1987

このチャートは1987年に起こったブラックマンデーの時のチャートです。僕は知らなかったのですが、前にも紹介した「先物・オプション取引入門」に、このブラックマンデーおもしろい話が載っていたので紹介します。ブラックマンデーというと、一日で22%もニューヨークダウが下落した有名なものです。チャートを見ればわかりますが、株価は急激に上昇したため当時アメリカではちょっと株価高いんじゃない、という風潮がありました。そのため投資の戦略では、どこで売りに回るかということでした。ただ、それでも下落率は異常で、これには裏話がありました。

当時、機関投資家の間ではポートフォリオインシュランスという戦略が流行っていました。このポートフォリオインシュランスは何かというと、要は株価が下落した時の保険です。それならオプションのプットを買えばいいということですが、これは株価が上昇していると、価値が下落していくという問題があるので限界がありました。そこで、このポートフォリオインシュランスです。これは株価が下落するトレンドで先物を売っていき、同時に保有している現物の株式を売っていくという方法です。こうすることで株価が下落しても損失を減らすことができるわけです。しかし、これには実際問題がありました。それは一人二人ぐらいでやれば問題はありませんが、多くの投資家が流行りみたいな感じでやってしまうと株価が底なしに下落していくということです。まぁ当たり前ですが、先物を売るわ、保有している現物を売るなんてすれば、誰も買う人がいません。

ブラックマンデー


ただ世の中には、この大暴落を予言するという神がかり的な人もいます。ポール・チューダー・ジョーンズというヘッジファンドの人です。いろいろ調べてみたので、たぶんこうであろうと考えたので簡単に説明します。大暴落の少し前に株価が少しだけ下落をはじめました。この時に機関投資家は下落毎にポートフォリオインシュランスを発動します。しかし、もともと割高だと認識されていたわけで、この時点で株価下落という雪崩が起こる直前でした。それに気づいたので、指数先物をポール・チューダー・ジョーンズは目一杯に売ったわけです。


追記
チャートはMSNマネーから取って来ました。