伊藤英明(左)と進軍する木村拓哉 

 俳優・木村拓哉(49)が織田信長にふんする「ぎふ信長まつり」の「信長公騎馬武者行列」が6日、岐阜市内で行われた。来年1月公開の主演映画「レジェンド&バタフライ」で信長役を演じる木村は、役衣装に身を包み、同市内中心部をパレード。“キムタク信長”を一目見ようと、街には約46万人が集結。岐阜県警によると、事故やトラブルはなく、祭りは大盛り上がりを見せた。

 同作で福富平太郎貞家を演じる伊藤英明(47)とともに馬を操りながらレッドカーペットに現れた木村は「皆の者、出陣じゃ!」と、ときの声を上げ出発。同市内中心街の金華橋通りからスタートし、火縄銃鉄砲隊、音楽隊等83人を率いて練り歩いた。沿道から「信長さま~」という声が飛ぶ中、木村は穏やかな笑顔を浮かべながら、手を振って熱狂に応えた。

 稀代のスターの登場に、全国から観覧申し込みが殺到。定員1万5000人に対し約64倍となる計96万6555人の応募があった。岐阜市と岐阜県警は大規模な交通規制を実施。JR岐阜駅周辺の階段を一時封鎖するなど、「群衆雪崩」の回避に向け、最大級の態勢で警備に当たった。武者行列終了後は、警察車両に上った「DJポリス」が順番に退場するよう促した。

 パレード後、伊藤、大友啓史監督(56)とともにトークイベントに参加した木村は「大勢のお客様が集まったが、規則正しくルールを守ってくださってトラブルもなく無事に終わった。雲一つない空のもとで歩けたのは非常に嬉しかったし、たくさんの笑顔や気持ちを受けられた」と感謝。「早くこの作品を届けたいという気持ち」と思いをはせた。

 映画撮影中、岐阜出身の伊藤からイベントの存在を聞いた木村が、プロデューサーに直談判する形で今回の登場が実現したという。5日に現地入りした木村を岐阜城に案内したという伊藤は「360度パノラマを見てもらった。その景色を見て感動していたら、横にいた木村さんも感動しているようでこみ上げてきた」と話していた。(デイリースポーツ)