2018年09月16日

Yo La Tengo / Painful

Painful
ヨラテンゴ1993年のアルバム。静寂と轟音、美しさと暗闇。

この当時どの程度彼らを認識していたのか、ほとんど記憶がないが、「I Can Hear the Heart Beating As One」ぐらいまで、まともに聴いたことがなかったかもしれない。

自分の中では同じような立ち位置にあったが、多分もっとステレオラブのほうに入れ込んでいた。

しかしながら「Thirteen」と比べても、ずっと大人であり、かつわかりやすく、まさしく名盤の類である。そして現在までずっと質の高い作品を出し続けているという。なんてすごいんだ。



k_hiko3 at 15:09|PermalinkComments(0)│ │pop rock 90s 

2018年09月15日

Teenage Fanclub / Grand Prix

Grand Prix by Teenage Fanclub
愛すべきキャラクターだったドラマーブレンダンオヘアの脱退に伴い(レイモンドとの不和によるものと言う記事を読んだ記憶があるが、それもショッキングだった)、新たにポール・クインを迎えて制作された1995年のこの作品がTeenage Fanclubの到達点であるということについて、論を待たない。

具体的にはドラマーの交代によるリズムが強じんさ、分厚いハーモニー、ギブソンのリズムギターが全面に出たことによる視界が広がり彩りが鮮やかになった楽曲群。

先日亡くなってしまったプロデューサー、デヴィッドビアンコのサウンドプロダクションによって、強弱・濃淡が際立ち、彼らのそれまでの歩みがこのためにあったと思える奇跡的な作品であり、次作「Songs From Northen Britain」と並ぶ90年代ブリティッシュポップの金字塔、彼らの絶頂期を記録した作品である。

彼らの楽曲が97年にかけていかに充実していたかは、以下のシングルB面に収められたオリジナルの楽曲数と質の高さでもわかる。

シングル3枚すべてで2枚のバージョンをリリース。別バージョンで「Grand Prix」並みのレコードをもう一枚作れるほど。
Getting Real (Love)
Some People Try To Fuck With You (Blake)
You're My Kind (McGinley)
For You (McGinley)
Headstand (Love)
That's All I Need To Know (McGinley)
My Life (McGinley)  
Every Step Is A Way Through (Love)  
The Shadows (Blake)
Traffic Jam (Blake)
Hi-Fi (McGinley)

これに加えて、ヨラテンゴ、クリエイション、バッファロースプリングフィールド、ラトルズ、CCR、ヴェルヴェットアンダーグラウンドの名曲群で楽しませてくれたんだから、彼らに夢中にならない理由なんてなかった。

"Sparky's Dream"のCDシングル盤をトレイに入れ、ミニコンポから流れてきたあの瞬間が記憶から消えることはない。メロディの渦、口ずさみやすい、耳になじむボーカル、圧倒的なハーモニー。望む音すべてがそこにあった。これで60年代に嫉妬することはないんだと思った。

About You
Sparky's Dream
Mellow Doubt
Don't Look Back
Verisimilitude
Neil Jung
Tears
Discolite
Say No
Going Places
I'll Make It Clear
I Gotta Know
Hardcore/Ballad






k_hiko3 at 12:30|PermalinkComments(0)│ │Teenage Fanclub 

2018年09月11日

Paste Magazineが選ぶTeenage Fanclubの20曲

詳細はこちら。アルバムの楽曲のみからの選曲とのこと(シングル、B面等は外し)。

ぱっとメロディを思い出せなかったのは17。完全に自分なら選ばないと思ったのは9、13、19。14と18が入っているのは嬉しい(結構珍しいように思えるリスト)。結構感覚的に近いかな。

1. “Ain’t That Enough” from Songs FromNorthern Britain

2. “Sparky’s Dream” from Grand Prix

3. “The Concept” from Bandwagonesque

4. “Start Again,” from Songs From NorthernBritain

5. “About You” from Grand Prix

6. “Star Sign” from Bandwagonesque      

7. “It’s All In My Mind” from Man-Made      

8. “I Need Direction” from Howdy!      

9. “Baby Lee” from Shadows

10. “Radio” from Thirteen

11. ”Alcoholiday” from Bandwagonesque

12. “Everything Flows” from A CatholicEducation

13. “Fallen Leaves” from Man-Made

14. “The Sun Shines From You” fromHowdy!      

15. “Neil Jung” from Grand Prix

16. “Speed Of Light” from Songs FromNorthern Britain

17. “I Was Beautiful When I Was Alive” fromHere

18. “Tears Are Cool” from Thirteen

19. “Shock and Awe” from Shadows

20. “Your Love Is The Place Where I ComeFrom” from Songs From Northern Britain

A Catholic Education 1曲
Bandwagonesque 3曲
Thirteen 2曲
Grand Prix 3曲
Songs From Northern Britain 4曲
Howdy!  2曲
Man-Made 2曲
Shadows 2曲
Here 1曲

ノーマン 7曲
ジェリー 8曲
レイモンド 5曲

the guardianが選ぶTeenage Fanclubの10曲



k_hiko3 at 12:30|PermalinkComments(4)│ │Teenage Fanclub 

2018年09月10日

スカート / 20/20

20/20(トゥエンティトゥエンティ)
前作「CALL」では若干の引っ掛かりがあったのだけど、この作品では諸手を挙げて感服するしかない。聴きやすさと言う点でも現在最高のソングライターの一人だということを確信した2017年作。

1曲目、静かな"離れて暮らす二人のために“から膨らむ期待感がずっとしぼむことがない稀有な作品。全曲がコンパクトにまとまっている。

そろそろ新作に話も出ているようだけれど、この期待感をさらに突破できるのだろうか。


k_hiko3 at 12:30|PermalinkComments(0)│ │japanese 90s〜 

2018年09月08日

Teenage Fanclub & De La Soul/ Fallin'

R-1185110-1298026204_jpeg  映画「ジャッジメントナイト」のサウンドトラックの1曲として発表された。サウンドトラックからは2枚目のシングルカット。12インチも出た。

実際どの程度TFCが絡んでいるのか分からないが、なんかこのゆるさにはにんまりしてしまう。誰が否定しても。

そうそう、「Thieteen」以降も"Belt""Fallin'""Total Weirdness””Mad Dog20/20""Everything Flows(Live)(Glastonbury 93 収録)"”Patti Girl"”Between Clark & Hilldale(Loveトリビュート)”とアルバム未収録の小刻みなリリースがあってとっても充実していたんだった(この頃が一番楽しかったかもしれない)。





k_hiko3 at 18:30|PermalinkComments(0)│ │Teenage Fanclub 

2018年09月07日

Teenage Fanclub & Big Star / Patti Girl

nmefan11993年にNMEのメールオーダーのみ5000枚限定で受付のあった、ビッグスターとTFCの共演盤。その売り上げは当時内戦中だったボスニアヘルツェコビナの難民救済に当てるということだった。

その記事を偶然目にして、めちゃくちゃ興奮して、片言の英語と1000円札を入れた封書をNMEに送ったところ、何か月後かに送られてきたという思い出の一枚。

A面はアレックチルトンのボーカルがセクシーなソウル"Mine Exclusively”。

B面は"Patii Girl”。多分ノーマンのボーカル。めちゃくちゃキュート。Gary and the Hornetsという小中学生バンドのバージョンは、子供声でちょっと変な感じだった。

こういったリリースによって日に日にTFC教となっていった訳。

ちなみにビッグスター来日時にサインをもらったのはこの盤。本当はTFCのメンバーにももらって、と言うのが夢だったのだけれど。もうそれも叶わないな。


k_hiko3 at 12:00|PermalinkComments(0)│ │Teenage Fanclub 

2018年09月06日

高野 寛 / Sorrow and Smile

「Sorrow and Smile」 standard of 90’sシリーズ(紙ジャケット仕様)
今年でデビュー30周年を迎えるという高野寛、95年の作品。

メロウクラシック"夢の中で会えるでしょう"が何と言っても最高だが、それ以外も粒ぞろいの楽曲が揃っている。

マキじいこと牧村憲一氏曰く、「彼がいなければ1998年以降の音楽シーンが様変わりしていた」と言うくらいの存在。

結構カタログ落ちしている物も多いんだけれど、少しづつ聴いていきます。


k_hiko3 at 12:30|PermalinkComments(0)│ │japanese 90s〜 

2018年09月02日

Teenage Fanclub / Thirteen

THIRTEEN [2LP] (REMASTERED, IMPORT) [12 inch Analog]
"Radio""Norman3"というシングルやB面で期待を膨らませた20才前夜の自分に届けられたサードアルバム。未発表曲・デモ収録4曲付属とシングルのB面6曲付属の限定盤も同時に発売された。当然4曲デモも欲しいが、ライナーも読みたかったので、日本盤は友達に買わせた。

プロデュースはアンディマクファーソン(その後、クラプトンの作品で一度名前を見たきり)。

個人的にはジェリー躍進のアルバム。このセッションではアルバム未収録として、今回の再発LP付属7インチの目玉となった"Country Song"(TFCの中でも最もカントリーな楽曲)に加えて既発では"Eyes Wide Open""Mad Dog 20/20"の三曲をジェリーが書き、もう一曲はフェルトにインスパイアされたというメンバー共作の"Belt”(ボリューム7収録)、そしてレイモンドの"Total Weirdness"が発表済。これだけでもジェリーがソングライターとして脂がのりきっていた時期、才能をいよいよ満開にさせた時期ということが分かる。

あと、この頃のバーズへの接近が"Country Song"を聴いてジェリー主導だったということも分かった(ジェリーはフレイミングリップスの影響により、"Howdy"以降アレンジの趣向が変わってきて、その傾向は今のLightshipsまで続く。この時のカントリーミュージックへの接近が彼らの存在をより魅力的なものにしていたと思うし、個人的には60年代から90年代につながるギターロックの系譜に底知れない興奮を覚えていた。

サウンドは今作まではほとんどフェンダー使用と思われる(リードはレイモンドのジャガー。ノーマンはマスタング?かジャズマスター。このリズムギターの厚みが、時代の音だったということが今となっては明白だろうが、この分厚いギターコーティングによって感じられる、リズムの平面さが彼ら最大の弱点であり、ポールクイン時代を除くと以来現在までずっとそことの格闘が続いていたと思っている

"Norman3”をエディットして、 "Song to the Cynic""Get Funky"に代えて"Eyes Wide Open"tと"Mad Dog 20/20"に差し替えられたら、ブレイクしたかもしれないなとか思った(笑)。


k_hiko3 at 09:08|PermalinkComments(2)│ │Teenage Fanclub 

2018年08月30日

Teenage Fanclub / Bandwagonesque

Bandwagonesque [12 inch Analog]
Teenage Fanclubからクリエイション時代のアルバム5作品の7インチ付アナログ盤の再発がアナウンスされ、手元に届いた。

彼らに出会って25年が経ち、コレクションもそれなりの数となったが、ここ数年その新作群や演奏に満足していたかと言われればそうではない。

1993年の初来日を頂点としたその熱狂。1995年から1997年における作品群の充実ぶり。そして何よりアルバムリリースの間に届けられる楽曲の詮索に一喜一憂していた日々。それはまさに青春時代とも言えるものであって、それが25年続いたということに感謝しなければならないのかもしれない。

ジェリーの脱退に打ちひしがれながらも、いつかは来るTFCの終わりを覚悟しなければならない。彼らは人生であった。

「Bandwagonesque」をどう捉えればよいのか、ずっと結論が出ない。新作として出会った「Thirteen」ほどの思い入れはないが、当然ながら彼らを追いかけるきっかけになったのは"The Concept""Alcoholiday"に最初に出会ったからだ。

"Sidewinder"”Is This Music?””Guiding Star"も好きだ。"Star Sign""December"は忘れることはできない。What You Do To Me""Metal Baby"は忘れようとしても耳にくっついている。

プロデュースはドンフレミング。実はグランジのあおりを受けた平面的なフェンダーギターの共演となった「Therteen」より随分と聴きやすく、そこがクラシックとして評価されている所以かもしれない。

そして、とりあえず甘い。緩んでいるとも取れるかもしれないが。角砂糖を口を含むようなシーンをイメージする。甘い。



k_hiko3 at 18:00|PermalinkComments(6)│ │Teenage Fanclub 

2018年08月23日

Lamp / 彼女の時計

彼女の時計 LP 黄色盤 [Analog] 完全生産限定
単純に言うなら、日本の70年代シティポップの影響やボサノヴァの影響を受けた楽曲をそういった系譜の中で語られてきたからこそ、正統的な後継者のような位置づけとして、このバンドを捉えていた。

だけれど、80年代のブラジル音楽(ルー・ポルジェスとか)と言うような個人的な未開の地に足を踏み入れ、ともすればあまりに派手すぎて色あせてしまいかねない音楽に再度光を当て、現代の日本に再解釈してみせたこの新作こそ、Lampにしかできない、使命のような作品であると感じる。

この作品こそ、Lampにしか作りえないものだろう。

個々の楽曲の魅力については、以前と同様にアレンジ面の幅の広げ方に感服せざるを得ない。特に染谷氏に顕著なその影響、コード選び。それを榊原氏のボーカルで包み込むアンバランスさ。そして永井氏の真面目さ。

ライヴで伝えられるリズム隊のグルーヴ感。まさしく到達点と言うべきではないだろうか。


k_hiko3 at 12:30|PermalinkComments(2)│ │japanese 90s〜