トヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」の4車種で同社が国土交通省へのリコール届け出を決めた問題で、昨年秋に対象の4車種をマイナーチェンジした際、ハンドルを電子制御する「ギア比可変ステアリングシステム(VGRS)」の設定を変更したため、最大15度程度だったハンドル操作の「ずれ」が、90度近くにまで拡大していたことがわかった。

 同じトラブルが米国で1件報告されていることも判明。トヨタは対象となるハイブリッド車の「LS600hL」など4車種について、21日にリコールを届け出るとともに、米国でも同時にリコールを届け出る準備を進めている。

 トヨタなどによると、対象の4車種では、ハンドルを左右いずれかにいっぱい切った状態から、手で戻そうとすると、VGRSの制御の影響で違和感があるとユーザーからクレームがあった。このため、VGRSの制御コンピューターのプログラムを変更して、急なハンドル操作の際、VGRSの制御を遅らせるように設定した結果、ハンドルの位置が最大90度近くまでずれるようになったという。

 変更後のコンピューターは昨年秋以降に外装などの装備類をマイナーチェンジした車種から使用しているが、それ以前に販売したVGRS搭載車でも、ユーザーからの要望があれば、制御コンピューターを取り換える作業を行ったという。これらの対象台数は、部品交換を行ったケースも含め国内で約500台に上る。

 トヨタによると、VGRSを交換するコンピューター本体を確保するのに時間がかかるため、交換作業が整うまでの間、ユーザーに対し、〈1〉急ハンドルのような素早い戻し操作を避ける〈2〉位置がずれた場合は、進行方向に注意し、急発進や急加速は行わない――などを呼び掛ける。

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