Pawns in the Game(チェスゲームの駒)ウィリアム・G・カー著

読書の秋である。コロナ禍で外出が自粛されるような現況では自宅で読書するのが望ましい。できれば日頃はあまり目にしないような著作に接するチャンスでもある。

私がお勧めするのは、

1)武器ビジネス アンドルー・ファインスタイン著

2)闇の世界史 「Pawns in the Game」(チェスゲームの駒)ウィリアム・G・カー著

の2冊である。

世の中には陰謀論として葬り去られてしまう意見が多いが、この2作を通じて結局世の中には影で世界を動かしている者たちがいて、金および通貨を通して世界を支配していることを教えてくれる。

1)は俗に言う、「死の商人」の話である。この本質を作品の表現を引用すると下記の如くになる。

「武器取引は、表向きの世界と影の世界、世界と商業と犯罪行為の錯綜するネットワークであり、われわれをもっと安全にするどころか、大抵は豊かではなく貧しくする。そして、われわれのためではなく、自己の利益の奉仕する少数のエリートの利得のために管理され、見たところ法律が及ばず、国家安全保障の秘密主義に守られ、誰にたいしても説明責任を負うことはない。本書は、この強力だが秘密主義の世界を発見するたびである。」

上記の少数のエリートが展開する世界を詳述したのが、2)の「闇の世界史」である。

この原作は「Pawns in the Game」(チェスゲームの駒)である。国際的巨大陰謀の本質を暴露し、国際金融家と一心同体のイルミナティが、ピューリタン革命、フランス革命、アメリカ独立戦争、ロシア革命、第一、二次世界大戦の裏で暗躍し、世界を牛耳ってきたかを詳細な事例で説明しつつ、解説してくれる。

この作品に拠れば、

「サタンの陰謀は進行中であり、聖書はサタンがこの世界の王子となって私たちの最初の祖先を神から離反させた経緯についての歴史物語であり、サタンのシナゴークがこの世に打ち立てられ、宇宙の支配についての神の計画がこの世に確立されるのを妨げようと、どのように作用してきたかを伝えるものである。キリストは年ごとに厳しくなるサタンの圧力から私たちを解放するために降臨したのである。ところが私たちはキリストの命令を実行できなかった。そのためサタンの陰謀は進展を続け、今では準最終段階に達している。」

アルバート・パイク将軍が1859年から71年にかけて立案した軍事計画は下記の如くであり、恐ろしいくらい的中している。

「パイクの計画は実際、効果的かつ簡潔なもので、共産主義・ナチズム・政治的シオニズムなど国際的運動が組織され、三つの世界戦争と三つの大革命が誘発されることを求めていた。

第一次世界大戦はイルミナティがロシア皇帝の権力を打倒し、かの国を無神論的共産主義の拠点とすることを実現するために戦われることになっていた。

第二次世界大戦を生じさせるためにはファシストと政治的シオニズムの対立が利用されなければならなかった。

第三次世界大戦を生じさせるためには、イルミナティの代理人が政治的シオニストとイスラム世界の指導者の対立を煽ることが必要とされる。この世界ではイスラム世界と政治的シオニズムが互いに滅ぼし合う一方で、この問題に関して他の国家も対立し合い、さらに分立させられて戦いを強いられ、肉体的・精神的・経済的に疲労困憊状態に陥るよう指揮されなければならない。」

公平で理性的な見方のできる人々には、近東・中東・および極東で現在生じている策略が、悪魔的なこの目的を果たそうと目論まれたものであることを否定できないはずである。

サタンのシナゴークを構成している人々は高利の貸し付け相手である私たちの政府に戦争・革命を戦うよう指示を与える。そうすることでパイクの計画を推進して世界を陰謀の最終段階、すなわち無神論的共産主義にもキリスト教世界全体にも、国際戦争、国内戦争を問わず総力戦を強いると言う段階に到達できるからだ。

ヴァイスハウプト同様、パイクも彼の時代のサタンに仕える高僧の長だったという証拠文書は山のように存在する。

陰謀が最終局面に達すると、政府は独裁王、つまりサタンのシナゴークおよびサタンの大義への忠誠を実証した少数の資産家、経済学者、科学者から構成されることになる。その他の人々はひとまとめにされ、国際規模で実施される人工授精による一大雑種人種層を形成する。

今日、「民主主義」と言う言葉がごまかしでしかないことは、残念ながら事実である。それは実際のところ、金貸し業者の楽園である国家を表現するのに用いられている。今日「民主主義的」と称する国家は国際銀行家によって考案された貨幣制度に従っていて、その制度の下で通貨が様々な国家の物価レベルを操作し、実際の富の交換を容易にする確実な価値としての金を利用する個人の集団に対する負債のなかに作り出されている。

第二次世界大戦は、反共産主義、反ファシズム、反ユダヤ主義をはじめあらゆる反対勢力を利用して邪悪な長期計画および秘密の全体主義的野望を実現しようとしたイルミナティによって引き起こされたという意見に、私は同意する。そして悪に反対することを除けば、何に対しても片端から反対するのは致命的な誤りだと確信している。そのため、途方もないこの国際的陰謀を打ち砕くには、できるだけ多くの人々に真相を伝え、邪悪な人々に「Pawns in the Game」(チェスゲームの駒)として利用されてきたことに気づいてもらう以外に方法はないと思っている。

こうした事情をわきまえた世論が圧力をかけて今すぐに停止されなければ、第三次世界大戦の後には最終的な社会変革が生じ、肉体的にも精神的にも隷属を強いられる絶対奴隷制の時代が到来する。

キリストと仏陀

 イエスは2人実在した。ルカ福音書に記されているイエスは、ダビデ家のナータン系のヨセフとマリアの間に生まれ、仏教の霊統を担っている。対してマタイ福音書に記されているイエスはダビデ家のソロモン系のヨセフとマリアの間に生まれ、かつてゾロアスターとして原ペルシア文化を創設した人物を担っている。ナータン系のヨセフとマリアには子供がイエス1人だけだったが、ソロモン系のヨセフとマリアは他に6人の子供を儲けている。
 ナータン系のイエスの体の中に働いたのは仏陀の応身であり、外界に関する理解と認識は非常にゆっくりと獲得されていったが、他に類を見ない深い内面性を発達させた。一方、ソロモン系のイエスは、ゾロアスターのような強力な個体が体の中で働くことによって、非常な速さで力を発達させた。ナータン系のイエスの中に深い感情の存在を、ソロモン系のイエスの中に世界を深く理解した、非常に成熟した個体を見ることができる。

 時代の最高の知を獲得させるためにソロモン系のイエスに受肉していたゾロアスターは、イエスが12歳の時、新たな任務のためにソロモン系のイエスを離れ、ナータン系のイエスの中に移行した。このように具体的な形で、仏教とゾロアスター教は合流した。「ナザレのイエス」の中に、仏陀の若々しい応身によって輝かされ、霊化したゾロアスターの自我を見ることができる。

 ナータン系のイエスが30歳になった時点で、ゾロアスターの自我はナータン系のイエスの魂の能力を最高のものにまで高めるという任務を完了し、ナータン系のイエスの肉体から離れた。30歳になるまでにナータン系のイエスの肉体は完全なものとなり、ヨハネの洗礼を通してキリスト存在はその肉体に受肉して、3年の間、人間の姿をとって地上の人々の中で生きた。12人の菩薩の共同体の導師であり、太陽が地球から分離した時、太陽と共に地球を離れ、太陽の光と熱の中に身を隠しながら宇宙の彼方から光を注ぎかけていた霊的太陽存在~神的な創造する言葉~が、ナータン系のイエスの中に流れ込んだのである。
 この霊的太陽存在(キリスト存在)は、ゴルゴダの秘蹟で地上で血を流して以来、次第に地球の霊、地球のオーラとなっていった。ゴルゴダの秘蹟を通して、地球進化に全く新しい事実が生じた。キリストが物質界に下ったのは、人間が進化してキリストをエーテル的なものの中に知覚できる能力を与えるためだったのである。世界の中で展開して諸事業は一つの点に集結し、一般の人々が正しい方法で霊界を見出し、エーテル的に復活したキリストを見ることができるようになる。


ファウスト〜シュタイナー著「ゲーテ 精神世界の先駆者」より


 「ファウスト」はゲーテが一生涯を懸けて完成させたライフワークであり、シュタイナーの言葉を借りれば、「ある意味でゲーテの全生涯の努力の結晶」とも呼べる作品です。私が10数年前に最初にこの本を手に取った時には、その寓話的・象徴的意味が全く理解できませんでした。 

 私がシュタイナーの種々の作品に接して、「ゲーテ 精神世界の先駆者」を読んでから、ゲーテ著「色彩論」「ゲーテ形態学論集・植物篇」「動物篇」を読み、「ファウスト」を再読し、さらに「ゲーテ 精神世界の先駆者」を再読する事でファウストの秘教的内容を理解することができました。

 シュタイナーに拠れば、「ファウスト」第二部は新約聖書「ヨハネの黙示録」同様に秘儀参入の書とされています。シュタイナーの表現を借りれば、

<以下引用>

「ファウスト」第二部はリアリズムの作品です。もちろん、精神界が現実のものだとは知らない人々には、この作品は閉ざされています。「ファウスト」のなかにあるのは象徴ではありません。詩という衣をまとって、超感覚的な出来事をまったくリアリズムで描いているのです。

もちろん、まだ長いあいだ、人々はゲーテの「ファウスト」を十分に理解できないでしょう。

<引用終了>

 以下に、シュタイナー著「ゲーテ 精神世界の先駆者」より印象に残る文章と、「ファウスト」中の印象的な詩句を列記します。





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