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興和仲町通ビルの後継テナントにはPRADA

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興和仲町通ビルの1-2階の商業フロアは入居していたLVMHグループが向かいの神戸旧居留地25番館に移転して以来、一等地にも関わらず約1年の間、空ビルとなっていました。恐らく興和ビル側も一棟貸しを条件としていたのか、なかなか後継テナントが決まりませんでした。後継の行方は神戸を愛する皆さんも非常に気にされていたかと思います。そしてようやく決まったテナントはなんとPRADA。

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LVMHの大型店とPRADAの大型店が向かい合って立ち並び、旧居留地ブランド街の中心は仲町通を東へ東へと急拡大しつつあります。

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店舗前を通ると、内装工事が進められている様子が分かりました。一体どんな外観や内装となるのでしょうか。防護囲いには「ROBERTO BACIOCCI ARCHITECT」の文字が。

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PRADAの店舗デザインを多く手掛ける建築家ロベルト・バチョッキが新生神戸店も設計するようです。従って大胆な店舗デザインとなることが期待できます。向かいのルイ・ヴィトンメゾンも建築家 ピーター・マリノが手掛けた奇抜なファサードを誇示していますが、それに負けない外観になることでしょう。

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こちらはBLOCK30に入居している現神戸店。PRADAは昨年、名古屋にフラッグシップショップを開店したばかりですが、神戸にも同規模の店舗を構えることになるのでしょうか。現在の所、同社から公式発表は出されていません。

エリアのランドマーク的な存在の一棟として鎮座している興和仲町通ビル。この建物がようやく息を吹き返します。PRADAの旗艦店の開業により同エリアが更に活気付くことが期待されます。

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こうなると惜しいのがこの二大ブランド店の目の前に広がる三井住友銀行神戸本部前の広場です。旧居留地は街歩きの楽しいエリアに生まれ変わっていますが、居心地の良さそうなカフェ以外は、ふと足を止めて息をつくことができる場所があまりありません。この広場にオープンカフェが開設されれば素晴らしい憩いゾーンになること間違いなしです。

何はともあれPRADAからの公式発表が待ち遠しいですね。

A|Xオープン&SOL改装

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センター街にA|X(アルマーニエクスチェンジ)が11/27(日)にオープンしました。A|Xのオフィシャルサイトではまだ三宮店はおろか心斎橋店も更新されていないようですが・・・。三宮店はなんと世界200店舗目だそうです。

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センター街のアップグレードに貢献した感じですね。雰囲気が非常に明るくなりました。価格帯もまあお手頃なので、マルイ、AX、GAPとハシゴするのも良いかもしれませんね。行き交う人々は皆物珍しげに中を覗くものの、なかなか店に入る人はいませんでした。開店祝いの花が多く飾られていたので少し入りづらい雰囲気があったのかもしれません。

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こうなると向かいが野村證券というのも味気がないですね。証券会社はセンター街にではなく、中央大通辺りへ移転して貰い、代わりに物販やカフェ、スイーツ等の店舗が増えて欲しいものです。

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予断ですが、野村證券と言えばその横に隣接した三井住友銀行の入居する銀泉三宮ビルも気になる建物です。数年前に外装のリニューアルを行って綺麗になりましたが(耐震化も行われた?)、調べてみるとこの巨大なビル(奥行きもかなりあります)は1971年築。なんと築40年の老舗ビルです。周囲のこの年代の建物は震災で被害を受けてほぼ建替えられています。立地や敷地面積を考慮すると、この程度の高さでは勿体無い気がします。

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国際会館の地下商業フロアSOLが開業以来初のリニューアルを行うようです。さんちかの南西の拠点的な商業施設としてすっかり定着しています。2月に各店舗が閉鎖し、4割が入れ替わって3月に改装オープンする予定です。ウチの嫁さんもどう変わるのか非常に気にしていました(個人的にはマザームーンカフェとビゴの店は残っていて欲しいです)。この改装も梅田の再開発に触発されたものなのかどうか。そういえばいつの間にかHSBCが退去していました・・・。

センター街入口にアルマーニエクスチェンジ

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センター街入口北側に位置するミヤワキビル。夏よりリニューアル工事が行われていましたが、防護壁が取り払われ建物外観が顕になりました。4層総ガラス張りのスタイリッシュなビルに生まれ変わりました。

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この建物に入居するのはAX(アルマーニエクスチェンジ)。11/27にオープン予定です。6月に関西初の大阪店が心斎橋に開店し、関西では2号店となります。建物改装工事中も地下階の飲食店は営業を続けていました。

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マルイ、AX、GAPと洗練された外観の建物が連続する様はエントランスとしては悪くないですね。付近にはサンマルクカフェもオープンしたばかりでセンター街入口付近の賑わいに一役買っています。さんプラザの一部の老朽化した店舗も外観リニューアルを行って欲しいものです。

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週末ということで多くの人で賑わうセンター街。クリスマスツリーも登場し、いよいよ年末へ向けてのカウントダウンですね。ルミナリエももう間近です。

万葉倶楽部に行ってきました -プロメナ神戸-

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7/23にハーバーランドの複合商業ビル・プロメナ神戸内にオープンした温浴施設・神戸ハーバーランド温泉 万葉倶楽部へ行って参りました。自宅から一駅の神戸駅ですが、同施設を利用すると終日500円になるパーキングに釣られて、車で行くことにしました。

ちなみにさすがに1眼レフを持って回ることはできませんので、今回はサブのコンデジ撮影のみです。

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空き店舗が目立つテナントフロアの低層階からエレベーターでまずは9階の受付階へ。チェックインを済ませた後、館内を回る前にフロア構成の把握から始める必要があります。個人的にもどういった形で改装されているのかとても興味がありました。

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建物の7階-16階の10フロアと屋上が万葉倶楽部となっています。9階の途中階がエントランスフロアになっていることに恐らく最初は戸惑いを覚えるかもしれません。恐らく9階がエントランスになった理由は、9-10階間の吹き抜け空間がエントランスに相応しい事、旧シネカノンの劇場をそのまま映画館として活用する事等(ちなみに当日はアバターが上映されていました)にあるものと思われます。

11階に温泉を配置したのは、なるほどここは元々、旧オーガスタプラザ時代にはフィットネスクラブのプールがあった場所です。従って天窓が設けられている事、下水配管設備が整っている事により容易に温浴施設を設けることができたのでしょう。万葉社がこの建物の購買を決めたのはこの点も大きかったのかもしれません。

基本的に各階への移動は二基のシースルーエレベーターで、近い階へのアクセスは階段となります。尚、17-18階のレストランフロアへは直通エレベーターとなり、万葉倶楽部階へは入れません。また宿泊施設階も宿泊者のみがアクセスできるようになっています。

さて気になる屋上の展望足湯庭園ですが、18階まではまずエレベーターで上がります。18階で降りると、木曽路のはずですが、ホールはパーテーションで仕切られており、レストランの客と万葉倶楽部の客が出くわすことはありません。エレベーターを降りるとすぐに階段へのアクセスがあります。

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18階から屋上への階段です。実質、2フロア分の階段を上る必要があるのでかなり良い運動になりますよ。

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屋上は文字通り外になりますので空調はありません。一見、室内のように見えるのは、外壁のガラスカーテンウォールによって覆われているからです。窓際には建屋を設け、雨の日でも濡れずに足湯を楽しめるようになっています。尚、足湯があるのはウォーターフロントの眺望が楽しめる西側のみです。

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フロア中央のテーブル席から見上げると空や、プロメナ神戸の特徴であるお皿型の巨大へリポートを望めます。縁をよく見ると、夜間に点灯されるブルーのネオン管が確認できます。

そしてお待ちかねの眺望です。

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ここの木曽路には何度か来た事があったので、眺めの良さは分かっていたはずなのですが、改めて抜群の眺望に感動しました!

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かもめりあ、ポートタワー、メリケンパーク、海洋博物館とウォーターフロントの主要施設が手に取るように見えます。ハーバーウェイや阪神高速を駆け抜ける車の流れ、都心のビル群、六甲連山、神戸港・・・。

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見えないのはモザイクの観覧車や神戸空港くらいでしょうか。夜景の美しさは完全保証付きですね。この建物の14-16階の東側は恐らく神戸で最も優れた眺望を持つ宿泊施設になったことは間違いないと思います(ニューオータニにこの眺望があれば・・・)。

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中突堤に飛鳥等の大型豪華客船が停泊していれば更に港町・神戸の雰囲気が強まることになるのでしょう。

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ダイヤニッセイビルの屋上にもフットサルのフィールドが備えられているのですね。コナミスポーツクラブの施設でしょうか。

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山手方面です。最新の超高層レジデンスがにょきにょきと頭を出して存在感をアピールしています。海岸通6のタワーが建つと、トア山手のタワーは見えなくなりそうですね。

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南側はダイヤニッセイビルがデーンっと構えているので眺望は遮られていますが、眼下を望むことができます。

ではこの施設を利用した感想です。間違いなくこの展望足湯は昼・夜共に素晴らしい空間であると思います。ハーバーを訪れ、万葉倶楽部を利用しない人にも例えば500円の入場料を取ることで開放して欲しいものです。温浴施設に関してはやはり建物内とあって(屋内露天と謳い、吹き抜け空間に面し、陽の光が入るものの)実際の露天のあるスーパー銭湯と比較すると物足りません。装飾の人工芝や人工植物も興醒めです。岩盤は別料金というのもあり、プライベート感や眺望の良いヒーリングテラス等気持ちの良い空間に好感が持てました。飲食施設はまあ可も不可もなくですが、1フロアということで席数は多いです。ネットカフェコーナーは漫画も多く、それなりに時間を費やすことができます。リラックスルームも席数はかなりあるようです。

全体的な面では正直、料金設定が高いと思います。投資費用を考慮すれば分からないではないですが、温浴・岩盤という基本施設の使用のみで考えると、市内にはもっと安い料金で同等以上のサービスが受けれます。

アクセスの良さ、アメニティの充実ぶり(特に女性用)、タオル等の備品が使いたい放題というのは魅力的ですが、こうした施設の最も多い利用者であるファミリー層にはあまり受け入れられないかもしれません。

車の運転できない高齢者や女性客、企業・団体等でのレクリエーションでの利用等には最適な施設かと思います。また、新たな神戸観光の宿泊拠点としてはかなりお勧め度が高いかもしれません。宿泊施設はビジネスホテル並みだと思われますが、リーズナブルな料金設定にもれなく素晴らしい眺望と温泉、その他娯楽施設というサービスが付いてくるので、それなりの需要は高いでしょう。私も札幌観光の際はいつも施設内に大浴場やスパのあるホテルを重宝しているので、旅の疲れを宿泊施設内の温泉で癒せるのは大きな魅力です。

今後は料金設定にもっと幅を持たせたり、ハーバー内の他施設との連携を図り、相互利用が可能なプランを作る等、仕掛けや工夫を講じることでもっと魅力的な施設に変えることができる余地はたくさんあるかと思います。

自然体感展望台 六甲枝垂れ

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回る十国展望台跡に今年7月にオープンした六甲山の新ランドマーク「六甲枝垂れ」に行って参りました。その外観はおよそ展望台に似つかず何する物ぞ的な不思議な建物です。

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六甲ガーデンテラスを完成させた阪神総合レジャー株式会社が閉鎖していたもう一方の展望台に新しいコンセプトを元とした展望台の開発に乗り出し、コンペを開催。103作品の中から三分一博志氏の案が最優秀賞として選ばれ六甲枝垂れが完成しました。

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「いかにして建築が地球の一部になるか」をテーマとしている同氏の作品だけあり、随所に工夫が見られます。まず展望台を覆うフレームは檜でできていて、「枝葉」が木漏れ陽を作り出したり、冬には樹氷が観察できるそうです。

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展望台の内部の空間は中央に塔があり、ここを伝って空気が建物内から外へと流れ、空気の循環が行われます。

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内部には冬に凍結した氷を保存する氷室があり、六甲山に吹く風を取り込んで冷却し、室内を自然の冷房で冷やしています。実際、椅子に腰掛けると、両側の通気穴からひんやりとした風を感じることができます。従って真夏でも自然の力を借りることで室温を快適に保ちます。逆に冬はどうなるんでしょう?

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他にガラスに仕切られ、日光浴をしながら展望を楽しむ空間や切り取られた絵のように裏六甲の自然を満喫できる空間が備えられており、いわゆる展望台の概念とはまったく別物の不思議な施設です。ただ、展望そのものを楽しみたい場合は、位置的にガーデンテラスの方がGOODです。

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眼下には住吉駅周辺と六甲アイランドが広がります。

六甲ガーデンテラスは六甲枝垂れから目と鼻の先の距離です。

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ガーデンテラスのシンボルは見晴らしの塔。西欧のお城のような建物です。11mの塔は六甲山では最も眺めの良いスポットです。

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テラス内の建物群を見下ろします。レストランやカフェ、雑貨屋等があり、どのお店からも展望を楽しみながらくつろぐことができます。六甲山のアイスクリームも楽しめますよ!

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この高度から見下ろすと、現状、神戸一の高さを誇る御影タワーレジデンスもちっぽけな塔にしか見えませんが、逆に周囲の建物の高さからは突出しています。

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手前に西宮の高層マンション群、後方に大阪都心の巨大な超高層ビル群が連なります。他に印象的なのは両岸の緑地帯がグリーンベルトを作っている武庫川と巨大な川幅がビル群との境を成しているような淀川です。阪神間から大阪都心、生駒山までの大パノラマ。1800万人が暮らす日本第二の都市圏の大きさを肌で感じることができます。

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六甲山に鎮座する二つの観光展望名所。外国人を含めて観光客の増加する神戸ですが、一時期は六甲山を訪れる観光客数も減少していたと言います。単なる展望施設ではなく、雰囲気作りを大事に六甲山をブランド化する方法が功を奏しているようで、着々と集客効果が表れています。一方で眺望としては六甲山以上でありながら、六甲山程の盛り上がりのない摩耶山・掬星台との連携も図って貰いたいです。立地的に少し不便ではありますが、その分、神戸都心方面が遮られる六甲山と違い、180度のパノラマが広がる絶景は長崎・稲佐山、函館・函館山と共に日本三台夜景に称されています。神戸を訪れる方にはぜひとも見て貰いたいものです。

個人的に長崎、函館を訪れて際に感じるのは神戸以上に夜景が観光資源として活用されているということです。都心から夜景スポットへのアクセスが確立されており、観光客にとって夜景鑑賞が身近な存在となっています。従って夜景鑑賞は観光コースから外せない目玉です。

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長崎・稲佐山からの夜景
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函館・函館山からの夜景
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摩耶山・掬星台からの夜景

神戸では観光客が都心からダイレクトで山頂からの夜景を見に行く場合、公共交通機関の複雑な経路を乗り継ぐ必要があります。週末や観光シーズンだけでも各主要ホテルを回ってヴィーナスブリッジや摩耶ケーブル駅まで運行する夜景シャトルバスを運行させる等、神戸の夜景観光をもっと身近な存在にする為の仕掛けが必要ではないでしょうか。

万葉倶楽部開業 -プロメナ神戸-

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7月23日(金)、プロメナ神戸に温泉リゾート施設「神戸ハーバーランド温泉 万葉倶楽部」が開業しました。地上7階-16階を改装し、18階の展望足湯施設を初め、本格的な宿泊施設、シティスパ機能等、単に新たな温浴施設の開業ではなく、こだわりを感じさせる魅力的な総合シティリゾート型施設の誕生です。

万葉倶楽部を運営する万葉倶楽部株式会社は同ビルを取得し、改装を含めて41億円を投資。1992年竣工ですから、築18年の建物ですが、総工費が180億円(土地代を含まず)だったことを考慮すると、安い買い物と言えるのではないでしょうか。

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しかしながら同社が、40億円以上もの投資を行って地盤沈下著しいハーバーランドの中核施設であるプロメナ神戸を取得したことは、大きなポテンシャルを持ちながら、その良さを生かしきれていないというハーバーのこれまでの欠点を打ち消し、シティリゾートとしての素晴らしいロケーションを最大限に活用した施設の運営に自信を持っていることの表れと言って良いと思います。

同社は全国に他に8つの温泉施設を運営しています。その多くは市内にある他の温浴施設と同じく郊外型の立地ですが、横浜みなとみらいにある万葉倶楽部は都心リゾート型です。ここでのノウハウがプロメナでも活かされてくるのでしょう。

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1階ピロティ内には足湯コーナーが設けられました

これまでの同ビルの所有者との違いは、万葉倶楽部社が直接、入居施設を運営しているということでしょうか。これまでは良くも悪くもテナントビルで、オーナーが施設の運営を直接、手掛けている訳ではありませんでした。同社がビルを所有し、温浴施設を運営しているということは、あらゆる変化に即、対応が可能という大きな強みがあります。

神戸市内にもスーパー銭湯ブームによってこの10年の間に多くの温浴施設が進出していますが、どの施設もそれなりに収益を上げ、撤退する施設はありません。堅いビジネスだという裏付けであることは間違いないです。

入浴料や施設使用料は郊外型温浴施設と比較すると高めに設定されてはいます。投資額や立地条件を考慮すると、当然ではありますが、これが吉とでるか凶とでるか。

今後は同施設を軌道に乗せながら、低迷する下層階の商業フロアのテコ入れにも力を注がなければなりません。

ビル運営権や所有者の移り変わりという紆余曲折を経て、誕生したシティリゾート施設「万葉倶楽部」。観光客の増加する神戸で、地元客だけでなく、観光客も取り込むことが出来る施設として、外国人観光客も含めてハーバーの起死回生となる集客施設の一輪としても大きく期待されています(近日中に一度、私自身も施設を利用してきたいと思います)。

三宮〜元町あちこち (小ネタ特集)

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今回は超高層建築や大規模プロジェクトではありませんが、神戸の街の景色を確実に変化させている小粒プロジェクトの紹介です。

まずはここがどこかお分かりになりますか。

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正解は中央大通り、R&BホテルとREGALショップの間で長年放置されていた旧廃屋群です。都心の一等商業地にも関わらず、なぜかこの一画だけ木造低層の建物群が封鎖される形(震災以来?)で取り残されていました。

その内の一棟が大規模改装によってREGALショップとしてオープン、一棟はリノベートされてUnionというアパレルショップに、そして更につい最近、残る一棟にも手が付けられ、4月に杢目金屋神戸店として生れ変わりました。

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同店は目金(木目金)の結婚指輪の日本唯一オーダーメイド専門店で、東京、横浜、名古屋、大阪にも店舗があるようです。

この他、既存建物は解体されていますが防護壁で封鎖されている角地と更地になって砂利が敷かれた敷地の二ヶ所がまだ手付かずの状態です。砂利の敷かれた土地には8階建ての(仮称)インプラントセンタービルが建設を予定されていたようですが、告知看板が立てられてからいっこうに着工される気配はありません。

廃墟群が姿を消して小奇麗な店舗街になったのは良いことだと思いますが、この界隈は建物区画が狭小すぎる気がします。また3-4階建ての建物が密集しています。三宮サウスセンター通りのように路地裏街であれば構いませんが、元町交差点に程近く、中央大通りに面している訳ですから風格は必要だと思います。将来的には共同で再開発ビルの検討の余地もありそうです。

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以前、仲町通以南の明石町筋の歩道が拡張されたことを掲載しましたが、市は大丸前である仲町通以北も歩道を拡張するようです。

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すでに工事の準備が進められており、一帯の路上駐車はできなくなりました。快適な街歩きが可能となるように、車道は一車線へと減少し、両側の歩道の幅員は現在の3.5mから6mへと一気におよそ倍の広さになります。この歩道拡張工事は「デザイン都市・神戸」の関連事業と一つで、なんと仲町通にも同様の歩道拡張工事が施されるそうです。

仲町通は車通りも多いので、休日の渋滞(唯でさえ大丸周辺の駐車場待ち車両が2号線にまで渋滞を作っているので)が少し心配ですが、旧居留地内でも最も人通りの多い明石町筋と仲町通が歩きやすくなることはプラスだと思います。

広い歩道を活用して更なる活性化に向けた仕掛けが必要ですね。

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さて、打って変わってこちらは元町三丁目、南京町西側のチクマビル跡地で破産したアーバンコーポレイションが13階建てのホテルを計画していた土地です。同社の倒産によって計画は頓挫しましたが、いつの間にか新たに工事が再開されていました。

どうやら土地を引き継いだのは和田興産で、地上15階 住居数68戸のマンションを建設中のようです。南京町に近接しているとは言え、かなり入り組んだ場所だったので、210室のホテル進出に適していたかどうかは正直分かりませんが、またもやマンションというのも少し残念です。

和田興産は最近になってまた都心物件に積極的になっているようですね。上場プロジェクトとして灘駅前に初のタワーマンションを手掛けて以来、超高層物件はありません。都心物件を手掛けるのであればぜひとも超高層にチャレンジして欲しいと思います。

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栄町通も新神戸エリアのフラワーロード同様、マンションとオフィスビルの混在が最も進んだエリアですが、中国銀行横の立体駐車場が姿を消し、新たにマンションプロジェクトが進行中です。近鉄不動産が地上13階 総戸数36の住宅を建設しています。

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最後は市役所3号館別館跡地に建設中の「危機管理センター」です。地上9階建ての免震構造を持った建物になる予定で、あらゆる災害時に対応できるよう計画されています。総事業費は120億円です。

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現況はほぼ地下基礎工事が完了しています。これから地上階の建設のためにクレーンが登場することになるでしょう。危機管理センターとしての稼動は2012年度です。

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危機管理センターのある江戸町筋界隈です。完全なオフィス街ですが、東町・江戸町ビルのように高層部が住宅である建物もあります。幅員が京町筋程ないので裏通り的な雰囲気を持っていますが、大規模ビルが連なっています。私の好きな通りの一つです。

ついつい大規模プロジェクトに目が行きがちですが、小さな変化や規模はある程度あっても裏通りで見落としがちな計画等にも目を向けると面白いものです。

旧居留地にビームス ハウス 神戸が開業

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大丸神戸店の南側に位置するアーバンテラス神戸旧居留地の1-2階で工事の進められていた「ビームス ハウス 神戸」が去る3/20に開業しました。セレクトショップ「ビームス」が手掛ける新ブランドで他ブランドよりも大人を意識した店作りが特徴。東京・六本木、丸の内に次ぐ三店舗目で東京以外では初出店です。

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アーバンテラス自体がとてもスタイリッシュな外観を持ったビルで、周囲の雰囲気をガラリと変えた感がありましたが、ビームスハウスの開業で一層その方向が強まりました。

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ビルの東側に上層階へのアクセスとなるエントランスが設置されています。建物の5階以上はセットバックしていて、圧迫感を抑えています。とにかく格好良い建物ですね。こんなお店が似合う大人になりたいものですが・・・。

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仲町通り以南の明石町筋は自動車道路の幅員がこれまでの二車線から一車線に縮小され、その分、両側の歩道が大幅に拡大されました。また周囲の歩道の舗装も一新されています。

同じく仲町通りには神戸旧居留地25番館も開業したばかりで、神戸で今最も熱いエリアなのは間違いないでしょう。こうなるとやはり旧ヴィトンの入居していた興和ビルの後継テナントにも否応がなく注目が集まります。

また三井住友銀行神戸本部ビルも何らかの形で街の賑わいに貢献して欲しいものですね。例えば南側に面した1階エントランスの一部にカフェを誘致・開設、ビル前の広場をオープンカフェとして開放したら、平日はビジネスマンに、週末は買い物客に喜ばれるとは思いませんか。

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本家、三宮の「ビームス ウェスト」です。裏通りですが、ブランド力と駅前立地であることは間違いないので、集客力には問題ないですね。シップスはクレフィの開業と共に移転しましたが、やはりセレクトショップは路面店であった方が良いと思います。

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おまけですが、ビームスウェストの入居する三宮ビル南館は地上17階建てのオフィスビルです。ネスレが本社を構えていることでも有名ですね。界隈でも屈指の大型ビルにも関わらず、一歩裏の通りに立地している事と、更に巨大な国際会館に隣接している為、目立ちません。駅に面した北館の再建はいつの事になるのやら・・・。

マ・クルール神戸 -生田新道-

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生田新道と生田ロードの交差点、東急ハンズの向かいにいつの間にやら洒落た建物が出来ていました。バウムクーヘン専門店の「マ・クルール神戸」が7月末に開店しました。2-3階にはイートインのできるカフェを備え、1階ではバームクーヘンを焼く様子も見えます。店名のma couleur (マ・クルール)はフランス語で「わたしの色」という意味だそうです。

おいしそうでしたが、男一人で入るにはちょっと抵抗がありますね・・・。今度、嫁さんと来てみたいです。

さてこのお店が出来る前はこの角地には何があったのか思い出せません。いつもそうなのですが、何か出来る度に以前は何だったのかを考えますが、思い出せないことが多いですね。わかる方いますか?

新ビアガーデン -プログレス神戸-

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三宮のビアガーデンと言えばまず頭に思い浮かぶのはそごう屋上のビアガーデンですよね。ほかにオーパ屋上にもあります。この夏からは磯上通に去年オープンした商業ビル「プログレス神戸」の8階にもビアガーデンが開業しました。夜風に当たって、近接する国際会館やD'グラフォート三宮タワー等高層ビルの夜景を仰ぎながら飲むビールは格別だと思います。不況でもビアガーデンは盛況で、国際会館11階の屋上庭園ココミックガーデンにもビアガーデンがオープンするそうです。

毎年行くつもりでいるのですが、なんだかんだで結局まだ行ったことないんですよね・・・。
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変わりゆく神戸の街並みをウォッチングしていきます。
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しん

神戸をこよなく愛する管理人です。神戸の街の変化をレポートしています。ご意見・ご感想はこちらまで。
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