□中小企業家同友会

 ■何事も全員一致を目標に

 約2800社の会員企業を擁する大阪府中小企業家同友会の代表理事を平成14年から務めている。入会したのは日本経済がバブル景気に沸いていた約20年前、30代半ばのころだった。

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 入会は会社の顧客から誘われたのがきっかけ。別に何かを勉強したいわけではなかったのですが、「名前だけでも入れておいてください」と安請け合いし、近くの支部に入りました。毎月開催されている支部例会に来てみないかと声を掛けられ、顔を出してみると、まじめで熱心な経営者ばかりで驚きました。

 3、4回出席しているうちに、今度は「支部の役員をせえへんか」。私は28歳で梅南鋼材の社長になり、どんな会合に出てもだいたい最年少で、先輩たちにあごで使われていました。そんな私に役員をやらせてもらえる。喜んで引き受けました。

 「例会の運営をどうすべきか」と役員同士で激論したりして、新鮮な体験が味わえましたね。何年かして支部長になりました。当時は、会社も人手が足りなかったので、私も工場で働いたり営業に出たりしなければならなかった。日中も拘束されるかもしれない支部長を引き受けるのには迷いもありましたが、社員に権限を移譲することで時間をつくるようにしました。振り返ると、そのことが社員のやる気を引き出し、仕事への責任感を高めることにつながったと思います。

  

 ≪同友会は「自主・民主・連帯の精神」で会の運営を行っている。長年の活動経験を通じ、そうした理念は企業経営でも生きることを実感しているという≫

  

 同友会では、会員の要求や意見に基づいて会を運営することで、いわゆるボス支配が起こらないようにすることなどを「民主」の精神として掲げています。つまり、代表理事といえどもボスではないわけです。

 中小企業は所有と経営が一体化していることが多いので、「おれの言うことを聞け」とオーナーシップで社員を引っ張ることが多い。でも、それには限界があって、社員一人一人が組織的に動くにはリーダーシップが欠かせません。

 では、リーダーシップとは何なのか。私はそれは、みんなが納得するような物事の進め方だと考えています。それも多数決ではなくて、全員一致が理想。全員で納得し、合意したことなら、自ら主体的に取り組める。現実問題としてはなかなか難しいですが、このことは、同友会の掲げる「民主」の精神にも通じる。

 同友会運動と企業経営は「車の両輪」のようなもの。同友会の理念を実践することで、自社の経営もよくなることが重要なのです。(森田晶宏)

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