(パリの巡礼サポートセンターで)
フランスのサンティアゴ・コンポステーラの巡礼路(ル・ピュイの道)が浮上しています。
前回のブログで、フランスからのサンチャゴ巡礼路は複数あるそうですと紹介しました。その後、パリの巡礼サポートセンターでの詳しい話が聞けました。
フランスからのサンチャゴ巡礼路は4コースあります。①トウール道②リモージュ道③ル・ピュイ道④トウールーズ道です。
フランス人のサンチャゴ巡礼と言えば、この4ルートから出発する事で、スペインの道だけ歩くのは勿体ないとの意見です。
(探して頂いた巡礼ルート地図:フランスで発行)
フランスの方々から巡礼路として勧められたのは、古い町や教会があり、中央山塊と呼ばれる標高の高い道ですが、最も美しい道として③のル・ピュイ道です。
(フランスの友人達もル・ピュイに行かれた時の写真[掲載している写真]で、このルートを勧めます)
ル・ピュイ道は、ル・ピュイ⇒コンク⇒モワサック⇒サン・ジャン・ピェ・ド・ポー⇒パンプローナ⇒ブルゴス⇒レオン⇒サンチャゴで全行程1350Kmにもなります。私達夫婦が予定している巡礼よりも、550Kmも増える事になります。
(ル・ピュイ:82mの溶岩峰の頂上に建つサン・ミシェル・デギュイュ礼拝堂)
フランス道はスペイン道より圧倒的に巡礼者は少なく相当ハード、スペインに比較し宿泊費は高いようです。色んな心配を話すと、「たかだか30日増えるだけで、2回に分けたら問題ないだろう。兎に角、パリに来て巡礼サポートセンターで説明を聞きル・ピュイに行って歩いてみて考えては」と言います。
さすが、フランスは長期バカンスを取る国であり、リタイヤして時間的な悠々がある者が30日間の旅することに驚くに当たらないのでしょう。
(18mのマリヤ像とノートルダム大聖堂)
不思議なもので、フランス道を歩くのは当然と勧められると、余にも長い距離での不安が大きすぎて考えられないのか、其れもありかと思ってきます。
しかし冷静になり選択する条件を整理すると2点になります。
① 一歳でも若い時に難所のピレネー越えを完了する。
② フランス側からのピレネー越えは外せない。
(サンチャゴ巡礼は困難な道とされるピレネーを越えること)
この結果、巡礼するルート案は3つになります。
①案: 一度にフランス道からサンチャゴを目指す。70日コース
② 案: ル・ピュイからピレネーを越えスペインのパンプローナまでを歩き、帰国し再度サンチャゴを目指す。35日and 35日コース
③案: 一般的なピレネー峠前からサンチャゴを目指す。40日コース
3案を比較すると、
①案: ワンチャンス・ワントライは体力的にも無理がある。現実に長期の留守も課題が残る。
② 案: 現実可能な案で、フランス道で経験しながらサンチャゴに向かえる。しかし、往復旅費が増額になり旅費の確保が課題になる。
③案: リスクが低いが、最初にピレネー越えがあり挫折した場合は、巡礼の再度挑戦は年齢的に困難になる。
さて、どのルートでサンチャゴ巡礼路を歩くのかは、明日は天気も良いようですから、夫婦で20KMを歩きながら相談します。
その結果、ブログの表題:ル・ピュイ道(サンチャゴ巡礼)に変更することになるかも?
2010.05.03