子育て

2019年01月09日

障害児が「普通にいる」クラス求め……「インクルーシブ教育」の壁 「公立」でも一緒じゃないという現実


年が明け、もうしばらくすると入学シーズンを迎えます。子どもが障害を抱えていたり、発達に遅れがあったりすることによって不安を抱えている家族がいます。希望する教育が受けられる学校のある街に引っ越す家族もいます。三つの家族の決断から、障害児の就学問題について少し考えてみました。(朝日新聞記者・岩崎賢一)


「普通の子と交流できる方がいい」

 菅原光穂さん(43)の長男(12)は、ダウン症です。合併症はありませんが、言葉を話し始めるのが遅かったこともあり、医師からは「普通の子と交流できる方が発育上いい」と言われたことが、心に残っています。

 東京都中野区に住んでいたときは、幼稚園に通っていました。

「幼稚園では、差別、いじめもなく、恵まれていました」

 とはいえ、幼稚園の年長になると、義務教育となる小学校の入学について考える機会が増えていきます。一般の家庭では、私立や国立の小学校への受験を考えなければ、地元の公立小学校に入学します。

 しかし、障害や発達の遅れを抱える子どもたちは、その前に、教育委員会や学校に出向いての「就学相談」「見学」などをする機会があり、そこで現実を知ります。



就学相談で言われた一言で決断

 菅原さんも、教育委員会で話し合いをした上で、支援学級に通うことを提案されたそうです。

 その時、菅原さんは「障害のない子と交流できない学校の支援学級に通わせて、もんもんとする毎日なら、引っ越した方がいいのかな」と考えたそうです。

 「障害児」「ダウン症」と言っても、子どもによって違います。個性もあります。自分の子どもには「切磋琢磨していって欲しい」と考えました。それは、長男のためだけでなく家族全員「お互いのためにいいから」です。


我が子に合った教育探す

 菅原さん家族には、2歳違いの次男もいます。

 長男は、障害児だけが集まる支援学級に通い、次男は通常学級に通い、同じ学校の中で支援学級と通常学級が交流することのない生活を送るようになることを想像したそうです。

 「弟が成長すると、障害のある兄がいることを隠すようになってしまうのでは……」

 菅原さんは、通常学級で生活する時間が長い、交流する時間が長い学校はないか、探しました。品川区、そして世田谷区の支援学級を訪ね、入学後の学校生活を聞いたそうです。

 ただ、多くの学校では、菅原さんが期待するような答えは返ってきませんでした。その次に、訪ねたのが、文京区内の公立小学校にある支援学級でした。



「障害のない子もトイレを失敗します」

 菅原さんは、文京区のある小学校の校長(当時)から、次のような説明を受けたそうです。

 「支援学級に在籍しますが、朝から帰りの時間まで基本は合理的配慮のもと通常学級で過ごします。授業によっては個別指導になりますが、国語や算数なども内容をかみ砕いて、通常学級で同じ授業を受けることもあります」

 菅原さんが、「うちの子は、トイレを失敗することもありますが……」と聞いてみると、その校長はこう答えたそうです。

 「障害のない子も失敗しますから」

 夫婦で話し合い、その学校に通える学区内への引っ越しを決めました。家族4人で暮らす持ち家を売って、「インクルーシブ教育」が受けられる場所に引っ越すという大きな決断です。



「インクルーシブ教育」を求めて

 「インクルーシブ教育」を求めて引っ越す家族は、菅原さんだけではありません。

 長女(5)がダウン症の高橋真さん(45)は、長男(8)が小学校入学のタイミングで東京都品川区から文京区に引っ越しました。

 高橋さんは共働きです。「品川区は、小中一貫校などで知られているように、お兄ちゃんにはいいですが、娘には全然ダメだと思いました」と振り返ります。

 引っ越した理由は、自宅が都市計画道路に引っかかっていることもありました。引っ越し先の選択については、「インクルーシブ教育」が整っているところがいい、と考えたそうです。


大阪の小学校で学んだこと

 「インクルーシブ教育」にこだわるのは、高橋さんが子どもの頃を過ごした、大阪での小学生時代の原体験がありました。

 「小学6年間、クラスには障害を持った友だちがいました。給食の介助もしましたし、怒りも笑いもし、町での日常生活でも会いました」

 「障害があるなしではなく、誰でも普通に生きている、生きていいんだ、ということを学びました」


幼稚園では仲良く生活

 山口千鶴さん(46)は、ダウン症の長男(10)と自閉症の次男(3)の2人の子どもがいます。山口さん家族は、東京都豊島区から文京区に引っ越しました。

 長男は、豊島区に住んでいたときから、隣の文京区の幼稚園に通っていました。

 ミッション系の幼稚園で、「ぜひ来て下さい。そういう子がいると、クラスがまとまるので」と受け入れを快諾してくれたからです。友だちと仲良く過ごしていました。


自宅から遠い支援学級

 そして年中の時、地元の豊島区教育委員会に就学相談に行きました。

 支援学級がある小学校について尋ねると、「支援学級がある一番近い学校は、巣鴨です」と説明されたそうです。

 この時、山口さん家族の家があったのは、高田馬場。「近くの学校に行けませんか」と質問すると、こう言われたそうです。

 「みなさん、巣鴨まで通っていますよ」

 山口さんは、「幼稚園でみんなと一緒に過ごしているのに、なぜ、小学校からは分けられないといけないのか……」と感じました。

 そこで少しでも早い時期にと考え、年中の時に「インクルーシブ教育」をしている学校がある文京区に引っ越しました。


通常学級に席と役割があるという大切さ

 今回、話を聞いた三つの家族の子どもたちは、同じ小学校に通うか、通う予定です。学校を選んだ理由に、いくつかの共通点が見えてきます。

(1) 通常学級にも「席」や「役割」がある
(2) 登校から下校まで、給食、掃除も含めて通常学級で過ごす時間が長い
(3) くつ箱の位置から、運動会などの行事まで、通常学級と一緒
(4) 学童保育も受け入れてくれる
(5) 必要なタイミングで合理的配慮が受けられる

 これらは一部ですが、保護者と学校側が学期前に作る「個別指導計画」にもよります。国語や算数は、支援学級で受けたり、理科や社会は単元によって変わったりすることもあるそうです。

 就学前、各地の支援学級を見学したり、就学相談をしたりした三つの家族が感じたのは「公立だからどこの学校も同じではない」ということです。


子どもたちの適応力のすごさ

 通常学級で一緒に学校生活をする効果について、どのように考えているのでしょう?

 高橋真さんは、こんなエピソードを話してくれました。

 「集団登校の時、叫んで反対方向に行ってしまった子がいました。すると、他の子が、しょうがないなと思いながらも迎えに行き、対話をして、一緒に登校する姿を見ました。そのときの子どもたちの適応力、対話力は素晴らしく、それは環境で育っていると感じました」

 集団登校のエピソードから見えるのは、多様な子どもたちが交わる環境で幼少期を過ごすことの「価値」です。

 今、社会で求められている、多様な背景を持つ人たちとの共生に通じていくものがあるのでは、ないでしょうか。

 高橋真さんは、こうも言います。

 「社会性のある学校がいいと思います。『インクルーシブ教育』は、勉強をしたい子の権利を奪うものではありません。学校には、勉強を学ぶと同時に、社会を学ぶという役割もあると思います」



自然体の心地よさは地域と親の理解から

 菅原さんは、学校からの下校時、「長男が同じ学校に通う子にからかわれている姿を見た時は涙がでました」と振り返ります。

 学校には長男に優しくしてくれる子もいますが、残念ながらそうでない子もいます。

 それでも、教師たちはクラスの子どもたちが長男を理解出来るように配慮し、共有する時間を多く持つようにしてくれました。

 そのことによって、子どもたちも成長し、お互いに認め合うことによって、少しずつ多くの子たちが長男の特性を受け入れられるようになったそうです。

 「どの子も様々な個性があるからこそいじめられる可能性はあります」

 山口さんも、こんな経験をしています。

 友だちが、通学路で道路工事があった際に手を引いてくれたり、授業で苦手なことがあったときに手伝ってくれたりしてくれることがあると言います。

 「子どもが自然に助け合える環境を地域で作り出している感じがします。自然体で特別扱いをされていない心地よさは、地域と親の理解があるからだと思います」


柳町小学校の取り組み

 三つの家族の子どもが通ったり、通う予定だったりする学校は、文京区立柳町小学校です。今年度、創立117年目を迎え、校舎の建て替えが予定されています。

 周囲は、マンションと古い住宅地が混在しています。2005年度に「文京区特別支援教育モデル校」に指定されました。その後もそのときに取り組んだ「インクルーシブ教育」を試行錯誤しながら続けています。

 例えば、通常学級にも自分の机といすがあり、ロッカーやくつ箱、かさ立ても同じです。50音順に配列されています。学校行事にも通常学級のクラスで参加し、朝の会や帰りの会、日直や給食当番、係活動といった役割分担も同じようにこなしています。


「ともに生きる」を学校で体感

 同じ環境を整える一方、「一人一人の児童に対して、必要に応じて個別の指導や支援」にも力を入れています。

 現在、477人の児童がおり、このうち12人が支援学級の児童です。多い年度は、20人ほどの児童が支援学級に在籍していたそうです。

 現在の小池夏子校長は、モデル校の指定を受けた校長から数えると、3代目の校長になります。

 小池校長は「インクルーシブ教育」の効果について次のように語ります。

 「子どもたち同士も、子どもなりのサポートを考えてしています。将来的には社会の中で、共生、ともに生きる、ということになります。それを、学校に中で自然と体感しているのではないでしょうか」



ウィズニュース 2019.1.9 転載


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2018年08月28日

東京23区別"平均年収"が一番高い小学校


世帯平均
年収が高いブランド学区の公立小ってどんな雰囲気? どんな教育環境? 現役保護者に聞いた。

■千代田区立番町小学校と大田区立田園調布小学校の保護者を取材


世帯平均年収が高いほど教育水準が高くなるということだが、実際にそうなのか。世帯平均年収が高い“ブランド学区”を取材。今回は、東京各区トップ小のうち、千代田区立番町(ばんちょう)小学校と大田区立田園調布小学校の保護者に、ブランド学区のメリットを聞いた。


「千代田区の教育事情を知らずに住み始めて7年になりますが、今の子育てライフに満足しています。桜がきれいな千鳥ヶ淵や、皇居、国会議事堂、国立劇場など観光名所も多いですし、番町文人通りをお散歩しながら子どもに文学の話をするなど、身近な場所でさまざまな知識を身に付けられます」と話すのは、番町小に子どもを通わせる桃井宏美さん。


番町小周辺では、送り迎えできないワーママを意識してか、塾や習い事教室などのサポート面が手厚く、マイクロバスが学校周辺まで迎えにくるサービスもあるそう。

「中学受験をするご家庭が多いようで、学校側も習い事関連も、サポート体制は万全。学校では、熱心な先生方が教育法を研究していますし、学芸会も運動会も、各学年に適した“感情や情緒”を育むような工夫がされています」

学校からオフィスまで、アクセスがいいのも最大のメリットだ。

「半休や離席扱いで学校の行事に参加できるので、仕事と子育ての両立はしやすいと思いますよ」

一方、田園調布小の千葉三紀子さんは、「土地柄、保護者の中には聞くと驚くような方もいらっしゃいますが、私立ではないのでお母さま方もカジュアル。ワーママも多く、付き合いやすいです」と公立小ならではの特色を語る。

「田園調布小の保護者は代々地元の人もいて、子どもたちを地域全体で育てる取り組みもなされていますし、最近は父親の参加も盛んです。また、熱心な先生方が多く、指導も手厚いです。普通の公立小なので、元気な子どもが多いのも特徴かもしれません」

番町小同様、中学受験させる家庭へのサポート体制は万全だ。

「大半の子が受験するので抵抗なく勉強する姿勢が育まれますが、カリカリするイメージはなく、子どもたちはいい意味でのんきで気楽な様子に映ります。習い事と両立する文武両道なお子さんも多いですね。先生方の声かけもプロフェッショナルで温かいです」

中学受験を考える家庭にとって、ブランド学区の公立小は、やはり狙い目なのかもしれない。


プレジデントオンライン
2018.8.28 



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2018年08月21日

子どものやる気や自制心、社会性…幼児期から遊びを通じて身につける


 子どものやる気や自制心、社会性などの「非認知能力」を育む取り組みが広がっている。文部科学省が6月に公表した昨年の全国学力テストの分析結果では、こうした能力が高い子は、学力が高い傾向がみられた。特に幼児期の教育が重要だとされ、大学では保育者の養成も進んでいる。(岡村吉和)


子どものやる気や自制心、社会性…幼児期から遊びを通じて身につける

読売新聞社


「人生の土台」

 東京都世田谷区の私立保育園「世田谷仁慈保幼園」では、「やってみたい」「知りたい」という子供の興味を出発点に、納得するまで遊ぶ体験を重ねる。その過程で頑張る力や他者と関わる力、感情をコントロールする力などが育つと考えるからだ。

 7月31日には鳥に興味を持った男児(4)が空き箱で鳥の家を作って発表した。すると年長の園児から「本当の巣箱は作らないの」と質問が出た。話し合いの結果、今後みんなで協力して本物の巣箱を作ることになった。

 子どもは自分で調べたことなどを発表し、友達からアドバイスをもらう中で、自分と他人の違いを知り、力を合わせる楽しさも知る。園を運営する法人の妹尾正教理事長は「非認知能力は社会でも求められる力で、人生を生き抜く土台になる。遊びを通じて幼児期に養うことが大切


スポーツでも

 知能指数(IQ)などで測れない内面の力を指す「非認知能力」は2000年にノーベル経済学賞を受賞した米国のジェームズ・ヘックマン教授の研究で注目された。米国の貧困層を調べたところ、幼児教育で非認知能力が培われた子のグループはそうでない子のグループより持ち家率や収入が高く、犯罪率や生活保護受給率が低かった。

 文科省によると、「良いところをほめて自信を持たせる」「努力の大切さを伝える」など、保護者から子どもへの働きかけでも向上するという。

 スポーツを通じた活動も進む。全国で約30教室を運営する総合キッズスクール「ビーマスポーツ」(東京都世田谷区)は3~10歳児を対象にサッカーや野球、体操などを通じて、コミュニケーション能力や課題解決能力の育成を目指す。運動では走るタイムなどを定め、さらに上達するにはどうすべきか常にコーチが問いかけて「もっと腕を振る」など自分で気付いたことに挑戦させる。グループワークでは仲間とコミュニケーションを図り、協力して課題解決する。

 田村恵彦代表取締役CEOは「21世紀に活躍するのは、与えられた仕事をこなすのではなく、答えのない中で主体的に考え、行動、判断して答えを見つけ出せる人材だ」と力説する。



学生も体験

 保育者の育成は課題の一つだ。玉川大教育学部(東京都町田市)の大豆生田啓友(おおまめうだ ひろとも)教授のゼミや授業では、学生が泥団子作りや劇づくりを行う。子どもと同じ体験をすることで、非認知能力の理解を目指す。大豆生田教授は「コミュニケーションや粘り強さは、今の学生は苦手。自分で非認知能力とは何かを理解しないと、目指す教育も絵に描いた餅になってしまう」と語る。

 慶応大の中室牧子准教授(教育経済学)は「非認知能力を幼少期に身につけることは重要だ。ただ、日本では蓄積がないので、例えば自制心の強い人は本当に幸福感や収入が高いのかなど、長期的に調べる必要がある」と指摘している。


ヨミドクター から転載


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2017年12月20日

肥満と痩せ、2極化する日本の子供 母親の長時間労働と肥満の関係、対策は?


肥満の子供が世界で1億2400万人となり、過去40年間で10倍に増えたと世界保健機関(WHO)が10月に発表しました。日本はどうなっているのでしょうか。

 WHOの最新データによると、太りすぎの子供の割合は米国の42%、中国の29%などに対し、日本は14%と低水準です。11歳の肥満傾向児の割合は2006年の10.9%をピークに下がり、15年には8.9%となりました。平均体重も男女ともピーク時より1キログラムほど落ちています。これらのデータを見ると日本の子供は健康面で優等生のように見えますが、専門家の見方は違うようです。

 「肥満の子供はまだ多い」と話すのは、日本医科大学で公衆衛生学を研究する可知悠子助教です。今の50歳の大人たちが子供だった頃の肥満率は今の3分の2くらいでした。大人に肥満由来の生活習慣病がまん延していることを考えると、今の子たちが大人になれば生活習慣病がもっと広がる恐れがあります。

 一方、日本ではやせ形の子供が40年前のおよそ3倍に増えているという別の問題もあります。やせたいと願う女性の年齢はどんどん若くなり、いまや中学生女子の8割が痩身願望を持っているとの調査結果もあります。国立成育医療研究センターの堀川玲子医長は「親も子供はやせている方がいいと考え、栄養が必要な思春期に十分に食べさせないケースが増えている」と話しています。

 体重にとどまらず日本人の体格が全体的に貧弱になる可能性もありそうです。実は00年前後まで続いた子供の身長の伸びが止まり年代によっては縮んでいるのです。過度なやせは病気やけがにつながるほか、妊娠や出産に悪影響を及ぼすリスクも指摘されています。

 社会に広がった痩身願望を修正する必要がありそうですが、容易ではありません。堀川さんは「十分な栄養をとらないと身長も伸びないよ、とアドバイスするのが有効」といいます。子供たちは痩身願望とともに「背が高くなりたい」という願望もまだ持っているからです。やせているのに「ダイエット」と口にする親子に会ったら、そんな声をかけるのもいいかもしれません。


■可知悠子・日本医科大学助教「親の長時間労働が肥満を助長」


 日本の子供の肥満の現状をどう評価し、予防すればよいのでしょうか。経済や社会的な要因を研究している可知悠子・日本医科大学助教に聞きました。

 ――日本の子供の肥満の現状をどのように捉えていますか。

 「世界的にみれば日本の肥満の子供は少ないかもしれないが、40年前と比べると肥満は男子で約1.5倍、女子で1.3倍に増えた。40年前に肥満が少なかった時期でさえ、大人になった当時の子供たちの間で糖尿病などの生活習慣病がまん延している。今の子供たちが大人になれば生活習慣病は増えることが見込まれるので、決して楽観できる状況ではない」

 ――子供の肥満の社会的、経済的要因をどのように考えていますか。

 「世界では低所得世帯の子供が肥満になりやすいというのが常識となっているが、日本では研究は多くない。とはいえ私たちの研究では12~18歳の青年期では家計支出が低い世帯ほど肥満が多いという結果が出た。2008年以降の世界金融危機がもたらした不景気により、家庭内でのストレスが増して肥満の子供が増えたという研究もある」

 「加えて親の長時間労働が子供の肥満に影響していることも分かってきた。特に母親が夕ご飯を一緒に食べるはずの18~22時に働いていると、子供の肥満が増える」

 ――どのような対策が必要でしょうか。

 「母親が長時間労働を強いられる家庭はひとり親であったり、低所得であったりするケースが多い。一つにはこうした人々の賃金を上げることが重要で、もう一つは子育てなどを中心に生活できるように労働時間を見直すことだ。ただ賃上げや働き方改革が重要といっても、すぐには変わらない。夕方に子供の居場所をつくる『子ども食堂』などの取り組みは極めて重要だ」

(高橋元気)

NIKKEI STYLE
2017.12.20  から転載


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2017年06月28日

子育ての費用、子ども1人にかかるお金3000万円


◆子どもを育てるのにいったいいくらかかるの?

「子ども1人を育てるのにウン百万円、ウン千万円……」といったデータを見ることがあります。このような金額を見ると、子どもが育てられない、1人はなんとかなっても2人は無理……といった話になってしまいます。

確かに、子どもを育てるのにはお金は必要。でも、そんなに大変なものなのでしょうか? 全くお金がない状態で子育てをするのは無理ですが、必要なお金をしっかりと確認しておけば大丈夫。 結婚や出産を考える時に、ぜひとも確認しておきたい「子ども1人にかかるお金」をご紹介しましょう。




◆子育て費用:中学生で月額13万円

表1は、中学生までの第1子の年間子育て費用の平均額です。未就園児は年間84万円ですが、中学生にもなると年間155万円に増加しており、倍近くの金額になっています。

月額換算すると未就園児では7万円であったのが、中学になると約13万円となっており、負担が増加しています。中でも食費は年齢が上がるごとに増加しており、未就園児では年間16万円程度だったのが中学生では35万円にもなっています。

また、学校教育費(学校に納付するもの)、学校外学習費(塾など)は中学校がピークとなっており、あわせて年間52万円ほどかかっています。これは月額4万3000円程度。かなりの高負担ですね。

学校外活動費(習い事など)のピークは小学校で年9万5000円ほど。月額にすると7900円程度です。小学生の習い事と中学生の塾関連の費用には注意が必要ですね。



◆中学までの子育て費用:計1740万円

中学までの子育て費用の総額を計算してみましょう。概算で、未就園児4年間で337万円、保育所・幼稚園児2年間で243万円、小学生6年間で692万円、中学生3年間466万円となり、これらの合計は約1740万円となります。

これらの費用は、子どものための貯金も含まれています。また、第1子の平均ですので高額な傾向にあることも予想されます。また、中学卒業までの15年間でかかる費用で一度に必要になるお金ではありません。しかし、子育てにはそれなりのお金が必要になることは心しておきたいですね。




◆高校の学費:年間で公立41万円、私立100万円


表2は、全日制の高校にかかる学習費です。学校に納付するお金は公立が年間24万円程度ですが、これは公立高校の授業料無償化により安くなっている金額です。

この高校就学支援金制度ですが、平成26年4月以降の高校入学者からは新制度になっています。旧制度では保護者の所得に関わらず受給できていましたが、新制度では所得要件(保護者の市町村民税所得割額が30万4200円未満)が加わりましたので、注意が必要です。

私立学校の学習費は年間100万円近くで、公立の約2.4倍ですね。3年間にかかる学習費をみてみると、公立高校では123万円、私立高校では299万円程度です。進学先によってかなりの差があることがわかります。





◆大学4年間の学費:国立242万円、私立文系386万円、私立理系521万円


表3は、私立大学、国公立大学別に入学初年度にかかるお金の平均です。2年目以降もこの授業料と施設維持費を支払うとすると、4年間で納付する金額は国公立大学で242万5000円程度なのに対して、私立文系で386万円、私立理系で521万8000円程度。進学する大学によって大きな差がでてきますね。

また、自宅通学や下宿かによっても変わってきます。学生生活実態調査(全国大学生活協同組合連合会 2016年2月)によると、下宿生への仕送りの平均は月額7万1440円。下宿生となると、更に負担が増えそうです。



◆子どもにかかるお金は合計2400万~3000万円

中学までの子育て費用(教育費含む)は1740万円でした。

ここに高校・大学の費用を加えてみましょう。高校と大学の生活費を、中学と同等の食費と生活用品費として年間45万円とすると、7年間で315万円です。中学までの子育て費用1740万円と合わせると、高校・大学の学費以外の子育て費用は、合計2055万円となりました。

これに高校・大学の学費を合算します。高校と大学の学習費は、公立高校・国立大学と進むと約365万円となります。私立高校、私立理系大学となると合計 820万円。公立高校・国立大学パターンであれば子育て費用合計は2420万円程度、私立高校・私立理系大学パターンであれば合計2875万円です。

下宿生となると更に費用がかかるでしょう。進学パターンによっては3000万円程度かかることもありそうです。



◆特別に必要な教育費だけを準備しよう

ただし、子どもにかかるお金は長期間に渡って必要なものです。一時にキャッシュ(現金)で何千万円が必要になるというものでもありません。子育て費用は普段の家計の範囲内で考えればOKです。

お稽古事や塾の費用などは、普段の家計のやりくりの範囲ですませる努力でやっていきましょう。中学あたりから教育費も増え始め、大学になると教育費も最高額になってきます。大学の学費を別に準備しておくことが大切です。また、家計の状況にあわせて公立や私立の学校を選ぶというのも重要でしょう。

子どもにかかるお金は長期間に渡って少しずつ負担するお金。計画的に備えて、子どもの成長を楽しみたいですね。



あるじゃん(All About マネー) から転載
2017.6.28






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2016年12月28日

詰め込み型早期教育の「これは間違っている!


「わが子の能力を伸ばしたい」「わが子に幸せな人生を送ってほしい」。そう願うパパ・ママにとって、子どもが小さいうちから親ができる早期教育は関心の高いところでしょう。ただ、世の中には様々な教育法があり、「○歳までに△△をしておいたほうがいい」などといった情報や意見を耳にし、迷うことも多々あります。何をすれば子どものためになるのか、ならないのか。今回の特集では脳科学や発達心理学、モンテッソーリ教育などの専門家に、早くから何かを「教える」よりも、根本的な「意欲」や「やり抜く力」を伸ばすことの重要性について話を伺いました。
 第1回は、知育を重視した早期教育について、専門家の意見を紹介していきます。


■「脳は3歳までに完成するので、ぐずぐずしていると手遅れに」はホント?

 「脳は3歳までに完成するので、ぐずぐずしていると手遅れになる」。そんな言葉を聞いて「子どもに何か習わせなくては」と焦った経験のある人は多いでしょう。これは脳科学から見て、本当なのでしょうか。
 「まず、生まれてから小学校入学ごろまでは、人間のなかで一番大事な時期の一つです。だからこそきちんとした脳の知識に基づいて考えることが重要です。思いつきやカルト的なものには気をつけ、慎重に考えなくてはいけません」
 世界に先駆け国のプロジェクトとして行った「脳科学と教育」の研究統括も務めた小泉英明さん(日立製作所役員待遇フェロー)は、そう説明します。

 脳は誰もが持っているもの。心や体、人間の活動のすべてに関わることなので、人々の注目を集めやすいテーマです。けれども脳の仕組みは極めて複雑で、研究は細分化されており、全体像を理解するのはなかなか難しいとされています。人間が対象なので実証も容易ではありません。「そもそも脳については、分かっていないことのほうが多いのです」と小泉さん。それでも最近は、脳の機能を安全に計測する機器の技術開発が進み、以前は実証されなかったことが分かりつつあるそうです。

 「私は左脳人間で、あの人は右脳人間だ」「人間は脳の10%しか使っていない」。こうした説を聞いたことのある人は多いでしょう。
 怪しい脳科学の説を見極めるための『脳科学の真贋』(日刊工業新聞社)という著書もある小泉さんは、経済協力開発機構(OECD)が出した報告書『脳からみた学習――新しい学習科学の誕生』の監修を務め、「神経神話」という日本語訳を考案しました。
 神経神話とは、定説のように知れ渡っているけれど根拠が乏しい脳科学の説のこと。OECDの報告書では、上記の2つ、そして冒頭に挙げた「脳は3歳までに完成する」に関する定説も、神経神話に含んでいます。


ちなみに、「◯◯歳までに◯◯しないと手遅れになる」という時期は、専門用語で「臨界期」と呼ばれます。 
 「例えば、子猫を視覚の臨界期に、縦線しかない空間に入れて育てると、横線を一生見ることができなくなります。人間でも、1歳半までの乳幼児期に片目に眼帯をかけると、弱視になることが分かっています。人間の視覚の臨界期は3歳ごろまでといわれます。臨界期は、五感のような低次機能には存在します」と小泉さん。

 それはこういう仕組みで起こります。脳は情報処理の神経回路を構築することで機能します。乳幼児期は神経回路が盛んにつくられる時期で、外からの刺激があればシナプスと呼ばれる接続部が生き残りますが、刺激を受けないと「不要」と判断され、シナプスが消えてしまうのです。例えば、直線でできた都会のビルしか見せないで育てると、脳が曲線を見る力を「不要」と判断し、直線しか見えない子に育つこともあり得ます。

 詳しくは第2回の記事で説明しますが、小泉さんはこうした臨界期を持ち出した安易な知育偏重の早期教育に警鐘を鳴らします。
 「赤ちゃんの脳は、吸い取り紙のように吸い取るので、何かを教えるとその場で反応が出やすい。早期教育をすると意味があるように見えるのでやってしまいがちですが、長い目で見ると、最後まで身に付くものではありません。吸い取り紙に吸い取らせて喜んでも意味がないのです。逆に『不自然な教育』に時間を取られて、感覚や運動などそのときに本来伸ばすべきことがおろそかになり、根本的な部分の発達が遅れる害のほうが怖いと思います」


■生後6~10カ月に早期教育の教材DVDを見せ続けると……

 「小さいころに受けた教育によって、子どもの将来が決まるという考え方がそもそも間違っています」
 発達心理学や認知心理学の分野から、早期教育の効果に疑問を提示してきたのが、十文字学園女子大学特任教授の内田伸子さんです。

 「米国でこんな調査が行われました。生後6~10カ月の間に早期教育の教材DVDを1日1時間以上見せられていた子ども達は、認知や言語の発達が遅れていることが分かりました。意味を伴わない刺激やパターン刺激を与えられ続けると、脳のある部分が萎縮してしまうのです。こうした早期教育は百害あって一利なしです」

 2010年、文部科学省は「幼稚園卒は保育園卒よりも成績が高い」という結果を発表しました。様々な家庭が利用する保育園と、世帯収入など似たような家庭の利用が多い幼稚園とでは成績に違いがあったということですが、本当なのでしょうか。
 内田さんらは、その検証を行うために、日本、韓国、中国、ベトナム、モンゴルの大都市で3~5歳の各3000人を対象に大規模な調査を行いました。

 「『読み書き(模写)』の能力は5歳では、家庭の収入の高低によって得点に差は出ませんでした。しかし、内面の発育や知性を測る指標になる『語彙力』については、収入の高い家庭のほうが得点が高くなりました」。そこで「裕福な家庭ほど子どもに習い事をさせているのかもしれない」と習い事と語彙力の関連についても調査したところ、習い事をしている子どものほうが語彙力が高いことが明らかになりました。


■「保育園卒は幼稚園卒より成績が低い」はホント?

 さらに興味深いのが、学習系の習い事をしている子どもと、ピアノやスイミングなど芸術運動系の習い事をしている子どもとの間に差がなかったこと。「つまり、語彙が豊かになったのは学習系の習い事をしているからではなく、習い事をしていること自体に要因があると考えられます。親とは違う大人や友達とコミュニケーションを取ったり、普段とは違う環境に身を置いたりする機会が増えるからで、習い事の内容はあまり関係ないということです」


■習い事の種類と読み・書き・語彙との関連

 一方、別の調査でも、体操教室やバレエ教室、体操の時間を設けている幼稚園や保育園に通う子どものほうが、むしろ運動能力が低く、運動嫌いの子どもも多い、という結果が出ています。

 同じ動きを繰り返すので面白くない、先生の説明を聞いたり順番が回ってくるのを待ったりする時間が長い、人と比べるようになる5歳後半以降は自分がうまくできないとその運動そのものを嫌いになる、などの原因が挙げられています。
 「結局、自分が好きな遊びのなかで、自由に登ったり、ぶら下がったり、走ったり、ものを運んだりするほうが有効なのです」(内田さん)

 では、幼稚園卒と保育園卒で語彙力に差は出たのでしょうか。「私達の調査の結果では、両者に差は出ませんでした。それよりも『自由保育』か『一斉保育』かのほうが重要なことが分かりました」
 自由遊びの時間が多い幼稚園や保育園の子どものほうが、小学校1年生の勉強を先取りしている幼稚園や保育園の子どもより語彙力は豊かという結果が出たといいます。
 具体的には第3回の記事で触れますが、内田さんは「乳幼児期に大人が子どもの主体性や自発性を大切にしたかどうかが、子どもの将来の学力の差に関わってきます」と話します。


■保育形態による語彙力の差


■「何かできるようになったのが早い=脳の発達具合が良い」ではない

 オリンピック選手などへ「勝つための脳」の講義をしている脳神経外科医の林成之さんも、早期教育の弊害についてこう話します。
 「未熟な脳に無理に学習をさせるのは脳の負担になります。そもそも、ものを覚えたり何かができるようになったりするのが早いかどうかは、脳の発達具合の良い悪いとは関係ありません」

 具体的には第3回で説明しますが、林さんは「気持ち」がキーワードだといいます。
 「大好きなお母さんに厳しく叱られたりすると、自己保存の本能が働き、『学ぶことは楽しくない』と学習そのものが嫌になってしまう危険性がとても高いのです」


■大人が何でも教える早期教育は間違い?

 「植物でも、早く伸ばしたいからと水をやり過ぎると根腐れを起こすし、無理に上から引っ張ると、傷ついたり切れたりしますよね」
 駒沢女子短期大学名誉教授の天野珠子さんは、詰め込み型の早期教育を、そう批判します。子どもの自ら伸びる力に着目した教育法を実施する「モンテッソーリ教育」を、天野さんは幼稚園で約40年間実践してきました。
 モンテッソーリというと日本ではお受験や早期教育のイメージを持つ人もいますが、始まりはローマの貧困街で放ったらかしにされていた子ども達を集め実践した教育法。創始者であるマリア・モンテッソーリは医学博士であり、哲学や心理学、教育学などを学び、子どもを科学的に観察して、約100年前に教育法を確立しました。

 子ども達がみるみる変化したことで、世界に広がったその教育法を、日本では最近は保育園で取り入れるところも多く見られます。
 「子どもはそれぞれ自分自身で伸びる力を持っており、それぞれ発達に適した『敏感期』があります。子どもが自分で何かに興味を持ち、夢中になる。それは子どもが何か発達しようとしているときです。大人が上から子どもに何かを教えるのではなく、子どもを観察して何の敏感期か探し、邪魔をせずに環境を整えてあげる。それが大切なのではないでしょうか」(天野さん)
  

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2016年11月19日

年長児に育む3つの力が、自ら進んで学ぶ力になる!



「ベネッセ教育総合研究所」では、子どもをもつ母親544名を対象に、2015年3月に「幼児期から小学1年生の家庭教育調査・縦断調査」を実施しました。

主な調査結果は、以下の通りです。
年長児に育む3つの力が、自ら進んで学ぶ力になる!



■「生活習慣」「がんばる力」「言葉」が身についている子ほど、自分から進んで勉強する傾向が強い

1.年長児期に《生活習慣》全般、《学びに向かう力》の『がんばる力』、《文字・数・思考》の『言葉』が身についている子ほど、小1で「大人に言われなくても自分から進んで勉強する」傾向が強い

●小1の時点で、子どもの家庭学習の様子をたずねたところ、「大人に言われなくても自分から進んで勉強をする」と回答したのは全体の66.3%だった(「とてもあてはまる」と「まああてはまる」の合計)。(図1)

●年長児期の学習準備のどれが、小1で「大人に言われなくても自分から進んで勉強する」に影響するかを分析した。結果、《生活習慣》、《学びに向かう力》の『がんばる力』、《文字・数・思考》の『言葉』の力が高い群ほど、小1で「自分から進んで勉強する」比率が高い傾向がみられた。

年長児に育む3つの力が、自ら進んで学ぶ力になる!



2.年長児期に、親が子どものやりたい気持ちや考える行動を支えるほど、子どもの『がんばる力』や『言葉』は高まる

●年長児期、親が子どもの意欲を尊重する態度を3群に分け、子どもの『がんばる力』を比べた。結果、子どもの意欲を尊重する態度が高い群ほど、子どもの『がんばる力』は高い傾向がみられた(図2)。

●同様に、親が子どもの意欲を尊重する態度が高かったり、子どもの思考を促す関わり、学びの環境を整える関わりをしている群ほど、子どもの『言葉』の力は高い傾向がみられた。

年長児に育む3つの力が、自ら進んで学ぶ力になる!

3.家庭での子どもの成長プロセスでは、(1)《生活習慣》をベースに、(2)《学びに向かう力》、(3)《文字・数・思考》の成長へとつながっていく

●4年間の縦断データから、年少児までに《生活習慣》を身につけることが、年中児の《学びに向かう力》へつながること、そして、そこで養われた《学びに向かう力》が、年長児の《文字・数・思考》の力を育てることがわかった。その後、小1期には、《文字・数・思考》の力や《学びに向かう力》が学習態度を育てていく関係性が見えてきた。(図3)


■調査結果から見えてきたこと

幼稚園や保育園から小1の接続期は、幼児期から児童期に入り、学習生活が始まる重要な時期です。なかでも、年長児期に《生活習慣》や《学びに向かう力》の『がんばる力』、《文字・数・思考》の『言葉』が身についている子どもほど、小1で「自ら進んで学ぶ」傾向にあることがわかりました。年長児期において、保護者が子どもの意欲や自分で考える行動を支えることが、子ども自身が育つ力を支えるのに重要であることもわかりました。

さらに、4年間を通した縦断調査の結果、子どもの育ちには、《生活習慣》と《学びに向かう力》と《文字・数・思考》の育ちに順序がみられ、いずれも育つことが重要であると、今回の調査結果からみえてきました。早期から文字・数・思考の教育だけに力を入れるのではなく、子どもの育ちに沿いながら、幼児期の生活と遊びを通して、生活習慣と学びに向かう力を培うことの大切さを示すと思われます。

共働き世帯が増え、少子化などで保護者の子育て経験も減り、地域では子ども同士が触れ合う機会が限られるなど、幼児から小学校低学年の子どもが生活する環境は変化しています。その一方で、保護者は子育てや教育についてあふれるほどの情報に接しています。

子どもの育ちを支える保護者や園・小学校、地域や行政の方々が、今回の調査エビデンスを参考に子どもの育ちへの理解を深め、子どもたちが変わる環境に柔軟に対応し、学び続け、課題を解決できるよう育つことを願ってやみません。


(筆者:ベネッセ教育総合研究所)





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2016年04月09日

大切なのは点数だけじゃない!成績が伸びる子供の家庭習慣


「花まる学習会」といえば、「数理的思考力」「国語力」「野外体験」を三本柱とし、将来「メシを食える人」「魅力的な大人」を育てることを主眼とするユニークな学習塾として有名です。


きょうご紹介する『60点でも伸びる子、90点なのに伸び悩む子』(相澤樹著、あさ出版)の著者は、同塾の講師として約10年間、2,000人の子の学習指導に携わってきたという人物。また、豊富な事例に基づく講演「後伸びする子の家庭の習慣」も、全国の小学校や企業から好評なのだそうです。

つまり本書においては、そのような実績を軸として、子どもに身につけさせたい大切なことをつづっているわけです。


■伸びるために大切なのは「家庭習慣」


長いキャリアのなかで著者は、当然のことながらさまざまなタイプの子どもたちを見てきたといいます。

印象的なのは、低学年のときにテストの点数が悪くても、高学年からぐんぐん伸びていく子がいるということ。さらに中学、高校、大学、そして社会に出てからも活躍していく子も多かったといいます。

また反対に、低学年のころはテストの点数がとてもよかったにもかかわらず、高学年から伸び悩む子、中学、高校でうまくいかず挫折してしまう子、社会に出てから引きこもったり、転職を繰り返したりするような子たちも見てきたのだとか。

では、高学年以降に伸びていく子たち(著者は「後伸び」する子と呼んでいるそうです)は、なにが違うのでしょうか?


著者によれば彼ら「後伸び」する子には、テストの点数では計れない「力」が備わっているのだそうです。

それは、問題を見つける「発見力」、筋道立てて考えられる「論理性」、物事を「検証する力」、折れない「精神力」、「体力」など、解答の正誤だけでは計れない「力」。

親は、子どものテストの点数が悪いと心配になるもの。しかし重要なのは、「いま点数が悪くても、大切な力を持っている子がいる」ということ。

そして、その力を育てるのは「家庭習慣」なのだといいます。



■子どもがお手伝いするとなぜいいか?


ところでそんな著者が、よい習慣だと強調しているのが「お手伝い」。なぜならお手伝いをさせることにより、「試行錯誤」を経験させることができるから。

お手伝いをすると、失敗や成功を繰り返し、工夫する力、よりよくしようとする力、つまり「検証力」が身についていくというのです。

たとえば、料理をしているお母さんのお手伝いを習慣的に行う子は、ハンバーグをこねて形にするとか、サラダのレタスを洗ってちぎるとか、餃子の餡を皮で包むとか、ちょっとしたことでも「お母さんのようにできない」という壁にぶつかるはず。


そこで試行錯誤を重ね、「どうすれば上手にできるようになるんだろう」と、さまざまな工夫と検証を繰り返した末に、思いどおりの結果に行き着くことになる。

それが、検証力や成功体験、達成感を生み出すわけです。

また料理においては、実感を通した学びが無数にあることも魅力。

たとえば料理をつくるときは、「完成のイメージを持ち、そこに至るまでの家庭を考え、必要なものを準備し、実行に移す」というサイクルを無意識のうちにこなしているもの。

そして食後には、その料理がどうだったのかを自然と検証し、無意識で次回への工夫を蓄積していくことに。

こうしたことから知識と経験が合致し、深い理解につながる。それもまた、料理を通したお手伝いの副産物だという考え方です。



■お手伝いで子どもの責任感が養われる


さらに料理には、「重さを計る」「時間を気にする」など、生活のなかで体験できる学びの要素も豊富。

火や包丁を使うなどリスクがあるものには細心の注意が必要ですが、「やらせない」のではなく、危ないということをきちんと伝えたうえで「経験させる」ことが大切。

料理に限らず、最初から上手にできることなどないものです。むしろ重要なのは、同じことを何度も繰り返し、試行錯誤することだということです。

またお手伝いは、「責任感」を養うことにもつながるのだといいます。つまり、子どもに「家のなかでの役割(自分が家族に必要とされていること)を認識させることができる」というメリットも備わっているということ。

「あなたがいないと困るのよ」という家のなかでの役割を認識させることにより、子どものなかで責任感が芽生えるということ。

そのような責任感から生まれる継続力、行動力もまた、伸びるこの重要な要素。結果的にはそれが、社会でたくましく生き抜くことの源泉になるというわけです。


本書の魅力は、ただ「学習力をつける」ということだけに偏らず、広い視野で子どもの可能性を見つめていること。

だからこそ、子育てに悩んでいる方に対して、大きなヒントを与えてくれることでしょう。


2016.4.9  Suzie  から転載





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2016年03月19日

一流エリートは「勉強至上主義」で子育てをしない


竹中平蔵教授が「『親の教科書』といえる稀有な良書」と評し、『「学力」の経済学』著者、中室牧子氏が「どうやって子どもをやる気にさせるのか、その明快な答えがここにある」と絶賛! 
“グローバルエリート”ムーギー・キム氏と、子育て連載でバズ記事連発のミセス・パンプキン氏が膨大な「家庭教育調査」から著した画期的な一冊『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』から、子どもにとって「本当にためになる」育て方の秘密を公開する。


● 偏差値エリートなんて育てたくない!  「一流の育て方」は、二流の偏差値エリートを育てない

 私が東京にいるときの主な活動内容は、本屋さんで「『一流の育て方』はどこですか? 」と聞いて回ることである。しかし個人的に残念なのが、本書が、やれ「東大に我が子をいれる秘訣」「XX大学に子どもを3人入れた」系の場所に置かれがちなことだ。

 私はそのたびに本屋さんの中心で一人、大声で叫んでいる。「『一流の育て方』は、受験本や偏差値エリートを目指す本ではありません!  本書は、偏差値エリートなんて育てたくない人のための本です! 」と。

 全国2000万のお父さん、お母さんの皆さん。子どもを育てるとき、勉強至上主義で育ててしまっていませんか?  現在、発刊3週間で早くも8万部を突破した『一流の育て方』だが、そこで紹介する「一流の育てられ方」をした子どもたちは、東京大学など最高学府に通いながらも、「勉強ができたら偉い、と勘違いするような子どもに育てるな」と警鐘を鳴らす。

 いわゆるエリートを忌み嫌っている人々が、反エリートを唱えるケースはいくらでもある。しかし、大学の偏差値で学歴カーストを形成しがちな日本社会において、一番勉強ができる人たちが語る、「勉強で人を判断するな」という、反・学歴エリート主義はどういうことなのだろう。

 日本の学歴社会構造の頂点にたつとされる学生たちが語る、「勉強観」とその「育て方」の要諦について、『一流の育て方』からその一部を抜粋して紹介させていただきたい。


 (以下は、『一流の育て方』から抜粋)

【アンケート結果】

●勉強ができるくらいでは偉くない
 私の両親は勉強については一切口を出さず、人間性や教養の教育を重視していました。そのせいか、私は「勉強ができることは偉い」という感覚はあまりありません。実際、勉強をして得をするのは他ならぬ自分だし、勉強するだけでアウトプットがなければ、他人に何か大きく貢献しているわけではないと今でも考えています。
 私は、子どもに「勉強ができることは偉い」「素晴らしい」と言うのは不適切だと思います。子どもが、勉強ができる自分は偉いと勘違いしかねないからです。勉強して得た知識や立場を自分の欲望のために使うのは個人の自由であり責められることではありませんが、ほめられることでもありません。(東京大学大学院情報理工学系研究科Tさん)


●勉強は「しなければならないもの」ではなく「できたらいいもの」
 私は高校卒業まで両親から勉強に関し、干渉されたことがない。また、成績がよかったときはほめてくれたが、成績が悪くても特に怒られることはなかった。したがって勉強を両親のためにしているように思ったことはなく、すべて自分のためだと納得して取り組むことができた。そして、勉強は「しなければならないもの」ではなく「できたらいいもの」と教えてくれた両親に大変感謝している。(京都大学経済学部Fさん)


● ミセス・パンプキンの講評: 学力をほめすぎると勘違いした大人になる
 親の偏狭な発言は、それが家庭内の内輪の話としてなされたものでも、子どもはそのまま外でしゃべりますし、価値観にも影響を与えるものです。そしてこの影響は「子どもの勉強観」にもそのまま当てはまります。
 私が親しくさせていただいているある小学校の校長先生が、「子どもの道徳教育は、親と一緒にしないとどうにもならない」とよく仰っておられました。小学生の子を持つ親が偏差値で人を評価したり成績至上主義者だと、たいがい子どももそうだというのです。

 そういえば、私が4人の子どもを通わせた塾では、どの年も、成績がよいことで天下を取った気分でいるような親子が、必ず数組はいたものです。たかだか中学受験の成績で一生が保証されるわけでもないのに、人を見下げるような言動をし、しかも本人たちは気づきもしません。

 世の中には、学歴がなくても社会で役立つ働きをしている立派な人はいっぱいいますし、学歴が高くても社会に貢献らしい貢献をしていない方もたくさんいるものです。
 芸術やスポーツで社会に貢献している人たちなども含めれば、単純に塾や学校のテストの成績を人と比べて有頂天になること自体、恥ずかしくてできることではありません。

 もし親が良識と柔軟な価値観を持ち、謙虚な人であれば、その子どもが横柄な態度になるはずがないと思うのです。成績はよくても、表情が豊かでなく、社交性に欠け、挨拶もまともにできないお子さんがおられます。そのうち壁にぶつかって、ちょっと成績がいいくらいでは社会で通用しないことに気づけばいいのですが、悲しいことにいつまでも気づかない大人も大勢います。

 本当の意味で優秀な人は、人格自体が素晴らしいものです。なにげない立ち居振る舞いや言動に他者への思いやりがあふれ、謙虚さがにじみ出ています。
 これに対し、中途半端に優秀な人ほど、上から目線だったり威張る傾向があり、専門分野の知識は多くても、人間的には二流だったりするものです。
 一流の人は威張る必要がなく、謙虚なのにオーラがあり、周囲から尊敬を集める存在になっていきます。

 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」(優秀な人ほど謙虚になる)という言葉がありますが、そんな稲穂のような子どもを育てるには、親が持つ価値観や道徳観が大事です。
 
 テストの得点を上げることだけが至上命題のような育て方は、出身校の偏差値だけが自尊心の源という小さな人間を育てます。そしてテストや学校の偏差値でしか他人を判断できないという、視野の狭い、つまらない大人を生み出してしまうのです。

 (※以上は、『一流の育て方』からの抜粋です)

2016.3.19  ダイヤモンド・オンライン から転載





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2015年12月04日

今求められる能力はコレ!「生活力のある大人」に育つ子どもの特徴3つ


出典: http://itmama.jp

我が子を“頭のいい子に育てたい”“知恵のある子に育てたい”と、ママなら誰しも思うでしょう。

ですが、単に漢字を書けるとか、計算問題が出来る子という“勉強面”だけでなく、生活力のあるたくましい子だったら尚いいですよね。


生活力がある子どもとは食事、トイレ、歯磨き、着替えなどにおいて自立しているだけではなく、机上の勉強のみで“頭でっかちになっていない子ども”と筆者は考えます。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が筆者が、長年多くの子ども達と接している中で、「おっ! この子はなかなか頭が柔軟で生活力があるな」と思った子どもの例を紹介しながら、“生活力がある子どもの特徴”についてお話しします。



■1:文章題に疑問を投げかける子ども


「ダイコンは1本10円でした。100本かったら全部でいくらになるでしょう?」

簡単なかけ算の練習をさせようと、こんな問題を小学生に作成してみました。皆がスラスラと鉛筆を動かす中、じっと問題を睨みつけている男児がいました。

学力が低い子ではなかったので、筆者が「どうしたの? わからないの?」と質問すると、こんな答えが返ってきました。

「10円の大根なんかあり得ない。それから100本買って何を作るんだ?」

確かに激安スーパーでもなければ10円はあり得ない額です。それから仕入れ業者でもなけれな100本なんて買いません。小学1年生で普段、親と買い物をする体験があるのでしょう。値段の相場をよく知っている子でした。

さらに単なる文章題の作り話と受け取らず、逆にいちいち突っかかるところが、将来、大物になる予感がする子どもでした。


 

■正確に数えられる子ども


 「エンピツが3ぼんありました。あたらしく2ほんかってきました。あわせて、なんぼんになったでしょうか?」

小学校一年生のこの問題。3+2=5で答えは“5ほん”です。でも必ず何人かは「5ぼん」と可笑しな単位を間違えて書いてしまいます。

問題では日本語の文章上「あわせて、なんぼんですか?」の設問をしますが、答えが“5”であれば「5ほん」が正解ですよね。こういったひかっけ問題は小学校では使われていませんが、あえて作成して与えてみました。

普段、なんでも「1つ、2つ」としか数えていない子がこんな間違いをします。一方、魚を一尾、二尾、兎を一兎(いっと)、二兎(にと)と正確に数えられる子もいます。

回答できなかった子どもの保護者からは「問題が悪い!」とクレームを受けましたが、「言語環境が悪いんじゃないですか」と心の中で言い返しました。

 


■問題に対して柔軟に対応ができる子ども


「犬の体重はどうやって量ればよいのでしょうか?」

押さえつけて量る、寝ている犬をそっと体重計に置く、ペットショップに連れて行って専用器械で量ってもらうなど、いろんな答えがあるかと思います。

でも、犬は押さえつけたら暴れますし、量る物体以外の力が加われば正しくは計測できません。また、寝ている犬は持ち上げた途端、起きてしまいますし、いちいちペットショップに連れて行くのは面倒です。

この問題は、子どもの頭の“柔軟性”を見るために作られた問題でした。


頭を働かす子はこのように答えます。


1.まず、自分が体重を測る

2.次に犬を抱っこして一緒に体重計にのる

3.犬と僕の体重の合計―僕の体重=犬の体重

みなさんも、これら3つの問題を子どもに出してみてください。 もし、ご紹介したようなNGパターンの答え方をする場合は、普段の生活の中でママが意識して教えてあげてくださいね。

 

いかがでしたか。

社会に出たとき“頭がよい、お勉強が出来る”に越したことはありませんが、それだけでは不十分です。ピンチになったときの問題解決能力、何でも鵜呑みにしないで「あれ、おかしいぞ?」と引っかかってこだわる。こんな姿勢がこれからの時代求められるのではないでしょうか。


2015.12.4  It Mama から転載






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2015年11月20日

運動能力低下が問題、子どもの運動能力を伸ばすには?


 近年、子どもたちの運動能力の低下が問題になっているが、すべての子どもの体力が低下している訳ではなく、二極化傾向にあることが明らかである。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、運動好きの子どもを育てるためのヒントを、大阪教育大学教授の赤松喜久氏に伺った。
 

 運動能力の向上は、健康な心や身体を保つためには大切なことですが、残念ながら運動能力は伸ばしたいときにいつでも伸ばせるものではありません。人間の身体には一生に一度だけ、運動神経を伸ばすのに適した時期があります。それが幼児期・学童期におとずれる「ゴールデンエージ」です。この時期は、脳や神経系の機能が飛躍的に発達するので、あらゆる運動動作を極めて短期間に覚えることができます。この「ゴールデンエージ」に適切な運動を行うことが、その後の運動能力に大きく関係すると考えられます。

 「ゴールデンエージ」に子どもの運動能力を育むために大切なのは、まず子どもの「楽しい」という気持ちを大切にすることです。運動することを楽しんでもらえるように、「運動遊び」を数多く取り入れられるといいでしょう。幼児期や小学校低学年のころは、上手・下手にかかわらず、運動を楽しめる環境を作ってあげることが大切です。そして、子どもの「面白い」「もっとやってみよう」という気持ちを刺激してあげられると良いですね。

 次のポイントは、家族や仲間と楽しみながら運動することの喜びを味わってほしいということです。喜びや楽しみを分かち合える仲間がいると、運動することの喜びが一層増し、活動自体にも拍車がかかるというメリットがあります。また、ルールやチームワークといった社会・集団生活に必要な態度・スキルを身につけることもできるでしょう。家族や友達と運動遊びをするほか、もっとスポーツを楽しみたいと思ったらスポーツクラブに参加するのも良いと思います。


2015.11.20  ラーニングパークから転載





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2015年10月30日

幼児期の「運動遊び」で運動好きな子に育てよう




文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は昭和60年ごろから現在まで低下傾向が続いています。子どもの運動能力を適切に伸ばすにはどのような運動が効果的なんでしょうか。日本体育大学 児童スポーツ教育学部教授の時本久美子さんにお話を伺いました。

2歳~5歳の幼児期に伸ばすべき運動能力とは?



幼児期に身につけなければならない運動能力は、ズバリ『調整力』です。調整力とは、自分自身の位置や姿勢、周囲の変化などに対応して、バランスよく動くことができる能力のこと。つまり状況に応じて、動きの速さや強さをコントロールする力のことです」と時本さん。
この調整力を身につけるには、幼児期に1つの種目に専念するより、楽しく体を動かす「運動遊び」が大切だそう。そこで、幼児期にオススメの運動遊びをいくつか挙げてもらいました。


幼児期に必要な調整力が身につく「運動遊び」

じゃれつき遊び・くすぐり遊び
「お友達や家族とつっついたり、くすぐったり、じゃれついたり。くすぐられないようにパッとよける動きや人との距離感、相手が痛くない程度の力加減などを身につけることができます。」

おにごっこ
周りを見る力、走ったり止まったりする力など、おにごっこにはたくさんの能力が必要なんです。『高おに』や『色おに』などバリエーションが楽しめ、自分たちでルールを作ることもできます。家の中では早歩きでやるといいですよ。」

ボール遊び
「転がしたボールを追いかけることで物との距離感や走るスピードを調整する力が身につきます。転がす側の大人は転がすとみせかけて転がさない、などフェイントをかけると、子どもはより楽しく予測する力も養えます。『○秒かぞえる間に取ってきてね』などのルールを作っても楽しいですね。」




ジャングルジム
「ジャングルジムは、登ったり降りたりくぐったり、全身をバランスよく動かす力が身につくとても良い固定遊具です。調整力の中の平衡性や敏しょう性、巧緻性(こうちせい。外界の状況に応じて適切に行動し、目的を果たす能力のこと。広義には「器用さ」といわれる能力)なども身につけることができます。」
ジャングルジムなどは「危ないから」と躊躇する親御さんもいらっしゃるようですが、「危ないよ」で制限してしまうと子どもの好奇心が損なわれてしまうんだそう。
「かすり傷のひとつもしないと子どもは危なさを知ることもできません。大きなケガにつながらないよう大人がきちんと見守るというのは大前提として、ジャングルジムに限らず、少々高いところに登ったり降りたり、という活動をぜひさせてあげて欲しいと思います。」


子どもが興味を持てばスポーツ教室に通わせてもOK
親御さんに時間的な余裕がない、諸事情で子どもの運動遊びも相手が出来ないのであれば、子どもの“運動欲求”を発散させてあげる意味で、子どもが興味を持った、体操教室やスイミング教室、サッカー教室などに通わせてみるのも良いそうです。
「サッカー教室など1つの種目を習わせる場合も、ボールに慣れさせるなど導入部分をしかりと指導してくれる幼児クラスなどがある教室がよいでしょう。また、専門の先生が危険がないようきちんと配慮している体操教室であれば、日常では身につかない特殊な動きを身につけることも可能です。」



幼児期の運動で気をつける点

時本さんによれば、幼児期の子どもに運動や運動遊びをさせる際に、親が気をつけるべきことは下記3点とのこと。
1. 幼児は集中力が長続きしません。運動遊び、スポーツ教室、いずれの場合も30分~40分が限界と考えてください。
2. かたよった動きではなく、いろんな動きができる遊びをさせましょう。特にマラソンなど長時間走り続けさせることは幼児の心臓に負担をかけます。持久力を身につけさせるのは心筋が発達した小学生以降でよいでしょう。
3. なによりも『楽しく体を動かす』ことが一番大切。たくさん笑ってたくさん体を動かせばお腹もすきますし、夜もぐっすり眠ることができるはず。このような自然な遊びや活動が子どもの成長を促します。
無理せず楽しみながら運動することが大切ということですね。



小学校低学年期は運動が好きになるかどうかの分岐点



「小学生になるころには言葉の理解力が高まり、足や手の細かい動きができるようになってきます。幼児期にいろんな動きをしっかり身につけたお子さんであれば、特定の種目や競技にとりかかっていくのにふさわしい時期だと思います。」
しかし、学校での体育の授業が始まるこの時期は同時に運動を好きになるか嫌いになるかの分かれ目なのだそう。
「運動が苦手な子というのは、親御さんも運動が得意じゃない、ということが多いです。『どうせ私の子だから』と期待しないのは避けたほうがいいでしょう。というのも、生まれながらの“運動音痴”はいないんです。たとえ苦手でも親も一緒になって楽しく運動することで、少なくとも親よりも運動のできる子どもにすることは可能です。」
一緒に運動、といっても特別なことではなく、日常的に公園に行く、週末には少し遠出をし、野山を歩いたりして自然に触れることが大切と時本さん。
「例えば縄を1本もって広場にでかければ、縄飛び以外にも回したり飛ばしたり、いろんな遊びができます。近くの河川敷なんかでも土手を滑ったり転がったりすることができます。屋外で親子一緒になって走り回る。それだけでも運動への苦手意識は全然違ってくると思います。」


「運動好き」な子どもに育てるには、親の心構えが大事!
とはいえ、長年運動への苦手意識を持って暮らしてきた親は、それだけでもハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。その場合は、各種運動教室を利用して、子どもに運動させる機会を与えてあげるとよいそうです。
「うちの大学にはオリンピック選手がたくさんいますが、彼らの親御さんのすべてが優れたスポーツ選手だったわけではありません。幼児期から積極的に運動に触れさせ、子どもが『やりたい』といえば、できるだけやらせてあげる。そのような親の心構えひとつで、オリンピック選手とまではいかなくても、運動が好きで得意な子どもに育てることは十分可能です。」
今からでもすぐできる「親子の運動遊び」で、「運動が得意」とまではいかなくても、「運動好き」な子に育てることはできそうですね。


いこーよ から転載   2015.10.30






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2015年10月28日

実りの秋、子どもに新たに挑戦させたい習い事は?


 スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋など、人それぞれいろいろな秋の過し方を楽しまれていることでしょう。子どもにとっては、暑すぎず、寒くもなく、勉強にも精が出る季節といえそうです。夏休みの体験を踏まえて、新たにチャレンジしたい、させたいことが出てくる時期かもしれませんね。アンケートで、保護者のかたにお子さまに新たに挑戦させたい習い事について聞いてみました。



子どもに新たにさせたい習い事、1位はスポーツ

 子どもに新たにさせたい習い事の1位は、水泳、サッカー、野球、武道などのスポーツでした。実際、スポーツをさせることにはメリットがいろいろあります。
たとえば、基礎体力の向上。スポーツで体を動かすことで、心肺機能の向上や、体力がつきます。これにより病気にかかりにくくなる、風邪をひきにくくなるといわれています。さらに、スポーツをすることで、スポーツ神経だけでなく、脳も活性化します。とくに運動によって刺激される小脳は、理系、芸術系の神経もつかさどっているため、小脳が発達することで、それらの才能が伸びるということがわかっているとか。

 

また体をしっかりと動かすことで、ストレスの解消、ストレスの耐性も高まるといわれています。心と体を育ててくれるスポーツは保護者としてはぜひさせたいという気持ちはとてもよく理解できますよね。

 

2番目に多かったのが、塾、英会話、そろばんなどの勉強です。英会話については、早くから習得しておくと、将来の学習に役立ちそうですね。

 

 


習い事を通して養ってほしい力は?

 アンケートでは、お子さまに新たにさせたい習い事を通して、何を身につけてもらいたいかについてもうかがいました。
もっとも多かった回答は、「知識・経験」でした。子どもに限りませんが、人はいろんな体験をすることで、知識や経験を積み重ねていきます。知識や経験は、世の中を生き抜くために欠かせないスキルでもあります。また知識や経験があることで、考える力も養うことができ、それは日々の学習にも活かされるはず。

 

またフリーコメントでは「協調性」という回答も。これもうまく世の中を生き抜くためには大事な力ですよね。
ただ習い事をさせる、というのではなく、それをすることで、どんなことが育めるのか、というところも習い事をさせるときに考えるといいのかもしれませんね。

 

 


保護者のかたに聞いた この秋から、何か新しく学ぶ予定はありますか?

 保護者のかたにご自身の習い事について聞いてみました。
まず、「何か新しく学ぶ予定はありますか?」については、大半のかたが「いいえ」と回答。ご回答いただいた中には、子育て世代が多いと思うので、自分のことより子育てに注力されている結果かもしれませんね。

 

しかし、「新たに学ぶ機会があるとしたら、どんなことを学びたいですか」についての回答では、1位は「外国語」でした。英会話をはじめ、スペイン語、中国語、フランス語など、外国語を学びたいと思っているかたはとても多いようです。
また、ギターやバイオリン、ピアノなどの音楽系、ベリーダンスやフラメンコ、ポールダンスなど踊り系も少なくありませんでした。

 

その他、プログラミングなどIT系をはじめ、ファイナンシャルプランナーや法律、医療、介護などの「資格」という回答も。大人になると実用的な習い事が数多くなるのは否めません。

 

経験と知識を得ることで自分を磨くことができます。つねにチャレンジ精神を持って前に進める、そんな人生を目指したいものです。この秋、子どもとともに保護者のかたも新しいことに挑戦できるといいですね! 

 

 

【アンケートについて】

■調査地域:全国

■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた

■調査期間:2015年8月24日~2015年9月7日

■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート

■有効回答数:2,223名



(2015.10.28 ラーニングパークから転載)






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2015年10月27日

我が子にやらせたいスポーツ第2位はサッカー、第1は○○


我が子にはこんなスポーツを頑張ってほしいなと思うことがありますよね。学校でも遊びでも、スポーツができると友達と楽しく関わりをもつことができますし、運動能力が高いと学校生活が充実したものになるでしょう。また体が鍛えられ、たくましく育ってくれそうです。そこで、子どもを持つ親なら我が子にどんなスポーツをしてほしいと思うのでしょうか。全国のパパ、ママ100名にアンケートを行って調べてみました。
体が鍛えられる、水泳の授業でも役立つという理由から「水泳」がトップ!

【質問】
スポーツの秋、お子さまにやらせたいスポーツは?

【回答数】
水泳:28%
サッカー:17%
ダンス:14%
マラソン:11%
テニス:8%
野球:5%
その他:17%

アンケートの結果、水泳を選んだ人が3割近くいることがわかりました。

・全身運動で呼吸器系も強くなるし夏の行事などに役に立つ運動だと思います。(30代/女性/専業主婦)
・水泳はスポーツとして楽しんだり体を鍛えるだけでなく、川や海でおぼれそうになったときに役立つ。(50代/女性/専業主婦)
・水泳は、学校の体育の授業で必ずやるし、健康にも良さそうなのでやらせたい。(40代/女性/専業主婦)
・小学校のクラスのほとんどが水泳教室に通っていて、レベルが高いから。(40代/男性/会社員)

水泳を選んだ理由には体を鍛えることで丈夫に育つように、泳げる技術を身につけることで身を守ることができるようにという意見が見られました。我が子が無事に健やかに成長することを願う親が多いことがわかり、生きていくために役立つ手段として水泳を選ぶ傾向があるようです。

また学校で水泳を習う時に困らないようにするという意見も見られ、授業についていきやすいように取り計らう姿勢がうかがえます。最近は水泳を習っている子どもが多く、レベルも高い傾向にあるようで、いざ水泳の授業が始まったときに我が子が辛い思いをしないように予め備えておくようです。

続いて子どもが好きなサッカーやダンスも人気!

 続いてサッカー、ダンス、マラソン、テニス、野球という結果になりました。

・本人がやりたいスポーツをやらせたいと思っていました。4歳の息子は今サッカーをやりたいと言ってます。来年からお友達と習う予定です。(30代/女性/パートアルバイト)
・走ることが好きなので、マラソンをやらせてあげたい。チームワークや柔軟性を身につけてもらいたいから。(30代/女性/専業主婦)
・子どもはCMや歌番組などを見て一緒に踊るのが好きなので、ダンスを習わせてみたいなーと思います。(20代/女性/専業主婦)
・ダンスは見ていて楽しそうだから。体も柔らかくなりそうだし、リズム感もつきそうだから。(30代/女性/専業主婦)
・秋限定でいうと、マラソンは走るのに気持ちがよい時期だし、持久力もつくだろうから。(40代/女性/自営業(個人事業主))

サッカーやダンスを選んだ理由には子どもが好きだからといった意見が多く見られました。子どもが自ら進んで頑張っているスポーツや好きそうなスポーツをさせてあげたいと願うようで、子どもの個性や能力、好みの傾向を良く観察していることがうかがえます。またチームワークといった協調性や柔軟性、リズム感もつくといった別の能力を身につけさせたいとする狙いもあるようです。マラソンでも持久力がつくといった同様の意見が見られ、身体能力以外で子どもが成長できることも選択の条件であることがわかりました。

色々な能力を伸ばしてほしい! 楽しんでできることも大切

 アンケートの全体的な傾向を見ると、子どもが好きなスポーツや楽しんで取りかかってくれそうなスポーツを選ぶ親が多いことがわかりました。さらに体を鍛えることや、協調性やリズム感といった能力を向上させることも目的としていることがうかがえました。子どもが健康に育つこと、子どもの個性を重視し能力を伸ばしてあげることが、多くの親の教育の方針であるようです。

好きなことや得意なことは頑張れば結果が伴いやすいので、子どもの楽しそうな姿やどんどん成長する姿を見る機会が増えるのではないでしょうか。そのためには普段から子どもとのコミュニケーションをかかさずに、子どもの持つ性質や能力を見逃さないことが大切かもしれませんね。


【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年9月15日~2015年9月29日
■調査手法:Webアンケート
■有効回答数:100サンプル

ラーニングパークから転載  2015.10.27

jyukennews02 at 23:00|Permalink

お小遣いをどうあげる? 子供にとってちょうどいいお小遣いの金額設定


子どもにお小遣いを渡すと、すぐに使ってしまったり、お小遣いがあるのにそれを使わずにおねだりしたり、子どもにお金を管理させることは、難しいものです。それに、お小遣いの金額をいくらにすればいいのかも、悩ましい問題です。

お小遣いは、お金の価値を実感し、お金との付き合い方を学ぶための「教材」でもあります。

© chihana - Fotolia.com


そこで今回は、お小遣い制を始めてみようかなと思った時に役立つ、ちょうどいい金額設定の仕方について紹介します。

定期的にもらえるお小遣いは、生きた「教材」
お小遣いというと、「楽しみのためのお金」というイメージが強いもの。ですが、ちょっと見方を変えると、お金の価値を実感し、お金との付き合い方を学ぶための「教材」でもあるのです。

最近は、無駄遣いさせないためや、トラブルに巻き込まれないために、必要な時にその都度渡すという家庭が増えています。この方法だと、親の目が届くので安心感はありますが、子どもがお金を計画的に使うことや、無駄遣いして失敗するといった経験ができません。お財布をなくさずに持ち歩けるようになってきたら、定期的に渡すことを考えてみましょう。


ちょうどいいお小遣いの金額ってどのくらい?
最初は、子どもが管理しやすいよう、週単位でお小遣いを渡すのがおすすめです。具体的な金額は、以下のステップで決めてみましょう。

<お小遣いの額の決め方例>
1.まずは、1ヵ月で子どもに使っているお金を書き出してみましょう。

2.その中で、スーパーで買うカプセルトイやおもちゃ付きのお菓子、漫画や雑誌など、必ずしも必要ではないと思うものを、「楽しみのためのお金」として合計します。

3.具体的な金額を計算します。たとえば、「楽しみのためのお金」の合計が月に1,000円だったとしたら、4で割って週に250円は「楽しみのためのお金」が使えることにします。

4.3で出した金額に、ノートや文房具などを買う「勉強のためのお金」をプラスします。たとえば、月200円とすると、4で割って週に50円です。

5.さらに、ゲーム機や自転車などの少し高額な物を買うためのお金として、毎回少しずつ貯金できるように50円プラスします。

「楽しみのためお金」250円+「勉強のためのお金」50円+「貯金」50円=350円


これが1週間のお小遣い額を決めるひとつの例です。

ちょっと多めに感じるかもしれませんが、あまりギリギリの額にしてしまうと、コツコツ貯めて欲しいものを買う楽しみがなくなり、続きません。しかし、あまり多く設定しすぎても無駄使いしてしまう危険があります。

目的はあくまで、普段子どものために使っているお金を、子ども自身に一部管理させるということ。年齢が上がるにつれて必要額も増えるので、金額は少しずつ上げていき、「塾への交通費」や「洋服代」など、管理する範囲も徐々に増やしていきましょう。


2015.10.27  ヤフーニュースから転載


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