読書の秋である。コロナ禍で外出が自粛されるような現況では自宅で読書するのが望ましい。できれば日頃はあまり目にしないような著作に接するチャンスでもある。
私がお勧めするのは、
2)闇の世界史 「Pawns in the Game」(チェスゲームの駒)ウィリアム・G・カー著
の2冊である。
世の中には陰謀論として葬り去られてしまう意見が多いが、この2作を通じて結局世の中には影で世界を動かしている者たちがいて、金および通貨を通して世界を支配していることを教えてくれる。
1)は俗に言う、「死の商人」の話である。この本質を作品の表現を引用すると下記の如くになる。
「武器取引は、表向きの世界と影の世界、世界と商業と犯罪行為の錯綜するネットワークであり、われわれをもっと安全にするどころか、大抵は豊かではなく貧しくする。そして、われわれのためではなく、自己の利益の奉仕する少数のエリートの利得のために管理され、見たところ法律が及ばず、国家安全保障の秘密主義に守られ、誰にたいしても説明責任を負うことはない。本書は、この強力だが秘密主義の世界を発見するたびである。」
上記の少数のエリートが展開する世界を詳述したのが、2)の「闇の世界史」である。
この原作は「Pawns in the Game」(チェスゲームの駒)である。国際的巨大陰謀の本質を暴露し、国際金融家と一心同体のイルミナティが、ピューリタン革命、フランス革命、アメリカ独立戦争、ロシア革命、第一、二次世界大戦の裏で暗躍し、世界を牛耳ってきたかを詳細な事例で説明しつつ、解説してくれる。
この作品に拠れば、
「サタンの陰謀は進行中であり、聖書はサタンがこの世界の王子となって私たちの最初の祖先を神から離反させた経緯についての歴史物語であり、サタンのシナゴークがこの世に打ち立てられ、宇宙の支配についての神の計画がこの世に確立されるのを妨げようと、どのように作用してきたかを伝えるものである。キリストは年ごとに厳しくなるサタンの圧力から私たちを解放するために降臨したのである。ところが私たちはキリストの命令を実行できなかった。そのためサタンの陰謀は進展を続け、今では準最終段階に達している。」
アルバート・パイク将軍が1859年から71年にかけて立案した軍事計画は下記の如くであり、恐ろしいくらい的中している。
「パイクの計画は実際、効果的かつ簡潔なもので、共産主義・ナチズム・政治的シオニズムなど国際的運動が組織され、三つの世界戦争と三つの大革命が誘発されることを求めていた。
第一次世界大戦はイルミナティがロシア皇帝の権力を打倒し、かの国を無神論的共産主義の拠点とすることを実現するために戦われることになっていた。
第二次世界大戦を生じさせるためにはファシストと政治的シオニズムの対立が利用されなければならなかった。
第三次世界大戦を生じさせるためには、イルミナティの代理人が政治的シオニストとイスラム世界の指導者の対立を煽ることが必要とされる。この世界ではイスラム世界と政治的シオニズムが互いに滅ぼし合う一方で、この問題に関して他の国家も対立し合い、さらに分立させられて戦いを強いられ、肉体的・精神的・経済的に疲労困憊状態に陥るよう指揮されなければならない。」
公平で理性的な見方のできる人々には、近東・中東・および極東で現在生じている策略が、悪魔的なこの目的を果たそうと目論まれたものであることを否定できないはずである。
サタンのシナゴークを構成している人々は高利の貸し付け相手である私たちの政府に戦争・革命を戦うよう指示を与える。そうすることでパイクの計画を推進して世界を陰謀の最終段階、すなわち無神論的共産主義にもキリスト教世界全体にも、国際戦争、国内戦争を問わず総力戦を強いると言う段階に到達できるからだ。
ヴァイスハウプト同様、パイクも彼の時代のサタンに仕える高僧の長だったという証拠文書は山のように存在する。
陰謀が最終局面に達すると、政府は独裁王、つまりサタンのシナゴークおよびサタンの大義への忠誠を実証した少数の資産家、経済学者、科学者から構成されることになる。その他の人々はひとまとめにされ、国際規模で実施される人工授精による一大雑種人種層を形成する。
今日、「民主主義」と言う言葉がごまかしでしかないことは、残念ながら事実である。それは実際のところ、金貸し業者の楽園である国家を表現するのに用いられている。今日「民主主義的」と称する国家は国際銀行家によって考案された貨幣制度に従っていて、その制度の下で通貨が様々な国家の物価レベルを操作し、実際の富の交換を容易にする確実な価値としての金を利用する個人の集団に対する負債のなかに作り出されている。
第二次世界大戦は、反共産主義、反ファシズム、反ユダヤ主義をはじめあらゆる反対勢力を利用して邪悪な長期計画および秘密の全体主義的野望を実現しようとしたイルミナティによって引き起こされたという意見に、私は同意する。そして悪に反対することを除けば、何に対しても片端から反対するのは致命的な誤りだと確信している。そのため、途方もないこの国際的陰謀を打ち砕くには、できるだけ多くの人々に真相を伝え、邪悪な人々に「Pawns in the Game」(チェスゲームの駒)として利用されてきたことに気づいてもらう以外に方法はないと思っている。
こうした事情をわきまえた世論が圧力をかけて今すぐに停止されなければ、第三次世界大戦の後には最終的な社会変革が生じ、肉体的にも精神的にも隷属を強いられる絶対奴隷制の時代が到来する。