May 17, 2015

今まで一度も「3DダンジョンRPG」を遊んだことがない人に、今だからこそ勧める7作

今まで一度も「ファミコン」を遊んだことがない人に、今だからこそ薦める10作 : 不倒城
今まで一度も「SIMPLEシリーズ」を遊んだことがない人に、今だからこそ薦める10作 : 絶対SIMPLE主義

有名なゲーム系blogである上記の2サイトで面白そうな試みをしていたので、
当blogでもその三番煎じをやってみようと思いまして、
「3DダンジョンRPGは難しそう…」と思っている方のために、
独断と偏見でお勧めの7作品を紹介してみたいと思います。

選考基準は以下の通りです。

・現行ハード(各種アーカイブス含む)、または一般的なパソコンでプレイ可能。
・プレミア価格が付いておらず、店頭や通販で入手可能。
・1メーカーおよび1シリーズにつき1タイトル。

以下、かなりの長文になりますがどうぞ。

上記のサイトでは10作品挙げられているのに、なんで7作しかないのか?
…という点につきましては、筆者が選びきれなかったからです。すまぬすまぬ



●迷宮探索ドラゴンプリンセス
(PC(ブラウザゲーム)、R-18につき注意!)
drapri

公式ページ(R-18注意)

いきなりR-18作品かよ!というツッコミはごもっともだと思いますが(笑)、
それはともかく、本作はDMMで提供されている基本プレイ無料(アイテム課金)のブラウザゲームです。

ガチャを回して女の子を集め、パーティを組んでダンジョンに挑む…という流れで、
スマートフォンの基本プレイ無料ゲーム(『パズドラ』とか)に慣れていれば、
本作に特に違和感なく入っていくことができるでしょう。

そして、挑むダンジョンは3Dダンジョン。
この手のゲームを遊んだことがなくて不安だ…という方も、
序盤は様々なトラップの解説を兼ねたチュートリアルダンジョンになっていますし、
またオートマッピング機能が充実しているので、落ち着いてマップを見直せば迷うことなく進めるかと。

女の子モンスターの合成によるスキルの継承やスキル強化、
親愛度の要素など、少しずつキャラクターを育て上げていく楽しさ、
そして無数のダンジョンを踏破していく、3DダンジョンRPGの根源的な楽しさが
このゲームには詰め込まれています。

男性向けのR-18作品であるため、人前でプレイし辛いという欠点はありますが(笑)
普段はスマートフォンのゲームしか遊ばないけれど…という方が、
初めてこのジャンルに触れてみるのに最適な一作。

2016/6/16追記:
このゲームについてですが、2016/7/14をもってのサービス終了が告知されました。

基本無料でプレイでき、かつ3DダンジョンRPGの持つ強みである
「探索」「収集」「強化」がしっかり盛り込まれたゲームという事もあり、
(記事執筆当時R-18版しかリリースされていてなかったにもかかわらず)
筆者は本作を3DダンジョンRPG未経験者向けの最初の1作として選んでいましたが、
やはりこの手のF2Pタイトルはサービス終了すると2度と遊べなくなってしまうのが残念。



●星霜のアマゾネス
(3DS)

公式ページ

「男性」という存在が消え去った宇宙時代。
辺境の監獄惑星「ウルカ」から女囚たちが脱出を目指す―というぶっ飛んだ設定を持った、
脱出アドベンチャーに定評のあるインテンスの製作した3DダンジョンRPGです。

「男性がいない」という設定通り、このゲームに登場するキャラクターはすべて女の子。
立体視が可能な3DSの機能を活かして、素晴らしいカメラアングルや「揺れ」を実現しています…
が、それはともかく。

本作の開発元が脱出アドベンチャーを得意としていることもあって、
ダンジョンには一筋縄では進めないギミックが多数配置されています。
とは言え、大半のギミックが「ひらめき」が必要な、絶妙な難易度で配置されており、
これを解いていくのがなかなか面白い。

戦闘システムも「AP(アクションポイント)」と「デンチ」と「連携」を軸にした、
独自性と戦略性の非常に高い戦闘となっており、
特にボス戦ではリソース管理と連携が重要で、
詰将棋のような「考えることの面白さ」を存分に味わえるものとなっています。

時折仕込まれている細かすぎて伝わらないパロディ(「地獄からの使者 スパイダー」とか)や、
一見ふざけたように見えて時々シリアスな展開に走るのもこのゲームの魅力。

「かわいくて、考えて、笑って、ときどき熱く燃える」―そんなゲームに仕上がっています。
個人的におススメな1本。


●デモンゲイズ
(PSVita)

公式ページ

3DダンジョンRPG製作に定評のあるエクスペリエンスの作品。
全ての記憶を失い、薄暗い屋敷の地下で目覚めた「あなた」。
謎の生命体「デモン」を封じる力を持つあなたは、「竜姫亭」に集う仲間たちと共に、
各地に散らばるデモンを討伐し、そしてあなた自身の謎をも解き明かしていく―というRPGです。

このジャンルのRPGではキャラクターを自分で作成(キャラクターメイキング)するものが多いのですが、
本作もキャラクターメイキングを取り入れた作品になっています。
自分が作成したメンバーでパーティを組み、迷宮を探索し、アイテムを集め…と、
基礎的な部分は『ウィザードリィ』に代表される昔ながらの3DダンジョンRPGを踏襲していますが、
本作はそれにとどまらない部分が非常に多いです。

本作の肝となる「デモン」がその筆頭で、一度倒したデモンを呼び出して戦闘に参加させたり、
デモンの持つ強力なスキルを発動させて戦闘を有利に進めたりダンジョンの罠を避けたり…と、
強敵でありつつも頼れる仲間でもある…という要素になっています。
また、一度踏破したマップを自動で移動できたり、
「ジェム」を使用した効率の良いアイテム集めが出来たりと、システム面でも快適そのもの。

「竜姫亭」の住人を中心としたストーリーも印象的。
詳しくはネタバレになるため書けませんが、中盤以降はまさしく怒涛の展開で、
この手のRPGに対してよく言われる「ストーリーは飾り」を覆すような内容になっているかと。

古典的な3DダンジョンRPGをベースにしつつも、現代的なキャラクターやストーリー要素、
そして快適なシステムが見事に融合した傑作です。


●エルミナージュII 双生の女神と運命の大地
(PSP、DS)
(動画はDS版)
公式ページ

こちらは昔ながらの『ウィザードリィ』のシステムを多大に残しつつも、
「作成したキャラクターに(PCからの取り込みやカメラ撮影で)好きな画像を付けられる」
「呪文名を好きなように変更できる」、
「決められた進行順が存在せず、チュートリアルを突破すればどのダンジョンからも探索できる」といった、
極めて自由度の高いゲームになっています。

ゲームクリアに必要なアイテムはすべてのダンジョンにランダムに配置され、
そのアイテムを探すのに必要な「フェイム」を各地で依頼されるクエストをこなして集めていくこのゲーム。
どういう順番でダンジョンに挑むのか、どのアイテムから探すのかはプレイヤーの自由。
冒険中に得られる「鉱石」によって武具をある程度自由に鍛えることができる要素なんかと相まって、
まさに「自分だけの冒険」が楽しめるゲームに仕上がっています。

また昔のウィザードリィでは基本的に高レベルキャラクターでも能力値は決まっており、
HP以外は成長打ち止め…といった仕様になっていましたが、
本シリーズでは高レベルになると得られる「ハイマスター」能力により、
例えば戦士なら物理攻撃力上昇、魔法系なら魔法攻撃力、
盗賊なら敵の装備解除や所持品の盗みが可能になる…といった要素が加えられており、
レベルが3桁以上になってもキャラクターはまだまだ成長していきます。
クリア後、あるいは周回プレイをするとレベル4桁の敵が現れたりと、
いわゆる「やり込み」に関しては、かなり奥深いものになっていたり。

「大魔公の臆病な息子が率いるライバルパーティ」「女神と四賢者」といったキャラクターや、
アイテムやモンスターに細かく設定された解説テキストなども印象的で、
デモンゲイズと異なるベクトルで、古典的なダンジョンRPGの現代化に成功している作品と言えます。

エルミナージュシリーズは多数出ていますが、個人的にもっとも完成度が高く、
なおかつ3DダンジョンRPGの初心者でも安心して遊べると思う作品が2です。
DS版はやや入手が難しいですが、PSP版は手に入りやすいので1度は遊んでほしい作品。
(シリーズ中の「ゴシック」だけは極めて難易度が高い作品であるため、初心者にはお勧めしません)


●Wizardry 生命の楔
(DS)

公式ページ

そして、『ウィザードリィ』という作品自体が現代化を図ろうとしたのがこの作品です。
迷宮で行方不明になった両親を捜す為に盗賊となった少年「カイ」を主人公とし、
仲間と共に迷宮に挑む…というこの作品。
前述の2作品と同じく、古典的なウィザードリィをベースとしていますが、
「理不尽かつ高難易度」といったイメージの強かったウィザードリィを脱するためか、
全般的なバランスが高すぎず、低すぎずと言ったところに抑えられており、
かつキャラクターが死んでしまったとしても、ゲームクリアまで蘇生は確実に成功し、
ウィザードリィの特徴的な点でもあるキャラクターロストは発生しない…といった、
実に丁寧な調整が行われています。
(ストーリー面でも、「蘇生が失敗しない」という点が重要な伏線となっています)

それで行って緊張感がなくなってしまったか、というとそうでもなく、
例えば飛び出す針山や徘徊するゴーレムといったリアルタイムで動作するトラップや、
タッチペンを使って暗闇を照らしたり、崩れそうな壁を壊したり…といったギミックがあり、
これらをトライアンドエラーで乗り越えていく楽しさがあります。

この作品は決して古典的なウィザードリィの再生産に終わらない、
新生ウィザードリィを名乗るにふさわしい作品に仕上がっていると筆者は思います。
この作品からウィザードリィに入るのは、決して悪くない選択かと。

…ですが、「主人公がいる」「リアルタイムトラップがある」といったこれらの変更点について、
PVで謳われているような「原点回帰」を期待してしまった
古典的wizファンからの落胆はかなり大きかったようで、
amazonでのユーザーレビューでは散々な評価が付いてしまったこの作品。
確かに「原点回帰」として見てしまうと酷評されるのはわからなくもないですが、
「3DダンジョンRPG」として見た場合、この作品の完成度は決して低くない、
むしろ今こそ評価され直す作品ではないかと、筆者は声を大にして言いたいのです。


●真・女神転生
(SFC、PS、GBA、その他多数)

Wiiバーチャルコンソール版公式ページ
PSゲームアーカイブス公式ページ
スマートフォン版公式ページ

不思議な夢。平和な日常で突如起こった殺人事件。
悪魔召喚プログラム。
奇妙なホームレスの老人。アーケードの一角で苦しむ男。
突然の拉致。端整な少年。病院からの脱出。
虐められ、力を望む少年。母親との死別。
愛犬パスカル。エコービル。謎の機械。
そして秩序(ロウ)と混沌(カオス)の対立―

アトラス作品からはあえて『世界樹の迷宮』シリーズではなく、こちらをチョイス。
1992年初出の非常に古い作品ですが、
日常がだんだん壊れていく演出や、90年代東京を舞台としたマップのデザイン、
世界中の神話や伝承から引用された「悪魔」と会話、説得し「仲魔」にし、
時には邪教の館でその「仲魔」を合体、さらに強力な「仲魔」としていくシステム、
そして何よりも、単純な「善」と「悪」という二元論では割り切ることができない
「秩序(ロウ)」 と「混沌(カオス)」という2つの思想、
およびその思想を基にする「メシア教」と「ガイア教」という2つの宗教の対立の狭間で、
主人公であるあなたは、どういう生き方を選ぶのか…というこの作品のテーマは、
発売から23年が経った今遊んでも充分に通じるものだと思います。

非常に多くの機種に移植されており、機種ごとに微妙な差異がありますが
(WiiのバーチャルコンソールはSFCのオリジナル版、PSアーカイブスはPSへのグラフィック強化移植、
スマートフォン版は作品を補完するサブストーリーが追加されたGBA版がベース)、
作品の骨子自体はどれも共通しているので、持っているハードに合わせて遊べば問題ないかと。

ペルソナ3以降のアトラス作品にしか遊んだことがない…という、
10代の若い人にも遊んでほしい名作の1つ。


●Legend of Grimrock
(PC、iPad)

公式サイト

「3DダンジョンRPG」というジャンルは様々な事情があって、
海外ではほぼ最近まで見られなかった、日本で特異な進化を遂げたジャンルなのですが、
2010年代に入って、海の向こうでも古き良きRPGを復刻する動きが見られるようになりました。

そんな作品群な中でも、このゲームは往年の名作「ダンジョンマスター」をモチーフとし、
グラフィックを2010年代にふさわしいものに一新、
複雑だったシステムを極力シンプルにまとめ直し、迷宮探索に没頭できるようなデザインに仕上げ、
まさに古典的RPGと現代的なシステム・グラフィックの融合として、
海外の各種レビューサイトで高い評価を得たのがこの作品です。

囚人4人の流刑先は、とある火山の火口。
火口から突き落とされた先にある地下迷宮から脱出できれば
無罪放免という触れ込みですが、そこは脱出不能と名高い迷宮のこと、
多くの魔物がリアルタイムで襲ってきます。
それだけでなくリアルタイムで駆動する危険なトラップや、
巧妙に隠された、お宝が配置された多数の隠し部屋など、
「迷宮の探索」というコンセプトを見事に実現したこのゲーム。

日本発の3DダンジョンRPGとはまた違った魅力に溢れたゲームなので、
洋ゲーの雰囲気が苦手でなければ1度は遊んでほしい作品になっています。

日本語ローカライズは2015年現在ありませんが、
使われている英語はさほど難しくないので、
英和辞書片手の洋ゲー入門にも向いたタイトルだと思います。


以上、3DダンジョンRPGに触れたことのない方に向けた7タイトルを紹介してみました。
この記事をきっかけにして、このジャンルに興味を持ってもらえると嬉しいです。

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