2017年12月10日

「クリミナル・マインド11(7)危険なキャンパス」

殺し屋ジュゼッペ・モントーロが突然供述すると言いだし、モーガンが面談に向かう。モントーロはネット上の殺し屋グループに所属していたことを認め、メンバーは他に4人いると言う。その4人について書きだそうとするモントーロ、そんな彼にモーガンは「次の標的のTHE DIRTY DOZENとは誰か?」と問うが「誰だではなく何か?だ」と言われてしまう。その直後、モントーロは血を吐いて倒れた。
●モントーロは看守によって毒を盛られ、その看守もまた何者かによって射殺された。手がかりを失ったモーガンは失望するが、謎の「THE DIRTY DOZEN」を突き止めるため、ホッチと「ガルシアには別の角度からの調査を」と確認しあう。

●第二子を出産したJJが産休から復帰し温かな歓声に包まれる中、ロッシの娘ジョイ・ストラザースが突然BAUを訪ねてくる。事件記者である彼女はNYに出張中で「女子大生への暴力事件についての特集記事を書いているが、裏付けを取る中で東海岸の大学で9年間で1・2年生が4人も失踪していることがわかった。親が失踪に気付く頃には時間が経ちすぎていて捜査は難航、そこでチャットルームで注意を呼びかけたら今朝、バーニ・デサイが失踪したと情報が入った。24時間経たないと大学警察は動かない」と父を頼り、ロッシは「事件かどうか確認するだけでも」とホッチにかけあう。
●州が違うために関連性を疑われていなかった事件の始まりは2006年NY大学でのキャシー・ミラーの失踪だった。現在、失踪したばかりのバーニは携帯電話を部屋に残したままでカードも公共の交通機関も使用していない。しかしその後ジュディ・テンプル大学から提供された資料には彼女が最近自主退学届を出していたことがわかった。
●会う約束に来なかったバーニの失踪に気付いた姉エイジアは妹の自主退学について「一科目Aを取れなかったから落ち込んでいたけれど、追加の課題を提出し月曜には退学届を取り下げる予定だった。信じてほしい」と説明し捜査を懇願、ロッシはジョイの感情が判断を鈍らせているのではないかと感じつつもできることはしようと考える。
●その頃モーガンとロッシはキャンパス内のバーニの部屋に入り、荷物がまとめられていないことを確認しオシャレをしていたから誰かに会うはずだったと感じる。しかし誰かに会うなら携帯電話は持っていくだろう。部屋には同じ教科書が二つあり、一緒に勉強していたとみられる友達パディ・モリスは「携帯を置いていったのはスカートにポケットがなかったから。二人で勉強をしていた時にパーティーに誘い、バーニは渋っていたけれど頼み込んだ。冴えない男ばかりの最低のパーティーだったけれど、Twitterで繋がっていた男子学生が来るのを待つために私が引き留めた。待っているうちに私は酔っ払ってしまい、バーニがどれだけ飲んでいたかはわからない。目当てのピーターが来た頃、バーニは一人で帰っていった。失踪は私のせい?」と事情を知って涙を流す。
●パディによって昨夜のバーニの足取りがわかった。パーティー会場から寮の部屋までの防犯カメラの映像を調べてみると一人で千鳥足で歩くバーニを発見、そして不審な男性が彼女の後を尾け始める瞬間が見つかり、その後はどのカメラにもバーニの姿は映っていなかった。バーニの失踪は事件性有りと判断されたが、同時に犯罪の瞬間を目の当たりにしたジョイはショックを受ける。記者として過酷な現場を経験しているはずのジョイの動揺を心配したロッシは彼女が事件に気付いた背景として、最初のキャシー・ミラーが失踪した2006年のNY大学にジョイ自身が在籍していたからだとわかっていた。ジョイは「キャシーとは同じ授業が1つだけだったからよく知らない。遺体が見つからないまま追悼式が開かれ、あまりに若い彼女に同情して私も出席した」と話し、ロッシは「君のおかげでバーニ救出の可能性は残された」と励ます。
●バーニが犯人にさらわれたとみられる場所は大通りに面していてトランクに押し込むのはリスクが高く、介抱するふりをしたのかもしれない。暴行目的なら路地で済む話なので計画的な犯行なのだろう。優等生で事件の夜が初めての夜遊びと飲酒だったバーニの隙をずっと狙っていた犯人は我慢強く几帳面、バーニの酔いが醒めた後のことも想定していただろう。自分に頼らざるを得ない状況を作り出し、バーニを独占した気でいるのだ。
●バーニは犯人のものではない、このことを強調するためにBAUは記者会見を開き、バーニと共に不審な男性の画像を「目撃者」として公開、エイジアにも協力を呼びかけさせる。そしてすぐに情報提供にやってきたのはあの不審男性だった。彼の名はサム・バーネット、「俺はタクシー運転手で、夜間は代行運転のバイトもしているからハメを外した大学生を寮に送り届けている。映像に映っていたのは、あの場所が客を待つのに良いスポットだったから。バーニかはわからないけれど、酔っ払っていたから助けようと声をかけたら知り合いらしい男が来て一緒に歩いて行った。身長は俺と同じくらい、顔はフードを被っていたからよく見えなかった」と話すが、JJから「なぜバーニが通った時に一度やり過ごしてから後を追ったのか」と聞かれると「俺は協力したいだけ。あの後に客を乗せているから調べれば良い」と主張した。その後、バーネットのアリバイは立証され、怪しいものの容疑者から外される。
●バーネットの釈放に納得できないジョイが姿を消した。彼の情報をジョイに見せてしまったロッシは「彼女はジャーナリスト」と後悔、あらためてバーネットについて調べると1件目のキャシー失踪直後にNY大学を中退していた。彼はバーニをさらってはいないが、キャシー失踪には関わっているのかもしれない。事実JJはバーネットから犯人への嫉妬を感じ取っていた。
●ジョイとバーネットの携帯電話の位置を調べると、二人ともバーニが失踪した場所にいた。その後路地でジョイを押さえ付けているバーネットを発見し逮捕、ロッシは無謀なジョイを怒鳴りつけてしまう。ジョイがこの事件に入れ込む理由、それはキャシー失踪の一週間前にパーティーに出ていたからだった。酔っ払って一人で帰っているとマスクを被った男に茂みに連れこまれ、必死の抵抗で撃退したが自分が責められるのを恐れて届けを出さなかった。そして一週間後キャシーが失踪、自分の沈黙がキャシー失踪を招いたと自責の念に駆られるジョイ。そんな彼女を理解したロッシは「キャシーをさらった犯人は秩序型だが、お前を襲った男は衝動的。別の男だ」と冷静さを呼びかける。
●ジョイが録音していたバーネットとの会話、それを聞いたJJはバーネットが車のことを聞かれた時のためらいに着目する。それは車を調べられたくなかったから、ロッシはすぐに大学周辺の車の洗い出しをガルシアに依頼、不審な車はないため犯人は目立たない車を使ったのだろう。そこでリードが「大学から通行許可を得ている車両を調べて」とガルシアに指示、事件当夜カメラに映った車両と照合すると、近隣にある中華料理店の配達車が浮上する。バーニはそこの常連で、運転していたのは22歳のトム・ラーソン。彼は10代の時に何度ものぞきで捕まっており、幼少の頃から何度もしている骨折は父親からの虐待が疑われる。母親は虐待を隠していたが数年前に自殺、父親は去年心筋梗塞を患いトムの介護を受けていた。このキャンパスにはバーネット、トム、トムの父ポールと異常者が三人もいたのだ。

●その頃、バーニは生きて戻るために必死で闘っていた。首輪をつけられて屋根裏部屋に監禁されてもTVから聞こえた姉の呼びかけに勇気を奮い立たせ、何度阻止されてもまた立ち上がる。そうしていたらついにポールが自分の存在に気付いた。「助けて」というバーニ、しかし「彼女はTVが探していた娘。始末しなければ」という言葉が希望を打ち砕いた。

●トムの家に突入開始、そこにはすでにトムに殺されたポールが横たわっており、トムは「父はもう戻ってこないよね?」と念を押す。バーニは救出され姉と涙の再会、バーネットはジョイの録音データによって家宅捜索令状がおりキャシー・ミラーを含む三件の殺人への関与の裏付けが取れた。
●事件が解決しジョイはロッシに軽率な行動を謝罪、ロッシの「大学時代の恐怖体験は誰かを救っても消えない。話してほしい。説教なんてしない。ただ聞くだけ」という言葉に感激する。するとそこに編集者からの着信、ジョイは「ジョイ・ロッシ」と名乗った。自分の姓をペンネームにしてくれていることに今度はロッシが感激した。

●捜査の途中、リードは母の統合失調症の治療が上手くいっていないという知らせに顔を曇らせ、それを黙っていたことをJJに叱られる。そして捜査が終わると電話を勧められ、母のところに行こうと考える。
●一方モーガンはガルシアが自分のオフィスで泣いているのを見つけた。ガルシアはTHE DIRTY DOZENを調べるためにハッキングされないボットネットを調べたと話し始める。そもそも自分がどれだけのボットネットを使っているか把握していなかったというガルシア、しかし自分が12個(DOZEN)使っていることに気付いた時、背筋が凍った。殺し屋グループはTHE DIRTY DOZENがFBIの人間だということに気付いている。恐怖のあまり、自分の最大の武器だったPCの電源を切り涙を流すガルシアをモーガンを守り抜くと心に決めた。

またガルシアが命を狙われるのか・・・。
あまり外に出ない(たまに記者会見したりするが)情報分析官なのにガルシアってけっこう危険な目にあっている気がする。
あまり引っ張らずに解決してくれると良いのにな。続きを読む

k_k2911 at 19:53|PermalinkComments(0)クリミナル・マインド11 

「クリミナル・マインド11(6)牧師の過ち」

●タラはホッチから「司法長官が服役中の連続犯の包括的調査を行うことを発表した。君に指揮を執ってほしいと打診がきて、一年以内に形するためにすぐにとりかかってほしいそうだ。異動になるが、凄いチャンス」と言われ、光栄な話だと思いながらも来たばかりのBAUを去ることに迷いがあり判断を保留にする。

●未成年との性行為や子供の前の立ちションなど非暴力的な性犯罪者に限って計画的に住まわせているグレンポート・ヴィレッジで殺人事件が起こった。タラはかつて居住希望者に聞く心理学的質問の作成に携わっており、「この町を作ったサントス牧師は彼らの更生に身を捧げていたのに」と嘆く。自身も18歳の時に15歳の恋人を妊娠させて服役、その後彼女と結婚し今も円満な家庭生活を送っているサントス牧師は教会の基金で家を数軒購入、町に性犯罪者が住むと知った住民が次々に引越し元々格安だった土地の値段がさらに下落し他の家も購入し町の名前も変えたのだった。性犯罪者は更生しようとしても社会から拒絶されてしまう。「個人ではなく、計画的に住まわせた町ごと孤立させる」という新しい試みを台無しにしたのは誰なのだろう。
●事件は2日前の夜に発生、チアリーダーの衣装を着たペイジ・リンカーンの遺体が自宅浴室から発見され、家から血だらけで出てきた夫カイルが逮捕された。しかしカイルにはアリバイがあり血もペイジを蘇生させようとした際についたものとわかり、町の特殊性から単独事件ながらもBAUに捜査協力依頼が出されていた。一見容疑者だらけの町だが出入りは自由、外部からの犯行や住民に恨みを持つ人間などの可能性も視野に捜査することになった。
●被害者ペイジ自身も生徒に迫った元高校教師という性犯罪者で、同じく性犯罪者だったカイルと出会って結婚し生活は安定していた。悲しみに暮れるカイルは「妻がネットで購入したチアリーダーの衣装は僕の趣味。その衣装で出迎えてほしいときはメールではなく、画面を閉じたら自動削除されるリレーチャットを使っていた」と話す。そこまで用心するのはサントス牧師の干渉、彼は居住者を厳しく審査しパスした者には5年間追跡チップを体内に埋め込む契約書にサインさせていた。彼が「工夫」と主張するこの手法は明らかに行きすぎで、6年前町が出来た時を知る保安官もポール・デサリオも驚く。ベテラン保安官のポールは元妻の死をきっかけに娘ライリーと息子ダニーを半年前に引き取っており「住んでいる場所はグレンポートから少し離れているが、それでも神経質になってしまう」と告白、その気持ちは同じ父親であるホッチにも理解できた。
●その頃モルグにいたロッシは検死官から「胸部と腹部を刺されたことによる窒息死が死因、防御創があるがためらい傷はない。衣装は血だらけだがナイフの穴があいていない。性的暴行の痕跡はない」と報告を受け、「過剰殺傷、初犯ではない」と断定していた。
●追跡チップの履歴から事件当日の15時、リンカーン家を訪れていたのは人妻への露出行為という前歴がある向かいの住民ランディ・ネルソン。モーガンとタラで面談することになり、警戒するランディに「人妻への犯罪行為があるのに、ネットの閲覧履歴にポルノサイトはない。露出行為の相手は人妻というより小学生の男児を子に持つ母親。15時はペイジの隣人の8歳のトミーがスクールバスで帰宅する頃、本当の標的は子供。小児性愛者だと知られたらこの町に住み続けることができなくなるから隠していた」と突きつける。本性が知られてしまったランディは懇願するが、タラとモーガンは牧師と保安官に事実を報告することにした。
●グレンポートから離れた場所で新たな事件発生、殺されたのは優等生のヴィクトリア・テイラーだった。彼女はチアリーダー部に所属していてユニフォーム姿で殺害されており、犯人にとって長い時間をかけて見つけた理想、ペイジは身代わりだったのだろう。チップが埋め込まれたグレンポートの住民は容疑者から外され、地元警察でプロファイルの発表「チップが外れた年齢層から考えて30代後半から40代前半。周辺地域の住民である可能性もある。犯罪について経験豊富で緻密、欲望を徹底的に抑える訓練を積んでいて忍耐強い。こういうフェティシズム的な犯罪の犯人はのぞきや下着泥棒の前兆が見られる。犯人は長年殺人を空想していて、現実に行動を移して味をしめた。リスクを恐れず犯行を重ね、警察やFBIの捜査が始まる中で次の行動を起こしたことからスリルに快感を感じている。5年経過しチップを外した住民は125人いるが、部外者の可能性もある。住民以外の調査は分析官が行うから125人について聞き込みをするように」
●捜査を進めながらBAUを去るかどうか迷っているタラ、彼女のチャンスを知ったロッシは毎年自分の誕生日の日に面会にいくシリアルキラーのことを打ち明け、「この仕事は楽ではなく、負ける日もある。だからこそ「よりダメージが少なく、より良い仕事」は何かよく考えろ」とアドバイスを送る。そしてタラも「この町はもう終わり、でもどこにもこんな町を作れる場所はない。こんな町を作ってしまったから標的になってしまった。私がいなければペイジは死ぬことはなかった」と嘆くサントス牧師に「あなたがいなかったら、みんな行く場所はなかった」と励ました。

●一方、知り合いの家で開かれるパーティーに行くはずだったのに、事件のために保安官事務所に留め置かれていたライリーの携帯電話が鳴る。車で迎えに来てくれるという友人アダムの言葉、引越しをして環境の変化にストレスを感じていたライリーは弟ダニーに口止めをして抜け出すことにした。
●パーティーをしている家は静か、ライリーは保安官事務所に戻ろうと考えるがアダムは応じてくれない。突然キスをしてくるアダムを拒絶したライリーは怒ったアダムに車から下ろされ途方に暮れる。そこに声をかけてきたのは顔見知りのマット、「助かった」と車に乗り込んでしまう。その頃ライリーの父ポールは娘がいないことに気付き、ホッチに助けを求めていた。

●グレンポートは抗議活動の標的になることも多く、そのことで逮捕されたアイラ・スタインもいるが犯人ではなかった。意外にも町の犯罪率は平均より低く、その秘訣は住民同士で監視しあっているから。聞き取り等の調査でグレンポートの住民が犯人ではないとわかった今、住民は容疑者ではなく有力な目撃者である可能性が出てくる。そこでタラがランディと再び面談、彼は「何も見ていない」と言うが「毎日ペイジの家にコーヒーを飲みに行って、そこでトミーが帰ってくるのを見ていた。グレンポートに子供を遊びに行かせる親なんていないからトミーには友達がいない。トミーはいつも一人で遊んでいて気の毒。でもその日はトミーは外にいなかった」と話しだす。ランディはトミーを捜していたから周辺に見回していたはず、そこで丁寧に記憶を辿らせると、サイドにパソコンの訪問修理をしている「ブレイン・ギャング」のロゴがついたグレーの車が走っていたことを思い出した。
●グレンポート周辺のIT修理業者でプロファイリングに合致する年齢の男性はいない。しかし車のことをしっかりと証言したランディに間違いはないだろうと考えたBAUはプロファイリングの見直しを始め「IT修理業者は若い」と年齢を引き下げる。そして四人に絞られ、保安官ポールが「マット・フランクスは隣人、先週PCを直してもらった」と声をあげる。マットは5年前の高校時代にチアリーダーにつきまとって逮捕されたが起訴されず、その2年後に別のチアリーダーが殺された時に疑われたが証拠が集まらずに逮捕されていなかった。
●ポールの家に突入開始、娘の悲鳴にポールの焦りは高まるがモーガンがそれを押しとどめる。マットは従順な態度の裏で父の銃で抵抗を試みるライリーに手を焼き、追い詰められライリーを盾にする。タラは冷静にポールに話しかけ、油断した隙をついて射殺した。事件解決、タラは自分が初めて犯人を射殺したことの疲れを感じるが、モーガンは「きつい日もある。でもあんな景色も見られる。BAUに残った方が良い」とポールとライリーが抱擁する姿を指差した。

●タラは「オファーを受けるべきだけれど、プロファイラーとしての仕事は面接者としてのスキルを高めてくれる」と率直に迷いをホッチに話す。するとホッチは「我々と連携を取りつつ、両方やれば良い。長官からの了承も取っている。君は得難い人材」とすんなり応じ、タラはその気遣いに感謝する。

事件を知ったアダムはどう考えるのだろうか。いくら若さゆえとはいえ、物騒な事件が起こる中で女の子を道路に置き去りだなんて。事件がグレンポート内限定で被害者もペイジのような年代だけ、だったらまだしも。私がライリーなら絶対に許しませんね。
二連発で来たので、ライリーはしばらくは男性の車に乗るのトラウマになりそう。続きを読む

k_k2911 at 19:52|PermalinkComments(0)クリミナル・マインド11 

2017年12月03日

「クリミナル・マインド11(5)暗闇のアーティスト」

●ヴァージニア州ロートン矯正施設、タラは13人もの女性を殺害した男レナード・エニスの面接をしていた。彼が最初の被害者スージー・ジョンソンとの出会いを話した面接、タラはその面接を終えても熱心に録音に耳を傾け、帰宅が遅くなってしまう。そして不機嫌な婚約者ダグラスは翌日サンフランシスコに戻ると別れを切り出した。

●ミシガン州デトロイトで象徴的な殺人事件が起こった。まるでネズミ取りにかかったように飾られた男性の遺体のそばにはストリートアーティスト「モルフェウス」のサイン、「モルフェウス」は2007年夏頃から活動しているが、ロスで一度だけ写真に撮られただけで正体不明だった。被害者は地元の市民運動家のラッセル・ピアソン、彼はダウンタウンの再開発を「低所得層を追いだして高所得向けのマンションを建設するのは開発業者だけが得をする」と反対していたが、三日前に開発業者から賄賂を受け取っていたことが発覚していた。モルフェウスは弱者の味方をするアーティストだが、手法は絵を描くという非暴力なもの。本当に彼の犯行なのか確かめるべく、すぐにデトロイトに飛んだ。
●広い行動範囲を持つモルフェウスがデトロイトに現れたのは6週間前、最初の作品は車でバーベキューをするような作品で、8月の熱波で車で暮らしていた親子が死んだことを表わしていた。モルフェウスは毎回自分のサイトに作品の画像を投稿しているが、二作目は誰の目にも触れられないまま何者かに破壊されていた。追跡不可能のモルフェウスのサイトには今回の投稿はない。そしてBAUがデトロイトに到着する前に開発業者スチュワート・ウォレスの乳児コリーンの誘拐事件が発生、コリーンの部屋にはモルフェウスの絵とサインが描かれていた。
●BAUが到着した時、すでにアンバー警報の発令とホットラインの設置が完了していた。支局の誘拐対応班の応援も得ることになり、ホッチは署長アーロン・パーマーから「誘拐時に家には両親とメイドもいた。裕福であるがゆえに家が広いから近隣住民も事件に気付かなかった」と説明を受ける。ベビーモニターの映像には黒づくめの人物がコリーンをあやした後にさらう姿、部屋に描かれたサインはまさしくモルフェウスのものだった。
●「建物にいたずらされていたしピアソンも殺されたのに。手を打たなかった自分のせい」と自責の念の駆られるウォレスと子供部屋から離れられない妻キャサリン。キャサリンは愛娘コリーンお気に入りのおもちゃがないことに気付き、「殺すつもりなら持っていかない」と僅かな希望に縋っていた。
●モルフェウスの活動場所について地理的プロファイリングをしているリードは「ロスとNYを主に往復しているが、フロリダのメキシコ湾沿いによく行っているから活動拠点ではないか」と考え、また「初期の作風を見るに美術を学んでいる」と断言する。急激に犯行を重ねるモルフェウス、彼には強い恨みがあり、すでに犯行の最終段階に突入しているため結果を恐れていないようだ。
●ウォレスが言っていた建物へのいたずら、それは経営する貸倉庫にされたものでモルフェウスのデトロイトでの二作目だった。その作品を破壊したマーカス・アイビーもストリートアーティストで「個展の初日なのに」とむくれる。彼は一連の犯行を否認し、「モルフェウスの正体は誰も知らない。奴は注目されている町に現れ、その注目を自分に向けるがここは俺の町。だから破壊した。やることがワンパターンで古くさいから場所の見当がついた。俺の価値はいつかわかる。モルフェウスは腕が落ちているから必死なんだろう。今の奴は凡人、それでも注目を浴びたいから殺人や誘拐に手を染めた」と話した。
●マーカスを釈放した後、マネージャーから問い合わせの連絡が入った。とっくに戻っている時間なのに個展に姿を現さないマーカス、そこで彼のアトリエに入るとオルゴールの音色が流れるレコードとコリーンのぬいぐるみが置かれた赤ちゃんのゆりかご、そしてその上に飾られた巨大なモビール(ベビーベッドの上に吊られる、風に揺れる飾り)にはマーカスの遺体がくくりつけられいた。
●コリーンは見つからないが、今回の殺人に主張は感じられない。これは再開発ではなく個人的な恨み、それには赤ちゃんが関係しているのかもしれない。そして現場に残されたモルフェウスのサインを見たリードは「モルフェウスのサインは極端なほどに正確、一見同じように見えるがこれは違う」と言い出した。突然生まれた偽物の可能性、それではモルフェウスに濡れ衣を着せようとする人物は何者なのか。ライバルのアーティストとも考えられるが、マーカスが殺害されたのは自分の作品を壊したからだろう。そこで「マーカスはなぜ正体不明のモルフェウスの作品の場所を知っていたか」に立ち返り、「モルフェウスが何年も正体を隠すのには協力者がいるはず。近しい人間から情報を得たのではないか」という仮説が生まれる。そしてガルシアに「モルフェウスと同じ動きをしている・フロリダのメキシコ湾に拠点があるようだから金銭の行き来・デトロイトでの一作目では特徴的な塗料を使っていて数年前のニューオリンズでも同じものを使っているから購入履歴・協力者も姿を隠しているのは理由があるはずだから犯罪歴がある者」と細かな指示が出された。
●ホットラインには膨大な情報が寄せられるが、以前として有力な手がかりはない。するとマーカスのアトリエでの現場写真を見ていたリードが「ゆりかごに置かれた水色の毛布はバーベキューの作品にも使われている」と奇妙なことを言い出す。そしてガルシアから「協力者はコーリー・マーリン。フロリダのタンパ出身で、バーの喧嘩で4年服役、その他にも未執行の逮捕令状がたくさんある。彼は服役中に絵に目覚めていて、2007年から所在不明。モルフェウスほどの才能がないから本人ではなく協力者。彼はモルフェウスの滞在先に毎週送金しているが、三週間前に送金を止めている」と報告が入った。協力関係が破綻した頃、事件は始まった。その後リードがモルフェウス本人によるバーベキューの作品に使われた毛布と偽物によるマーカス殺害現場に置かれた毛布を入手、二つは元々一枚の毛布であることを確認する。
●ホットラインからの電話に音声を変えた声で「赤ちゃんを見つけたければウエストウォーレン325に30分で来い」と連絡が入った。ホッチとタラで向かうとそこには一台のPCとパスワード、起動させると黒づくめのモルフェウスと繋がった。彼は「誘拐はしていないから協力したい。私は子供を狙わない。デトロイトには二ヶ月前に来て三作品作っただけ。事件とは無関係」と主張、そしてマーリンについて聞いてみても「彼も犯行には無関係、相棒」と答える。しかし殺人現場に毛布が使われたことを突きつけると動揺し通信を切ってしまった。ホッチとタラは「真っ先に赤ちゃんのことを気にし、あの話し方。モルフェウスは女性」と結論付ける。
●容疑者として報道されていたマーリンが殺害されてしまった。彼は宿泊していたモーテルで拷問を受けた後に射殺されていて、コリーンの姿はなくいた形跡もなかった。これは偽物による犯行、マーリンが逮捕されたら自分の身も危ないと思ったのかもしれないが、拷問する理由がない。偽物はモルフェウスの居場所を知りたい人物なのかもしれない。コリーン誘拐から30時間が経過、捜査の行き詰まりに焦りを感じる中、リードが「二枚の毛布の劣化に差がある。これはかなり前に分けられた」と口にする。モルフェウスがデトロイトに来たのは二ヶ月前、しかし町の再開発問題はかなり前から持ち上がっていた。それなら来た理由は別にあるのだろう。二ヶ月前、それは車上暮らしの親子が死んだ頃だった。2007年頃に失踪したメキシコ湾沿いの女性の中に美術学校出身者はいなかったが、あらたに2005〜2008年に子供を失った女性で検索してみると、エレン・クラークが浮上する。彼女は8年前に3歳の息子を湖で溺死という不幸な事故で亡くしていた。彼女は短期間美術学校に在籍しており、子供の父親はそこの教師ウィリアム・コクラン。彼は同僚との口論で解雇され精神鑑定を命じられるなど、精神的に不安定な男性だった。コクランは息子の死後酒に溺れて路上生活をした後、数年前からはジョージア州で便利屋をしていたが9日前に口座を解約しデトロイト行きの航空券を購入していた。
●コクランの犯行動機、それをモーガンは「子供の死によって別れることになった二人は形見に毛布を分けたが、エレンがそれを作品に使って激怒し、エレンの前にモルフェウスを葬ろうとしたのではないか。赤ちゃんを誘拐したのは子供の死を思い出させるためかもしれない」と考える。もしマーリンが死の前に口を割っていたら、エレンの身が危ない。
●ホテルに二人の写真を配ったが手がかりなし。コクランは赤ちゃんを連れていて作品の準備もするからある程度広いスペースが必要だと考えたBAUは「エレンを探しに来たのなら周辺にある2つのアート拠点のどちらか、そして車がないから交通の便が良い場所、赤ちゃん用品を買える立地」と絞り込みを始める。

●その頃エレンはすでにコクランの手に落ちていた。毛布について問い詰められたエレンは「車の中で亡くなった子供への追悼」と主張するが、コクランの怒りは収まらず「人生は選択の連続。スケッチをするのか、水辺で遊ぶ我が子を見守るのか」と責め続けた。そして「最後の選択」としてエレンに自分の死と赤ちゃんの死を突きつける。追い詰められたエレンは自分を選択する。

●コクランがベビーフードを購入した店が判明、店主によって向かいの建物に住んでいるとわかった。突入開始、コリーンを救出した後、屋上でエレンに銃を突きつけるコクランを発見。しかしコクランはエレンを道連れに飛び降りてしまった。ホッチが下をのぞき込むと二つの棺桶を使った「モルフェウス追悼」を表わした作品に二人が倒れていて死亡が確認される。エレンは死んでしまったがコリーンは無事、その結果にホッチは笑みを浮かべる。

●帰りの機内、タラの破局を察したロッシが励ましの言葉をかける。タラは「人の性格は変えられるものか」と問い、「程度の差はあるけれど、人間は『調理済み』で生まれてくる」と返答を得る。何でも頑張ってしまう自分が心配になるタラ、それをロッシは「だから君は優秀、誇って良い」とエールを送る。
●面接の予定を早めたタラにレナードは「面接を受けているのは君の方」と言い出す。そして彼女の破局を知り「自分を選んだ」と感じるが、タラははっきりと「自分を選んだ」と断言した。

タラの破局が早い。
いつから交際して婚約していたかはわからないが、婚約者がいると明かされた後からの破局が早い。続きを読む

k_k2911 at 19:55|PermalinkComments(0)クリミナル・マインド11 

2017年11月27日

「クリミナル・マインド11(4)無法者の町」

●ニューメキシコ州ラスベガスで凄惨な強盗殺人事件が起こった。閉店直後のダイナーで店長ホセ・リベロ、調理担当のエディ・バトラー、レジ係の高校生レネ・アコスタが額を一発撃たれて死亡、犯人はレジのお金だけでなく被害者たちからも金品を奪い、犯行後に店に火を放った。事件が起こった場所に顔をしかめるBAU、そこは6年前にも同様の強盗殺人事件が起きていて、4人の10代の若者が殺害され、2人の少女は性的暴行まで受けていた。当時BAUは捜査には参加せず「地元に繋がりのある人物、凶暴な犯罪常習者の複数犯、薬物を影響がみられる」とアドバイスを送っていたが、長距離トラックや旅行者や季節労働者という人の出入りの多い土地柄で事件も1件のみで終わってしまったため解決には至っていなかった。
●2件の事件では店長のホセ以外は10代、夜のシフトは若者が多く、犯人は「制圧しやすい」と狙っていたのかもしれない。これだけ凶暴な犯人が6年も身を潜めていたとは考えにくく、別件で服役していたのだろう。
●ラスベガスに到着したBAUに所長ラウル・モントーヤが挨拶、その手に握られたマグカップをロッシは冷静に見つめていた。この時、殺害されたレネが親に助けを求める留守電を残していたことがわかっていて、その音声を聞いたタラは仕事と感情を切り離したら他人の感情を理解できないというジレンマを感じながらも犯人は2名と断定していた。そしてロッシは6年前に娘ジェニーを殺害され、署長モントーヤの友人でもあるブルックス・タナーと面談、彼は事件後に妻に出て行かれても娘が眠るこの地から離れておらず事件解決を強く求める。
●モルグに向かったモーガンとリードは検死官から「被害者は生前ボコボコにされている」と報告を受ける。男性2人は被害者自身のベルトで、レネは下着で拘束された上に性的暴行を受けたと考えられていた。これは6年前の公表されていない手口、模倣犯ではなく犯人が戻ったのだ。
●2件の資料を読み込んだリードは「6年前の被害者は目隠しされ、男女分かれて拘束されていた。でも今回は目隠しせずに全員同じ場所に集められている。さらに6年前の被害者の姿勢はうつぶせなのに、今回は座った姿勢でお互いが見えるような向き。男性被害者には性的暴行、女性被害者には殺人を見せるという心理的拷問が行われている」と指摘、手口の進化でなければ6年前の犯人がパートナーを変えているのではないかと投げかける。
●新たな事件発生、しかし今回は放火はされていなかった。そのために防犯カメラの映像の確認ができ、犯人はメタンフェタミンを探す単独犯と判明。性的暴行をしていないが、被害者を向かい合わせにして座らせており、6年前の手口を踏襲していない新しい相棒の方だと思われた。今回の被害者は署長モントーヤの妻の知り合い、事件を解決できないショックに彼は打ちのめされていた。
●ガルシアの調査で「被害者に犯行を見せる・凶暴性から45歳以下・近隣州」に絞り込み、テキサス州出身の26歳レスター・ターナーが浮上する。彼は16歳の時に少女に性的暴行し、被害者の弟を殴打した上でその光景を見せていた。彼は少年院の後に刑務所で服役し昨年釈放されているので6年前は服役中、刑務所仲間が6年前の犯人なのだろう。小さな町で次々に事件を起こすのはリスクが大きすぎる。急がなければ、犯人は出て行ってしまう。
●レスター・ターナーを調べたガルシアから「同じ房にいたのはベンジャミン・ウェイドとデューク・メイソン。2人は覚醒剤依存症で、5年前にテキサスのガソリンスタンドを襲って店員を殺害し放火しようとしたところを逮捕された。メイソンが家出する前に中退した高校はラスベガス、出身がダラスだったために前の調査では漏れていた。店員を殺害したウェイドはまだ服役中だが、メイソンは先月仮釈放になっている」と報告が入った。
●地元警察でプロファイルの発表。「メイソンがこの町に来たのは母ヴァイオレットの再婚のため。地元の人間がメイソンのことを知らないのは孤立していたから。元々父親を知らず、友達もいないこの町に連れてこられたメイソンは傷つき、町への憎しみに変化した。これは「昔の相棒との栄光を再現しよう」というありがちな犯罪者心理。覚醒剤の影響で脳の感情をコントロールする部分が傷つき、精神病質的な傾向が見られ、最終的には完全に精神が破綻する。2人組には珍しい主従関係のないボス猿タイプ同士。2人を繋いでいるのは相手への尊敬と恐怖という脆い絆で、いつか亀裂が生じミスを犯す」、発表を終えたロッシはモントーヤに声をかけ「署長であるあなたの判断力が鈍ったらどうなるかわかるだろう。善良な市民が何人も殺されて辛いとは思うが、今生きている人間こそがあなたを必要としている。だから家で酒を抜いてこい」とウイスキー入りのコーヒーを飲み続けているモントーヤを諫めた。
●ホッチとタラはテキサス州の刑務所を訪問、ベンジャミン・ウェイドと面談する。最初は反抗的な態度だったウェイドだが、まだ明らかになっていなかった6年前の事件との関与を指摘され動揺、減刑と引換えに捜査協力を求められると「ターナーは刺されそうになったところを助けてくれたメイソンの言うことだけは聞く。二人はいつも一緒で、いつか一緒にバイクショップを開こうとさえ言っていた。ターナーは生け捕りは無理、メイソンへの手出しすら許さないだろう」と話した。
●そんな中、また事件が起こった。ガソリンスタンドの店主が殺害され金が奪われていたが居合わせた父子は無事、彼らによると「犯人2人のうち、メイソンが銃を向けたが撃たなかった。ターナーは撃ちたいと主張しもめていたが、そのまま逃亡した」今までは皆殺しだったのに手口が変わり、もめているのなら関係性に亀裂が入ったのかもしれない。
●酒を抜いて戻ったモントーヤから「メイソンの同級生を見つけ話を聞くと、タミー・ヴァスケスという恋人と卒業後も交際し妊娠までしていたらしい」と報告があがった。調べてみるとウエイトレスをしているタミーには5歳になる息子コールがいるが出生証明書の父親欄は「不明」、6年前の事件当時は妊娠中だった。
●タミーの家は一見留守だが、中から声がした。突入してみるとタミーの母が拘束されていて、彼女は「娘と孫が連れ去られた」と助けを求め、アンバー警報が発令された。ガソリンスタンドでの事件後に逃走した南に検問をかけているが捕まらない。家の前にはメイソンが数週間前に盗んだバイクがあり、移動はタミーの車で行われていた。メイソンが一人で来たのならターナーと仲間割れしたのだろう。まもなくタミーの車が発見され、周辺道路の封鎖措置も執られた。しかしその道は国有林を通っており子供たちが今でも水を飲みに行くキャンプ場もある。署長は「あの辺は庭同然」と案内を買って出た。
●BAUと地元警察が国有林のキャンプ地でメイソンと追いかけてきたターナーが揉めている姿を見つけた。周辺が囲まれていることに気付いたターナーは「もう捕まりたくない」と発砲を開始、タミーとコールは救出される。激しい銃撃戦、モントーヤはターナーを射殺、追い詰められたメイソンも立ち上がって発砲したところをBAUの面々に撃たれ、最後はモントーヤの放った銃弾で絶命する。

このエピソードで一番の衝撃は「レスター・ターナー、26歳」かな。本当に「!!!」ってなりましたから。続きを読む

k_k2911 at 20:00|PermalinkComments(0)クリミナル・マインド11 

「クリミナル・マインド11(3)死がふたりを分かつまで」

●モーガンは友人のNFLの選手マイク・アーヴィンの子供向けのスポーツイベントの手伝いに来ていたが、突然の呼び出しに仕事に戻ることになる。連絡をしてきたガルシアの声はホッチからの呼び出しで暗く沈んでおり、その内容は先日逮捕した殺し屋ジュゼッペ・モントーロが捜査協力を断ったことで行き詰まっている捜査の打開策を求めてのことだった。モントーロが隠している12人の標的リスト、彼らの命運が自分の手にかかっていることのプレッシャーに押しつぶされそうなガルシアをモーガンは優しく励ました。
●ウェディングスポットとして有名なジョージア州サヴァンナで結婚間近の女性を狙った連続殺人事件が発生した。被害者は3ヶ月前にブランディ・グリーン、2日前にアシュリー・ウィルコックス。二人とも独身最後の時間を楽しむバチェラーパーティーで姿を消しゴミ捨て場に遺棄され、その顔にはパーティーで身につけていた「もうすぐ花嫁」というたすきが巻かれていた。ブランディは後頭部を鈍器で殴打されたこと、アシュリーはたすきでの絞殺が死因だが、二人が住んでいる場所は離れており共通の恋人はいそうにない。ゴミコンテナに女性を遺棄するのには力がいる。幸せの絶頂にいる女性を狙うのは一体何者なのだろう。
●サヴァンナに向かう機内で3人目の失踪者の一報が入る。フロリダ州のマディソン・ミルズがバーから姿を消し、まずは最近婚約破棄になった暴力的な男性をあらいだすことになった。モルグに向かったリードは検死官から「アシュリーは絞殺された後で顔を覆われている。たすきからDNAが出たから照合中。たすきは何度も緩められている。性的暴行はない」と報告を受けながら遺体を丁寧に確認、懐中電灯やパイプのようなもので殴られていることと犯人が被害者の爪を噛んだ可能性があるから精神的に問題があるのではないかと考えた。
●その頃地元警察に到着したホッチとロッシは事件直前までマディソンと一緒に飲んでいた親友ケリーと面談していた。「飲み過ぎて風にあたると言ったまま戻らず、潰れていると思って様子を見に行ったがいなくなっていた。ホテルにいるのだと思ったけれど戻らず、携帯電話も留守電だった」と涙を流し、続いて受けた認知面接でマディソンが事件前に見覚えのない白人男性に絡まれていたことを思い出した。
●まもなくガルシアの調査でカール・ウルリックが浮上する。彼は3ヶ月前に婚約が破談となってから荒れていて何度も逮捕され、いくつもの店で出入り禁止なっていた。さっそく呼び出されたカールはバーを追い出された後は友達と飲んでいたとアリバイを主張しマディソンの写真を見せても動揺する様子もない。そしてアリバイも立証され、容疑者から外れた。

●その頃マディソンは拘束されていた。やってきた爪を噛む女性は見えない「誰か」と話していて、自分がその「誰か」に馴れ馴れしく話しかけたことを怒っていた。最初は弱気だった女性、しかしその「誰か」と話しているうちに立ち上がり「あなたが悪い」とたすきを手にした。

●一番長く拘束されていたマディソンの遺体が見つかった。ゴミ捨て場ではなく公園なのは捜査に気付いたからか。たすきの下の額には口紅を使って「淫乱」と落書きされていて、その言葉選びと性的暴行が無いこと・素手での絞殺ではないことから犯人は女性と断定される。
●警察署でプロファイルの発表「犯人は20代後半から30代前半の白人女性。被害者を制圧し抱えて遺棄していることから大柄で力が強い。しかし被害者に見た目で警戒心を抱かれるタイプではない。被害者は事件の前に犯人と接触しているからブライダル関係者の可能性がある。自己評価が低く、自分の恋愛の挫折のために花嫁たちを恨んでいる。手に入らない何かのために犯行を行っている。願いを叶えた花嫁に嫉妬しているかもしれない」、そしてマスコミを通じて注意が呼びかけられた。
●ブライダル関係者への聞き込みではプロファイルに合致する破談になった花嫁はおらず、業者自体に網を広げる。自分の恋愛が上手くいっていないことで鬱状態になり精神疾患を招いているの可能性も指摘された。そんな中モーガンは結婚式の準備に詳しく指輪の痕があるタラが婚約中であることを見抜く。彼女は婚約者からの電話を無視しており、そのことについて「ダグラスは環境法律家。指輪を外しているのは仕事中は外していたいから。婚約中の身で気付くことは、婚約してから彼がもてるように感じること。犯人は婚約しているわけではないようだが、想い人が別の誰かと婚約しているのではないか」と踏み込んだ仮説を口にした。
●タラの仮説からプロファイルに修正が加えられ、爪を噛んでいることから処方された薬を飲んでいないと推定される。ブライダル業者の中からタラの指示で「最近家族が婚約した女性」を検索したガルシアは「昨夜SNSで婚約したと公表したニコール・シーヴァーズ、彼女は生花店のオーナーで婚約者は店専属のウェディングフォトグラファーのライアン・ベッカー」と報告、さらなる分析で「ニコールの店は去年亡くなった母親から引き継いだもの。姉もいるが継いだのはニコールだった。父親は姉妹が幼い頃に出て行っている。姉デイナは3ヶ月前から自分とライアンの結婚式の準備をしていて、自分で自分に結婚祝いを送っている」と追加報告をあげる。デイナはライアンとの妄想を妨げる人間を見ると凶暴になり、次の標的は妹だろう。
●店に突入開始、無人だったが地下には血の跡があった。店の2階にあるデイナの部屋は散らかっていて半年前に調剤された抗鬱剤はほとんど手つかず。リードはその他の薬からデイナの肥満や鬱を伴う多嚢胞性卵巣症候群の可能性を指摘する。10人に1人はなるが治療可能な病気、しかし鬱になったデイナはライアンに執着したのだ。デイナとニコールはどこにいるのか。リードは店内を見渡して環境をコントロールしないとできない花が多いから温室にいるのではないかと考えた。デイナは父・母・妹・ライアンと愛するものに悉く捨てられたと考え、欲しいものを手に入れるニコールを憎んだのだ。
●通信記録からライアンがニコールからの緊急の呼び出しで温室に向かっていることが判明した。ライアンの携帯の位置情報から温室の場所がわかり突入、するとウェディングドレス姿のデイナがライアンの目の前でニコールにナイフを突きつけていた。ニコールはホッチの誘導でデイナに謝罪、するとデイナは自らにナイフを向けようとする。それを止めるためにモーガンがライアンに指示、ライアンは戸惑いながらもデイナに「愛している」と告げた。今度はタラの誘導でニコールはライアンとの関係の清算し、夢見心地のデイナの身柄は拘束された。
●事件を解決したBAUは再び機上の人に。タラの指にはめられた婚約指輪を見つけたロッシもタラの揺れる心を見抜くが、結局自分の衝動的な三度目の結婚を告白するはめになる。

なんとなーくなんですが、容姿が劣っている人物が精神に破綻をきたして連続殺人というエピって居心地の悪さを感じてしまいます。
だいたいそういうケースは姉妹で、だいたいの場合劣っているのは姉で妹が美人。
私自身、よく姉妹で比較されたからでしょうか。うちの場合は一方的にどちらかが劣っているわけではなかったのでまだ楽でしたが、それでもなんか嫌な気分になるのですよね。続きを読む

k_k2911 at 15:59|PermalinkComments(0)クリミナル・マインド11 

「すべての四月のために」

またもV6ファンの友人に連れられて行ってきました。
追加席で行ったので舞台の下手が見切れていたのですが、そんなことが気にならないくらい素晴らしい舞台でした。
最初友人に誘われた時に「作・演出は誰?」って聞いたら「漢字が読めない」と返答がきて断ろうかと思いましたが、自分で調べて行く気になって本当に良かったです。鄭義信さんの作品は映像作品ばかり見ていたのですが(たぶんTVで舞台も見たはずだけれど、どの作品か覚えていない)、森田剛さんに合うのではないかという予感は的中しました。
・・・したのではありますが、鄭さん脚本の映画のイメージからもっとアグレッシブな役どころかと思っていたので、そこは予想と違いましたが良い意味で裏切られた感じがあります。

1944年冬、朝鮮半島にある小さな小島。唯一の理髪店には夫婦と四人の娘が住んでいた。
足が不自由な優しい長女 冬子、子供たちが学びの場から遠ざけられていることに葛藤する教師の次女 秋子、人気歌手を夢見る三女 夏子、お酒が大好きで一本気の四女 春子。
その日は冬子の幼なじみ萬石と秋子の結婚式、しかし秋子は夫・萬石の胸に冬子への愛がくすぶり続けていることに沈んでいた。
そして隻脚の将校・篠田が「この店を日本軍の直轄にする」とやってきた。

(ネタバレありです)
戦時中の話だし、朝鮮半島のお話。どんな物語なのか不安も正直ありました。
また1幕が楽しいシーンが多いので、2幕がとんでもなく暗い陰鬱なものになるのではなるという予感もありました。でも全てのシーンに温かみを感じ、そのあったかな余韻がいつまでも続く作品です。

一つの家族を通して戦争など激動の時代を描く、という形式は本当によくあるもの。戦時中の話ではありませんが、韓国映画「大統領の理髪師」というのもあるし。実際「大統領の理髪師」はあまり覚えていないのですが、こういうタイプの映画はユーモラスになるもの。それでも想像以上に笑えるシーンが多く、まるでドリフみたいでした。森田さんにこういうイメージがなかったので意外でしたが、鄭さんが言っていた通りこういうノリ、嫌いではないと思います。

物語に登場する四姉妹がみんな魅力的で、個性的なのにみんなそれぞれ「あのご両親の子供だわ」と思える。そう思わせてくれるご両親を演じた麻実れいさんと山本亨さんが素敵でした。このお二人が基本出ずっぱりだったのは意外でした。本当にお二人の包容力が舞台を支えていて素晴らしかった。あと山本亨さんは相変わらず身体能力が高くて思わず笑ってしまいます。

1幕80分は面白かったのですが長く感じたので、幕間に「2幕もこの長さがあるのか」と思いましたが、2幕は怒濤の展開なのであっという間でした。体感的には60分弱くらいかと。
その2幕は予想通り悲劇が起こります。その悲劇ではたっぷり涙を搾り取られるのですが、その後にまた笑えるシーンがあるのです。映画でも舞台でも佳境に向かうとシリアスモードに突入するのは世の常ですが、戸惑いもなく思わず笑ってしまいます。でもそのことで(ネタバレです)死んでしまった春子の不在が際だって、また泣けてしまうのです。

そんな笑いと悲しみと笑いを乗り越えた先にあるラストは最初のシーンに繋がります。
最初に森田さんが出てきた時、「思っていたよりも声が高いから、想像よりも若い設定だったか」と思ったのですが、最初の森田さんは萬石の息子・萬吉であることが明かされます。今から考えると1944年にあの格好はないのでわかりそうなものでしたが・・・。
その萬吉により島にいられなくなった萬石は秋子と共に日本に渡り、故郷に戻れぬまま亡くなったことが伝えられます。島を追われたことも悲劇だし、日本でも苦労したことでしょう。それは誰にでも予想がつくことですが、それに触れることなく萬吉が「父は幸福だった」と手帳を読み上げるシーンは強く胸を打ちます。劇中何度も「幸福を」という台詞が繰り返されますが、その言葉をこの家族にも家族の周りの人にもかけてあげたい。そして自分にも言ってもらいたい。平凡な言葉ですがその温かさと力強さにハッとさせられました。

「すべての四月のために」、このタイトルは「四月」を「春」や「桜」と考えるといくつも思い当たります。
・お酒好きの春子が酒飲み仲間の大雲と繰り返し言う台詞の冒頭「春になったら桜で一杯」
・萬石が冬子を登らせて怪我をさせてしまい、今は切られてしまった丘の上の桜の木
・志半ばで若い命を散らした四女 春子
・萬石が1幕のラストで読み上げ、2幕ラストでその息子・萬吉が読み上げる、萬石が子供や孫世代が読むことを望んだ手帳の文言。(うろ覚えなのですが、「四月(春?)になったら〜」というくだりがあったと思います)
ストレートに「春」ではなく「四月」にしたところが詩的だし、「すべての四月って何?」と思わせて素敵です。

見る前はもっと乱雑な物語(鄭さんだとどうしても「犬、走る」「血と骨」のイメージが強いので)だと思っていたので、何度も書いてしまいますがここまで温かな物語とは思いませんでした。ちょっと気になったのは暗転時に流れる音楽に少々違和感を感じたこと。これは個人的な好みの問題だと思います。
それでも物語の確かな力強さ、出演者の明るいたくましさが心に残る舞台でした。あとセットも良かったです。

出演者だと四姉妹の中でも四女を演じた伊藤沙莉さんが素晴らしかった!彼女を知らなかったので、こんな女優さんがいたのかという新鮮な驚きで。声がハスキーで小柄なのですが、素晴らしい存在感と才能だと思います。伸び伸び演じているところも末っ子っぽくて良かったです。
長女 冬子を演じた西田尚美さんは私の世代だとどうしても映画女優というイメージが強かった人。今は全然違いますが。冬子は足が不自由で耐える役どころかと思いきや、しっかりと自分で幸福に向かっていくしっかりとした女性でした。萬石ではなく篠田を選ぶところも良かった。それは決して「萬石につきまとう罪悪感が嫌だった」とか「足が不自由であるという共通点がある篠田だから」なんてことではなく、ちゃんと自分の曇りのない目で篠田と心が通じ合ったからと理解できましたし。篠田の足を洗う二人きりのシーンは色気があり、やっぱり萬石の髪を切る二人きりのシーンとは違うのですよね。萬石とのシーンはとってもかわいらしいのですが、やっぱり萬石は幼なじみでしかないのだと思います。
そんな誠実な将校・篠田を演じた近藤公園さん。私は以前何かの作品を見て「近藤公園は実はかっこいい」と思っていたのですが、今確信しています。近藤公園は隠れイケメンだと。本当に格好良かった。その魅力に気付いて良かった・・・。
教職者である自分の矛盾に苦しみ、道ならぬ恋に身を焦がして後ろ指をさされる次女 秋子を演じた臼田あさ美さん。彼女の台詞回しは独特で、それがキャラクターに合っていたと思います。彼女って姉妹で一番しっかりものに見られがちで、辛かったのだろうなと思います。それは萬石がいてもいなくても。上がまた心優しい冬子姉ちゃんというのも、実はけっこうきついと思うよ(三姉妹の次女である私目線、私の姉は優しい人間ではありませんが、それでもそう思うよ)。
派手な三女 夏子を演じた村川絵梨さん。彼女が出るとわかっていたのに、あまりにイメージと違ったので最初わかりませんでした。歌、お上手なんですね。役柄もあるでしょうが、こんなに華のある方とも思いませんでした。もっと弾けた姿、見たいなと思いました。
姉妹の母を演じた麻実れいさんと父を演じた山本亨さんは前述の通り素晴らしくて。このお二人って見る前は「どんな夫婦になるのだろう」と想像がつきませんでしたが、本当に良いコンビ!私も萬吉のようにお二人に挟まれて座られたい。

主演なのですが主演っぽくない萬石を演じた森田剛さん。
私は彼の舞台を見たことがなかったのですが、カリスマ性がある役を演じているというイメージがありました。映画「ヒメアノール」も見ていないので、最近だとドラマ「リスクの神様」「ハロー張りネズミ」を見ていただけなのですが、V6でもそうですが、グループの中に溶け込んでいるのにちょっと異質な感じがする方ですね。今回もそうで、結婚式のシーンでもその他の大勢がいるシーンでもちゃんと溶け込んでいるから意識しないとフッとそのシーンが通り過ぎてしまうのですが、気をつけて見てみるとちょっとみんなと違うんです。不思議です。
あと声が素晴らしい。声の音の余韻が残る。実際はどんな方かは知りませんが、声に誠実な音色を感じます。だから役どころとしては萬石はずるい男なのです。冬子への想いを隠そうともしないだらしのない男。それなのに嫌な感じが一切しません。最後の手帳のシーンの声はずっと聞いていたくなるような心地よさでした。私は学生時代からの友達がV6のファンで「学校へ行こう!」世代ですしデビュー当時から彼を知っているのですが、見る前とは全く印象が変わったのでまた機会があれば見てみたいです。

k_k2911 at 10:44|PermalinkComments(0)演劇(TV観劇メイン) 

2017年11月12日

「クリミナル・マインド11(2)目撃者」

●ロサンゼルスの通勤バスが毒ガス攻撃を受けたと一報が入った。運転手を含む10人が死亡、サリンは揮発性で一人を狙うのには適していないため、大勢を巻き込んだテロの可能性が高い。BAUは直ちにロス支局に向かい、ホッチは転任してきたばかりのナタリー・コルファックス捜査官と再会する。その後被害者の身元が全員判明、その中の一人にサリンが使用されたシリアで取材をしていたフリー記者マイケル・ホフマンがおり、まずは彼について調べることになった。
●現場に到着したロッシとリードは除染作業が終わるのを待っていると、ヤング捜査官から椅子の下に貼られていたという手作りの装置を手渡される。それは魚の自動餌やり器に似ていて6週間先までセット可能、サリンはかなり前に仕掛けられていたのだ。それでも犯人がサリンを自力で精製したとは考えにくい。化学兵器は国連が禁止し2007年までに廃棄されているはずなので、犯人は何らかの方法で廃棄されていないサリンを入手したと考えられるが、犯行声明も見つからず組織的な犯行の線は薄れた。
●ホフマンを「臆病者」と罵る者がいたが命の危険を感じさせるものはなく、ホフマンが書いた記事自体も危険なものはなかった。そこでサリンを入手できる者を調べることにしストレスを抱えている化学者で絞り込んでみると、二ヶ月前に勤務中にネットギャンブルをしていて解雇されたヨハン・ガイトマンが浮上する。しかし彼の住所は私書箱で携帯電話も解約しており居所はわからなかった。
●ナタリーは「興味深い映像」としてバス停留所近くのカメラ映像を再生、サリンが発散される直前の停留所の近くで車を降りたが数分後に戻ってくる不審な男性について言及する。戻ってきた時彼は水のボトルを持っており、服や靴を洗っていた。サリンを洗い流していた可能性がある男性は車のナンバーから医療品会社勤務のチャーリー・セネラク、通常はバス通勤なのに今日は乗っていなかった。
●さっそく会社に向かいチャーリーと面接、彼は不審な行動について「同僚でもある妻もバス通勤。妻のトレイシーは早朝会議があるからいつものバスに乗らなかった。僕は昨夜遅かったので車で身だしなみを整えていたらバスに乗り遅れてしまった。昨夜は一人で飲みに行った後にドライブしていた。一人で飲みに行くことはあまりないが、亡くなった母の誕生日だったので落ち込んでいた。仕事や家庭に問題ない。事件とも関係ない」と言い張る。それを聞いたロッシとタラは「サリンの事件には関係していないだろうが、何か嘘をついている」と感じていた。
●香港人の別荘で男性の遺体が発見された。頭を撃たれた男性の身元は疑惑の化学者ヨハン・ガイトマン、死亡推定時刻は36時間前だが、「銃声が聞こえた」という匿名の通報は1時間前だった。一年以上使われていなかった別荘にガイトマンが不法入居していたようだが、それでも割られた窓ガラスの破片が放置されているのはおかしい。窓ガラスを破ったのはガイトマンではなく犯人なのだろう。PCが持ち去られており、犯人が持ち去った可能性が高い。別荘までの道は一本しかなく給油所は40キロも手前、犯人が立ち寄ったという希望を持ってカメラ映像をあたることになる。
●ガイトマンを解雇した会社は1950年代にサリンを軍に納品していて、廃棄命令を無視して保管していたのかもしれない。それをガイトマンが盗み、買い取った犯人が口封じに殺害したとするならば、犯人はまだ大量にサリンを持っているだろう。ガイトマンがテロ計画自体に加わっていたかはわからないが支局でプロファイルの発表、「サリンと時限装置を使って犯行を行ったことから、犯人は犯罪に慣れた30代後半から40代。今回のテロ攻撃が小規模なのは共犯者とのトラブルで一部しか実行できなかったからかもしれない。あるいは精製から時間が経っているサリンなのでテストを行い、今後大規模テロを計画している可能性もある。より大胆になる犯人を止めるために公共交通機関のパトロールの強化を」と呼びかけられた。

●チャーリーは数日間、落ち着かないでいた。乗るはずだったバスがテロ攻撃にあった日、何者かから「人殺し」と脅迫メールを受け取るようになり、娘ジョリーンを守るためと男の指示に従って忍び込んだ別荘にはTVで繰り返し顔写真が流れている化学者の遺体があった。自分にPCを盗むように強要した男は今度は荷物を取りに行けと指示をしてくる。そして指定された時間に引き取った荷物、そこにはガスマスクと防護服が入っていた。

●捜査本部は別荘に一番近いガソリンスタンドの給油所のカメラ映像からチャーリーの姿を見つけていた。彼は普通すぎるほど普通のビジネスマンで、妻は4ヶ月前に昇進しているがSNSを見る限り最愛の娘ジョリーンとの平凡な日常が綴られていた。プロファイルと合致しないチャーリー、しかしガソリンスタンドにいたのは偶然とは思えない。そこでガルシアがもっと深く調べてみると3ヶ月前にから結婚カウンセリングを受けていることがわかった。問題ないはずの夫婦という嘘、さらに母親の誕生日も嘘だった。テロとは無関係のチャーリーの行動の意味は何なのだろうか。まもなくチャーリーは1ヶ月前に人妻と不倫する男性を罵った投稿をしていたと判明、しかし昨日の朝その投稿を削除していた。ネットの検索履歴は怒りに満ちたもので、チャーリーは妻の浮気に激怒しているのかもしれない。
●ロッシとリードで会社を再訪、チャーリーは外回りに出ているようだが妻トレイシーが面談に応じる。チャーリーのデスクはFBIに調べられ、中からはトレイシーが無くしたはずの携帯電話が出てきた。浮気について指摘されたトレイシーは「終わらせるつもりで、夫にもすでに終わったと言っていた。ただテオはしつこくて別れに応じてくれなかった」と言うと表情は一変、「一昨日からテオは行方不明になっていて、今朝お兄さんが探しに来た」と口にする。携帯電話を改めて見てみると、そこにはテオから送られた密会場所を指定するメール。トレイシーが携帯を無くした後に送られたもので、チャーリーは浮気が続いていると知っていたはず。それを聞いたトレイシーは「一昨日の夜、夫は家に帰ってこなかった。ドライブしていたと言っていたけれど」と困惑の表情を浮かべる。
●トレイシーの浮気相手テオ・カトラナスについてすぐに調査すると、彼は反政府主義者のカルト教団のリーダーの息子で、腹違いの兄ミッチェルとロスに移住してきた。国内テロについて言及する投稿をしているミッチェルとは3ヶ月前まで同居、それはトレイシーとの不倫が始まった時期で国内テロを計画していたが兄とは決別したようだ。この1ヶ月ミッチェルは何度もテオに連絡しているがテオは一度しか出ていなかった。そしてミッチェルから最後のテオへのメッセージは「逃げられないぞ。俺は全てを知っている」だった。
●現在テオが行方不明なのは話をつけに行ったチャーリーが殺してしまったから。テオへのメッセージからしてミッチェルは弟を付け狙っていたと考えられ、その過程でチャーリーが弟を殺すのを見てしまったのかもしれない。まもなくテオの携帯電話の電波が途絶えた場所の近くの砂漠から男性の遺体が発見され、おそらくテオだろう。対してミッチェルは母親と共に教団から離れた後は非行に走り、保護観察官の報告書には「冷酷で人を操るのが上手い」と記されていた。過激思想を持っており16歳で教団の洗脳部門に戻ったミッチェルはテオという共犯者を得たが、テオはトレイシーとの出会いで変わってしまった。バスでのテロは本当はテオを取り戻すためにトレイシーを狙ったもので、その前夜にテオは殺されてしまったが逆にチャーリーを利用することを思いついたのだろう。ミッチェルは巧みにチャーリーを脅してヨハン・ゲイトマン殺しの犯人に仕立て上げ、今日トレイシーを訪ねたのは次なる計画のアリバイ作りなのだ。
●ロス支局の地下駐車場にチャーリーが運転する車が暴走しながら進入、中から出てきたチャーリーは「娘がさらわれた。助けてほしい。黄色のパーカーを着ている」とまくしたてる。トランクにはバスの時と同じ時限装置が多数入っており、サリンが仕掛けられているのだろう。時間は終業の17時、帰宅するために多くの職員が下りてきてしまうため、直ちに封鎖措置が取られた。
●周辺の捜索で不審な車両が見つかるが黄色のパーカーを着たマネキンがあるだけだった。サリンは空気より重いから揮発すると下に留まる。ビル内の職員は上に入れば安全、そこで捜査はミッチェル捜索に注力することになる。ガルシアがビル内のカメラでミッチェルを探している間に、ホッチたちは見取り図からミッチェルが高みの見物を決め込む場所を絞り込む。そしてホッチがミッチェルを確保し事件は解決、チャーリーは娘の無事を確認し連行された。

トレイシーが浮気さえしなければ・・・と思った事件。彼女は不貞行為以外は悪いことしていないけれど。
でもその場合テオが改心していないから大規模テロが起こった可能性があるのか。そう考えるとトレイシーって良い女なんだろうなー。チャーリーも嫉妬に狂うくらいだし。
とはいえトレイシーの言動って自分勝手なものが多かった。携帯無くしてなかったらテオの密会の誘いに応じてそうだし。まだ完全に切れていないのにチャーリーには切れたと言うし、一回だけなんて嘘だし。
そしてテオの半生って濃すぎる。いきなりの展開で驚いてしまいました。続きを読む

k_k2911 at 20:19|PermalinkComments(4)クリミナル・マインド11 

「クリミナル・マインド11(1)白い仮面」

●ワシントン州シアトルの覚醒剤工場で売人が殺害された。証言が使えそうにない依存症の女性にうんざりするベテラン刑事とそれについていく新人刑事、二人は顔を白と黒で塗られた男性の遺体を見て「強迫神経症的な行動を取る売人が過剰摂取で死んだ事故死」と見立てるが、現場に到着したロッシはそれを否定する。同じ手口の殺人は今回で二人目。一人目は遠く離れたNY、そして現場から薬物を摂取するには大きすぎる注射器が見つかる。これは犯人が廃棄したもの、そしてもう犯人はこの州にはいないだろう。
●二件とも犯人は窓から侵入、遺体に施されたメイクはピエロの原形となった16世紀の仮面劇の詐欺師役に酷似、犯人は被害者に強い恨みを持っているのかもしれない。
●現在チームはキャラハンが休職、JJも産休に入っており人手不足。ホッチは捜査の合間に採用の面接を始めた。まずは犯罪精神学者タラ・ルイス、彼女はサンフランシスコ支局で活躍しており犯罪者に妻の真似をして面接するなど心に入り込むことを得意としていた。
●モルグに行ったモーガンは検死官から「被害者はドリンクタイプの栄養補助食品をメイク前の顔に注射されている。まるでセメントを入れるようなもので一時間は苦しんだはず。栄養補助食品は高齢者など固形物を食べられない人が食べるもの」と説明を受ける。一方ロッシとリードはシングルファーザーと売人という全く共通点が見られないこ被害者に頭を抱えていた。メイクがなければ類似事件とはわからなかった事件、ただメイクは仮面劇とは逆の配色になっているのは犯人にとって強烈なメッセージが込められているのだろう。
●おそらく犯人は顎に問題を抱えていて食事を摂ることができず、チューブを使って胃に直接栄養を入れている。僅か二日で長距離を移動する疲れ知らずで、被害者に気付かれずに侵入し制圧して殺害し、死ぬまでの一時間にムラなくフェイスペイントを施す。人に死に慣れ死体に象徴的に手を加えるのはマフィアの手口、犯人はプロの殺し屋で、被害者に対してメッセージを送っているのだ。
●犯人はすぐに次の行動を起こした。今度はヴァージニア州シャーロッツヴィル、被害者ブライアン・テイラーは全く問題が見つからない人物だが、何者かに4万ドルを振り込んでいた。ホッチは振込みが行われた2ヶ月前に仲の悪い親族が死んでいないかガルシアに調査を指示、そしてテイラーが性的虐待を受けたと訴えるも証明することができなかった父が死亡していることを突き止めた。
●ホッチは人手不足を逆手に取り、プロファイルをBAU志願者に発表することにする。「犯人はプロの殺し屋だから一人で対処しないように。今回の事件は組織とは関係なく、あらゆるものが取引されている闇サイトによるもの。依頼人は決済代行を使って半額を前払いし商品受け取り後に残りを払う。被害者は闇サイトで殺し屋を雇っていて、殺し屋が依頼人を殺すのは報酬が支払われなかったか警告のため。犯人が声を失った原因は依頼人にあるのだろう。メイクは依頼人への意思表示、大怪我をしたら目立ちそうなのに隠れていられるのは財力とネットワークがあるから」、BAUは志願者たちに所属している支局に連絡し被害者と同様の決済代行を使った人物を調べてくるように指示を出した。
●ガルシアは闇サイト「シルクロード」の摘発でさらに深く潜った犯罪者たちを探すのに一苦労、相談を受けたモーガンは「半年間の決算代行記録から有名な業者を除外し、二度に分けて2万ドルを支払っている人」と指示を出し、次の標的をボルティモアで自動車整備工場を経営するアルと断定した。
●SWATが先にアルの工場に突入、そこにはピンを抜いた手榴弾を握らされているアルがいた。彼は犯人によって接着剤で手榴弾を固定されていて身動きが取れない。SWATは犯人捜索のために周囲に検問をすると出て行き、BAUはアルの手を焼いて手榴弾を滑らせることに成功、しかし手榴弾のレバーが動いてしまい間一髪で脱出に成功する。
●手当てを受け尋問を受けるアル、彼が金を支払った二日後に婚約者が死亡していた。「取引は匿名だから、殺し屋の名は知らない。メールアドレスも暗号化されていたのに殺し屋は俺を監視していた。一ヶ月後にPCのカメラがONになっていたり非通知のネット電話がかかってくるようになった。耐えられなくて友達に相談したら引き受けてくれたから、新規の客のふりをして同じ殺し屋に再度殺しを依頼して囮になった友達が殺してくれるはずだった。金がもう残っていなかったら友達を頼るしかなかった」という供述を受け、アルが殺し屋を殺そうとしたアトランティックシティの医療記録から容疑者が浮上した。顎を撃たれて救急病院にやってきた男で、名乗らないまま縫合が終わると姿を消していたが指紋がローマで多くの犯罪に関わっているジュゼッペ・モントーロと一致していた。
●注目すべきは手口の変化、なぜ今回は栄養剤の注射でなく手榴弾を使ったのか。ロールプレイで犯行を再現してみると、途中で計画の変更を余儀なくされたのではないかと仮説が立った。捜査が迫っていて被害者が死ぬ一時間も待ってはいられないと知ったとすれば密告者、モントーロは5分前までは現場にいたことを考えるとBAU志願者ではなく最後に出動を知った地元の警察関係者が疑われる。そして検問のために現場から離れたSWATリーダーのウィルソンに疑惑の目が向けられた。彼は犯人を逃がすためにわざと検問をしたのだ。
●検問を通過した車両の中にウィルソンの妻ベティがおり、計画は三人によるものだった。ウィルソンの家に突入開始、しかしそこにはベティしかおらずウィルソンはモントーロと車で出て行っていた。ガルシアが家からの着信と偽装工作をしてウィルソンの携帯に電話、ホッチは彼から行き先をナビ登録したことを聞き出し「君は最後の標的だから殺される。先回りするからそのまま車を運転しろ」と指示を出すも切られてしまった。
●その頃ロッシはベティから話を聞いていた。彼女は「三年前に二度流産してから鎮痛剤に依存するようになってしまった。その後売人に脅されるようになり、殺し屋を雇った。夫は何も知らず、殺し屋がやってきて全てを打ち明けると「それでも愛している」と言ってくれた」と明かし、泣き崩れる。
●ウィルソンが運転する車が目的地に到着。すると今度はウィルソンの方から自宅に連絡、BAUに転送されてきた。その時すでに狙撃手が待機していたが、ウィルソンが邪魔でモントーロを撃つことができない。ベティのふりをして電話に出るようホッチから指示されたタラは慎重に「身をかがめてやり過ごすしかない」と合図、しかしウィルソンは自分が隠し持っていた銃でモントーロに銃撃、応戦したモントーロは逃走するもモーガンに逮捕され、「全て自分のせい」と自殺しようとしたウィルソンをリードが「あなたの証言があればベティも情状酌量される」と止めた。
●事件解決、ホッチとガルシアはすっかりタラが気に入り採用となり、モーガンはモントーロがいる病室に入る。「お前の同業者も残らず逮捕する。お前にはその手伝いをしてもらう」と迫るモーガンにモントーロは筆談を希望、そして「THE DIRTY DOZEN」という謎の言葉、それが次の標的だと気付いたモーガンの目の前でモントーロは自分の口に施された縫合を無理矢理こじ開け「俺たちは負けない」と言い返した。

最後あの看護師さん、目の前であんなに不敵な笑みを浮かべるモントーロを見て怯えなかったのだろうか。モーガンがモントーロに何かしたと勘違いしていたから、モーガンを睨んだと思ったのかな。殺人の容疑者であることはわかっているはずだから、普通に怖いと思うのだけれど。続きを読む

k_k2911 at 13:47|PermalinkComments(0)クリミナル・マインド11 

2017年08月26日

「グレイズ・アナトミー12(23)直感のままに」

●出勤したメレディスは駐車場で、オーウェンが今まで住んでいたトレーラーを売却している場面に遭遇する。オーウェンは正式に交際を再開したアメリアの勧めで家を購入、不要になったトレーラーを手放したのだ。トレーラーの元々の持ち主はデレク、メレディスの曇った表情を見たオーウェンは慌ててしまうが、メレディスは「もうあなたのものだから好きにして良い」と言ってトレーラーを見送った。
●オーウェンはアメリアと入った手術で一緒に家具を見に行きたいと誘い、さらに「購入した家は子供の教育環境にも良い」と口走ったことで同じ手術に入っていたマギーを驚かせる。オーウェンの再婚の意思にアメリアも驚くがまんざらでもない。その様子を見たマギーはすっかり浮かれてしまうが、手術後に妹二人の会話を聞いたメレディスの反応は冷淡だった。
●ERでアレックスは腕白な少年ナッシュの骨折を治療、その際に彼の祖母から娘との交際を持ちかけられて困ってしまう。それを知ったメレディスは笑って「今日はそういう日、オーウェンとアメリアも結婚するらしいから合同でやってくれたら手間がかからない」と皮肉を言う。
●その直後、男性が青年を抱えてERに飛び込んできた。運転の指導教官だという男性は外にも一人いると言い、駆けつけたアレックスは衝突事故を起こした車を運転していたもう一人の青年を見つける。彼の名はアーヴィン、怪我はたいしたことはなかった。しかし二度失神し指導教官に担がれたリースは咽頭炎の膿がたまっていた。心配する教官にリースは「おふくろはあなたと別れたがっている」と爆弾発言、そして駆けつけたリースの母は教官から真意を問い詰められるはめになる。
●大声で怒鳴り合う二人の姿を見たメレディスは面白がりながらもうんざりしているアレックスに「結婚は急ぐ必要はない。アメリアが本当に結婚するのなら準備をさせられる。オーウェンとの復縁をけしかけたのは、私が静かに過ごせると思ったから。結婚ってことになったら大騒ぎ、あなたとジョーが結婚する時はラスベガスかどこかで勝手にやって」と話した。
●検査の結果、リースは命の危険がある壊死性筋膜炎とわかった。メレディスが担当する緊急手術、おいしいベーコンをリッグスから分けてもらったりと良好な関係を築いているマギーはメレディスの苛立ちを感じ、「有能な部下に仕事託す」とリッグスに手術を押しつける。手術中、アレックス・ジャクソンはメレディスの刺々しい態度に辟易、見かねたリッグスは「命を救おうとしているのは君だけではない」と注意する。

●一方、再入院したミュージシャンのカイルから遠ざけられたステファニーは担当からも外されていたが、彼の様子が気になって仕方がない。すると病室から物音、彼はトイレで目眩を起こして倒れていた。再手術の後に吐き気が止まらないカイルは消耗しているが、自分を振ったステファニーの助けを拒む。それでもステファニーは「私でなくても誰かが必要、支えてくれる人を呼んで。装置は外されたからまた手が震え出す」と根気強く語りかけると、カイルはすでに震えている左手を見せステファニーを追いだした。
●心配する気持ちを止められないステファニーは再度アメリアに話をしに行くが、アメリアは「あなたは患者の担当でも家族でも友達でもない。彼は合併症を起こし、それは止められない」と話を打ち切る。その後カイルの病室には母と姉が来ていた。病状の説明が行われるが、突然ステファニーが割って入りアメリアを唖然とさせる。そしてカイルから振られた話を聞いていた二人はステファニーを病室から追いだした。
●ステファニーはそれでも食い下がり、アメリアの助手についているジョーに密かに検査結果と今後の方針を教えてもらう。しかしそれは死亡率が高い処置、このギャンブルのような手術にステファニーは異を唱えるがアメリアは「並みの医師ならギャンブルだが、私は違う」と言い切った。その後ステファニーはこっそりカイルの病室に忍び込み、やっと冗談を交えた会話をする。そしてキスをしている時、ジョーがカイルを呼びに来た。
●アメリアが手術の準備をしている時、リースの手術を終えたメレディスがやってきた。共に厳しい手術、しかしアメリアの展望は明るく、それがさらにメレディスを苛立たせた。自分の幸せに冷ややかな態度をとり続けるメレディスを問いただすアメリア、するとメレディスは「あなたは何一つ自分で人生を築いていない。住んでいるのは私の家、私の子供の世話を私の妹と手伝っていて、私の親友の元夫と結婚する。仕事は私の夫から引き継いだもの。昔は謙虚で不安を抱えていたのに、今ではデレクのような自信家。それも引き継いだのだろう。自分の人生を生きて」と言い放った。
●その後メレディスはアレックスと一緒にリースの母に手術結果を報告、「あの時、病院に運び込まれたことが幸いだった」という言葉に感激した彼女は別れたかったはずの恋人に熱いキスをした。それを目の当たりにしたアレックスは呆れながらも「ハッピーエンドはあり得る。自分で選んだ道なのに他人の幸せを嫉むな。お前は賢くてセクシーで面白いのだから、ソープがダメだったからって諦めるな。周囲に当たり散らして不愉快にさせるな。俺は盛大な結婚式をやる。お前はベストマン」とメレディスを叱るが、彼女は逃げてしまった。
●その頃ステファニーが見守る中、カイルの手術は始まった。しかし膿瘍が破裂、アメリアはジョーに「ステファニーに見せたくないから見学室まで走れ」と言うが、間に合わなかった。ステファニーはカイルの死亡宣告に涙を流す。悲報を家族に伝えたアメリアはステファニーに「全力を尽くしたが、脳ヘルニアですでに脳梗塞が起きていた。手遅れだった。本当に残念」と告げる。

●リチャードは妻キャサリンがシアトルに来ることになり仲間をディナーパーティーに呼ぼうと考えるが、その際にベイリーとベンが今でも満足に口をきいていない状況であることを知る。その場に居合わせたジャクソンはベンに、リチャードはベイリーに関係修復を勧めるが二人とも「これは根比べ」と引かない。

●ソフィアの監護権を巡る裁判で負けたカリーは失意の日々を過ごし、NY行きが間近のペニーの言葉も届かない。そして裁判に勝ったはずのアリゾナはカリーの裁判での行動に怒りを感じていたが、エイプリルに「寛大に」とたしなめられていた。その言葉を受け、アリゾナはひきつった笑顔でカリーの依頼に応じソフィアを預かる日の交代する。
●ペニーは態度を硬化させているカリーを気遣い出発を延期しようとするが、カリーの言葉に別れの意思を感じた。カリーはソフィアと離れるつもりはなく、しかしチャンスを掴んだペニーを引き留めることもできず、遠距離恋愛は破綻するだろうと苦しんでおり、ついに別れを告げる。
●その後カリーは再びアリゾナのところに向かい、「今夜ソフィアを預かりたい」と言い出す。ペニーと別れたカリーはソフィアがいないと崩れ落ちそうなのだが、アリゾナは「あなたのために予定を変更したばかり。あなたがみんなに地獄のような思いをさせてできたルールなのに、自分で壊すのか。あなたのせいでこうなったのに、さらに要求まで満たしてくれと言われても。今朝、もう言うことを聞いた。笑顔で接してあなたの力になろうとしたのに、さらなる要求をされるなんて。もう優しくはできない」と拒否した。
●リチャードは退勤する時にアリゾナからカリーについて愚痴られ、良好な関係を取り戻したジャクソンとエイプリル、口をきかないままで夫婦生活を送るベイリーとベンなど様々な関係性を目の当たりにする。そして開いたエレベーターに予定を早めて来てくれたキャサリンの姿を見つけると、彼女の笑顔に癒されるのだった。

●ロッカー室に入ったメレディスは一人で涙を流すペニーを見つけた。彼女は予定を早めてNYに発つと決意、カリーとの別れを打ち明ける。抱きしめられ面食らいながらも「あなたなら大丈夫。元気を取り戻して研究に打ち込め」とエールを送るメレディスに、ペニーは深く感謝した。
●一日仮の夫婦生活の妄想で笑い合ったオーウェンとアメリア。シフトを終えるとオーウェンはアメリアを新居に案内、「やれると思っていたのに、患者は死んでしまった。この関係もやれると思っているのに」と呟くアメリアは早くも二人の関係にも不安を感じるが、オーウェンの「やれる」と断言する。するとアメリアは「時間を無駄にしたくない。雑談や仮の話ではなく、本物の暮らしを築きたい」と言い出した。これは紛れもなくプロポーズ、本物の関係を求める彼女の姿にオーウェンは笑顔を浮かべた。
●同じくシフトを終えたメレディスは駐車場でリッグスと遭遇、突っかかるメレディスにリッグスも応戦。彼の「アメリアは死んだ夫の妹、君は幸せだったのに夫は死に、アメリアは残った。それなのに彼女ばかり幸せ。よりによってオーウェンと。みんなが祝福しても、君は殴りたい気分だろう」という言葉は核心を突き、激怒したメレディスは「大事な人を亡くしたからって仲間ではない。あなたはいつもクールだけれど怒らせることができる人はいるのかしら。オーウェン?」と言い返し、二人は喧嘩になる。そして「したいようにしろ」と怒鳴り合う二人はキスをして、車に入っていく。
●帰宅したアレックスはジョーに「二度プロポーズしたのに返事をもらっていない。お前がその気になる日がくるのか聞きたい。もう待てない」と結婚への意思を確認、しかし返ってきた答えは「できない」だった。

シーズンフィナーレの前なので地味に怒濤の展開。
特にメレディスとアメリアが急すぎ。アメリアとオーウェンに関してはあんなに不安定な二人が結婚するとか、周囲もよく心配しませんね。続きを読む

k_k2911 at 19:07|PermalinkComments(0)グレイズ・アナトミー12 

「グレイズ・アナトミー12(24)祝福の雨」

●オーウェンとアメリアの結婚式の朝、急な展開に戸惑いを感じるメレディスは気乗りせず、悪くなっていく天気にため息をつく。そんな彼女に寄り添うアレックスはジョーにプロポーズを断られ傷心、「俺の運命の相手はイジーだったのかも。お前もデレクのような出会いがまたあると思うか」と言い出してしまう。
●その頃ベンはベイリーが人手不足から結婚式に行くことができるかわからないと聞かされる。ペニーが退職しジョーも休み、そんな状況を知ったベンはつい「俺を復帰させてみては?」と言ってしまうが、「半年の停職処分なのに4ヶ月しか経っていない。人手不足を理由にあなたへの信頼を急に取り戻すなんてことはない」と言われ、ベイリーは自分を医師として信頼していないという事実に愕然とする。
●降り出した雨、家で準備をしているアメリアは母から「家族は誰も行かない」と電話で言われ号泣、部屋に閉じこもってしまう。部屋から出てこないアメリアを心配したエイプリルはオーウェンを呼びに行き、ようやくアメリアも外に出てきた。事態を解決したエイプリルは「私は良いベストマン」と自画自賛する。

●その頃アレックスは服を取りに自宅に戻り、ジョーから「子供を作ろう。愛している」と言われる。そこまで言うのに結婚したくない理由は話さないジョー、そんな彼女を理解できないアレックスは「今朝メレディスといて共に地獄をかいくぐってきて成長したと思った。お前にどんな事情があるかは関係ない。俺の人生は本物だと思えるものとは無縁だった。真実が欲しい。妻・家・家族、アメリアとオーウェンのような結婚、あれが欲しい」と怒鳴りつけ、荷物を持って出ていった。

●アメリアが部屋から出てきたのを見届けたメレディスはなぜか教会ではなく病院に出勤、驚いたリッグスから声をかけられるが、喧嘩の後にSEXしてしまった記憶が蘇りつれない態度を取ってしまう。しかしリッグスはそれを言葉巧みに反論、その言動に思わず苦笑いしてしまったメレディスは「SEXをした友人」と確認しあう。
●教会ではエイプリルがアメリアのゴタゴタに気を取られて指輪を忘れてしまったことに気付き、ベンに頼んで送ってもらうことにしていた。その後メレディスも教会に到着、しかしオーウェンに「デレクからアメリアを、クリスティーナからあなたを託された責任がある。生涯の恋人だったクリスティーナに再婚することを伝えたのか。私なら本物の関係か確かめるためにデレクに伝える」と言っている言葉を隣の部屋で準備をするアメリアは聞いていた。
●メイクを始めたアメリアはマギーに「父が死んだからバージンロードはデレクと歩くはずだった。姉たちはみんなそうした」と話し、マギーの「私たちがいる。もうすぐメレディスも来るから三人でバージンロードを歩こう」という励ましも届かない。そしてメレディスが入室すると、「私は今、崩壊寸前。隣の部屋にいる真面目で立派な男性に愛されていて結婚しようとしているのに、私は彼を愛しているのか逃げてきたのかわからない。それなのにデレクの代わりに収まって、クリスティーナの相手と結婚する私を許せないのだろう。私は自分を見失っているのに、誰も助けてくれない。助けるのはデレクの仕事だったのにもういない。そばにいるのはどこまでも甘いマギー、残るは私に冷たいあなた。オーウェンとのことを焚きつけておいて背中を向けた。私とは縁が切れないけれど嫌っているのはお互いに承知している。世界で一番幸せな日に家族も来ず、私はひとりぼっち」とまくしたてる。それを黙って聞いていたメレディスは「あなたはデレクに出会う前の私。私なら力になれる。あなたのひねくれシスターになれる。バージンロードに送り出されたいか、お母さんを怒鳴りつけてほしいのか、泣きたいのか、怖じ気づいて逃げたいのなら逃走車を運転する。どうしたいの?何でもしてあげる。私はあなたの家族」と言った。
●大雨の中、走り出す三人の女性。それを見かけたリチャードは目を丸くする。逃走に巻き込まれたマギーはパニックになり「何があったのか」と叫ぶが、何が問題なのかなぜ逃げ出したかそれはアメリアにもわからなかった。その頃リチャードから三人が出て行ったことを聞かされたオーウェンはなぜか「何か理由があるのだろう。きっとすぐに戻る」と平静を保つが、エイプリルも戻ってこないことを知ると顔を曇らせた。
●待たされるゲスト、しかしみんな急かすことなく心配してくれていた。いつ戻るともしれないアメリアを待つオーウェンは「アメリアは曲がりなりにも、俺が結婚しようと思った女性。その女性を心から信頼すべき。理由も聞かず咎めたりせず許したい。そう思える女性」と口にし、その言葉はアレックスの胸に響いた。

●ERでは高齢女性ルイーズと彼女に腹部と腕を刺された男性ドニーが搬送されてくる。状況からドニーは押し入った強盗、しかし彼は「彼女は母、認知症で僕だとわからなかった」と言い出す。その言葉の通り、ルイーズは治療をするジャクソンを自分の夫だと思っていた。治療方針を説明してもルイーズはジャクソンを夫扱い、そんな姿にインターンのアイザックは笑いがこみ上げてしまう。
●「ママ(カリー)が悲しそう」とソフィアから聞いたアリゾナは彼女を心配し、一緒にドニーの手術を終えたばかりのベイリーに声をかける。しかしベイリーは「娘と恋人も失ったのだから、元気がなくて当然。あなたができることはない」と答えた。

●その頃メレディスの家で指輪を探すエイプリルは家中を歩いてまわりようやく探し物を見つけていた。しかし今朝から始まっていた陣痛はすでに間隔が短くなっており出産は時間の問題だった。車で病院に運ぼうとするベンだが、エイプリルは「この天気では道路は渋滞、ここで産む」と言いだす。ベンは救急車を呼ぶことを提案、エイプリルもジャクソンに連絡するがジャクソンはルイーズの手術中で出てはくれない。そして破水、内診したベンは胎児は逆子で臍の緒も出ていると告げた。胎児に脈は感じられず、早く取り出して臍の緒への圧迫を取らなければならない。残された手段は帝王切開、エイプリルは「この子が死んでしまう。助けられるのはあなただけ」と叫ぶが、4ヶ月前に緊急帝王切開で母子共に死なせてしまったベンは救急車を待とうと言い張った。
●ベンから連絡を受けたベイリーはエイプリルの緊急事態に気付き、ジャクソンを呼ぶ。すでにベイリーから事情を聞いたアリゾナが携帯電話でベンに指示、覚悟を決めたベンも準備を進める。その後ベンはメレディスの母エリスのものと思われる古い往診カバンを見つけ、メスを取り出す。麻酔がない中での帝王切開、エイプリルは「私が失血死しそうになっても、この子だけは助けて」と言い、ジャクソンを怒らせる。とてつもないプレッシャー、ベンは「やるしかない」とベイリーに告げ、ベイリーも「わかっている。あなたを信じている」と答えた。そしてメスはお腹に入り、エイプリルはすさまじい叫び声をあげた。携帯電話に耳を寄せるジャクソンたちは永遠にも思える無音の後、救急車のサイレンが聞いた。
●救急車が病院に到着、意識がないエイプリルの後には取り上げた赤ん坊を胸に抱いたベンが下りてくる。赤ん坊はジャクソンの腕に抱かれ、まもなくエイプリルも安定する。ベイリーは胸をなで下ろしているベンに「アリゾナがベンは困難な状況の中で素晴らしい仕事をしたと言っていた。あなたが二人の命を救った」と言うと、彼を抱きしめる。
●エイプリルの手術を終えたアリゾナはソフィアを連れてカリーの家へ。そして驚くカリーにNY行きの飛行機のチケットを差し出し、「来週末ソフィアを連れてきて。夏は私と過ごすこと、学校は一年ごとの交代、クリスマスも交代。その他は今後相談しよう。私たちは上手くやることもできたのにそうせず、間違っていた。ソフィアのママたちは幸せでいなきゃ。みんなで幸せになりましょう」と大きな決断を話す。感激の涙を流すカリーはペニーを追いかけてNYに行くことにする。

●一方寄り道を終えたアメリアたちは教会の駐車場に車を停めるが、まだ結婚式に向かう勇気はでない。メレディスは「生涯の恋人は一人とは限らない。例えばリチャード、そう信じる方が良いと思わないか。オーウェンはそう信じていて、あなたを愛している」と不器用に語りかける。

●同じ頃アレックスに去られたジョーはバーでやけ酒、それに付き合わされているステファニーはちょうどテイクアウトを頼みに来たアンドリューを見つけると、後を託して帰ってしまう。泥酔しているジョーにアンドリューは手を焼き、「私はアレックスとも誰とも結婚できない。もうしているから」と口走った言葉に驚きながらも家まで送る。
●フラフラのジョーはアンドリューの支えでようやく自宅に到着、ジョーは「もう寝る」と服を脱ぎながら「彼と出会って車上生活は終わった。みんなも私も彼のことが大好きだったけれど、彼は裏切られるのが嫌いで機嫌を損ねると殴られた。誰にも言えなかったから逃げた。離婚しようとしたら彼に見つかる。アレックスが知ったら私を守ろうとするだろう。でもそれは無理、私の本名すら知らないのだから」と打ち明ける。「アレックスならわかってくれる」と辛抱強く語りかけるアンドリュー、しかしよろけるジョーを支えようとして一緒にベッドに倒れ込んでしまった。そしてそこに帰ってきてしまったアレックスは誤解し、アンドリューを何度も殴る。

●教会、待ちくたびれたオーウェンのところにやってきたのはリッグスだった。彼はエイプリルの代わりに指輪を届け、女の子が生まれたことを伝える。「こんなことではどうなるか」とさすがに不安げなオーウェンだが、そこにメレディスが姿を現し「アメリアもいる」と告げた。リッグスは「結婚おめでとう」と素直に祝福、安心したオーウェンも「後で料理が出る」と彼の参列を認める。部屋に残されたリッグスはメレディスにデレクとの結婚式のことを聞き、メレディスは「誓いの言葉をポストイットに書いた。束縛を恐れたのは私、でも彼は深い愛で許してくれ、その結果すごい地味婚だった。二人だけで裁判所に行ったけれど、すごく良かった」と微笑む。するとリッグスも「ミーガンは盛大な式と披露宴を望んだ」と話し、二人は気持ちが通じ合うのを感じる。
●バージンロードを先導するマギーは緊張の面持ち、メレディスは「逃げ出す最後のチャンス」とふざけた後「とってもキレイ。結婚おめでとう」とアメリアに微笑みかける。そしてついにアメリアはバージンロードを歩き出し、リッグスと見つめ合うメレディスは愛を再び信じる気持ちになる。しかしそこにマギーが「私はリッグスが好き。たぶん向こうも」と言い出した。

このドラマには普通の出産をする人がいなくて怖い。
・ベイリー→出産当日に旦那が交通事故(第2シーズン「死の予感Part.2」
・カリー→交通事故で重体という状況の中で、緊急帝王切開(第7シーズン「ミュージック・エピソード 生命のメロディー」
・メレディス→出産中に嵐で停電、出産前の転倒により臓器から出血(第9シーズン「嵐の出来事」
・エイプリル→メレディスの家で麻酔なしで緊急帝王切開(今回)
たぶんシアトルを離れていた時のメレディスの二回目は普通のお産だったのだろうな−。続きを読む

k_k2911 at 19:07|PermalinkComments(0)グレイズ・アナトミー12