こんにちは。
金沢文庫の学習塾「塾のナガシマ」副塾長の永島瑠美です。

「塾のナガシマ」は、全てを貫く理念として三本の柱を掲げています。

「塾のナガシマ」の三本柱
・地頭を鍛える塾
・学校生活を応援する塾
・外に開かれた塾

pic_g350111111


この三本柱の実現によって、「塾がいらない世の中をつくる」ことが
「塾のナガシマ」の最大の目標です。

今日の記事では、「学校生活を応援する塾」に込めた想いを書きたいと思います。
どうぞご覧ください。

学校生活を応援することに込めた想い

現在の日本では、教育を行う主体は、家庭、学校、地域社会、NPO、民間企業などです。

教育基本法第四条(教育の機会均等)では、
「すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、
 人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。」
とされています。 

同法第十条(家庭教育)では、
 「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、
 生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、
 心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。」
とされています。

また、同法五条(義務教育) では 、
「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、
 普通教育を受けさせる義務を負う。
 2 義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ
   社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として
   必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする。
 3 国及び地方公共団体は、義務教育の機会を保障し、その水準を確保するため、
   適切な役割分担及び相互の協力の下、その実施に責任を負う。」
とされています。 

このように、日本では、すべての国民が教育を受ける機会を持つことになっており、
保護者の責任と義務の下、子供に普通教育(義務教育)を受けさせることになっています。
※普通教育とは専門教育や職業教育とは異なり、
 全国民に共通の一般的・基礎的な教育を指す言葉です。
※義務教育とは、小学校(初等教育)~中学校(前期中等教育)までの9年間に、
 学校で行われる普通教育のことです。

「塾のナガシマ」は、教育の第一義的責任を負い、普通教育を受けさせる義務を負う家庭と、
機会均等を目指して普通教育が行われる場所である学校を大切にしたい
という想いを強く持っています。

教育における主役は、もちろん教育を受ける子供です。
次に家庭、学校、地域社会の順に、教育の責任と役割が任されていると考えます。
民間企業である「塾のナガシマ」が担う役割は、それらの教育主体のサポートです。
家庭、学校、地域社会での教育がより良いものになるよう、
「塾のナガシマ」は、民間企業として何ができるか
を考えなければいけません。

今、「塾のナガシマ」が果たせる最大の役割は、学習指導を通じて、
塾生の学校生活が楽しくなるように応援すること
だと考えています。
そして、学校生活が楽しくなるように応援することが、
家庭教育のサポート、地域社会における教育のサポートにもつながる
と考えています。

このような想いを込めて、「塾のナガシマ」の三本柱に、
「学校生活を応援する塾」を掲げました。

学校で発言できる、良い成績が出せるようにする

 ①良い行動をした→良いことがあった→その行動をもっとしようと思う
 ②良い行動をした→悪いことがなくなった→その行動をもっとしようと思う
 ③悪い行動をした→悪いことがあった→その行動をやめようと思う
 ④悪い行動をした→良いことがなくなった→その行動をやめようと思う

①~④のすべてが、結果的に自分の行動を変化させる(もっとするまたはやめる)ことに
結び付いています。
さて、自分の行動を変化させることに対して、
最も強い動機づけになるのは①~④のどれでしょうか。

このブログをご覧いただいているみなさまはどう思いますか。

行動分析学の研究結果によると、答えは①です。
良い行動をした後に「良いことがある」と、次はもっと良い行動をしようという、
最も強い動機づけになる
ということです。
「良いこと」とは、望んだ成果がきちんと得られたり、誰かに褒められたり、
ご褒美をもらったりということです。

つまり、「悪い行動をして叱られたから、今後その行動はやめよう」とか、
「普段は叱られているのに、良い行動をして叱られなくなったから、次もその行動をやってみよう」
などという消極的な気持ちよりも、
「良い行動をしてきちんと成果を得られたから、もっとその行動をしよう」
という前向きな気持ちの方が、
行動の変化にしっかりと結びつく
ということです。

他にも、成功体験(褒められる経験や自分はできると感じた経験)が、
人間の行動にいかに大きな影響を与えているかを証明した研究が数多くあります。
2012年に行われた自然科学研究機構生理学研究所の研究や、
1925年にエリザベス・ハーロック博士によって行われた研究、
1964年に行われたピグマリオン効果の研究はとてもわかりやすいです。

このように、人の行動の変化に対して、成功体験が持つ影響力はとても大きいのです。

「塾のナガシマ」は、小さな成功体験を積み重ねることによって、
塾生が、次もやろう、次はもっと工夫してみようという
前向きなサイクルに入ることを
目指します。

そして、学校生活の中でその前向きなサイクルに入ることを目標とします。
「授業で発言できた」「少し良い成績が出せた」という学校での小さな成功体験が、
「次も授業で手を挙げてみよう」「美術の授業も頑張ってみようかな」という
学校での前向きな姿勢につながると考えます。

勉強での成功体験をもとに、スポーツや恋愛にも前向きに取り組めるようサポートする

このブログをご覧いただいているみなさまは、学校適応感という言葉を聞いたことがありますか。
これは、児童または生徒がどのくらい学校を楽しいと思っているかを表します。

この学校適応感が何によってもたらされるかについては、数々の研究があります。

学校適応感は、
(1)人間関係適応感(友人との関係がうまくいっているという感覚)
(2)教師関係適応感(教師との関係がうまくいっているという感覚)
(3)学習適応感(勉強がうまくいっているという感覚)
(4)部活動適応感(部活動が楽しいという感覚)
(5)委員会活動適応感(委員会活動が楽しいという感覚)
(6)学校行事適応感(学校行事が楽しいという感覚)
(7)進路適応感(今後の進路の見通しがうまく立っているという感覚)
などの様々な構成要素が組み合わさって生まれる感覚だと言われています。

重要なのが、学校適応感は、上で挙げた7つのさまざま構成要素すべてと
正の相関関係を持っているということです。
そして、7つのさまざまな構成要素もすべて、相互に正の相関関係を持っています。

つまり、
・7つの構成要素のどれかを向上させれば、総合的な学校適応感の向上に結び付く
・7つの構成要素のどれかを向上させれば、その他の構成要素の向上にも結び付く
ことが言えます。

具体的にしてみると、
・部活動がうまくいっていると感じている子は、より学校が楽しいと感じるし、
 それに伴い、人間関係や学校行事も楽しいと感じられるようになっていく
・勉強がうまくいっていると感じている子は、より学校が楽しいと感じるし、
 それに伴い、人間関係や学校行事も楽しいと感じられるようになっていく
ということです。

「塾のナガシマ」は「学校生活を応援する塾」です。
学習指導を通じて学習適応感を向上させることで、総合的な学校適応感の向上に結び付けます
そして、それに伴い、人間関係適応感や部活動適応感、学校行事適応感なども
一緒に向上させること
を目標とします。

だからこそ、「勉強での成功体験をもとに、
スポーツや恋愛にも前向きに取り組めるようサポートする」を理念として掲げました。

   ここからはちょっと小声になりますが…
   恋愛も、子供を成長させる重要な人間関係の1つだという強い想いを持っておりますので、
   「塾のナガシマ」の塾生には、前向きにチャレンジできるようになってほしいです。
   そのためのサポートは全力でやっていきたいと思います!!

学校生活で最大の学びができるようになる

ここまで書いてきたような
・学校で発言できる、良い成績が出せるようにする
・勉強での成功体験をもとに、スポーツや恋愛にも前向きに取り組めるようサポートする
ことは、「学校生活で最大の学びができるようになる」を目標とします。

何度も繰り返しになってしまいますが、「塾のナガシマ」は、
教育の第一義的責任を負い、普通教育を受けさせる義務を負う家庭と、
機会均等を目指して普通教育が行われる場所である学校を大切にしたい
という想いを強く持っています。

そこで行われる教育がより良いものになるよう、
「塾のナガシマ」は、民間企業として何ができるかを考えたとき、
私たちが果たせる最大の役割は、学習指導を通じて、
塾生の学校生活が楽しくなるように応援すること
だと考えました。
また、学校生活が楽しくなるように応援することが、
家庭教育のサポート、地域社会における教育のサポートにもつながる
と考えました。

だからこそ、「学校生活で最大の学びができるようになる」を目標として掲げたのです。

そして、今いる学校の中で活躍しよう、学校生活の中で日々最大の学びをしようと考えるならば、
高いお金を出して、ダブルスクールのように受験対策のための塾に通う必要は
なくなっていくのではないか
と考えます。
そういう意味で、「学校生活で最大の学びができるようになる」ことが、
「塾がいらなくなる塾」の実現に結び付いていくと考えます。

まとめ

今回の記事では、「学校生活を応援する塾」に込めた想いを書かせていただきました。

まずはじめに、なぜ学校生活にこだわるのかということを書きました。

次に、「学校で発言できる、良い成績が出せる」という成功体験こそが前向きな行動を促すということ、
学習適応感は総合的な学校適応感や人間関係の適応感、部活動の適応感にも結び付いていくこと
について書きました。

最後に、すべては、「学校生活で最大の学びができるようになる」ことを目標としており、
それが「塾がいらない世の中」に結び付いていく
ということを書きました。

お読みいただいた方の中には、
「そういう想いなら、学校の先生になるのが一番じゃないか」
「教育行政に関わることを目指した方がいいのではないか」
という気持ちになられた方もいるのではないでしょうか。
正直なことを申しますと、私たち自身もそういった気持ちになることはあります。
しかし、民間企業の立場だからこそ担える役割もたくさんあります。
今後の記事では、なぜ学習塾経営という道を選んだかについても書きたいと思います。

また、「塾がいらなくなる塾とは自己矛盾ではないか」というご意見も多くいただきます。
「塾がいらなくなる塾」という言葉に込めた想いについても、今後の記事で書きたいと思います。

前回に引き続き長文になってしまいましたが、
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

次回の記事では、「塾のナガシマ」の三本柱(3)外に開かれた塾について書きます。
今後とも「塾のナガシマ」をどうぞよろしくお願いいたします。