2022年も年度が変わり4月を過ぎました。
世間は相変わらずコロナ禍真っ只中ですが、最近では旅行ムードも戻りつつありますね。
ゴールデンウィークも特に自粛の呼びかけもないので、今年は混雑したようです。
とはいえ、感染者数は依然として多いままなので、感染対策は必要になってくると思いますが・・・。
そんな中、4月の中旬に北海道に行ってきました。
2022年は渡道の回数も大きく減りそうなので、貴重な北海道旅行でした。
昨年は連休後に渡道の計画を立てていましたが、連休後に感染者数が急激に増えて旅を断念した経緯があったので、今回は連休前に行くことにしました。
それでも感染対策はいつも通りやっていきました。
いつもの通りマイペースに旅行記を書いていきたいと思います。
2022年4月中旬・・・

旅はいつも通り羽田空港からスタートです。
いつもはJALを利用するので第1ターミナルですが、今回はANAを利用するので第2ターミナルからの出発になります。
朝8時頃ですが人は少ないです。
ゴールデンウィークはかなりの混雑だったようですが、連休前ということもあり旅行者は少ないようです。

空港では修学旅行と思われる高校生の集団も見ました。
沖縄にでも行くのでしょうか。
私も高校生の頃の修学旅行はANAで沖縄だったので、少し懐かしい気持ちになりました。
今は荷物を預けるのも自動の機械でやるみたいですね。
思えば羽田空港からANAを利用するのは、高校生の修学旅行の時以来かもしれません。

今回はプレミアムクラスを予約したので専用のチェックインカウンターを利用します。
最初は普通席を予約していましたが、2日前にアップグレードしました。
+7,000円でプレミアムクラスが利用でき、ANAラウンジも利用することができます。
荷物は専用のカウンターで預けましたが、保安検査は混雑していたので一般レーンを利用しました。
プレミアムクラスの専用レーンは2つしかなく、ANAは上級会員が多いからか行列になっていました。
一般レーンは並んでいる人もおらずすぐに保安検査を通過できました。
これだと専用レーンの意味があまり感じられないですね。

保安検査通過後はANAラウンジでゆっくりしていました。
JALのサクララウンジと比べると広さは半分くらいのような感覚です。
サクララウンジは広々した空間にゆったりと座席を配置しているイメージですが、ANAラウンジは効率的な座席配置で多くの人が座れる感覚です。
好みは分かれると思いますが、私はサクララウンジのほうが好きですね。
サクララウンジのほうが広々していて座席の種類も多く、窓からは飛行機も見やすいです。
なによりANAラウンジは思ったより利用者が多かったです。
それほど上級会員が多いということでしょうか。

コーヒーを飲んでゆっくりします。
搭乗までの時間をゆっくり過ごせるのは良いですね。
飛行機はサテライトから出発するみたいなので、バスでそちらに移動します。
ターミナルから少し離れた離島のような場所からの搭乗でした。

ANA便は昨年の9月に千歳から中標津に飛んだ時以来です。
行先はオホーツク紋別空港です。
紋別空港は道内路線もなく、羽田空港から1日1往復のみの発着しかないので利用しづらかった空港です。
ANAしか運行していないので、今回はANA利用になったということです。
乗客はそれなりにいましたが、プレミアムクラスの自分の隣は空席でした。
プレミアムクラスの他の利用者は全員顔見知りのようで、紋別空港からの折り返し便にも乗るみたいです。
ニュースで知りましたが、羽田ー紋別の利用客の2割は紋別空港に到着後そのまま折り返し便に乗って帰るようです。
上級会員を目指す人にとっては王道の路線なのですかね。

自分の乗る飛行機の前には見慣れない飛行機がいました。
後で調べて知ったのですが、海上保安庁の飛行機みたいですね。

プレミアムクラスということで離陸後は食事の提供がありました。
お弁当になっていて温かい味噌汁まで出てきました。
空の上でこれほどのクオリティのものが食べられるとは驚きです。
私は頼みませんでしたが、お酒も飲めるようです。
飲み物はおかわりもできるようで、食後にはコーヒーを頂きました。

北海道の上空に来ると新千歳空港の上空を通過します。
いつも利用している空港の上空を通過するのは何となく違和感がありますね。
新千歳空港の上空を通過してしばらくすると着陸態勢になりました。
一度オホーツク海のほうに出てサロマ湖をかすめながら紋別空港に着陸しました。
上空からは中湧別の駅跡も確認できました。

羽田を出て1時間半ほどで到着しました。
1日1往復だけの空港なのでかなり規模は小さいです。
中標津空港もANA便のみの空港ですがボーディングブリッジはありましたからね。
紋別空港はターミナルの前に沖止めです。


気分は離島の空港に来たみたいです。
荷物の受け取りやターミナルビルの雰囲気も離島の空港にそっくりでした。
空港は小さいですがお出迎えの人は多かったですね。
地元の人も紋別空港から折り返し便を利用する人が多いのを知っているのか、それに合わせたお出迎えをやっているようです。
それが路線の維持につながっているのなら、それも良いことかもしれませんね。

私はここから旅のスタートです。
紋別は青空が広がっていましたが風がかなり強かったです。
空港からはバスターミナルまで無料の送迎バスが出ているのでそれを利用します。
空港からは紋別バスターミナル行と遠軽行のバスが出ており、どちらも無料で利用できます。

12:45発 紋別空港
バスターミナル行は5名ほどの乗客でした。
この辺りは2019年の旅で来ているので3年ぶりくらいです。
その時はほとんど素通りのようなかんじでしたが・・・。
15分程で紋別バスターミナルに到着しました。
紋別空港も中標津空港と同じように空港から市街地が近いので便利そうですね。
バスターミナルではすぐの乗り継ぎで上渚滑行のバスに乗車します。

13:09発 紋別バスターミナル
上渚滑行は地元の方2名だけでした。
平日の日中なので、利用者も少ないですね。
途中、地元の方の乗降もありましたが、乗客は終始少ないままでした。

13:25着 開発前
渚滑の市街地で下車しました。
渚滑の駅跡から少し滝上方面に行ったところです。

目の前には渚滑小学校があります。
紋別は”市”なので小学校も”市立”になっています。
鉄道の通っていないところで”市”なのも珍しい気がします。
小学校の手前に踏み切りが見えます。


ここは渚滑線の線路が学校の敷地を横断していたことで有名です。
渚滑には以前にも来たことがありますが、ここは行き忘れていたのですよね。
渚滑の駅名標もあります。
渚滑線は廃線跡もあまり残っていないので、貴重な遺構の一つですね。


当時の小学生は列車を見ながら通学していたのですかね。
渚滑線の廃線は1985年なので、もう35年も経過していることになります。
そのころ小学生だった人はもう40代~50代以上ということですね。
渚滑小学校からは渚滑の市街地に戻ります。
開発前のバス停は滝上方面のバスしか通らないので、興部方面のバス停まで歩きます。
それほど距離もないので5分程で到着しました。

渚滑6丁目まで歩きました。
紋別方面にもう少し歩くと渚滑駅前の渚滑4丁目のバス停があります。
時間があったので反対方面の渚滑7丁目まで歩いてみました。
渚滑の中心部にコンビニはないですが、7丁目まで歩くとセブンイレブンがありました。
7丁目からバスに乗車します。

14:09発 渚滑7丁目
雄武行のバスですが、地元の方が数名乗っているだけでした。
興部まで乗車します。
この区間も以前に乗車していますが、より知識を深めてから乗車すると見る景色も変わってきますね。
車窓から見える名寄本線の廃線跡やオホーツク海の景色を楽しみながら進みます。

14:38着 興部
途中の興部で下車しました。
次の名寄方面のバスまで時間もあるので、道の駅で少し買い物をしていきました。
アイスクリームは機械が故障しているみたいだったので、のむヨーグルトとチーズケーキを買っていきました。

ルゴーサエクスプレスはブルーシートに覆われたままでした。
ゴールデンウィークあたりから営業するのですかね。

道の駅になっていますが、人は少なかったです。
連休前の平日なので、観光客も少ないみたいです。
興部からは名寄方面のバスに乗車します。

14:55発 興部
興部からは名士バスになります。
乗客は相変わらず少なく、私の他に2名ほどでした。
この区間も乗車したことはありますが、上興部までで下川のほうまで抜けたことはないのですよね。
今回も途中で折り返します。

15:12着 中興部
途中の中興部で下車しました。
名寄本線の中興部駅のあった場所です。
バス停の前が駅跡になっています。


木々の間から駅舎らしき建物が確認できます。
上興部も駅舎が残っていましたが、中興部も立派な木造駅舎が残っていました。
上興部は資料館として駅舎内に多くの鉄道資料がありましたが、中興部は個人の所有になっているようです。

駅名の看板も残っており、現役の駅舎と言われても違和感はないですね。
廃駅とは思えないほど状態もいいので、しっかり手入れがされているのでしょうね。

ホームもしっかり残っていました。
構内踏切の階段までしっかり残っています。
今までいろんな廃線跡、廃駅跡を見てきましたが、これほどまで完璧な駅跡は珍しいですね。

廃線から30年以上経ちますが、これほどの光景が見られるとは想像以上でした。
初日から最高のスタートになりました。
中興部からは折り返しのバスに乗車する予定でしたが、時間があるので興部方面に歩きます。
たまに車が通るので熊の恐怖は多少緩みます。

中興部にも小学校があったみたいです。
今では民家も数えるくらいしかない、集落と呼べないくらいの地域ですが、昔は賑わいもあったのでしょうか。
後ろの建物は校舎ですかね。
北海道を旅すると廃校跡も毎回のように見ますが、やっぱり悲しくなりますね。
地元の人間でもないのに、自分のことのように感じてしまいます。
しばらく歩くと班渓の近くまで来ました。


木々の間から名寄本線の橋梁が見えます。
バスの車窓から見えたのでここまで歩いてみました。
道路からは川を挟んで反対側になりますが、この周辺に班渓駅があったみたいです。
班渓駅は現役時代から周囲に何もない駅だったようで、今は完全に自然に還っています。
周辺は民家もなく、ただ道路があるだけです。
駅跡まで行く勇気もないのでおとなしくバス停でバスを待ちました。

滝もあるようですが、さすがに徒歩で行けるような距離ではないです。
熊が出そうな道です。

バス停周辺は本当に何もないです。
中興部はまだ民家もありましたが、こちらはそれすらもないです。
ここのバス停を利用する人はいるのですかね。
バスを待っていると、目の前で車が停まりました。
乗せてくれようとして停まってくれたみたいです。
この時世でも親切な人がいるもんだなあと思いましたが、バスもすぐに来そうでしたし、東京の人間が地元の人の車に乗るのも迷惑そうなので、せっかくでしたが乗りませんでした。
気持ちだけ頂きました。

16:17発 班渓入口
今度のバスは私の他に1名だけ乗客がいました。
興部から下川にかけては峠越えになるので、乗客も少ないのでしょうね。
バスで興部方面に戻ります。
相変わらず途中での乗降はありません。

16:25着 北興大橋
興部の手前の北興大橋で下車しました。
名寄本線の北興駅があった場所です。
バスで興部まで乗車しても接続の時間があるので、ここで下車しました。

バスの待合所の裏に北興駅の待合室だった建物が残っています。
以前通った時はもっと原型をとどめていたと思いますが、今は屋根も落ちて今にも崩壊しそうなかんじです。


内部はベンチも残っていたそうですが、屋根が抜け落ちて崩壊しています。
もともと板張りの小さな駅だったそうなので、待合室が残っているだけでもすごいことかもしれません。

待合室の前の砂利道が廃線跡のようです。
興部のほうまで続いています。
次のバスの時間もあるので、早々に興部方面に歩きます。
後で思いましたが、バス停の名前の北興大橋を確認し忘れていました。

廃線跡を旅していて必ずと言っていいほど目にする農業看板もありました。
名寄本線に加え興浜南線の表記も残っていました。
興浜南線も2019年の旅でバスに乗車していますが、その時は雄武から興部まで乗り通しただけなので、また訪れたいですね。
北興から興部までは一本道で歩道もあるので歩きやすかったです。
ただ風がものすごく強かったので、夕暮れ時も相まって少し肌寒かったです。


興部の市街地に入る手前で名寄線を跨ぐ跨線橋を通過します。
跨線橋には”国鉄名寄本線”の文字も残っていました。
名寄本線は標津線同様にJRに継承されましたが、2年ほどで廃線になっています。
国鉄時代までに多くの路線が廃止になりましたが、名寄本線の廃止は”本線”の廃止ということもあり当時は衝撃的だったのですかね。
今では支線だろうと本線だろうと関係なくなっていますけどね。

40分ほど歩いて興部に到着しました。
この時間だと道の駅も閉まっておりバスを待つ人もいなかったので静かです。
興部からは紋別方面のバスに乗車します。

17:20発 興部
興部からの乗客は私の他に1名だけでしたが、途中の市街地で多少の乗降もありました。
興部高校からも高校生が乗車してきました。
地方の路線バスで高校生の利用があると安心しますね。
鉄道もそうですがバスも高校生にとっては貴重な移動手段になっていますね。

17:39着 富丘
この日のラストは富丘です。
陽も傾いてきて薄暗くなってきました。

オホーツク海が見渡せる絶景ポイントですね。
空のグラデーションが非常に美しかったです。
完全に暗くなる前に名寄本線の遺構を探します。

富丘駅の駅跡は名寄本線の中では結構有名ですね。
道路の上を跨ぐ跨道橋の付近に富丘駅があったみたいです。

内陸側にまわると駅へと続く階段が残っています。
階段は完全に覆われていて異様な雰囲気を出しています。

特に柵などもなかったので階段を上がってみます。
無機質なつくりがいいですね。

駅の遺構は特になかったです。
この周辺は道路よりも高い位置に線路があったみたいなので、車窓も綺麗だったのでしょうね。

駅跡から内陸方面には牧場が見えます。
もう少し奥まで行くと富丘の集落があるようです。
バス停には駐輪場もあったので、集落から通った人もいたのでしょうか。
今は駐輪場は使われていなさそうでしたが。

富丘で太陽が沈みました。
初日から青空が広がり良い天気でした。

富丘のバス停で待っていてもバスはしばらく来ないので、紋別方面に少し歩きます。
完全に暗くなる前に隣のバス停まで歩けました。


湖畔橋のバス停付近には名寄本線の橋梁が残っています。
枕木も残っていますね。
海が近いためか、かなりボロボロになっています。


廃線跡を巡っていて橋梁を見られると嬉しくなりますね。
やっぱり橋梁は目立ちます。
この日の行動は以上で、あとは宿泊地に向かいます。

18:55発 湖畔橋
暗くなったのでちゃんと停まってくれるか不安でしたが、無事に乗ることができました。
時間も遅くなってきたので乗客は私だけでした。
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