています。こうした基盤がない子どもは状況を想像することができません。これは理科を教えるとてきめんに表れます。



大事なのは外遊びで培われる「身体感覚」

 例えば『道ばたの植物』という学習計画があったとして、“道ばたには背の高い植物が多い? 少ない?”と聞いても、見たことがないからわからない。道ばたの植物は踏まれることが多いから、背の高い植物は成長を続けることができません。

 こうしたことは勉強しなくてもわかっていなければいけないのに、経験が少ないから知識として覚えさせなければならない。何から何まで覚えさせなければならないため、結局、受験には間に合わなくなります」(西村さん)

 小学生時代に自然とのふれあいが大切なのは、たとえ中学受験をしなくても、あるいはタワマン居住でなくても同じだという。なぜならば、幼児期から小学生時代に得た身体感覚と生活知識が、それ以降の学習と人生の基礎となるからだ。

 では、わが子を“小さな王子さま”や“人の痛みのわからない子”“常識的なこともわからない子”にすることなく、成績が伸びる子に育てるにはどうすればいいのか?

「お母さんの役割が重要です。学力が伸びるときの子どもは、一様に快活で楽しげです。


その楽しさは何から来ているかというと、自分が努力しているとお母さんが笑顔で喜んでくれるから。お母さんが喜んでいる顔がうれしい。もっと喜ばせてうれしくなりたい。そうした“感動と快感”で学力が伸びるのです。これが持てた子どもは、王子さまにならないし、人の痛みもわかる。お母さんは決して“ミニお父さん”になってはいけないのです」(西村さん)

 住環境の改善についても、手の施しようは十分あるという。

「タワマン高層階居住では日照も問題です。特に西向きの部屋はよくない。朝日が入りにくいことから体内時計が狂って、朝、起きられなくなるからです。こうしたご家庭は、調光器のついた照明、特に色温度が調節できて、昼光色とか電球色など、自然の日差しの移ろいをなぞれるものにしてください」(西村さん)

 だが、こうしたこと以上に大切なことがある。

「それは安全な公園を探し、お子さんを自由に遊ばせることです。遊びの指導は決してせずに、そこで日を浴び、風を感じて、ときには転んで足をすりむいたり、汚いものを触ってみたり。それがいちばん大切なのです」(西村さん)

 タワマン高層階に住む懸念点を挙げてきたが、わが子の成績を向上させたいのは誰しも同じ。では、成績のよい子に育てる方法って、あるのだろうか?

「まずは“成績がいい子”を目的にしないこと。成績がよくなればそこで終わってしまうからです。ですから、“成績がよくなる子”“必要なときに必要な成績をとることができる子”にすることを目標にしてください」(西村さん)

 学力とは「ピラミッドのようなものだ」と西村さん。底辺には身体能力ともいうべき『見る・聞く・感じる』があり、そのうえに読み書き計算などの基礎能力、そしてそのうえにこれらを利用して問題を解く応用力があるという。

「応用力も身体感覚の土台の上にあるものですから、幼児期はまずこれを養成することが大切です。幼児期から学習教室に入れるより、野原で遊ばせるほうがずっといい。

 そして、お子さんをいろいろなところに連れていって、一緒に感動をしてください。例えば、動物園で白クマが水に飛び込んだとします。“水しぶきがすごいね!”と言えば子どもは水しぶきという言葉を自然に覚えます。要は“勉強させる”ではなく、一緒に感動すること。感動や豊かな経験は身体感覚そのもの。成績がよくなる子をつくる、もっとも大切な基礎です」(西村さん)

 子育てにぜひ活用したい。







jyukennews02 at 22:25|Permalink

2018年10月11日

幼児の脳の発達、親の応援が重要…東大・中部大研究グループ



 東京大学大学院総合文化研究科の開一夫教授と中部大学人文学部心理学科の川本大史講師の研究グループは、親の応援が幼児の成功・失敗に対する認知処理を変えるという研究結果を発表した。良し悪しの判断や学習と関わる脳発達の理解促進に貢献することが期待される。

 今回の研究結果は、2018年10月9日に「Social Neuroscience電子版」に掲載された。

 外部からの成功・失敗などのフィードバックは、行動や学習に重要な役割を果たすことが知られている。これまでの研究から、大人は成功・失敗のフィードバックに対して区別した認知処理を行うことが明らかにされているが、幼児が成功・失敗を脳内で区別して認知処理できているかは明らかではなかった。

 同研究グループは、幼児に2つの状況で認知課題を行わせ、成功(○)・失敗(×)の対する脳活動を、脳波の一種である事象関連電位を用いて測定。1つは幼児が1人で課題を行い、もう1つは親が隣で応援しながら幼児が課題を行う2つの状況を設定した。


 認知課題には5歳児21名が参加。実験の結果、親が隣で応援しながら課題を行った場合は成功・失敗を区別して認知処理できたのに対して、幼児が1人で課題を行った場合は成功・失敗を区別して処理できないことが明らかになった。


 また、親の応援がある場合は成功に対する報酬陽性電位(報酬やポジティブなフィードバックに対して惹起される事象関連電位の成分)の振幅が1人で課題を行う時よりも大きく、同じ課題においても、1人で行う場合と親が応援してくれる場合では、子どもの成功・失敗の認知処理には違いがみられた。


 このことは幼児の脳の発達には親の応援が重要な影響を及ぼすことを示唆しており、親の応援は成功に対する報酬価値を高める役割を持つ可能性が示された。成功に対する認知処理は抑うつと関連することも知られているため、子どもの抑うつに対しても同研究成果は重要な意味を持つという。


 研究成果は、幼児の認知機能・脳発達の理解や、子どもの認知発達により良い環境を構築することに対して貢献することが期待される。今後は、親ではない大人が幼児を応援した場合や幼児の友達から応援されている場合でも同様の結果が得られるか、といった応援する対象に着目した検討や、ゲームが始まる前後どちらのタイミングで応援するのが効果的かなどを検討する予定だという。


リセマム 2018.10.11 から転載


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2018年09月19日

子供の学力、父親の学歴よりも母親の学歴が影響大


 7月末に「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト、2017年度)の結果が公表された。教育現場では、結果を巡って一喜一憂する一方で、テストに付随して行われた「保護者アンケート」というものがある。

 これまで、2013年度と2017年度の2度のみ、実施されたものだ。アンケートの対象は、テストを受けた小6と中3の保護者から無作為に抽出された12万人。

「両親の学歴」「所得」「就業時間」といった家庭環境や経済状況を尋ね、子供のテスト正答率との相関関係を調べたものだ。


 この調査から、両親の学歴は子供の学力に影響を与えるものなのかどうかも見えてきた。 結果的には、保護者の学歴も子供の学力と比例する。特に注目すべきは父親よりも母親の学歴だ。 

 たとえば中3の数学Bでは、父親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」の子供の平均正答率は44.1%で、「大学」になると56.5%。その差は12.4ポイントだ。

 しかし母親が「高等学校・高等専修学校」卒だと正答率は43.3%、「大学」卒になると60.0%で、その差は16.7ポイントまで拡大する。精神科医の香山リカさんがその理由を分析する。

「『女に学問はいらない』と言われていた時代は終わり、現代は女性も大学まで進学することが珍しくなくなり、高学歴の母親が増えました。努力して最高学府までたどりついた母親たちはそのことを“成功体験”として誇りに思い、若いうちに勉強に励むことに価値を見出す傾向があります。

 そのため、子供に対しても自然と、また心から『勉強は大切だ』『大学で学ぶために努力することはいいことだ』と伝えることができる。結果として子供の学力が向上するのではないでしょうか」

 そもそも、伝統的に日本の家庭の子育てでは、母親の影響力が強い。

「“イクメン”も一般的になってきたものの、日本では依然として“夫が外で働き、妻は家を守る”という家庭が多い。必然的に家の中は母親が中心に回るため、子供にとって母親に評価されることは大きな意味を持ちます。そんなバックグラウンドにおいて高学歴で意識の高い母親が登場したことにより、子供への影響力がさらに増したのではないでしょうか」(香山さん)


※女性セブン2018年9月27日号



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2018年08月29日

子どもの学力は「母親の学歴」で決まる…? 文科省の衝撃レポート


文科省がとりまとめた分厚い調査報告書を読み解く

 小学6年と中学3年の全員を対象に、毎年4月に実施されている文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)。それぞれの対象学年100万人以上が一斉に受ける国内最大の調査では、都道府県別の平均正答率が公表されるため、「今年は秋田県が1位」などの報道を見たことをある人は多いだろう。

 しかし、テストに付随して行われる保護者対象の「アンケート調査」はあまり知られていない。じつはこちらの調査こそ、日本の「教育格差の真実」が凝縮して示されているとして、教育専門家の間ではむしろ注目されている。

 その調査はお茶の水女子大らの研究者が文科省から委託され、小6と中3の児童生徒の保護者から、無作為に10万人規模を抽出。保護者の年収や学歴といった家庭の社会・経済的背景を指標化して4階層に分け、テストの平均正答率との相関関係を分析している。

 これまで13年度と17年度に実施され、その調査結果からは「親の収入や学歴が高いほど児童生徒の学力が高い」といった傾向が浮かび上がっている。今年6月に公表された17年度の調査結果でも、学歴や収入が最も高い世帯は、最も低いそれらの世帯と比べ、たとえば基礎的な数学A問題では24・2ポイントもの差が付いており、エビデンスで裏付けられた。

 その一方で、学歴や年収が高くない世帯でも「日常生活で本や新聞に親しむことや、規則正しい生活を促している家庭では好成績の傾向がある」といったことが明らかになっている。規律正しい生活と好奇心、勉強への一定の意欲があれば、学習で工夫を加えれば、家庭環境を克服できる可能性が示された。

 こうした調査報告書の概要は報道済みで、保護者の感覚でもそれほど違和感のない内容だろう。

 しかし、文科省がとりまとめた分厚い調査報告書を読み解くと、新聞では報じられていない内容がふんだんに記載されている。そこからは、児童生徒の学力と家庭環境との「知られざる関係」がより明確に浮かび上がってくるのである。


父親の学歴より、母親の学歴との関係性が強く出る


 さっそく見ていこう。

 たとえば「家庭環境と子供の学力」の章は、「200万円未満」から「1500万円以上」まで100万円刻みで世帯年収と学力の関係を分析している。年収の高さに比例して正答率の高さも増しているが、注目されるのは、ある程度の高さの年収世帯になると「年収と学力」が直線的な関係を示さなくなることだ。

 たとえば、「年収1200~1500万円」世帯の生徒の平均正答率は、「年収1500万円以上」世帯に比べて、国語A・B、数学A・Bのすべてで上回っている。必ずしも世帯年収が高いほど正答率が高くなるとは限らない一例といえよう。

 さらに興味深いのは、保護者の学歴と児童生徒の学力との関係だ。保護者の学歴が高いほど児童生徒の学力が高い傾向がみられるが、より詳しく見ると、児童生徒の学力は父親の学歴より母親の学歴との関係性がより強く出ていることだ。

 中3の数学Bでは、父親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」のケースだと正答率は44・1%、「大学」になると56・55%に上り、その差は12・4ポイント。一方、母親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」だと43・4%、「大学」になると60・0%になり、差は16・6ポイントに広がり、父親の学歴にともなう差より拡大していることがわかるのだ。



親の単身赴任と子の学力との興味深い関係性

 17年度調査では新たに保護者の単身赴任と児童生徒の学力との関係も対象となった。単身赴任世帯は各学校で一定割合含まれることから新項目になったとされるが、結果は「父親が単身赴任している子供の学力は、そうでない子供より高い」という分析が導き出された。

 データでみると、小6と中3の全科目で、「父親単身赴任」の児童生徒の正答率がそうではないケースを上回り、特に、中3の数学Aでは3・9ポイントの差がついた。

 一方、母親が単身赴任しているケースでは、逆の結果がでた。母親と同居しているケースに比べて児童生徒の正答率は10ポイント程度低くなり、とりわけ中3の国語Bでは52・1%にとどまり、72・5%の同居ケースに比べ20・4ポイントも差が付く結果となった。

 詳細な分析説明がないためデータの意味づけは不明だが、さきほどの母親の最終学歴と学力との関係と合わせて考えれば、子供の学力に対する母親の存在の影響力をうかがわせて興味深い。


父親は遅く帰ってきたほうが、子どもは伸びる!?


 「保護者の帰宅時間と学力」という調査も親にとっては気がかりなところだろう。結論から言うと、父親については22時以降の帰宅(早朝帰宅を含む)という家庭の子供の学力が最も高いことが明らかになった。

 たとえば、小6の国語Aでみると、父親の帰宅時間帯別の正答率は「就業していない」(68・9%)、「16時より前」(72・0%)、「16~18時」(72・4%)、「18~20時」(74・6%)、「20~22時」(77・0%)、「22時以降」(77・9%)、「交替制勤務などで帰宅時間が決まっていない」(72・8%)。

帰宅時間と正答率の相関関係を示しただけで、踏み込んだ分析は示されていないが、こうしたデータだけみれば、「父親の不在により、子供が自宅で勉強に集中できる環境がある」とも読めるが、いかがだろうか。

 ただし、こうしたデータを単純に鵜呑みにすることはできない。たとえば、国語Aの正答率について、年収や最終学歴など家庭の社会・経済的背景を指標化して4階層(Lowest、Lower middle、Upper middle、Highest)別にみると、遅い帰宅時間のほうが若干高いが、父親の帰宅時間と学力との間に明確な関係はみられなくなる。社会・経済的背景がよく似た世帯の子供には、それほど学力に違いがないことが浮かぶ。


 家庭の蔵書数と学力との関係もおもしろい。漫画や雑誌、子供向けの本を除いた蔵書が多いほど、子供の学力が高い傾向が示された。特に、国語より算数・数学の正答率で差が開く傾向が伺える。中3の国語Aでは「0~10冊」世帯の生徒の正答率は70・4%だったのに対し、「501冊以上」は85・4%で15ポイントの開きがあった。


 一方、数学Aでは「0~10冊」が55・0%、「501冊以上」は75・7%となり、20・7ポイントもの差がついた。家庭にある子供向けの本と学力の関係でも、冊数が多いほど学力が高くなる関係がうかがえた。


 全国学力テストに付随する保護者対象のアンケート調査結果は、巷間言われる「金持ちの子供は学力が高い」という言説をデータである程度裏付けるものであり、高収入と高学歴の親の子供が同じように高収入と高学歴という同じコースをたどり、教育格差が経済格差を固定化させ再生産するという見方につながることはある程度説得力があるのかもしれない。


 しかし、ここで示されるのは家庭環境と学力の相関関係であり、必ずしも因果関係ではない。公教育の役割は、経済格差の拡大を招きかねない教育格差の是正・平準化にあるはずだ。全国の学校現場で奮闘する先生たちには、ぜひこの報告書を読み込んでほしい。



2018.8.29

マネー現代編集部


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2017年05月17日

スマホを使う子ども、言語能力の発達に遅れが出るとの研究結果が発表!


小さい子どもにスマートフォンで動画を見せたり、ゲームで遊ばせたりするのは慎重になった方が良いかもしれません。カナダのトロント大学と医療機関が、スマートフォンを使っている子どもの約半分に言語能力の発達に遅れがみられる、との研究結果を発表しました。

生後6か月から2歳の子ども894人について調査

トロント大学と医療機関Hospital for Sick Childrenは、子どものスマートフォン使用時間と言語発達の関係を4年間にわたって調査した共同研究の結果を発表しました。
 
調査は、生後6カ月から2歳の間の子ども894人について、親が申告したスマートフォンの画面を見ていた時間と、言語能力の発達状況を検査するInfant Toddler Checklist(ITC)と呼ばれる調査のデータの関係を測定しています。

スマホを使用する子ども、約半分に発話能力の遅れ

大半の親たちは、子どもはスマートフォンを使用していないと回答しています。一方、18カ月に達する前の子どもの20%がスマートフォンを使用しており、平均使用時間は1日あたり28分間でした。
 
スマートフォンを使用しているグループの子どもたちのうち、49%に発話能力の遅れがみられ、月齢18カ月の時点での発話能力は、全体を10等分したうちの最下位グループに位置していました。

ジェスチャー能力は正常だが、言語能力には遅れ

研究グループは、子どもたちのジェスチャーやボディランゲージや社会的交流の能力に遅れは見られないものの、スマートフォンを使っている子どもたちは、言葉を声にする能力に遅れがみられる、と指摘しています。
 
調査を実施した小児科医のキャサリン・ビルケン医師は、調査からはスマートフォンの使用と言語能力発達の相関関係はみられるものの、子どもたちがスマートフォンで何をしていたのか、使用していたのが一人だったのか親と一緒だったのか、に関する情報がないため、因果関係は立証できないとして、今後、詳細な研究が進められる予定である、と述べています。

専門家「親の期待とは正反対の結果」

小児科医のクリスティン・コープランド医師は、特に月齢30カ月未満の子どもたちについては、子どもがスマートフォンを使って学習できるのではないか、という親たちの期待とは正反対の結果になっている、と指摘しています。
 
コープランド医師は、調査結果は、言語能力を豊かにする活動をスマートフォンで代替しようとする親たちに原因があることを示している、として「スマートフォンは魅力的だが、子どもたちも我々大人も使い過ぎないように意識する必要がある」と警鐘を鳴らしています。

国内の調査では、悩めるママたちの姿が浮き彫りに

国内では、2014年にMMD研究所が、0歳から6歳の子供を持つ母親の約半数が子どもと一緒にスマートフォンを利用していると答える一方、小さいうちからスマホを使わせることは約7割が反対、という母親たちの苦悩が伝わる調査結果を発表しています。
 
2015年の調査では、子育てにおけるスマートフォンの役割として「情報収集・情報交換」のほか、「子どもを静かにさせるため」「教育・知育」などが挙げられていました。


iPhone Mania   から転載

 





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2017年02月03日

JR中央線、東急田園都市線エリアに住むと子どもの学力がアップするってホント? 「成績の悪いエリア」は?


ダ・ヴィンチニュース 2/2(木)   

JR中央線、東急田園都市線エリアに住むと子どもの学力がアップするってホント?  「成績の悪いエリア」は?

『東京23区教育格差』(昼間たかし、鈴木士郎/マイクロマガジン社)


 『東京23区教育格差』(昼間たかし、鈴木士郎/マイクロマガジン社)は、「子どもを有力大学に入れる」ことをゴールと設定し、23区の教育環境を中心とした特徴をひもといている。

「教育格差」として2つを定義している。1つは、学力のレベルが高い学校や進学塾のある都心部と、少ない地方という「地域格差」。もう1つは、教育内容も授業料も高い私立校と低学力の公立校との「教育費格差」。

 東京都学力テストの結果によると、区ごとに学力差が生じており、学力上位グループは、平均年収の高い区(港区、千代田区、渋谷区など)、下位グループは平均年収の低い区(足立区、板橋区、北区など)と、ほぼ一致していた。このことから、子どもの教育格差=親の学歴・収入格差であると著者は考察する。さらに年収の高い区ほど親世代の学歴が高いことも示されている。

「学力というのは一生懸命求めれば、かなり多くの子どもが獲得できる程度のものだ。それでも区ごとにかなりの差が生じているのは、環境という要素によるものだ」と著者は述べる。

「子どもに高レベルの教育を受けさせるには、基本的に高学歴・高収入エリアで子育てをすることが有利である」と著者が語るその理由は、「学習意欲というものは、親がガミガミ言うことより、周りの雰囲気から勉強の必要性を感じ取ることで生まれるもの」ということにある。勉強なんてしてもしょうがない、したくてもできないという経済的な状況もある地域では、学習意欲のある子どもの方が居心地の悪いことさえあるそうだ。人間は話の合う人同士で群れを作る。そのため親世代の学歴差による地域差が生まれ、ここに子どもの成績がリンクしていくということなのだ。

 高学歴の親が多い土地=教育環境の良いところといえるが、ではどのあたりが「教育エリア」なのだろうか? たとえばJR中央線や東急田園都市線エリアだそう。逆に「成績の悪いエリア」は、板橋区、足立区、葛飾区ということだ。しかし東京23区で子どもひとり大学まで育て上げると、全部ひっくるめて3000万円程度のお金がかかるため、地価の高い教育エリアに住んでの子育ては簡単なことではない。

 では教育費が確保できる、地価が低めで教育に適した地域は? というと、今の狙い目は、なんと教育環境が悪いとされてきた「城東地域」だという。葛飾区や教育不毛地帯といわれた足立区なども、近年の盛んなマンション開発により、今までの住民層とは雰囲気も考え方も違う住民が入ってきたことで、進学塾なども増えているそうだ。

 

 23区それぞれの、さまざまな歴史を経ての地域環境の成り立ちや、公立校のレベル、高レベル校へのアクセスなど、子どもの学力向上を考えるうえで役立つ一冊だ。






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2016年10月09日

親の収入が低いと子どもの「やり抜く力」が低くなる!?


 世界の心理学者が長年追求してきた「人生で成功するのに最も重要なファクターは何か? 」がついに研究で解明された! ビジネスリーダー、エリート学者、オリンピック選手……成功者の共通点は「才能」でも「IQ」でもなく、もうひとつの能力「グリット」だった――。これまでの能力観・教育観を180度くつがえし、世界的ベストセラーとなっている『やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』から、その驚くべき内容を紹介する。



● ハーバードはやり抜く力(グリット)で合格者を選んでいる

 ウォーレン・ウィリンガムが「性格的特徴研究プロジェクト」に関する研究論文(本連載第4回参照)を発表した年に、ビル・フィッツシモンズがハーバード大学の入学試験事務局長に就任した。

 その2年後に私がハーバード大学に出願したとき、私の応募書類を審査したのがフィッツシモンズだった。なぜそれがわかったのかというと、学部生のときに参加した地域奉仕活動で、たまたま一緒になったのだ。

 「おお、君か! ミス・スクールスピリット! 」

 私が自己紹介をすると、フィッツシモンズは大声で言った。そして、私が高校のときに行ったさまざまな活動を、驚くべき正確さで列挙した。

 先日、私はフィッツシモンズに電話をして、課外活動を最後までやり通すことについて、どのような見解を持っているかたずねてみた。すると予想どおり、彼はウィリンガムの研究を熟知していた。

 それで、彼はウィリンガムの結論に賛成したのだろうか? ハーバードの入学試験事務局は実際に、SAT(大学進学適性試験)のスコアと高校の成績以外の要素も考慮しているのだろうか? 

 なぜそれが気になったのかというと、例の論文を発表した当時、ウィリンガムは、大学の入学試験事務局は課外活動を最後までやり通すことの重要性をよく認識していない、と考えていたからだ。

 フィッツシモンズの説明によれば、ハーバード大学には毎年、数百名の生徒がずば抜けて優秀な成績によって入学を許可される。どの生徒も早くから卓越した学業成績を収めており、将来、世界的な学者になることが期待される者たちだ。

 しかしフィッツシモンズの言葉を引用すれば、ハーバード大学は「自分が好きなことや、価値があると信じている活動に、わき目もふらず熱心に取り組み、厳しい鍛錬と努力を重ねてきた生徒たち」も同じくらいたくさん入学させているという。

 ただし入学試験事務局は、その生徒たちが、大学入学後もずっと同じ活動を続ける必要性があるとは考えていない。

 「たとえば競技スポーツの場合、途中で負傷したり、よく考えてやめる決断を下したり、選抜チームに入れなかったりする場合もある。しかし、多くの学生を見てきてわかったことは、高校時代にそれだけ必死に部活に打ち込んで、鍛錬を積んできた生徒なら――それだけやり抜く力(グリット)が強ければ――どんなことをやっても同じように熱心に取り組める、ということだ」




● 「最後までやり通す経験」から人格が形成される

 そしてフィッツシモンズは、ハーバード大学は実際に「最後までやり通す」ことを重視していると語った。私が最近の研究でウィリンガムの研究結果が正しいことを確認したと話したところ、ハーバード大学でも非常によく似た評価方法を採用しているという。

 「ハーバードの入試事務局で行っているのも、君がグリット・グリッド(本連載第5回参照)を使って行っているのと、まったく同じような方法なんだよ」

 それを聞いて、フィッツシモンズが以前、1年以上も前に読んだ私の入学願書の内容を、なぜあれほどはっきりと覚えていたのか、ようやく合点がいった。彼は私の成績だけでなく、私が高校時代に課外活動にも熱心に取り組んだことを評価し、これなら大学生活の厳しい試練を乗り越え、さまざまなチャンスをつかめるだろうと判断したのだ。

 「40年以上も入学審査にたずさわってきて思うのは、ほとんどの人は生まれながらにとてつもない可能性を持っているということだ。だから問題は、やり抜く力を発揮して、ひたすら地道な努力を積み重ねることで、その可能性を最大限に生かせるかどうかにかかっているんだ。最後に大きな成功を収めるのは、そういう人たちだからね」

 そこで私は、課外活動を最後までやり通すことは、「やり抜く力(グリット)」のある証拠にはなるとしても、「やり抜く力」を育む効果はない可能性も考えられるのではないか、と指摘した。

 それに対してフィッツシモンズは、そういう考え方もわからなくはないが、やはり、課外活動をやり通すのは、たんに「やり抜く力」がある証拠だけではない、という考えをあらためて主張した。

 「活動に取り組んでいくうちに、周りの人から多くのことを学ぶ。いろいろな経験を重ねるうちに、自分にとってなにが重要なのか、その優先順位がわかってくる。そういうなかで人格が育まれる。ときには、学生が親やカウンセラーの勧めで活動を始めるケースもある。しかし、そういう活動をとおして学生たちは重要なことを学ぶし、そこで学んだことはほかでも生きてくる。学生たちがアドバイスにしたがって思い切って活動を始めてみると、親やカウンセラーが思ってもみなかったほど、熱心に取り組むようになるケースも多い」




● 家の収入と「やり抜く力」の相関関係

 このときのフィッツシモンズとの会話で、私がもっとも驚いたのは、課外活動で「やり抜く力」を育む機会に恵まれない生徒たちのことを、彼が深く憂慮していることだった。

 ハーバード大学の政治学者、ロバート・パットナムらの研究によれば、この数十年、アメリカの裕福な家庭の高校生たちの場合、課外活動への参加率は継続的に高い傾向にある。それに対し、貧しい家庭の高校生たちの課外活動への参加率が急激に低下しているのだ。

 家庭の経済状況によって、生徒たちの課外活動への参加率に大きな差が出ているのにはいくつかの要因がある、とパットナムは指摘している。ひとつには、サッカーなど合宿等にお金のかかるスポーツ活動は、平等な参加が難しくなっている。参加費用が無料であっても、すべての親が子どもにユニフォームを買ってやる余裕があるわけではない。

 また、練習や試合のたびに子どもを車で送り迎えする余裕がない親たちもいる。音楽の場合は、個人レッスンや楽器の購入にかかる費用を考えると、手が届かない場合もあるだろう。

 おそらくパットナムには想像に難くないはずだが、家庭所得とグリット・グリッドのスコアには、懸念すべき相関関係が見られる。私の研究に参加した高校3年生のうち、国から給食費の援助を受けている生徒たちは、恵まれた家庭の生徒たちにくらべて、平均でグリット・グリッドのスコアが1ポイント低いことがわかった。

 (本連載は書籍『やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』より抜粋しています)

アンジェラ・ダックワース/神崎朗子





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2015年12月21日

忘れ物は届けるor 届けない?子どもの成長を妨げる「過保護な親」の事例3つ


いきなりですが質問です。子どもを小学校に見送った後に、リビングに筆箱が落ちていたとします。もう、小学校の一時間目は始まる頃です。さて、あなたは筆箱を“届ける派”“届けない派”どちらですか?


この時、「面倒くさいから届けない」という選択をした親は“非情な親”“愛情がない親”なのでしょうか。実はそんなことはないのです。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、“自立を妨げる親の特徴”についてお話します。


 

■忘れ物を届ける親、届けない親


冒頭での質問で、忘れ物を届ける選択をした場合、実際はどうなるでしょうか。子どもは「忘れてもママが届けてくれる」と思うようになり、忘れ物に注意を払わなくなる可能性があります。

ここで、慌てて届けてしまう親は“子どもが筆箱がなくて困っているだろう”と可哀想に思って行動しているのですが、これでは子どものためにはなりませんね。


では、届けない選択をした場合はどうなるでしょう。

子どもは忘れ物をして困った状況に陥るでしょう。しかし、勇気を奮って「先生、筆箱を忘れてしまったので貸してください」とSOSを出し頑張るかもしれません。こうやって人に助けを求める術を学習することができます。

また、忘れ物をしないように注意するようになるでしょう。実は、届けないことで子どもは沢山のことを学び、成長できる機会が増えるのです。


もちろん、年齢や内容に応じて届ける必要もあります。幼稚園のお弁当や薬を子どもが入れ忘れたからといって届けないのは、ひもじい思いをすることになり、健康にもよくありません。

でも、幼児がハンカチを忘れた場合は届けないで、「先生貸してください」と言えるように教育をした方が子どものためになりますね。



■子どもの成長を妨げる「過保護な親」の事例3つ


(1)お弁当のお箸を届ける親

ある中学校で実際にあった話です。

子どもがお弁当のお箸を忘れました。お母さんは慌てて学校に「届けた方がよいですか」と電話をしました。担任が「食堂に予備の割り箸があるので自分でもらいに行くんじゃないですか?」と答えたそうです。

子どもは成長しているのにいつまでも“うちの子はまだ赤ちゃんだ”と思っていると、“過保護”な親になってしまいます。



(2)串揚げ禁止を要求する親

お弁当に串揚げを入れてきた子どもがいると耳にしたママが「喧嘩して突いて串が目に入ったら危ないので、串揚げ禁止にしてもらえませんか」と学校側に要求した話を聞いたことがあります。

こんなことを気にしていたら、生きていけませんよね?

道には木の枝や釘だって落ちています。乳幼児期は親が目を光らせて注意を払う必要はありますが、子どもは成長していくものなのです。



(3)毎朝子どもを起こしてあげる親

小学生になって、自力で朝起きられない子どもに対して、「遅刻して学校で恥ずかしい思いをしたら可哀想だ」という理由で、毎朝起こしてしまっているママもいます。


朝起きないで遅刻して叱られるのは“子ども”ですし、いつまでも親が起こしていると、たまに遅刻をしてしまった場合「親が起こしてくれなかったから」といった責任転嫁をして、反省しなくなります。

他にも宿題も代わりにやってあげたり、その逆で何度も何度も「宿題やりなさい」と注意するのは全部、“過保護”なのです。


宿題をやらずに先生に叱られる体験をしたり、学習したことが身に付かないことで、次からはちゃんと宿題をやろうと考えるようになります。この方が、実際は子どものためになります。

 

いかがでしたか。

子どもを想うばかり、気が利きすぎて、子どもの前に立ちはだかる障害物がある度に、それを除く親の子どもはいつまでも自立できません。そうならないためにも、保育園や幼稚園の時から過保護にならないように注意していきましょうね。

It Mama から転載  2015年12月19日






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2015年12月13日

早生まれと遅生まれ、何才まで差を感じる?早生まれは劣る?


4月2日~12月31日に生まれた遅生まれ、1月1日~4月1日に生まれた早生まれ。同じ学年なのに、生まれてからほぼ1年違う子もいますよね。


乳幼児期は歩く、話すなどを見ても成長の差は明らかですが、何才までその差を感じるものなのでしょうか? 早生まれの子を持つ先輩ママ達の意見を聞いてみました。


■小学生になると早生まれは話題にならない


乳幼児期においては、子供の性格や兄弟姉妹の有無などの家庭環境により個人差はあるものの、多くのママが成長の差を感じるようです。でも遅生まれの子と比べないで早生まれの子だけを見れば、順調な発達の中にいるかどうかがわかります。今の成長段階を見ることが肝心。小学生になると早生まれは話題に上がらないほど、成長の差が無くなるようです。



『以前幼稚園教諭をしていました。
私が学生時代に学んだときは、7才くらいまで差があると言われていました。
実際には人それぞれだと思います。
感じた子もいれば全く感じない子もいます。
生まれ持った性格や育つ環境も違うので。
小学校入学後は何月生まれ?という話もしたことはほとんどないですよ。』





『幼児期だよね?劣りはしない。ただ発達がそこまでいってないから差はあるというだけ。
4月生まれが歩きだす頃、マンマとかバイバイって言ってる頃、人見知りもしっかりしてる頃、離乳食も最終段階のころに3月生まれが産まれてきてるんだよ。もちろんどの発達にも当然個人差もあれば性格環境もあるけどね。
5、6歳にもなれば見た目には差がなくなってくるだろうけど。』




『うち6月上旬生まれと、3月末生まれの子供がいるけど、小さいうちの差は確実にあるよ!
同学年で考えるから差を感じるんだと思う。個体で見たら差はないと思う。
だって、1才の子と半年の赤ちゃんじゃ全然違うでしょ?』




『劣る…って言われ方すると反論したくなるけど、確かに差はある。
もちろん個人差もあるし、遺伝や環境もあるけど。
わが子は3人とも早生まれ、上はクラスでもしっかりしてるって言われてたし、運動も勉強も人間関係もわりと何でもできるタイプ。背も高い。
真ん中は、いかにも早生まれだから仕方ないよねーっていうタイプ。特に運動は、春生まれの子がスイスイすることを、よっこいしょーどっこいしょーとマイペース。友だち関係でも、年少の頃は友だちより先生にくっついてるような子。でも年長くらいには差は感じなくなったし運動は割と得意になった。
下はまぁ3人目だし、やることはしっかりしてる。』





『平均的な発達している4月生まれの子の約1年前の状態と、同じく平均的な発達をしている3月生まれの子の現在とは、同程度の発達段階のはず。
学力・運動・体の大きさに差があって当然。
小学校中学年にもなれば、誕生月での差はなくなるよ。』









■遅生まれは出来て当たり前、早生まれは出来たら「凄い!」


早生まれの子は出来ない事があると「早生まれだから仕方ないよ」と周りからあたたかいフォローがある事が。遅生まれの子は何でも出来て当たり前と見られがち。遅生まれには、早生まれには無いプレッシャーがあるかもしれません。



『うち3月末に生まれた小学3年がいる。
身長はクラスで真ん中、学力は高いらしい。
幼稚園入る頃には気にならなくなったよ
できないことは早生まれを理由に仕方ないよねーで済まし、できたことは早生まれなのに凄い凄い!と言ってうまく利用したよ(笑)』





『息子4月生まれの年少だけど、同じクラスの3月生まれのお友達に身長抜かされました!一年弱差があるのにびっくり。食が細いから仕方ない気もするけど。
4月生まれだとなんでも一番みたいに扱われるのが大変だと感じる。』




『4月.5月生まれはお兄ちゃんお姉ちゃんなのに出来ないの?って出来て当たり前みたいに言われるとかわいそうだなって思うよ。』




『同学年の中で1人だけ出来ると「さすが4月生まれ」って言われるもんね。
プレッシャーだろうな、と思う。』





早生まれは体格や心の発達の差があって不利なのかと思いきや、頑張ったことを褒められやすいなど、実はメリットも多いですね。

そのうち年が増えるのが遅いことが一番のメリットとなるかもしれません。

ともあれ来年も、みんな元気にすくすく成長しますように!


2015.12.13  ママスタセレクトから転載






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2015年11月29日

スクールカーストの過酷化で? 対人スキルの塾が人気



子どもにソーシャルスキルを教える塾が人気だ。発達に困難を抱えた児童対象だが、一般児童も殺到している。背景には過酷化するスクールカーストなど、学校現場の問題がある。

 学習塾Leafでは、相手が言われてうれしい言葉づかい「ふわふわ言葉」や、コミュニケーション術を教える「女子会コース」が人気だ。Leafは現在、首都圏に54校を展開し、生徒数も急増。2年前に比べて3倍強の約7千人にのぼる。中には待機者が出る教室もあるほどだ。人気の理由は、担当者いわく“世の中のあらゆる空気を教える”という多様な講座展開にある。

 中高生を対象にした先輩後輩の上下関係を学ぶコースでは、興味がないからといって先輩の話を聞かないのはNGだと教材に明記。小学校入学準備として給食当番の練習をするコースでは、好きな子でもひいきして盛るのはダメだと、給食着を着て配膳をロールプレイングしながら教えていく。

 このようなソーシャルスキルトレーニングは、発達障がいの児童の療育で多く用いられてきた。対人関係がトラウマとなって症状が悪化しないよう、成功体験を積み重ねることで、改善効果も認められている。

 Leafも元々は発達に困難を抱えた児童を対象に始めたが、生徒の60%は普通学級に通っており、健常者も多いことが分かった。背景には、希薄化する子どもたちの人間関係があると指摘するのは、花まる学習会代表・高濱正伸さんだ。

「昔は地域や自然の中で、年齢の異なる多様な人と遊び、ぶつかったり傷ついたりしながら人間関係を学べたし、本来そうすべきです。ただ、今はそんな環境自体がなくなって、固定した仲の良い友だちとだけ遊んでいればいいや、というコミュニケーション能力の低い子どもが増えたように感じます」

 KYやスクールカーストという言葉が定着して久しい。そんな学校生活の息苦しさを、保護者もまた敏感に感じ取っている。

 女子会コースは、友人関係に苦い思い出を持つ母親たちの声から生まれた。娘を参加させたシングルマザーの女性(37)も、自身と同じトラウマを娘には味わってほしくないという。

「私は小学生のときいわゆるKYで、女子から仲間外れにされました。娘には空気を読んで、ふわふわ言葉を使えるようになってほしいんです」


※AERA  2015年11月23日号より抜粋






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2015年11月16日

「長男は“しっかり“」「末っ子は“ちゃっかり“」に科学的根拠はないことが判明


「しっかりしていると思ったら、やっぱり長女だね」「さすがは末っ子、ちゃっかりしている!」――。今までこんな会話を耳にしたり、あるいは、あなた自身が言われたりしたことはないだろうか。

 少子化の日本では一人っ子が増えているが、二人や三人きょうだいの場合、昔から「生まれ順がその人の性格を決める」という心理学的な理論が固く信じられてきた。

三人きょうだいの性格は世界共通?


 ところが最近、カナダのトロントを拠点にYoutubeで科学教育動画をクリエイトしているミッチェル・モフィット氏とグレッグ・ブラウン氏のユニットが、三人きょうだい及び一人っ子のポジションが性格に影響するという説を紹介している。


●第一子
学業が優秀で意欲的。責任感が強く、分別があることも多い。加えて、他のきょうだいよりもリーダーシップスキルに優れる傾向がある。


●真ん中っ子
協調性にあふれ、柔軟性や社交性に富み、友だちづくりも得意。両親からの注目度が低めなため、のびのびとしつつも目立ちたがり屋。


●末っ子
感じが良く魅力的。ほかのきょうだいよりも創造的で自信家が多い。甘やかされやすく常に庇護されるため、一般に責任感や分別に乏しい傾向も。


●一人っ子
 学業優秀で創造性にあふれ、機知に富む。大人をお手本に早くから分別を身につけ、責任感も強く、物事をコントロールすることを好む。



 どうだろう。「当たっている!」「万国共通なのね」と納得した人も多いのではないだろうか。だが、待って欲しい。一方で、この説にはまったく根拠がなく、「生まれ順で性格が決まる」という話は忘れたほうがいいことを示唆する研究結果が『Proceedings of the National Academy of Sciences』(10月19日号)に掲載された。

2万人の性格と生まれ順に関連性がない!


 この研究は、独・ライプツィヒ大学大学院生のJulia Rohrer氏らによるもの。きょうだいのポジションと性格との関係を検証するために、米国人5240人、英国人4489人、ドイツ人1万456 人、合計2万人以上もの性格と知能のデータを収集し、レビューを実施した。


 その結果、生まれ順は成人した時の「五大性格特性」、すなわち「外向性」「情緒的安定性」「協調性」「勤勉性」「経験への開放性」のすべてに影響することなく、意外にも、家族内のポジションに基づく性格特性のパターンは認められなかったという。


 ただ、その一方で、長男長女は第二子以降よりもわずかながら知能検査のスコアが高いことが判明した。この理由についてRohrer氏は、生まれ順というよりも「家族内での社会的な交流によるものだろう」と考えている。



長男や長女は知能が高くなる可能性も


 長男や長女はそれ以降の子と比べると、両親から手をかけて育てられる傾向がある。しつけや教育に最も熱が入るために、他のきょうだいたちよりも知能が高くなる可能性があるという。上の子に比べると下の子は、親の期待度や注目度がどうしても薄くなりがち。これは一般的にもよく言われていることだ。


 もうひとつは、第一子は弟や妹の「個人的な家庭教師」の役割を担うことが多いことだ。「自分の知識を年下のきょうだいに伝えるには、高い認知力が必要。自身の知識を呼び起こし、組み立て、説明する方法を考えることが、第一子の知能を高める可能性がある」と同氏は述べている。


 「こうした結果が出てもなお"出生順序論"は直感的に説得力があるもの。一部の心理学者と一般市民は、これからもこのセオリーを捨てることはないだろう」とRohrer氏。


 それでも「長男でいつも割を食う損な性格」とか「きょうだいの真ん中だからひがみっぽい」などと、コンプレックスの理由を生まれ順に求めるのはナンセンス。結局のところ、大人になってからの性格は、それぞれの資質や個性、環境で総合的に決まるのだから。

2015.11.16 HEALTH PRESS から転載






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2015年10月29日

うわっ…隣にいた!「関わるとヤケドする」危険なママ友の特徴3つ


世の中にはいろいろなタイプのママがいますが、中には“関わると危険”なタイプが存在します。『WooRis』の過去記事「あ~いるいる!関わるとケガする“危険なママ友”の性格4パターン」でもお伝えしましたが、場合によっては、かなりイタイ目にあうことも……。

そこで今回は、教育企業の広報時代に、沢山の子育て主婦を取材した経験などを基に、筆者周辺のママ達のリアルな声を交えて、“関わるとしんどいママ友”の特徴を3つお伝えしましょう。こういうママ、見かけませんか?

 

■1:うちの子最高!

子どもが複数集まると起こるのが、子ども同士のもめごと。しかし、我が子を、やたらとかばったり、必要以上に手を出してしまうママは困りものですよね?

著者知人の体験談、「A子ちゃんは大人しい女の子。でもママが凄くて、ちょっとでも、他の子におもちゃをとられそうになると、飛んできて、“A子ちゃんのだから、返してね!”と大迫力。

彼女がトイレに行く間、“A子をみてて”と頼まれた時のこと。遊んでいる間に、A子ちゃんは軽く手をぶつけたらしく、“痛い”とつぶやいたら、戻るやいなや、凄い迫力で“大丈夫?A子ちゃん!”と絶叫。別に大事じゃないのに、周囲がギョッとして振り返るようなテンションは勘弁」

“我が子が可愛い”のはみんな一緒ですが、極端だと周りはドン引きです。子ども同士のもめ事は、基本的には子ども同士で解決できます。相手がよほど乱暴など、目に余る場合を除いて、“お互い様”なところもあるので、できるだけ、子どもの世界には介入し過ぎないようにしましょう。

 

■2:ペラペラ魔

とてもフレンドリーで、自分の話もしつつ、こちらのプライベートにまで突っ込んでくるママ、いませんか?

「B子さんはお喋りで、自分の家族ネタなどを面白おかしく話すので、つい、こちらも気を許してしまったら、それ以降、初めて会うのに私の事情を知っている人たちが増えた。やられた!と気付いたが、時遅し」

場合によっては、あなたが何気なく話したことに尾ひれがついて、「あの人あんなこと言ってたわよ~」とうわさ話が広まってしまうこともあり得ます。

感じよく話す相手には心を許しがちですが、すぐに色々なことを話してしまうのは危険。本当に信頼できる関係になるまでは、当たり障りのない話をして様子を見ましょう。

 

■3:ネガティブ話が大好物

女性同士が集まると、いろいろな話が出ますが、愚痴ばかりこぼしているママは要注意!

「●●さんの旦那さん、給料カットされたそうよ。大変よね。うちも、今月から給料下がってキツイの。あ、●●先生、結婚破談になったんですって。などなど、情報通のC子さんは、いろいろなネタを仕入れてくるんだけど、いつもネガティブな話ばかり。聞いていると、暗い気持ちになってくる」

人生良いことばかりではないから、たまにはネガティブな時もあるけれど、そればかり聞かされていると、こちらの運気まで下がってしまいそう。こういう相手とは、あまり関わらないのがベター。話さざるを得ない時は、こちらが主導権を握り、意図的に明るい話をして、早めに切り上げましょう。

 

以上、関わるとしんどいママ友の特徴をお伝えしましたが、いかがでしたか?

そもそも、女同士は難しい面があるのですが、ママ同士になると子どもが絡むので、更にややこしくなりがち。基本的に、大人はもう自分の世界が確立されていて、直すことは難しいので、相手を変えようとするよりは、うまく付き合っていく(距離をおく)方法を考えるのが無難。

自分も陰で、「あの人、しんどいよね」なんて言われないように気を付けつつ、ママ友とは賢く付き合っていきましょう。


(2015.10.29  WooRis から転載)






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2015年07月07日

「子どもの個性を伸ばす」育て方のコツ3つ


先ゆき不透明な時代。お子さんの教育に悩んでいるパパママも多いのではないでしょうか。今までのように、いい学校に入って、いい会社に勤めれば定年退職するまでは安泰、といった時代ではなくなってきているからです。


そんな時代の子育て、悩みますよね。唯一言えることは、子どものもともと持っている特性や、個性を十分に伸ばしてあげることが大切、ということかもしれません。

そこで今回は、アジア圏のパパママ情報サイト『the Asian parent』などの記事を参考に、“子どもの個性を伸ばすために必要なこと3つ”を紹介します。


 

■1:友達を作る


まずは、友達を作るようにしてあげましょう。例えば、幼稚園や保育園などでも、仲の良い友達ができたら、積極的に家族で交流するようにしたり、お互いの家を行き来したりするような関係を親も作ってあげてください。

子どもの世界は、友達ができることでグッと広がります。親や家族以外と関係を作ることは、社会に関与する第一歩です。そこから、いろいろなことを学ぶはずです。その中から、自分の個性が見つかることも多いのです。

積極的に子どもの友達作りに関わってみてください。



 

■2:自主性を尊重する


もちろん、社会生活を営む上でしなければいけない“しつけ”は、きちんと親として行う必要があります。

しかし、子どもの自主性を伸ばすことは、“しつけ”とはまた別です。子どもには子どものペースがあります。そこは尊重してあげて、あまり無理にやらせたり、急かしたりということはしないように。

あくまでも子どものペースや意見を尊重しましょう。時間はかかるかもしれませんが、そうした関係から、自発性が生まれてくるのです。


 

■3:失敗させる


ついつい親としては、何でも先回りして、“子どもが失敗しない”ようにしたいと思ってしまうでしょう。子どものことを思う、その親心も非常に分かるのですが、失敗から学ぶことも多いのです。むしろ人間は失敗からしか学べないかもしれません。

成長過程の子どもは自由にさせて、あえて失敗することを見守る必要もあります。子どもはそうした経験から、自分で学んでいくものです。この経験で得た学びは、親から教わったことより、何倍も価値があることかもしれません。

こうした過程を経て、個性がどんどん確立していくことでしょう。


 

以上、“子どもの個性を伸ばすために必要なこと3つ”でしたが、いかがだったでしょうか? 個性豊かな子どもは、こうした親の育て方によっても、育つのかもしれません。

特に、これからの先が見えない時代では、個性豊かな子どもたちこそが、のびのびと成長していくのではないでしょうか。

子どもとの接し方、ちょっと工夫してみてください。


(2015.7.7 ウーリスから転載)


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2015年06月19日

悪口、いじめ…? ママ友関係のトラブル


ママ友との関係は女性どうしの狭い世界。依存しすぎると、いじめなどのトラブルに巻き込まれやすくなるので注意が必要です。では、悪口を聞いてしまったときや、いじめに巻き込まれてしまったときには、どのように対処すればいいのでしょうか?



悪口は「そうなんだ」「知らなかった」で切り抜けよう

ママ友とのお付き合いの中で、とかくありがちなのが、別の友人の悪口。もし話がそういう方向になったら、なるべく別の話題を持ちかけて回避しましょう。また、悪口が始まってしまった場合は、否定も肯定もせず、「そうなんだ」「知らなかった」など、事実を受け止める言葉だけで切り抜けましょう。軽い気持ちで同調したり、うなずいたりしてしまうと、あなたが発言者にされてしまう可能性もあるので注意しましょう。



もしかして、いじめの標的!? そんなときはどうする?

昨日まで笑顔で話していたのに、突然、無視されたり、あからさまに周りの態度がよそよそしくなったり…。ママ友のいじめは、何の前ぶれもなく始まることもあるようです。距離を置かれているなら、こちらから近づく必要はないでしょう。あいさつなどは今までどおり続け、あとは普段どおりに。楽しく付き合えるママ友関係は大切にしたいものですが、ストレスになるような付き合いであれば、「距離を置く方がいい」と割り切りましょう。



お子さまが傷つかないように配慮が必要

無視をされたり、陰口を言われたりしても、大人は何とか乗り切ることができるでしょう。でも、お子さまに害が及んでしまうのは避けたいもの。幼稚園などに通っている場合は、目が届かないので心配になることもあります。お子さまの様子をよく観察し、いつも以上に話を聞いてあげましょう。仲間外れにされたり、傷つくことを言われたりしていないか気にかけて、お子さまが巻き込まれるのを未然に防ぐことが大切です。もし、気になることがあったら、幼稚園の先生やほかのママ友など、すぐに信頼できる身近な人に相談しましょう。

自分に非がなくても、ときに巻き込まれてしまうこともあるのがママ友トラブル。いじめなどの加害者にも被害者にもならないようにするためには、自分をしっかりもって、周りに流されないことが大切です。


 
2015.6.19





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2015年06月17日

国力の基本は幼児教育にある! 子どもをお荷物扱いする日本に未来はない!?


家庭教育の様子も見抜かれる



 先日、娘の通うシンガポールのインターナショナルプレスクール(幼児教育の学校)で三者面談があった。その直前に、ワイン通の有名ファンドのオーナーに彼が愛する希少な赤ワインと素敵なイタリアンをいただき、ほんわかいい気持ちになっていた私は「先生たちに幼児教育オタク化しつつある私の教育論をぶつけてみよう」と意気込み、娘の学校へ向かった。その後、娘の先生の能力の高さに目を見開かされることになるとはつゆしらず。

 私を迎え撃つは、シンガポール人、フィリピン人、中国人という三人の若い先生。全員が見事な英語を話し、うち二人は完璧な北京語を話す。子育て経験があるのは中国人女性のみ。

 学校での娘の様子から、家庭での様子を論理的に察したうえで説明が始まる。遠回しながら、親である私の愛情に敬意を表しながらも、娘を甘やかすことがいかに害になりうるかを諭される。娘が三人の先生に助けを求めることから、彼女たちは、家内が的確にしつけをしていることを察する。家内とは別の人物が、家庭内で家内の努力をぶち壊していることを想像し、論理的に説明してくれる。その人物とは、私のことである。

 夫婦のしつけに一貫性と共通のルールがないと娘が混乱して、増長して、わがままになっていく。私が腹を立て感情的になって娘に立ち向かうようになれば、やはり娘は混乱し、天真爛漫さが失われていく。だからこそ、3歳になる直前の今から家庭内でルールをつくり、一貫性を持って、感情的になることなく冷静に、娘の身になって説明し、いかに自制心を植え付けていくかが勝負になる。

 食事からスマホやタブレットのブロックまで、原理は同じである。うちの娘はなぜお転婆なのだろうと思っていたが、それは間違いなく私の一貫性のなさによることに気が付いた。




子供がいなくても育児のプロ



 「あなたたち、子育てオタクの私をこんなに見事に論破するなんて、いったい何者? 子供もまだいないし、子育てもしたこともまだないでしょ? なんでそんなに凄いの?」という感じで悔し紛れの反論をしてみた。すると、次のような答えが返ってきた。

 「私たちは教育のプロとして、科学的なトレーニングを受け、あなたたちよりはるかにたくさんの子供に毎日接しながらその理論を検証しています。各自のフィードバックを皆で持ち寄って、さらに同僚とも情報交換し、日々アップデートしているのです。子育てに関しても私たちは訓練を何度も受けているので、私たちを信用してください。今から私たちのアドバイスにしたがって家族全員のリズムとルールを改善すれば、娘さんはさらに素晴らしい人物になっていくでしょう」

 教育オタクとしてのプライドはぶっ飛び、なぜか信じられないくらいストンと腑に落ちた。その日からさっそく、娘に先生たちの指示通りの対応をしてみた。すると、いつもより早い時間に娘が寝てくれ、スマホやタブレット視聴時間も劇的に減った。やはり何事もきちんと訓練されているプロには敵わない。自分の狭い経験から我流を押し通すより、訓練されたプロのアドバイスに耳を傾ける方がはるかに賢明だと再認識させられた。



幼児をおろそかにする日本には未来はない!?


 保育と幼児教育の差がこれから、決定的に国の未来の差になってくるだろう。日本は都市部を中心に子供を預けるところさえない状態だ。幼児教育以前に保育もかなわない。運よく保育所に入れても、そこでは上述のような訓練された先生たちが教育をしてくれるわけではない。

 ところが、シンガポールをはじめ、先進国はもちろん、中国やASEANのような新興国でも、幼児教育の重要性をしっかり認識し、国家や個人がこれに大きく投資している。アジアの新興国でも、高度な幼児教育がどんどん提供され、非常に高額であるにもかかわらず、皆競うようにそこに子供を送り込む。

 0~4歳児の学習能力の高さを私は毎日体験している。主流となっているレッジョ・エミリア流のインクアリー(探究)方式の教育は、人生で最も学習能力があるといわれる0~4歳の潜在能力を引き出してくれる。これは、学びが日常になり、関連付けによって理解をより深めることができる。

 脳のハードウェアとソフトウェアを整備した子供と、預けられるだけでその高度な学習能力を発揮する機会がない日本の子供たちとでは、将来に大きな差が開いていくだろう。やはり、科学的に検証された高度な訓練が、先生の技量とカリキュラムに莫大な差をつけるのだ。しかも幼児の訓練は、子どもたちが一番大好きな「遊び」というスタイルをとる。遊び方ひとつでその後の運命が変わってくるのだ。

 日本では、学校やテクノロジーや起業家にリスクマネーさえ供給すれば、生産性が高まるという錯覚があるようだ。しかし今は、世界中にお金が溢れており、日本はそれらにつぎ込まれているお金の総数が突出して高いわけではない。世界では、「人間そのものの生産性を高めることが大事」だという結論が出ていて、そのために教育、とりわけ幼児教育への再認識が高まっている。国力の基本は幼児教育だと宣言する国家が後を絶たない。シンガポールでは、故リー・クワンユーさんも今のリー・シェンロン首相も幼児教育を理解し、その支援に全力を傾けている。

 一方、日本では保育士不足に対応すべく「保育ママ」と呼ばれる、にわか仕立ての保育士を増やそうという試みが称賛を受けている。シンガポールと日本の子どもたちの差はすでに、埋められないくらい開いてしまっている。

 それ以前に日本では、幼児を大切にしようという意識も社会に欠けているようだ。キャリアを持つお母さんが、通勤電車にベビーカーとともに乗っていると罵倒されるという。話には聞いていたが、私の知人が最近その対象になり、「本当にそんなことがあるのか!」と愕然としている。どんなに公共機関が混雑していても幼児にやさしいシンガポールやアメリカとは天と地の差だ。

 幼児を社会のお荷物のように扱う日本。国家的な幼児教育への取り組みにはまだまだ時間がかかりそうだ。人口が減っていく中で、過大な負債が増え続けているのに、国民の生産性を本気で高めようとしない日本。高齢化や人口減少という深刻な課題より、幼児を大事にしないという事実に、日本には未来がないと思ってしまう。


(2015.6.17 現代ビジネスから転載  )




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