企業価値評価をする際に、CAPMであるマーケットリスクプレミアムをいくらにするかは悩みの種になります。教科書などには5~6%ぐらいが一般によく利用されていると書いていますが、これもまた不思議です。この数字は日本で株が売買された頃から、今まで持っていた時の年間の平均とされていますが、しょせん5~6%という数字は、その程度のもので特に論理的なものではありません。

金利は経済の状況により、刻々と変化します。もちろん、今のように経済が停滞しているような時は投資家も株式投資はハイリスクであることは認識しているわけなので、ハイリターンを求めるはずです。そのため現在も株価は全体的に低くなっています。債権者にしろ、投資家にしろ要求利益率は相対的なもので、それをどんな経済状況においても1律に5~6%と固定して置くのはやはり不思議です。

また、マーケットリスクプレミアムを固定的でなく、変動的に考えると、個別の株価を変動させるシステマティックを説明することができます。個別の株価は、その企業から特に何も発表がなければ株価、いやfcfや成長性は何も変化しません。しかし、システマティックな動きであるインデックスが上昇することで、マーケットの期待値が緩和されることで、wacc(加重平均資本コスト)が減少することで株価を上昇させると考えられます。