長崎市立市民病院(同市)は18日、25年前に手術した50代女性の体内にガーゼ1枚を取り残し、今年1月に摘出したと発表した。女性は摘出後、合併症で再手術を受けたが、今は体調は良好という。手術記録は同病院で保管されていたが、当時の執刀医は既に退職して連絡が取れず「取り残した原因は不明」としている。

 女性は現在、長崎県外在住。長崎市内に住んでいた85年11月、市民病院で消化管の手術を受けた。その際に綿製のガーゼ(長さ40センチ、幅26センチ)1枚を脾臓(ひぞう)に張り付けたが、そのまま取り忘れたという。

 手術後、女性は特に大きな体調不良などを感じなかったが、昨年12月に微熱が続いた。県外の病院のCT(コンピューター断層撮影)検査でガーゼ残存が判明した。女性は85年以降手術経験がないため、連絡を受けた市民病院はミスを認めて、1月に摘出手術をした。

 ガーゼは脾臓に癒着していたため、ガーゼと共に小腸の一部も摘出。女性は術後に合併症を起こし4月12日に再手術をして、5月15日にやっと退院した。同病院は口頭で女性に謝罪し、今後は補償などを話し合うという。

 同病院の鈴木伸(しん)院長は「誠意を持って対応したい。手術時にガーゼの数を数えるなど再発防止も徹底する」と話した。【錦織祐一】

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