2008年10月06日

ダンブル系ODとオペアンプ(1)

ちょっと小休止して、たまには楽器の話など。

エフェクターを買ったんですよ、
Rocky Mount Circle (RMC)ってメーカーの 『Z’s Drive』 ってブツを。

これは、いわゆるランドグラフ(Landgraff)社製の
Dynamic Overdriveのレプリカ/クローンです。

音色、特にモードSWセンターのダンブル・モードは気に入ったんですが、
ギターのVOLを絞っていったときの歪み具合の落ち方が
どーもいまひとつかなあ、と思いまして
心臓部であるオペアンプ(純正は艶あり4桁のJRC4558搭載)を
いろいろ変えてみたので、その大まかな記録を。

◎TL072: Slew Late:13V/μs
  ちょっと線が細くなった感じ。
  072でバッファーやシンプルな増幅器を組むと、
  ギターVolへの追随性がかなり良いのですが、
  今回のケースでは、その辺がイマイチでした。

◎TL082: Slew Late=13V/μs
  こちらは072の汎用品。
  072よりは音も太くVol追随性も良いのですが、これまた今ひとつ。
  とはいえ、今回のテストで認識を改めた石です。

◎LF442: Slew rate= 1 V/μs
  ちょっとブーミー。その割に高音弦の音が細い。
  なんでもサドウスキーのベース用プリアンプは、
  この石が使用されているらしいのですが、
  なるほどベースには合うかも。

以上は入力部がFETになっているOPアンプです。

以下は入力部がバイポーラになっているものです。

◎NJM4556AD: Slew Late=3V/μs
  4558の出力段改良版で、±2Vから動作するそうな。
  これは、Vol追随性は良いのですが、やはり決め手に欠けました。

なお、純正の4558のいい所ですが、
 ・高音弦の音が太い
 ・ピックが弦に当たったときのコキっという音が心地よい

この点が他のオペアンプでは出ない様です。
ちなみに本物のランドグラフは試したことがないので、
上記の点、特にピック・アタックの音、
これがZ's特有か、ランドグラフ系共通なのかは不明です。


◎NE5532AP: Slew Late=9 V/µs
  オーディオ用途では評価の高い石です。
  これまた追随性は良いが線が細い印象。
  でも低音は大き目で締まりのない印象がします。

 ※注:5532は前にバッファ置かないと働かない石です。
     ランドグラフのオリジナルは入力部および出力部に
     バイポーラ・トランジスタのバッファが入っているのですが、
     レプリカ物は、このバッファを同じく入れてあるものと
     バッファを省略してあるものとが有るのですが、
     Z’s はバッファを入れてあるタイプです。

 参考:
  『SHAKE'S BLOG』より、“Landgraff Dynamic Overdrive(回路図)” 

◎NEC μPC4570: Slew Late=4V/μs
  これは結構太い音が出るし、VOL追随性も良かったのですが、
  ピック・アタックの「コキッ」が出ませんでした。
  ちょっとジャリっとしたディストーション寄りの音になりました。

以上、高音弦の太い音色とピックのアタック感の気持ちよさで、
元の艶あり4558に戻しました。
ギターVolへの追随性は4558が一番鈍いんですけどねー。

ランドグラフのオリジナルは現行のNJM4558で組んであるそうですが、
あれって石自体は酷いもんだと思うのですが、ひとつのパーツだけで
トータルの音は決まらない、ということでしょうね。

Z'sに関して言えば、最初から艶あり4558で回路各所の定数を
決めているわけだから純正が一番良いということですねー。
実際試して納得しました。

TL082、NJM4556ADかμPC4570あたりは、また別の回路を組んだら
面白そうなものが出来そうな気がします。


(追記 08/10/12)

◎OPA2134: Slew Late=20V/μs
  クレイ・ジョーンズ(CLAY JONES Overdrive)に使われているという石。
  LEDクリッパー(マーシャル・モード)の音はまさにCJOD、
  相性抜群でした。 LEDモードがお気に入りの人にはオススメ。
  しかし、ダンブル・モードとTSモードではイマイチでした。
  CJODがワン・モードである理由が分かりました。


(追記 08/10/14)

◎LF353: Slew Late=13V/μs
  TL082に近い印象ですが、
  082より若干低域が締まり、高音弦はやや太い。
  これは結構いい感じ。

  ただし、この石をはじめとして、FET入力のものは
  ゲイン上げたときのノイズがバイポーラ系より多い傾向です。

  なお、この石はHAOのRUST DRIVERに使われているらしいですが、
  LANDGRAFF系に入れた音はRUST DRIVERとは全然別物でした。
   
▼関連エントリ
ダンブル系ODとオペアンプ(2)
Zendrive(Hermida Audio Technology)のOPアンプを差し替えて比較。

k_guncontrol at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)clip!electronics 

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