January 22, 2017

シンプルに猿のように楽しめる『Heroes of the Monkey Tavern』

あらゆる英雄譚には始まりがある。
このお話もそう、酒場から始まる…
「小猿亭」。
ここに、4人の英雄がいる。
そう、4人の偉大な英雄だ。
数日前は、彼らは小金持ちだった。
しかし、今や文無しである。
身に着けていた派手な装備も売り払ってしまい、
そして、もはや売るものもなくなった。
そこにやってきた、一人の男。
「あんたらの噂は聞いているよ。
 強そうだとは聞いていたが、その通りだな。
 ひとつ、挑戦を受けてみる気はないか?
 そこには、途方もないお宝があるんだと。
 ただ、気を付けるこったな。あそこは恐ろしい場所なんだ…」
英雄たちは、何も言わずに立ち上がった。
彼らは、ただただ冒険に飢えていたのだから…


今回紹介する3DダンジョンRPGは、
Heroes of the Monkey Tavern』。

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冒険者の宿に集った4人が、
一攫千金を目指し前人未踏の魔塔に挑む…という、
非常にオーソドックスな設定の3DダンジョンRPGであります。
(冒頭の文章はオープニングを日本語訳したもの)

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4人の冒険者のポートレートとキャラクタークラスを選び、
ボーナスポイントを振り分ける…という、
おなじみのキャラクターメイキングも完備。
(但しボーナスポイントはランダムではなく、クラスごとに固定)

キャラクタークラスは重装のWarrior、ひたすら物理で殴るBarbarian、
隠し扉を見つけやすいRogue、弓矢の扱いに優れるRanger、
異教徒をメイスで撲殺しつつ回復魔法も使えるPaladin、
レベルが上がれば上がるほど素手攻撃が凶悪になるMonk、
回復はお任せなPriestに魔法攻撃特化なElementalistと、結構多め。
各職業特性やスキルから、全体的にD&Dっぽい雰囲気を感じます。

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ダンジョン探索は『ダンジョンマスター』や『Legend of Grimrock』に類似した、
リアルタイムトラップやリドルを解きつつ、
モンスターを倒しながら奥へ奥へと進んでいく、
海外製3DダンジョンRPGとしてはオーソドックスな形式。

しかしながら前述のタイトル群と決定的に異なるのは、
「戦闘中の移動にペナルティが設けられている」点です。
敵と接敵した状態から移動を行うと、
ペナルティとして味方全員がダメージを受けてしまいます。

故にダンジョンマスターライクのタイトルのような、
敵を殴る→移動してまた敵の横に回り込む→殴って移動の繰り返し…といった
ヒットアンドアウェイ戦略とは違った、
むしろ一般的なコマンド入力RPGに近いような戦闘になります。
(但し弓や攻撃魔法と言った遠距離攻撃については移動ペナルティがないので、
これらの武器を主体にすることでヒット&アウェイ戦法を取ることが可能)

攻撃方法はキャラクターごとに両手に割り振った武器をクリックして行うというもので
(回復や攻撃魔法も武器として割り振る)、
基本的に各キャラクターの行動は2つの攻撃方法+ポーション使用に限られるという、
かなりシンプルなバトルとはなりますが
(戦闘中にもセットする武器や魔法は変えられるが、
メニューを開いている間も殴られるため現実的ではない)、
敵の攻撃が結構激しく、回復のタイミングを間違えると一気に苦境に陥るため、
これはこれで緊張感を保っていて楽しかったです。

全編英語ながら謎解きもさほど難しくはなく、
隠されたアイテムも結構強力でアイテム集めの楽しみもあり、
「この手のゲームに慣れていない人にも楽しんでもらおう!」という、
製作者のこだわりがゲーム全体から伝わってきます。


初回のクリア時間はおよそ5時間ほどと、そんなに長い作品ではないのですが、
3段階の難易度変更があり、そしてパーティ編成の組み合わせが豊富なこともあって、
最初からもう1度遊んでみよう、というリプレイ性は高いです。


このゲームの欠点としては、「キャラクターに名前を付けられない」こと。
どういう訳か、キャラクターメイキングに名前設定がありません(苦笑)
脳内補完しろ!という事かもしれませんが、
やはり名前はあった方が感情移入出来て良いかな、と個人的には…(笑)
その他、ポートレートの差し替えが出来なさそうなのも残念。


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『Legend of Grimrock』を遊び倒したような、この手のゲームに慣れている人にとっては、
このゲームに物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、
海外で主流の3DダンジョンRPGのエッセンスをシンプルかつコンパクトにまとめた、
「入門編」となるタイトルとしては、このゲームを遊ぶのは悪くない選択だと思います。


3月にPS4およびXboxOneで配信が予定されているそうなので、
こちらで楽しんでみるのも悪くないかも?
(日本で配信されるかどうかはわかりませんが…)

※2018/01/11追記:
迷宮の塔 トレジャーダンジョン』と改題したローカライズ版が、
2018/01/18にSwitch向けのダウンロードソフトとして配信されるようです。
少し前に突然Steam版にも日本語が追加されていたので、
もしかしたら何か動きがあるのか…と思ってましたが、
この作品がSwitch初の3DダンジョンRPGになるとは、ちょっと驚き。

jzunkodj4y at 23:59│Comments(0)clip!3DダンジョンRPG感想 | PC

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