2010年08月

2010年08月28日

「コールドケース6(7)ロケット」

69年7月20日、月面着陸が成功しTVの前で見守っていた人々は熱狂するが、ローラはTVに見向きもせずに部屋に閉じこもる12歳の弟ダニーに声をかける。そして外出したダニーは川で遺体になって発見された。
現在、引退した刑事マカヴォイが殺人課を訪れる。そして崖のそばで拾われて届けられたロケットをリリーに見せ、刻まれた文字から「これはダニー・フィンチのもの。事件当時逮捕された連続殺人犯の事件とひとくくりにされていたが何も証拠はなく、自分も犯人だとは思っていない」と再捜査を依頼する。殺人課に配属された時に起こった事件を39年も引きずるマカヴォイにリリーは再捜査を約束する。
殺されたダニーは化学に夢中な少年で化学賞を受賞するなど優秀だったが友達はいなかった。しかしロケットには「チェスナットヒル少年ロケット団」と記されおり友達がいたのかもしれない。ロケットはダニーが見つかった場所から3km上流で見つかっていて、拾い主は「マイケル・コリンズ」とよくある名前で住所などはわからない。ダニーの死体の手足にはすり傷と頭部には鈍器で殴られ痕があった。そして犯人とされた連続殺人犯は別件での服役中に殺されていた。
殺人課にやってきたダニーの姉ローラは「姉弟仲は良いわけではなく、飛び級して同学年になってしまった弟にいじわるしていた」と話し、ダニーがロケットに興味があるとは気がついていなかった。しかし地元の少年たちが爆竹を仕掛けたロケットの発射にダニーがアドバイスしようとし、それを拒否した少年たちのロケットが失敗してしまったこと、そして翌日少年のリーダー格のチャックがダニーを訪ねて家にやってきたことを思い出す。
ダニーを訪ねたチャック・ピアースは成長しNASAに応募までしていたが、今は金持ちをターゲットにしたフリーのパイロットになっていた。チャックは事件当時は友達のセス・ラングレンとボビー・ケントと月面着陸を見ていたと話した。ダニーの家を訪ねた理由を問われたチャックは教えを乞いに行ったことを認め、友達になりたがったダニーを連れてロケットの材料を盗むために解体屋に忍び込んで失敗したことを話す。解体屋のディック・ウォレスは人を殺したこともあると噂される男で、忍びこんだ少年たちを追いまわしダニーを脅したがダニーはどうしても材料が欲しいと戻って行ったと言う。
ウォレスを経歴を調べてみるとやはり忍びこんできたジャンキーを殴って逮捕されたことがあることがわかった。ロケットの部品を調べてみるとすでに倒産した会社の部品で、その時の解体作業の主任がウォレスだった。現在では立派な解体会社を経営するウォレスは犯行を否認する。しかしダニーはやはりウォレスのところに戻っていた。友達が欲しいと願いロケットに情熱を傾けるダニーを見たウォレスは危険な薬品や部品を譲ってあげた。おそらくダニーは打ち上げに成功しただろうと聞かされたウォレスは微笑みを浮かべる。
現在統合失調症になっているセス・ラングレンをリリーとヴェラが訪ねる。セスには今でもダニーの姿が見えているのだが、「それは病気のせいで嘘が本当に見えるのだ」と言われていた。そしてリリーから「月面着陸についてダニーが何と言っていた?」と聞かれ、つい「月面着陸は科学者のお手柄だと言っていた」と答えてしまう。それは事件当日ダニーと会っていたことを意味していた。セスは頑なな態度を崩さずチャックやボビーとも最近会っていないと言った。信じることのできないヴェラは通話記録を取ってきてしまい中を検めると、何度もかけている番号があった。
その頃ヴァレンズとミラーはスポーツ用品店で働くボビー・ケントを訪ねていた。やはりセスとは何年も会っていないというボビー、しかしセスが何度も連絡しているのはボビーの番号だった。「セスからダニーが死んだ日に会っていると聞いている。なぜ嘘をつくのか」と手錠をちらつかされたボビーはついに事件当日、仲間とダニーと遊んだ時のことを話し出した。月面着陸の生中継そっちのけで森でダニーの作ったロケットを飛ばそうとしていた。するとそこにボビーの義兄マルコムとその友達グリフが現れダニーを捕まえてしまう。いつも2人にいじめられていたボビーたちはダニーを置いて逃げてしまったのだった。
グリフはベトナム戦争で戦死していたがマルコムは強盗で20年の刑を受けていた。仮釈放をちらつかされたマルコムはあの日、ダニーを捕まえたことを認める。ナイフを持ったマルコムに抑えつけられたダニーは反撃し、マルコムの鼻を折ってしまう。怒ったマルコムはダニーを激しく殴っていると突然セスが現れ殴りかかり、ダニーを助けて逃げてしまったのだという。
リリーはマカヴォイの家を訪ね、当時少年たちからとった供述書を見せてもらう。マカヴォイから心に引っかかっている事件があるかと聞かれたリリーは「クーパーの事件」と答える。供述書を呼んだリリーは3人がまるで洗脳されたように同じことを話したことを不審に思う。地図を広げながらダニーは公園で殺害され近くの川に流されたことを確認、ロケットの拾い主「マイケル・コリンズ」ももっと上流でロケットを見つけたのかもしれない。そう話したリリーにマカヴォイは「マイケル・コリンズはアポロ11号の三番目の飛行士だ」と教えてくれる。あの3人の遊び仲間で「マイケル・コリンズ」と呼ばれたのはセス・ラングレンだ。
川にいるのが見つかったセスは「渓谷でロケットを見つけた」と言う。日も暮れた頃、「ロケット少年団」はラジオで月面着陸を聞きながらロケットの打ち上げに成功する。そして帰り道、親に気づかれないように家に帰るために川をジャンプして渡らなければならなかった。セスは他の2人が「ダニーは飛べなかった」と言ったことが嘘だとわかっていた。「見たから」と言うセスをヴェラは殺人課に連れていく。取調室にいれて1時間、支離滅裂なセスの言動に困惑するヴェラはスティルマンと相談し再び取調室へ。するとセスは首を吊っており、まもなく搬送された病院で死亡した。
セスの治療費や強い薬をチャックとボビーは20年も払い続けていることがわかった。セスが沈黙を守ったのはやはりダニーの身に起きたことを知っているから。チャックとボビーはそれぞれ取調室に入れられた。チャックはボビーの分もセスの治療費を肩代わりしたことを認めるが真相を話そうとはせず、ボビーもチャックをかばうばかり。セスを一人にさせてしまったことを後悔するヴェラはボビーの取調室に入り「チャックはボビーがダニーを殺したと言っている」と恫喝する。チャックはセスを金で解決しようとしていたが、ボビーはセスをちゃんと世話していた。ボビーはついに「ジャンプ」について話し始めた。
帰り道を知っていると言ったチャックは道に迷い、日は上がってしまった。親に見つかる前に家に戻るためには目の前の川を飛ばなければならない。チャックは無理だと言うが、ダニーは無理じゃないと言い張る。セスとボビーはダニーの意見に賛同し、ついにセスが川を飛び越えボビーも無事に飛び越す。そしてダニーもまたジャンプに成功、安心したボビーとセスは家に向かって走り出す。「チャックはリーダー、リーダーの言うこと(ダニーは飛び越えられなかった)は絶対」と思ったボビーはしだいにそれを本気で信じ始めるが、セスは信じずにしだいに精神が蝕まれてしまったのだった。
ダニーの最期を知る人物はチャックだった。チャックの父は名門の出で戦争の英雄で実業家、一人息子のチャックは当然のようにリーダーとしての道を歩んできた。「あなたは落ちたダニーを助けようとした」とリリーに言われたチャックは「申し訳ないが、引きずりこまれ僕まで溺れ死にそうになったので見捨てた。辛い事故だった」と供述、しかしダニーは肺に水が入っておらず溺死ではなく鈍器で殴られたことが死因だったのだ。
嘘を見破られたチャックは窮地に追い込まれ、さらに「ダニーこそが本当のリーダー」と言われたためしだいに声を荒げ、「ヒーローは僕だ」と叫ぶ。あの後怖気づきながらジャンプしたチャックは向こう岸に届かず川に落ちてしまう。チャックが流される姿にダニーは川に飛び込むが2人とも溺れてしまう。チャックはやっと岸に上がるが眼鏡を無くしたダニーは何も見えず、チャックに助けを求める。セスが戻ってくる声が聞こえたチャック、ダニーは「怖がったなんて言わないから助けて」と言い、激高したチャックは近くにあった棒でダニーを殴り殺したのだった。
チャックは逮捕され、ボビーはセスの遺品を整理する。ヴァレンズとジェフリーズからダニーの作ったロケットを手渡されたウォレスはオフィスの棚にそれを飾る。マカヴォイと共に事件現場に足を運んだリリー、リリーにも引っ掛かる事件と向き合う時期が近づいていた。

「スタンド・バイ・ミー」と「遠い空の向こうに」を思い起こさせる内容。
もしあの時チャックがダニーを引き上げていたらどうなっていたのだろう。と思ったけれど引き上げていたらチャックはもう自分が望むチャックではいられなくなっていただろう。なんとなくあの4人が仲良くしていくっていう感じがしなかった。そうできたら良かったけれど、チャックがプライドを捨てられる気がしない。例えそれで本当の友情が得られるとわかっていたとしても。続きを読む

k_k2911 at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) コールドケース6 

「CSI9(19)スカイハイ」

スカイダイビングのスクールを経営するピエールのパラシュートが開かず、地上に激突する。彼のことをよく知る男性は用心深く事故を一度も起こしたことのないピエールが装備の点検ミスをするはずがないから事件だと思いCSIを呼んだ。ニックとライリーが捜査を開始し一緒に飛んでいた女性2人から事情を聞いているとスクールの共同経営者であるマックス・ジラールが駆け付ける。彼の乗ってきた車は衝突事故を物語っており、彼自身も怪我をしていたが詳細を語らなかった。
スカイダイビングについて勉強を始めてピエールの装備を確認したニックはメインパラシュートが絡まるような装備上のミスを発見、さらにメインパラシュートを切り離すためのカットアウェイハンドルが使用されているとを確認する。しかしメインパラシュートはやはり装備上のミスで完全に切り離されていなかった。さらにリザーブパラシュートもケーブルのキャップが外れていることにより開かなかった。メインパラシュートとリザーブパラシュートという二重のミスが起こるとは考えられない。そこでパラシュートについたDNAを調べることにする。
そして今度はピエールが点検からジャンプまでを撮影した映像を見始める。2人の女性はピリピリした様子で、フリーフォールの映像を見ると2人ともカットアウェイハンドルに手を出せたことがわかった。DNAの採取のために呼び出された女性2人は最初は綺麗事を言うがしだいにピエールを巡ってバトルを繰り広げていたことが判明する。
そして自宅の庭で2人の男性が死んでいると通報が入りキャサリンとグレッグが現場に向かう。死んだのは大理石の会社を経営する家主イスマイル・ジャビードと共同経営者のアレン・マッケンナ、イスマイルの妻で第一発見者のグレッチェンは激しく取り乱し「私も何か変」と泣き叫ぶ。硬直の様子から死んだのは前夜、首が赤くなっているのは心臓発作を連想させるが2人同時に発作が起こるとは考えにくかった。現場に最初に到着したエイカーズ巡査は突然具合が悪くなり、一足早く署に戻って行く。
一方ラングストンは砂漠で写真を撮っていた男性が見つけた修行僧の死体を調べるために出動する。死体は蓮華座をしていて目玉がえぐられていたが手足が食い荒らされている様子から猛禽類に食べられたのだろう。周囲には裸足の足跡が残されていた。所持品を調べてみると水が残っているので脱水症状が死因だとは思われない。そして衣服を切ってみると「聖スティーヴン」という彼自身の姿を描いたタトゥーが刻まれていた。検死をしたロビンス先生は動物に食われたのは死後と断定、死因は鈍器で頭頂部に殴られたことだと考える。胡坐をかいた状態で頭頂部を殴られようだ。
ブラス警部は死んだ聖スティーヴンの教会を突き止めラングストンを伴って訪ねる。「聖スティーヴン教会」はすでに「聖ジョージ教会」になっており、中にいた聖スティーヴンの弟子ジョージは師の死を「お告げにより知っていた」と話す。ジョージは師と砂漠を彷徨ったことを打ち明ける。途中で聖スティーヴンはジョージに杖を渡し、一人で砂漠を彷徨ったと言うのだ。ジョージの発言は不思議だったがブラス警部から「杖を奪って聖スティーヴンを殴り、教会を乗っ取ったのではないか」と言われると、素直に認めたため逮捕された。
凶器と思われる杖を調べてみると確かに聖スティーヴンとジョージの痕跡は出るが聖スティーヴンが殴られたという証拠は一切出てこなかった。そして聖スティーヴンの映像を見てみるとカフェ店員のミスから「追従」を学んだと語っていた。ジョージはただブラス警部の言葉に追従しただけなのだ。ブラス警部の取調べを受けるジョージは自白に一貫性がなく犯人ではないと判断された。ジョージは精神鑑定を受けることになり、ラングストンは警察署に心理学者を訪ねてみることにした。
警察署で用件を終えたラングストンはエイカーズ巡査が突然苦しみ出して倒れた現場に居合わせ心臓マッサージを施す。病院に運ばれたエイカーズ巡査に事情を聞いてみると、誰よりも早くジャビード家に到着した時に被害者2人の首筋に手をあて脈を見たのだと言う。エイカーズ巡査は手袋をせずに脈を見ており、2人を殺害した何かを摂取してしまった可能性が高い。そこに遺族のグレッチェンまでも病院に運び込まれる。キャサリンはすぐにジャビード邸を封鎖する。
詳しい検査により現場からジギトキシンが検出された。本来は強心薬として使用されているが大量に摂取すると心臓発作を引き起こすのだ。そして庭を調査するとまるで空から2人がいる場所を狙って撒かれたかのようにジギトキシンが広がっていた。被害者2人はまるで何も気がつかずに死んだようだった。上空を何かが飛んでいるのに気がつかないなんてことがあるのか、グレッグはウルトラライトという低空飛行が可能の超軽量飛行機ならエンジンを切って滑空することができると調べあげる。そして空港の管制官の追跡データを調べ、やはりウルトラライトが現場上空を飛行していたことがわかった。使用した飛行場の様子を見てみるとスカイダイビングの事件の被害者ピエールとその相棒マックスのスカイダイビング教室があった。2つの事件は繋がっているのだ。
すぐにスカイダイビング教室に捜査が入り、ウルトラライトを調べてみるとやはりジギトキシンが検出された。手術を受けたものの歩くことも話すこともできなくなってしまったピエールはブラス警部の事情聴取に目線で言葉を表現できる機械で応じる。マックスは事情聴取に難色を示すがピエールは事情を説明し始め、マックスはついに自供を始める。ある男がマックスに「写真を撮るために夜ウルトラライトで飛んでほしい」と依頼してきた。マックスは怪しいと思って断るが家族に危害を与えると脅されて応じることにした。しかしマックスはパニックになってしまい、飛行場に向かう途中に交通事故を起こしてしまう。困りはてたマックスはピエールに代わってもらうことにし、事情を知らないピエールはマックスの言う金に目がくらみ夜間飛行に応じた。そしてピエールは自分が殺人に加担したと知り後悔、自殺を試みたのだった。
2人の供述からジギトキシンを撒いた男と被害者の居場所を教えたボディガードが逮捕された。ニュースでは映画を参考にしてイランのライバル会社が暗殺を依頼したと伝えていた。あまりの動機の飛躍にニックたちは驚き苦笑する。ラングストンはペルシャ帝国の詩人アイスキュロスの話をし始める。興味のない話にニックたちは朝食を食べに行ってしまうが、ラングストンはアイスキュロスの死が猛禽類の落とした亀が頭にあたったことだと思いだす。そして聖スティーヴンが死んだ現場に行き亀を発見、甲羅から聖スティーヴンの痕跡も発見しキャサリンに報告する。亀を食べるために岩に落として割る猛禽類は聖スティーヴンの頭を岩と勘違いしてしまったのだ。

前回と比べるとそれぞれメンバーが万遍なく登場していたのでほっとしてしまった。
事件自体はかなりぶっ飛んだ設定だったけれど楽しめました。と思ったら次回も相当ぶっ飛んでいるようです。IMDBなどで写真を見てからずっと楽しみだったので面白いといいな。続きを読む

k_k2911 at 23:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) CSI9 

「ミディアム5(19)この命にかえても」

アリソンは自分の夢を見る。夢の中の自分は安いアパートに一人で暮らし冷凍食品を食べていた。そして訪ねてきた男は言う、「一年前、君の家族は皆殺しにされた」と。飛び起きたアリソンは家族の無事を確認する。朝が始まりアリソンは夢と頭痛で苛立つ。夫ジョーは「夢に出てきた場所も人も見覚えがないなら、ただの夢なのかも」と言うが、アリソンの不安は消えず娘たちに手紙を書いた。
子供が生まれるスキャンロンに娘のお古を渡したアリソンは突然男性の命乞いの声を耳にする。周囲に異変はないがデスクの写真立てが倒れ、それを手に取ると写真に写っている男性が何者かに拷問を受けるというビジョンを見る。スキャンロンは「(写真に写っている)ルイーズ刑事は秘密捜査で留守にしている」と言う。アリソンのビジョンを知ったデヴァロスはメキシコで2つの麻薬組織の縄張り争いが激化しアリゾナ州にも飛び火して犯罪が多発していると話す。そしてルイーズ刑事は潜入捜査で深くフェニックスの組織に潜っているのだと打ち明ける。事件に関するファイルを目にしたアリソンは組織の殺し屋オスワルド・カスティーヨの写真を見た時に「彼がルイーズ刑事を拷問していた男だ」と確信する。
帰宅したアリソンは今朝アリエルからダンス教室に送るように頼まれたことを忘れたとジョーに指摘される。幸いジョーがなんとか仕事をやりくりしてアリエルを送り選抜テストにも合格していたが、アリソンの頭痛は収まらず横になった。そしてまた自分の未来の夢を見て、自分を訪ねてきた男に「探偵を雇ってこっそりギャングを診ている医者があなたの妻と私の家族を殺したカスティーヨの居場所を知っている」と話していた。しかし管轄外のため男は捜査することができないと言い、目覚めたアリソンは涙がこみあげてきてしまう。そこにデヴァロスから呼び出しの電話が入る。向かった家はルイーズ刑事の自宅、そこに置かれた5つのクーラーボックスにはルイーズ刑事の切断された遺体が入っていてルイーズ刑事の妻が悲しみに暮れていた。手口は見せしめのために家族までも狙う組織の典型的なもの、デヴァロスは麻薬取締局との合同捜査にアリソンを紹介すると言う。そして自身も車の爆破により妻を殺されたという担当捜査官は夢に出てきた男だった。夢に出てきたダニエル・ムニョスが現実に存在し自分と接点を持ったことにアリソンは言葉を無くす。
混乱したアリソンはジョーに不安をぶちまけるが「もうすぐ殺される」と言われたジョーに何もできることはなかった。しかし「未来は決まっているとは思いたくない。人生は選択。家族が狙われるのは君が捜査関係者だからなら明日デヴァロスに行っておりれば良い。でも確実に死ぬならそれも無意味、だから夢は絶対ではないと認めて家族を守るために捜査をすれば良い」とアドバイスする。早朝、事件資料に目を通すアリソンに出勤してきたムニョス捜査官は事件資料の全てに目を通すことを許可してくれた。
一方ジョーは自宅で娘たちの面倒を見ていた。しかしアリソンが今日も書いた娘たちそれぞれへの手紙の筆跡が判読できないことを知り不安がよぎる。その頃激しい頭痛に苦しむアリソンはカスティーヨと一緒に写真に写っている男性の家にカスティーヨが潜伏しているというビジョンを見る。そしてそれを捜査会議中のデヴァロスたちに知らせに行くが、アリソンは鼻血を出して倒れてしまった。
倒れたアリソンは再び夢の続きを見る。メキシコまで単身で乗り込んだアリソンは探偵が言っていた医師クルースを訪ねてこっそりカスティーヨのファイルからメモを抜き取った。そして「1年前に脳腫瘍の手術を受けていて主治医から痛みどめをもらっていたが旅行中なので処方してほしい」と依頼する。飛び起きたアリソンは自分の頭痛は脳腫瘍のためだと理解し、倒れていた間に受けていた検査から診断も済んでおりジョーと医師の話を聞くことになった。生命維持に関わる脳髄部分にある腫瘍を取り除かなければならない。アリソンは自分の腫瘍が良性だとわかっているが危険であることに変わりはなく翌朝手術を受けることになった。それでもアリソンは家族に危険が迫っていることが不安でジョーに娘たちを連れて逃げるように頼む。ジョーは娘たちを妹に預けるが僕はそばにいると言った。
夜になり見舞いに来てくれたムニョス捜査官はアリソンの言った住所に急行したがすでにカスティーヨに逃げられていたと話し、さらなる協力を依頼する。そして眠りについたアリソンはさらなる夢の続きを見始める。銃を持って旅行の準備をするアリソンのアパートをデヴァロスが訪ねに来る。様子の違う留守電を聞いて「何か無謀なことをするのでは」と考えて様子を見に来てくれたのだ。そしてアリソンは「手術前にカスティーヨの夢を見てもう少しで逮捕できたはずなのに、手術を受けたら能力を失って家族を救えなかった。手術を延期したら救えたのに」とデヴァロスに話していた。
手術前に病室にやってきたジョーはアリソンが点滴を抜いて脱走したことに気がついた。頭痛に耐えてモーテルの部屋に入ったアリソンは電話をかけてきたジョーに「夢を見なくなってしまうから手術を延期する。夢を見たら病院に戻る」と告げ、ベッドに横になった。夢の中のアリソンは医師から盗んだメモからカスティーヨの潜伏先を突き止めていた。そこに一台の車がやってきてムニョス捜査官が中に入って行った。ムニョス捜査官が組織から賄賂を受け取って捜査情報を流していたことを知ったアリソンはガレージのガス管を切断した。物音に気がつきアリソンに銃を向けるカスティーヨは発砲ができない。ただアリソンは1つだけ疑問があった。なぜムニョス捜査官は妻を殺害した組織に協力していたのか、カスティーヨは「妻が殺される前から賄賂を受け取っていて、そのことを知った妻を殺させたのだ」と答えを教えてくれる。そしてアリソンは「もう一度家族に会いたい」と銃を発砲し激しい爆発が起きた。
翌朝出勤したムニョス捜査官にデヴァロスはカスティーヨの目撃情報を伝える。さっそくカスティーヨに逃げるようにメールを送るムニョス捜査官は自分が嘘の目撃情報によりはめられたのだと知らされる。死刑を免れるように計らうと言われたムニョス捜査官は素直に逮捕され、カスティーヨは逮捕された。
再び倒れたアリソンは病院で緊急手術を受ける。医師はジョーに腫瘍のほとんどが摘出されたことを伝えるが、アリソンは術中に脳卒中を起こし昏睡状態のまま目覚めないかもしれない状態にあった。

またもやクリフハンガー。まぁ一応事件自体はちゃんと解決したので良かった。事件自体も引っ張るのかと思っていたので。ただ組織が壊滅したとしても残党が報復行動に出ないか心配ではある。
ブリジットたちはジョー妹の豆腐料理を食べさせられているのだろうな。続きを読む

k_k2911 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ミディアム5 

2010年08月21日

「コールドケース6(6)クラシックカー」

81年9月、日本車に圧倒されているアメリカ車の販売店「スピードモータース」でミーティングが行われている。苦戦している状況をセールスマンは嘆くが販売主任のミッキー・トンプソンは「成績トップなら現金のボーナス、最下位ならクビ」とゲキをとばす。ミーティングが終了し、受付のドナ・ダミーコはミッキーに給料の前借りを頼んだ。
現在、廃車置き場にパーツを探しにきたクラシックカーマニアが73年製エルドラドのトランクの中から白骨化した死体を発見した。死体の身元は幼い娘を残したまま行方不明になっていたドナ・ダミーコ。頭部にはおそらくタイヤレンチで殴られたと思われる損傷があった。ドナは鍵を持っていたがエルドラドの鍵ではなく、リリーはポケットから「400ドル、レスター」と書かれたメモを発見する。
ドナはシングルマザーで学歴もなく出世も見込めなかったため、周囲は「全てが嫌になって失踪した」と思っていた。ドナの捜索願いを出していた母はすでに故人、リリーは成長した娘マリサに会いに行く。祖母に迷惑という顔をされながら育てられたマリサは姿を消した母を憎んでいた。事件当時マリサを預かっていた親友ポーラは殺人課を訪れ、「ドナは本当に金に困っていた。私が自動車販売店の仕事を紹介したが男女差別がひどくて私はすぐに辞めてしまった。」と話し始める。車を売りたいのに受付以外の仕事を与えられないドナはそれでもめげずに残業を重ねた。ポーラは「マリサはかわいそうだったが、ドナは精いっぱいやっていた」と言った。
ドナの死体が入っていたエルドラドの持ち主がわかった。マーシャル・ブルックスという男だったが彼はドナの死の前にエルドラドを下取りに出していた。今や「スピードモータース」の社長になっていた当時の販売主任ミッキー・トンプソンはドナを「できる子だった」と死を惜しむ。事件当日ドナは19時に退社したと証言していたミッキーはパーツを売るためにエルドラドを解体に回したのだがいちいち覚えていないと主張した。
ミッキーの証言によるとエルドラドの持ち主マーシャル・ブルックスを担当していたセールスは成績トップクラスのブルースだった。ブルースはドナにひやかしの客を接客させ笑いものにし、ドナは怒ってブルースに女性問題を奥さんに話すと口走っていた。
現在では「スピードモータース」を離れドイツ車を販売しているブルースはドナが行方不明になった直後に珍しく休暇を取っていた。ブルースはドナと特別な関係にあったという疑惑を否定し、「自分は売る方で下取りを担当していない」と主張する。不景気だったあの時代、人気のない中古のアメリカ車を売るのは大変なことだった。余裕があるように見えず軽を物色している客をセールスマンは相手にしなかったが、ドナは見事に中古車を相場より高く売る契約を取りつけていた。
ドナの失踪の1カ月前に販売店は空き巣被害にあっていた。番犬が毒殺されていたがドアを壊されたわけでもないのに保険がおりていて、ドナは裏を知って口封じされたのかもしれない。空き巣の通報したのはセールスマンのオスカー・アンダーソン、今は車の販売から離れ電話セールスを仕事にしていた。ドナが失踪した夜は成績を表彰されて飲みに行っていたとアリバイを主張、不景気だったあの時代は男性でも家族を養うために必死だったのにミッキーがドナを昇進させたことでトラブルが起きていたと話し始める。ミーティングで「頑張っているが無理」と主張したサニルはクビにされ、その代わりにドナがセールスマンになったのだ。
殺人課に呼び出されたサニルはクビにされて困ったことを認めるが、そのおかげで最高のタイミングでプログラミングを勉強したと話す。最後に販売店に顔を出したのは給料を受け取りに行った日、その時ドナから中古車を買ったエステファンが「高すぎる」と助けを求めていた。ドナが売った後で呼び出され「下取りが高すぎる値段だから差額を払え」と強要されたエステファンをミッキーは「サインしただろう」と相手にしなかった。ショックを受けたドナは儲けを大きくすることのできる中古車販売からミッキーと組んでいた経理担当のフランクを締めだすと決意する。
母に対して複雑な感情を抱きながらも娘マリサは殺人課に母の遺品を届ける。祖母が無造作に箱に放り込んだと思われる状態だったが、中から「スピードモータース」から届けられたクリスマスカードが発見される。差出人は記されていないが宛名は直筆だった。そしてリリーはドナと幼いマリサがおもちゃのピアノを抱える写真を見て謎の鍵がピアノの鍵だと気付いた。ドナが失踪直前に預金を全額下ろしていたのは娘のためにレスターピアノの頭金を支払っていたことが理由だったのだ。そのことを知ったマリサは母が「いつか本物のピアノを買って、それを置けるような広い部屋に住む」と言っていたことを思い出す。リリーは改めてマリサから母を奪った犯人を逮捕すると心に誓う。
「スピードモータース」で経理を担当していたフランクは住宅の販売をしていたがサブプライムローンで職を失い棺桶のセールスをしていた。「私たちはあなたたちと同じ。狭い部屋に相手を閉じ込めてあらゆる手段を使ってサインをさせる」と語るフランクは「ドナは僕よりも危険な相手に立ち向かった」と言う。フランクのやり方に不満を訴えるドナとオスカーは「ひどい目にあったら客は次は来ない。一生の客にして何度も買わせた方が良い」と主張するが、フランクは成績の悪いオスカーを突っぱねる。ドナは「なぜ中古車を卸売業者に安売りするのか」とフランクに食ってかかり、ミッキーがキックバックを得ていることを知ってしまった。そして下取りした車を解体するのか売るのかを決めているのはやはりミッキーで、事件当日の22時にドナはまだ職場にいたと言う。
今度は取調室に呼び出されたミッキー・トンプソンは販売店のオーナーからも金をくすねて店を乗っ取っていた。ヴェラがセールスマンばりのトークでミッキーに自供を迫ると、ミッキーはやはりドナに不正を問い詰められたことを認める。ミッキーはドナの中古車販売の才能を認め、成績トップのボーナスを渡すがドナにとって良い同僚だったオスカーをこき下ろす。オスカーは成績を表彰されるどころか数カ月1台も売っておらず、ミッキーから洗車や戸締りを命じられ事件当時も残っていた。
オスカーは71年型のエルドラドを持っていて、ドナの死体が入っていた73年製とは互換性があるパーツが多かった。自慢のクラシックカーを持つオスカーは「ドナの金を盗み、死体を入れた車からパーツも盗んだ。そして罪滅ぼしにマリサにクリスマスカードを送った。筆跡が残っている」と追いつめられる。思わずオスカーは「ボーナスを盗んだりしていない」と犯人しか知らない情報を口走り手錠をかけられた。
あの夜洗車をしていたオスカーはドナに「大切なのはお得意様の信用。すぐにトップに返り咲いてみせる」と話していた。「あなたの教えの通りにしたら自然に売れた」とオスカーに感謝し今月のトップになったことを告げたドナ、しかしドナが今日売ったのはオスカーの客で下取りしたのはかつてオスカーが売った車だった。かつてのお得意様に自分の名前を出されなかったことにショックを受け怒りがこみあげるオスカーにドナは「もうこんなミッキーの雑用は止めて」と言う。ドナの発言にさらに激高したオスカーはドナを撲殺してしまったのだった。

久しぶりにヴェラのまともな仕事ぶりを見てちょっと惚れた。
あの目が笑っていない感じ。ブーブー言いながらお菓子食べたり大きい体で地道な探し物をしているだけではなかったのだな。
今回は珍しく?久しぶりにリリーとヴェラコンビでした。続きを読む

k_k2911 at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) コールドケース6 

「CSI9(18)オグンのいけにえ」

女性の死体発見の知らせを受けて現場に到着したラングストンは死体の身元がかつての教え子シルヴィア・マリックだと気付く。4ヶ月前ラングストンがCSIへの転職を決意した時、真っ先に打ち明けたのが論文を指導していたシルヴィアだった。
検死の結果死因は頸椎の第3・4・5と三か所一気に砕かれたことによる頸椎ショック、性的痕跡はなくシルヴィアが手に握っていたのはかなり古いレザーだった。シルヴィアが死亡する直前に何度も電話していたのは同棲していた恋人ダン・フォレスター、彼のことも知るラングストンは話を聞きに行く。バーテンダーとして働くダンは昨夜も出勤していて、その間シルヴィアも店で待っている予定だったのに「リサーチだ」と出て行ったことに腹を立てていた。ケンカ中だから電話に出ないと考えていたダンはシルヴィアの死に絶句し、研究資料はキャンパスにあると教えてくれる。
ラングストンがキャンパスのシルヴィアの部屋に入ると荒らされた状態になっていた。そして女性の死体の画像を見た時、転職後にシルヴィアから「論文のため」と求められて未解決事件の死体の写真を渡したことを思い出す。「学術雑誌に載せたい」と論文に没頭するシルヴィアに渡した死体写真はヒスパニック系の若い女性が連続して殺された事件のものだった。死因は第3・4・5頸椎を損傷でFBIが捜査班を組織したが、以後事件は起きず未解決のままになっていた。シルヴィアはこの事件を調べ、知りすぎたために殺されたのかもしれない。
連続殺人の被害者たちはヴードゥー教の儀式などで使われる植物系の幻覚剤を摂取していて、シルヴィアの握っていたレザーからもその痕跡が出た。麻薬課から情報を得てブラス警部とニックが売人をあたると中で儀式が行われていた。シルヴィアが摂取していたダチュラを扱う神官は事情聴取を受けるがシルヴィアの写真を見て「(彼女は)死んでいる」と言うだけだった。
ラングストンはグレッグと事件当夜シルヴィアが映ったカメラの映像を分析、彼女はフラフラと歩き車道に飛び出して車にひかれそうになっていた。彼女の信じられない姿に驚きながらもラングストンはシルヴィアが出てきた建物に向かう。シルヴィアが事件当時いたのはメキシカンスタイルのプロレス「ルチャリブレ」の会場だった。覆面レスラーによる試合は大盛り上がり、そして控室には前科のあるレスラーも多くDNA採取を拒否する者もいた。レスラーの一人はシルヴィアの写真を見て「サインを求めてきたファンだ」と言った。元レスラーのMCも妻への暴行という前科があり、シルヴィアについて「メキシコのプロレスの論文のためと言っていた」と証言する。
シルヴィアが握っていたレザーは「ルチャリブレ」のマスクのパーツと推測された。しかもその手法は70年代に廃れたという古いもの、レスラーたちのマスクとの比較が行われついにマスクが特定されるが、そのマスクを着用するファンタズモは「親父から譲り受けたマスクでコピーは何枚もある」と言い無実を証明するためにDNAの採取に同意する。シルヴィアが握っていたレザーには複数のDNAが混在していたためファンタズモのDNA情報を差し引いてみると、かつて妻へのDVで捕まったことのあるMCがヒットした。
その頃ファンタズモはMCのカバンからパーツの取れた自分のマスクを発見、MCを問い詰めていた。激怒したファンタズモはMCを追い出し日焼けマシンに入る。マシンから出たファンタズモはMCから銃弾を受け反撃するも死亡、会場は試合の熱狂で事件に気がつかない。しかしラングストンとブラスが控室に向かっていた。声をかけられたMCは逃走を試みるが身柄を拘束される。
無実を訴えるMC、そして「暴力の神オグンの仕業」と言い出す。教え子を殺された上に呆れた供述を始めたMCに怒り心頭のラングストンはMCに暴力をふるい取調室を出て行く。怒りが収まらないラングストンは共にCSIとして働く未来を思い描いていたシルヴィアの死を悲しむ。そしてシルヴィアの遺した論文を学術誌で発表するために添削を始めた。

映画「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」のウィリアム・フリードキンの演出。第8シーズン「アル・カポネの椅子」も彼の担当でしたがやはり独特のものがあります。
ミステリアスで特徴的な雰囲気作りやホラーさながらのシルヴィアの殺害シーンは良かったけれど、どうにもテンポが良くない。CSIという感じがしなかった。
CSIの200回記念ならばレギュラー・サブレギュラーたちに脚光が当たる、「仲間」を意識した作品にしてほしかったな。内容はかなりシンプルな話だったのでそれならもうちょっとラングストンの悲しみに仲間も奮闘するようなシーンが欲しかった。続きを読む

k_k2911 at 23:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) CSI9 

「ミディアム5(18)ライバルあらわる」

アリソンは銀行に勤める女性が支店長に「いつだかわからないが散弾銃を持ったホッケーマスクの2人組に銀行が襲われる」と言う夢を見る。情報の出所を問われた女性は「ニュースでよく見るアリソン・デュボアのように夢で見たのだ」と告白し笑われる。しかしその直後、銀行に散弾銃を持った二人組が現れるのだった。
朝になりジョーがサンティアゴに行く日がやってくる。数日で戻ってくるがアリソンは別れを惜しみ、アリエルは妹の送り迎えと家の手伝いのみに使用することを条件に車の運転を許された。仕事で海を見ることもなくホテルの部屋に直行したジョーは待つ人のいないホテルに淋しさを感じる。
職場に向かう途中で渋滞に巻き込まれたアリソンは渋滞の理由が銀行強盗であることを知り、銀行に立ち寄る。そして夢を見たと言っていた女性ルース・ボディカーに声をかけ電話番号を渡した。夜になると「銀行に長年勤める女性が強盗を予知していた」と報道され始め、ルースはマスコミ追いかけまわされる。
そしてアリソンは夢を見る。銀行強盗の被害額は30万ドルというニュースを見た犯人の一人は自分が見張っている間に金を受け取った相棒が裏切っているのではないかと考える。そして「3万ドルしかない」と言い張る相棒を射殺した。飛び起きたアリソンはジョーに夢を話そうとするがジョーがいるはずもない。
その直後アリソンはルースからの着信を受ける。ルースも再び事件の夢を見たと話し始める。しかしルースはアリソンが見た夢の先まで見ていた。強盗犯が相棒を射殺した後に公園に捨てたのを夢に見たルースは実際に公園に行き、相棒の死体を発見する。公園に到着したアリソンは怯えるルースを気遣い、デヴァロスは事件を夢に見たアリソンとルースに相棒を殺した強盗の似顔絵作成に協力するように求める。ルースは消極的だったがアリソンの説得で承諾した。その頃アリソンの代わりに妹たちを学校まで送ろうとしていたアリエルは出発直前に戸締りの再確認をしに行く。アリエルの態度を威張っていると感じたブリジットは車の運転をしようとサイドブレーキを下ろしてしまい、接触事故を起こしてしまった。ブリジットは父に謝罪の電話をし「修理代を払うために大学進学をあきらめて働く」と手紙を書く。
殺された強盗犯ジミー・フレミングの遺留品を見ていたアリソンは仕事中のルースがジミーに声をかけられるビジョンを見る。写真立ての写真からルースがタンゴを習っていると知ったジミーはルースをダンススタジオに誘っていた。アリソンはそのことをルースに聞いてみると「毎日大勢に会うせいで気付かなかった。今思い出した」と言われる。夜になりアリソンは再びルースの夢を見た。ジミーに誘われたダンススタジオに入るために勇気をふりしぼろうとしていたルースはジミーが電話を受けた後、隣のバーに入っていくのを見て自分を店内に入る。するとジミーは待っていた男と銀行強盗の計画を話し出し、「俺に色目を使う窓口の女を脅す」と言っていた。翌日アリソンはデヴァロスに「ルースの夢の話は嘘、強盗の一人に恋をして盗み聞きしただけ」と伝える。実際アリソンとルースがそれぞれ作成した似顔絵は全く違う結果になっており、アリソンはルースを問い詰めるが全ての疑惑を否定されてしまった。
そして夜アリソンはニュースでルースの存在を知った強盗犯が「隠した金を出せ」とルースを脅す夢を見る。身の危険を感じて家の中に入ったルースは室内にジミーの死体が置かれているのを発見する。翌朝銀行前でルースを待っていたアリソンは「銀行強盗に脅された時にどさくさにまぎれて金を手に入れていた。そして脅されジミーの死体を置かれたため、ジミーの死体を公園に遺棄して嘘の似顔絵を作成した」と問い詰める。なおも疑惑を否定するルースにアリソンは手を焼くが「犯罪者を別の犯罪者から守るのは仕事ではない」とデヴァロスにも言われてしまう。
そして夜アリソンはルースがジミーを殺した強盗犯に会い、強盗がもらうはずだった取り分を手渡す夢を見る。しかし相手は納得せずルースの車をパンクさせ全額を要求した。ルースは自分の車のトランクに残りの金が入っていることを告げ、強盗はトランクを探す。隙をついて強盗に反撃し逆に銃を奪ったルースは強盗の車を奪い逃走した。
夜中の2時にルースが「犯人の車と銃を奪い、銀行の金も取り戻した。助けて」と助けを求めに来た。ルースが奪った車から強盗はエリックという名の男と判明、そしてエリックは家の前に鍵をつけたまま停車されている車から金と銃が発見されて逮捕された。事件は解決し日常が戻ったルース、いつも一番に出勤してくるルースに支店長は「僕は今夜、君とタンゴを踊っている夢を見た」と告げられる。
一方刑事スキャンロンは交際相手のリンの行く産科に向かう。性別がわかる時期になり、リンは知りたいがスキャンロンは知りたくなかった。結婚していない場合、母に優先権があると聞かされたスキャンロンはそのまま病室から出て行く。リンからベビー用品の店に呼び出されたスキャンロンは子供の名前を男女どちらでも良い「リー」にすると聞かされる。自分と同じ名前をつけられると知ったスキャンロンは急激に態度を硬化させ反対し、店から出て行ってしまう。
深夜に帰宅したスキャンロンは早朝まで起きてリンの出勤を待ち、「そう見えないかもしれないが、全てが楽しみだ。けれど自信がない」と伝える。そしてスキャンロンは自分の父であるリー・スキャンロン・シニアのいる施設に行く。そして自分に子供が生まれることを伝え、「俺は親父のDNAを継いでいるが、絶対に子供を殴らない」と誓った。そして産科に電話し生まれてくる赤ちゃんが女児だと聞き、スキャンロンはかわいらしい洋服を買いリンにプレゼントするのだった。

ルースの罪は・・・あれで良いのかい?
ルースのしたことを証明することは難しいかもしれない。けれど最後に支店長との恋が始まりそうになって普通に幸せそうなのには僅かに違和感が。
おそらくルースはもう犯罪に手を染めることはないだろう。だってアリソンが正真正銘の本物だとわかったのだから。いくらニュースなどでアリソンの存在を信じていたとしても本当にいろいろ言い当てられたら「こ、この人本当だったんだ」と思うと思う。今回で怖い目にもあっているしね。続きを読む

k_k2911 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ミディアム5 

2010年08月14日

「コールドケース6(5)スピード写真」

51年9月海軍対海兵隊のボクシング試合の後、上陸休暇が取られる。ボクシング試合を制したジェームズ・タリー一等兵は服をたるませ叱責されるレニー・スノー一等兵をかばった。
そして現在、かつて産業廃棄場だった土地が売却され、地質調査が行われる中でドラム缶から白骨化した死体が発見される。この土地が産業廃棄場として使われていたのは50年も前のこと、そして死体が身につけていたドッグタグから身元が行方不明になっている海兵隊員ジェームズ・タリーであると明らかになった。彼は38口径で頭を撃たれていた。
海軍工廠で記録を調べると17歳のタリーは朝鮮戦争に向かう直前の上陸休暇の後に集合時間に現れず脱走したとして告発されていた。志願兵が集まる海兵隊に所属したタリーは軍人一家で遺族である弟スティーブもまたベトナムに従軍した。兄のドッグタグを受け取ったスティーブは当時は幼かったが兄は優しく勇敢で何事からも逃げない性格だったと話す。そして最後に兄から送られた手紙を持参してきた。手紙はタリーが姿を消したフィラデルフィアでの上陸休暇の時に書かれたもので「仲間2人と町に遊びに出る」と記されていた。スティーブは家に伝わる懐中時計が見つかったかどうか聞くが、肌身離さず持っていたはずのその時計は見つかっていない。
タリーの当時の上官チェイニー軍曹はタリーを「臆病者」としながらもボクシングは上手く海軍のジーン・カーナウを倒したことを覚えていた。そして上陸休暇ではマックス・ハイドホーンと一緒だったと教えてくれる。車椅子になっていたマックスはタリーを最後に見た時のことを話し出す。タトゥーを入れている自分を待っていたタリーは水兵にぶつかってバッグを落とした女性に心奪われる。バッグの中味を一緒に拾ったタリーはマックスが止めるのも聞かず、美女が入って行った海軍バーに入っていく。
マックスからもカーナウの話が出て、ヴェラとジェフリーズはカーナウに会いに行く。現在ではボクシングを教えるカーナウは海軍バーでタリーに会っていた。海軍バーに入ってきたタリーに声をかけたカーナウ、タリーの目当ては美女だったがカーナウは「俺もふられたし、誰の誘いも断っている」と止める。しかしタリーは構わず美女に声をかけ、バッグの中味を拾った時に落としていった法律事務所の名刺を手渡す。タリーは法律事務所への就職を明日に控えたノラ・リーをダンスに誘い見事了承させるが、その時突然現れ銃をちらつかせた男に脅される。そこでカーナウは彼に声をかけ、タリーと一緒に店からつまみだしたのだった。証言を終えるとカーナウはヴェラをスカウトした。
カーナウは店からつまみだした男が港湾労働者組合のワッペンの入った上着を着ていたことを覚えていた。元海軍のスティルマンはリリーを連れてタリーがノラに声をかけた海軍バー「ガンネル」に向かう。当時からのバーテンのスーは港湾労働者組合のワッペンの男を「うちの店を出入り禁止になっているレイ・リーシーではないか」と口にする。
警官を殴って逮捕されたレイ・リーシーはヴァレンズの取調べを受ける。悪態をつくリーシーは当時のことを話し出す。ノラの父の同僚だったリーシーは再びノラとタリーの仲を裂こうと声をかけるが、2人はすでに夢中になっていてノラに説得されて引き下がったと言う。
やはり軍人と結婚し、今では先立たれたノラはタリーの思い出話をしてくれる。リーシーを追い払ったノラとタリーはダンスマラソンに参加する。ノラの写真が欲しいとスピード写真に入った二人はキスをするが、その時憲兵が現れタリーを連れ去った。リリーはノラの夫や息子が写った写真を見て何かが引っ掛かる。
憲兵のパトロール記録から事件当時スノー一等兵が士官の銃を盗んで姿を消したとして小隊全員が事情聴取を受けていたことがわかった。銃は今だ見つかっていないが見つかったスノーは営巣入りになった。軍曹に目をつけられ激しく叱責されていたスノーの軍歴は2度の勲章を受けるなど輝かしいものだったが、殺人課に現れたスノーは仲間を失ったと今では従軍経験を口にしたがらなかった。スノーは嫌われていたチェイニー軍曹から犯人扱いされたが銃を盗んでおらず、タリーは濡れ衣を晴らそうとしてくれたと話す。スノーにかけられた嫌疑を知り、町中を探したタリーはスノーをようやく見つけていた。スノーと士官部屋の部屋を掃除したのはマックス、銃を盗んだのはマックスに違いないとタリーは考える。軍曹の度重なる叱責ですっかり自信を無くした上に無実の罪を着せられ、脱走しようとしていたスノーに「お前は年をサバ読んで入隊した。みんなの倍は根性がある。船に戻り軍曹の目を見て無実を訴えろ」と励ます。タリーの言う通りにしたスノーは結局営巣に直行しタリーが行方不明になったことを知ったのは後になってのことだったが、「やると決めたことはやる。立派な海兵隊員で兄のような人だった」とマックスを探すと言っていたことを思い出していた。
タリーと別れた後にもう1度会っていたのではないかと言われたマックスは銃を盗んだこともタリーと会ったことも認める。海兵隊員の集まるバーでハメを外すマックスはやってきたタリーに銃を渡すように迫られる。「スノーはダメな奴」と言うマックスは最後の休暇を女性と楽しむための金を用意するために銃を盗み質入れしていた。60ドルもの大金を用意しなければならないと愕然としたタリーはバーから出て行った。
タリーは質入れされた銃を取り戻したのなら、どうやって大金を用意したのか。リリーはノラの家族の写真を見た時の引っ掛かりを調べ、ノラは夫と出会う前に子供をもうけていて夫はこの父親不明の子を養子にしたことを突き止める。息子はタリーの子ではないかと言われたノラは息子に知らせていない事実をリリーに知られたことに動揺する。憲兵に連れ去られたタリーの帰りをノラは自分の部屋で待っていた。そしてタリーは現れたがその暗い表情を見て事情を聞きだす。金の必要に迫られ、戦場への恐れも口にするタリーを励ますノラは母から受け継いだネックレスを手渡す。ノラの優しさに胸を打たれたタリーはその代わりに自分も家族から受け継いでいる懐中時計を手渡す。2人は翌朝波止場で別れを惜しむことを約束し一度だけ関係を持ったが、翌朝タリーは波止場に現れなかった。ノラは今も大切に持っていた懐中時計を遺族に渡すようにリリーに託した。
産業廃棄場に廃棄を許されている団体に海軍と造船所も含まれていたことを調べたヴェラはスティルマンの指示で軍隊の備品の移動をあたっていた。そして事件当時海軍がドラム缶6個を廃棄したことを突き止める。廃棄を担当した機関士であるカーナウは当時のことを覚えていた。休暇明けで船に戻ると海兵隊のチェイニー軍曹にドラム缶を捨てるよう怒鳴られたカーナウは逆に「俺は海軍の機関士だ」と断っていた。しかし上官から叱られ仕方なく廃棄したのだった。
タフだと思われていたチェイニーの従軍記録を取り寄せると、彼の2度目の従軍のほとんどは戦闘神経症で野戦病院にいたことがわかった。軍人出身のスティルマンの迫力に圧倒されたチェイニーはスノーを嫌っていた理由を「敵を見た途端に震えあがり仲間に迷惑をかけるに違いなかった」と言う。しかし年をごまかして入隊した15歳のスノーは勇敢だった。スノーの活躍を信じられないチェイニーは「海兵隊員なら正直(忠実)になれ」とスティルマンに海兵隊のモットーを言われ、自供を始める。盗まれた銃を持ってやってきたタリーはスノーが犯人ではないと言いながらも真犯人を言おうとはしなかった。「スノーの名誉回復を」と訴えるタリーにスノーをこき下ろすチェイニー、タリーはチェイニーに「(スノーを)見捨てるなんて(海兵隊の)伝統に反する」と意見し、カッとなったチェイニーはタリーを射殺してしまったのだった。
事件は解決しタリーの懐中時計は弟スティーブに返され、タリーは名誉除隊となった。ヴェラはカーナウのボクシングジムに行き指導を受ける。遅くなったがタリーの軍隊式の葬儀が執り行われマックスとスノー、スティルマンとジェフリーズも参列する。ノラはタリーと約束した波止場を訪れ、彼が近くにいるのを感じていた。

最近の予告の作りから、次回予告の最後の映像がもはや事件捜査とは関係なく「クラシックカー、いいなぁ」と思っている映像にしか見えなくなってきた。

事件には関係ないがタリー役の俳優の顔・表情が同級生にどうにもそっくりで気になってしまった。どうでもいいことなんですけれどね。
軍人の事件では迫力を増すスティルマン。今回も凄かった。戦争による心の傷を責めることは誰にもできないのだが、スティルマンにとって前途有望な若者を決めつけで排除しようし自分の過ちを認めようとしなかったことが許せなかったのだろう。
スノーは辛かったと思う。マックスのようなちゃらんぽらんな奴にまでバカにされて。それでも逃げなかったのは兄のように優しく励ましてくれ、自分の価値を認めてくれたタリーの言葉があったからだと思う。恐ろしくて思い出したくない思いをしただろうけれど、あの時メンフィスに脱走したら勲章はおろか今のスノーはいなかったと思う。続きを読む

k_k2911 at 23:59|PermalinkComments(2)TrackBack(0) コールドケース6 

「CSI9(17)コード4」

銃を持った犯人に対する訓練をしたCSIメンバーたち、ライリーはグレッグを「ライリー」と自分の名前で呼び合図を送るが弾は犯人役の教官に当たらず、キャサリンが見事命中させる。銃の携帯許可を持たないラングストンはコードがなかなか覚えられないとぼやく。
閑静な住宅街で銃撃戦の通報が入る。住民たちは突然の事件に驚きながらも目撃証言をし、それによると夜11時に銃撃戦が始まり自警団の団長ビル・フレンチが射殺され、騒ぎを聞いて外に飛び出した7歳の少年も流れ弾に当たって死亡した。複数の犯人がハッチャー家の前で銃撃戦をしたことがわかったが、それ以外にわかっていることは少ない。犯人グループは車を通りに停めた後で歩いてハッチャー家に向かった。ハッチャー家の主人であるプリシラは頭部に怪我をして病院に運ばれ、息子のレジーと甥のフランキーも襲われたと証言する。レジーとフランキーは行方不明でプリシラによるとレジーは男と取っ組み合いになり窓を突き破って外に出たと言う。ハッチャーの家が標的なら犯人はなぜ家の前に車を停めなかったのだろうか。
射殺されたビル・フレンチは退役軍人で38口径を2発撃っていた。周囲には9mmの薬莢が散乱していて犯人のものと思われる血痕が続いている。グレッグは検死官デヴィッドが亡くなった少年を抱く父から遺体の引き渡しを拒否されている声を聞く。「名前も知らないくせに」と憤る父に自分の名を名乗ったグレッグは少年の名を聞き、ジェイソンはすでに天国に行ったことを告げる。モーリーはようやくジェイソンの遺体をデヴィッドに預けた。
停車している車にぶつけられた痕があり、さらにタイヤ痕からフレンチに撃たれた犯人が車に飛び乗って逃走したことが明らかになる。ハッチャー家を調べるニックとラングストンは行方不明のレジーが総代に選ばれるほどの優秀な若者であると知った。寝室は2つでプリシラとフランキーが使っていたようだが、レジーはここに住んではいないらしい。
小切手帳の住所から同じ通りにレジーが住む家があるとわかり直ちに突入が行われる。犯人たちが停車したのはレジーの家の前だったが誰もいなかった。銃で撃たれた男が病院に運ばれたと連絡が入り、ブラスとキャサリンが行くが男はすでに死亡していた。彼が所持していたのは9mmの銃で体にはガラスを突き破ったと思われる多数の切り傷、腕にはギャング「スネーク・バック」のメンバーを表すタトゥーがあり指紋から身元はマーカス・ガーフィールドと判明する。銃撃戦が起こった住宅街は「スネーク・バック」のシマではないがレジーの通う大学はシマであり、犯人はレジーを狙った可能性が高まる。
病院入口の防犯カメラから車から落とされたガーフィールドの映像を解析しようと、アーチーの代わりにAVラボに入ったホッジスは悪戦苦闘する。残念ながら運転手の顔もわからず、車のナンバーからわかった持ち主もガーフィールドと新たな事実は浮かばない。
現場に近い駐車場で異臭のする車の通報があった。車の持ち主は「スネーク・バック」のメンバーのアーロン・スイーツ、開けられたトランクにはアーロン・スイーツの死体が収められていた。置き去りにされた車に警備員が置いた警告文は事件前からのものでレジーたちを襲撃した犯人ではない。ニックはハッチャー家のテレビに残された指紋を「スネーク・バック」のロバート・ダンウッドと一致と断定、ラングストンもDNAから窓を突き破ったのはレジーとガーフィールドと確認する。ライリーもガーフィールドとフレンチが互いを撃ったと報告、グレッグも少年ジェイソンが当たった流れ弾はガーフィールドが放った銃弾だと断定した。スイーツは22口径で射殺されていたが死んだのは事件前で現場にも22口径はない、しかし無関係とは思えない。レジーは大学院に早期入学が決まるほどの秀才で襲撃犯と繋がらない、しかしスイーツが事件前に何度もレジーの自宅の電話に連絡していることがわかった。
ライリーとラングストンは再びレジーの家に行く。祖父から受け継いだという家は綺麗だがなぜか電話が見当たらない。電話を鳴らしその音を頼りに室内を探すとクローゼットの奥に地下室があった。ライリーから先に地下室に降りて行くとそこは薬品の山で幻覚作用のある薬物PCPの製造場だった。レジーの通う大学には「スネーク・バック」の許可を取らずに勝手にドラッグを売りさばく学生がいるという噂があり、それがレジーなのだろう。
グレッグはモーリーを訪ね、ジェイソンを撃ったのはギャングですでに死亡していることを伝える。自分を気遣う言葉をかけてくれたグレッグにモーリーはコーヒーを御馳走した。その頃ライリーとラングストンは再びレジーの家の地下室に入っていた。ラングストンは真新しい血痕を見つけると、銃を構えた若者が出てくる。地下室は危険な薬品が大量にあり発砲は絶対に避けなければならない。ライリーとラングストンは素直に人質になる。モーリーからコーヒーを御馳走になったグレッグは様子を見に地下室に入ろうとし、ライリーから「問題ない、ライリー」と言われる。異変に気がついたグレッグはブラスとキャサリンに連絡する。
銃を構えて興奮状態の若者はフランキーで、その奥にいて胸にガラスが刺さっているのはレジーだった。ラングストンは医師だと名乗り、ライリーの力を借りながら手当をしようとする。化学薬品の影響が見られる2人を外に出そうとラングストンは考えるが、フランキーは同意せず銃撃戦のことやスイーツを殺したことをまくしたてる。暴力しか知らないフランキーは大学院への資金が欲しいレジーにPCPを製造させボディガードを務めていたのだ。
化学薬品を密閉するためにテープをキットから取り出そうとしたライリーは無線に手を伸ばしたところを見られ、フランキーに額を殴られる。無線を切るように言われたライリーは逆に外の無線機に音が送り、外で待機するCSIの仲間やSWATは中にいるのがレジーとフランキーで22口径の銃を一丁所持していると知る。
上空にヘリが現れフランキーはさらに平静ではいられなくなる。フランキーは無線機を壊し地下室の電話は鳴り響く。ラングストンはレジーの治療に必要なものをフランキーに告げ、ライリーは電話に出て「車まで救急キットを取りに行く」とブラスに告げる。キャサリンはフランキーたちに遭遇する前のラングストンから送られた地下室の写真を確認し、写り込んだ防犯カメラのモニターから映っている範囲を見極め、ニックは映らないように出てきたライリーに声をかける。ライリーは現場の状況と自分が銃を隠し持っていることを伝える。それを受けてまだ突入はせず、ライリーとラングストンに任せることになった。
ライリーが地下室に戻り、科学者を夢見ていたレジーに麻酔がかけられる。手術が始まり少しおとなしくなるフランキー、ライリーはレジーの出血に驚いたフランキーに隠し持っていた銃を突きつける。「レジーを助けるチャンス」とライリーとラングストンに説得されたフランキーは銃をライリーに手渡し、レジーの止血に手を貸す。レジーは救急車で運ばれフランキーは逮捕された。ラングストンは「フランキーが人生をやり直せるように」とブラスに願う。ライリーとラングストンの無事を仲間は喜ぶ。

銃を持った14歳の少年が興奮している状況・・・ってなんて危険なんでしょう。
どうしてフランキーが叔母の家で暮らしているのか、レジーは優秀なのになぜフランキーは銃しか知らないのか。など描かれていない部分は多いがあどけなさの残るフランキーが更生するようにラングストンではないが祈りたい気分になった。
ただああいう少年がギャングを殺してしまうのだものな・・・。ドラッグ製造の知恵を授けてギャングを殺す、とやっていることは一人前のギャング並というのが切ない。しかもそれで無関係の人たちが犠牲になっているのだから。続きを読む

k_k2911 at 23:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) CSI9 

「ミディアム5(17)過去からの脅迫状」

アリソンはかつて一緒に仕事をしたが、娘を殺害した犯人を殺して服役しているシンシア・キーナーの夢を見る。シンシアは吸血鬼ノスフェラトゥのマスクを被った男にベサニーという少女の身代金を渡すが、男はベサニーを生き埋めにしたと言う。ベサニー救出のために夢中で土を掘るシンシアを置いて男は金を持って逃走する。
朝になりアリソンは検索して夢の出来事が以前実際に起きたことだと知り、検事局に出勤した後シンシアに面会を申し込む。その時デヴァロスの部屋からどなり声が聞えてくる。姿を消した妻の捜索を求めるも「36時間経たないと捜索しない」と言われた男は激怒して出て行った。出て行った男は最近大きな仕事をしているが評判も悪い不動産業者クリストファー・サイプス、デヴァロスは仕方なくスキャンロンに頼みカードの履歴などを調べてもらうことにする。
シンシアから来ないでほしいと言われたがアリソンは面会に行き、差し入れとベサニーの事件記事を手渡す。シンシアによるとマスクを被った犯人はベサニーに思い切り手の甲を噛まれ深い傷を負い、脅迫状から指紋の一部が検出されたが逮捕されていない。当時裕福だったベサニーの両親は多額の身代金を支払ったせいで破産状態に追い込まれ、父は自殺・母は酒やドラッグに手を出して事故死してしまった。15歳のベサニーは養護施設を転々としてドラッグや売春と不幸な人生を歩んでいると言う。
そして夜、アリソンは売春婦がホテルの部屋に入る夢を見る。彼女はベサニーで自分に触れた男の手の甲に噛み痕があることに気付いた。再びアリソンはシンシアに面会する。シンシアは刑務所での日々にうんざりし面会も拒否しようとしていたが、「犯罪に関わること」と無理やり面会させられ激怒する。アリソンはベサニーがかつて自分を誘拐した犯人と遭遇し、今では行方不明になっていることを告げると、シンシアはアリソンの夢の話を聞いてから自分もベサニーのことが気になり行方を探していると話す。しかしまだ連絡は取れていない。
スキャンロンがベサニーの事件資料を届けに来てくれた時にサイプスの妻の行方不明事件は解決したと教えてくれる。妻は考える時間が欲しいと自分に黙って外国に行ったとサイプス自身が連絡してきたのだ。その夜アリソンはサイプスが検事局に「妻のことは問題なかった」と連絡する夢を見る。その際彼が手にしていたのはベサニー誘拐犯が送ったものとそっくりで「警察に知らせたら命はない」と書かれた脅迫状だった。
アリソンとデヴァロスはサイプスの家を訪ね事件性をもう一度尋ねるが否定されてしまう。しかしその夜アリソンは身代金を持ったサイプスが砂漠に行き、「妻は埋められている」と記されたカードを見た後に背後からやってきたマスクを被った人物に撃たれるという夢を見る。慌てたアリソンは早朝、出かける前のサイプスを訪ね止めようとするが追い払われてしまう。仕方なく帰ろうとしたアリソンに刑務所からコレクトコールがかかってくる。シンシアはベサニーと連絡が取れて問題はあるが前向きに進みそうだと伝える。ベサニーの事件に再び関わったシンシアもまた絶望から立ち直り前向きになっていた。
アリソンは再びベサニーの夢を見る。ベサニーが自分をかつて誘拐した男と再会したと気付いた時の夢、その男はクリストファー・サイプスだった。ベサニーは言葉巧みにサイプスをバスルームに行かせ、サイプスのIDと妻との写真を見る。目覚めたアリソンは服を持って女性刑務所に行く。アリソンはベサニーがわざとシンシアと連絡を取り「問題ない」と探されないようにした後で、自分に気がつかないサイプスに復讐しようとしていることを告げる。
ベサニーは自分があった事件の再現をしている時に刑務所から出たシンシアに声をかける。自分が埋められた場所を知っているのは犯人であるサイプスと被害者のベサニーと救出したシンシアだけだった。シンシアはベサニーの声をかけ、「どれだけ酷いことか知っているあなたがサイプスの妻を生き埋めにはしていない」と呼びかける。娘を殺した犯人を殺した後も癒えぬ傷を語るシンシアの言葉はベサニーに届いた。ベサニーは逮捕されサイプス夫人も救出される。シンシアは再び刑務所に戻ることになるが、アリソンは仮釈放審議会にこの功績を伝えることを約束する。
一方ジョーはボスのテリーから「君の事業をサンティエゴの新興企業に売った」と言われる。自分がこのまま雇用されるかわからないまま事務所を引き払うことになったジョーはがら空きになった事務所でジョーの事業を買ったサイモン・バーウェルと対面する。サイモンはサンティエゴに来ることを求めるが、その話を聞いたアリソンは難色を示す。ジョーはとりあえずカリフォルニアに行き、家族を理由に引っ越しを断るがサイモンは週3日サンティアゴで働き、後は自宅勤務ではどうかと打診する。アリソンは喜びたい気持ちがあるがどうにも理解できない気持ちになるのだった。

やっぱりアンジェリカ・ヒューストンは惹きこまれますね。
シンシアなら今までの功績もあるし犯した罪も同情の余地があるので仮釈放されることだろう。そして犯罪被害者に復讐に逸らないよう呼び掛ける活動もできると思う。今後もたまには出てほしいなぁ。続きを読む

k_k2911 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ミディアム5 

2010年08月07日

「コールドケース6(4)ローラースケート」

ローラーディスコに集まる若者たち。ミッシー・ギャラヴァンはスピードを競うスピードスケートに参加し、幼馴染のヒュー・マスターソンに勝った。オリンピック競技になるかもしれないと腕を磨くミッシーとヒュー、しかし78年8月ミッシーは公園で死んだ。
現在、武装強盗で服役しているドーン・ウィーラーが未解決事件の情報を持っているとやってくる。ミッシーが死んだ日、ローラースケート場の外でミッシーが宇宙船の絵がペイントされたワゴン車に乗り込んだのを見たと言う。
事件資料は取りだされ、ミッシーの死体が発見された時のことが明らかになる。15歳の活発な性格のミッシーは公園の溝で発見された。死亡推定時刻は昨晩0時頃、頭部に転落した時のものと思われる傷と擦り傷・爪は折れていた。当時公園での事件が多発していたため変質者に襲われたのだろうと考えられ未解決。体には青の繊維が付着しており折れた爪も保管されていた。
母子2人で暮らし、ミッシーが死んだ日も午前2時まで残業していた母シモーン・ギャラヴァンは知らない人間と公園に行くような娘ではなかったと主張する。カスタムワゴン車についても見覚えはなく、夫と別れて引っ越したばかりの78年8月には知り合いもいなかったがミッシーは派手な格好のジュリー・リードと友達になっていた。シモーンはジュリーと仲良くなったことがいけなかったと後悔の言葉を口にする。引っ越し先で知り合ったジュリーはミッシーに化粧やお洒落を教え、事件の起きた日も2人でローラースケート場に遊びに行ったが22時には別れたと証言していた。
今ではレトロなファッションにはまる娘を持つ母となったジュリーは当時のことを話してくれる。悪いことばかり考えていた少女時代、ジュリーは年齢を偽って夜の部のローラーディスコにミッシーを連れ出す。化粧に露出度の高い洋服、ミッシーは別人のように変身し「ロコモーション」が流れた時にDJのリックに腰を掴まれた。
ジュリーをローラーディスコに入れていたDJのリックは「ロコモーション」でジュリーの腰を掴んだ時のことを覚えていた。ミッシーに甘い言葉をささやいている時に突然ヒューが自分を突き飛ばしミッシーに怒ったと言う。ヒューはスピードスケートの練習に来ないミッシーを心配し引っ越し先に電話をかけ、母シモーンの恋人からローラーディスコに行っていると聞かされ会いに来たのだ。
ヴァレンズとミラーはカスタムペイント車を追うことにし、ペインターからの転身が多いタトゥーアーティストなどに片っ端から連絡を取る。その中でルーファスというタトゥーアーティストが宇宙船のペイントをしたことを覚えていて写真を見せてくれる。依頼人はボストンと呼ばれていたことしかわからない。
現在でも未婚でmy spaceに「運命の相手を探している」と書いているヒューはミッシーに恋心というより心配していたと話す。ミッシーは母の恋人に髪を触られたことを嫌がっていたと言う。そして事件当時宇宙船のペイントをオーダーした人物の名前が明らかになる。ジョー・ボスケイ、彼は当時シモーンの恋人で91年には継子から性的暴行で告発されたこともあった。
シモーンはボスケイの仕事用のペイントされた車を見たことがなかった。事件当時ボスケイがミッシーに手を出そうとしていたことを知らされ、さらにミッシーは死んだ夜にボスケイの車に乗り込んだという目撃証言を知り大きく動揺する。そして死の直前にミッシーがボスケイとの交際を止めるように自分に言ったことを思い出す。シモーンはただ実父が恋しいだけだと思っていた。同じ頃ボスケイもヴェラとジェフリーズの取調べを受けていた。ミッシーに付着していた青い繊維はボスケイの車のオプションのカーペットと同じ、と問い詰められたボスケイは事件が起きた夜ミッシーから電話を受け迎えに行ったと話し出す。迎えに行きローラーディスコのVIPルームに行くとリックからドラッグを摂取させられたジュリーがぐったりしていてミッシーが介抱していた。リックから口止めとしてコカインを渡されたボスケイはその場を立ち去った。取調べ室から出てきたシモーンはボスケイを平手打ちする。
事件直前にリックがミッシーと会っていたことがわかった。言わなかったことを責められたリックはあの時コカインを摂取させたジュリーがぐったりしミッシーがボスケイを呼んだことを認める。ボスケイはすぐに立ち去ったが面倒なことになったとリックは怒り、ミッシーはジュリーに自分の上着を着させ出て行ったのだった。違反切符を無視し続けたことを理由にリックは身柄を拘束された。
ジュリーが殺人課に呼び出された。ジュリーはあの夜のことを「コカインでほとんど覚えていない」と言うが、ミッシーが着せてくれたジャケットを今でも大切に持ち娘が着ていたことを突っ込まれ、今まで話さなかったことを話し始める。大人ぶっていたジュリーはコカインを摂取し朦朧とした中でリックにバージンを捧げるはめになった。心配してVIPルームにやってきたミッシーはジュリーを助けてくれたが、地元の有名人で年上の男であるリックに嫌われたことをジュリーは怒った。そしてボスケイとケンカしたから家に帰れないと「泊まらせて」と頼むミッシーを無視して自分は一人帰宅してしまった。ミッシーを締めだしたその時ミッシーを呼ぶような指笛が鳴ったと言う。あの時のことを後悔しているジュリーはミッシーが自分に着せてくれたジャケットを大切に保管し、現在ではそれを見つけた娘が愛用していたのだった。
ヒューも殺人課に呼び出された。再捜査の発端となった宇宙船のペイントの車ばかり追っていたリリーたちはノーマークだったヒューを犯人と考える。子供の頃のように指笛でミッシーを呼んだヒューは「彼女は友達を必要としていたのに間違ったことをしてしまった」と自供を始める。自転車に乗ったヒューはミッシーを誘い真夜中の公園でスピードスケートをする。久しぶりのスピードスケートに転んでしまったがミッシーは最悪だった気持ちが和らぐのを感じていた。その時思わずキスしてしまったヒューはミッシーを傷つけてしまう。ヒューはすぐに謝り「信じてほしい」と許しを乞うが、「友達だと思っていたのに。今夜は嫌なことがあったからもう信じられない」とミッシーは激怒する。立ち去ろうとするミッシーを止めようとしたヒューは暗い公園でもみ合いになり、ミッシーはバランスを崩し溝に転落してしまったのだった。
ミッシーは事故死とわかり、ジュリーはミッシーのジャケットをシモーンに手渡す。当時ローラースケートに夢中になったと話していたリリーとジェフリーズは久しぶりにローラースケートで遊ぶ。
ミラーは母から教会で知り合った男性とブラインドデートをセッティングされてしまう。戸惑うがヴァレンズに背中を押されるようにデートをし、怖気づいて途中で抜け出してしまったミラーは財布を家に置いてきてしまったことに気づく。酔いも回り困ったミラーは別人のふりをして殺人課に連絡、ヴァレンズを呼び出して迎えに来てもらう。デート相手が素敵だったことを聞かされたヴァレンズは恋愛カウンセラーのようにミラーに発破をかけ電話するように説得する。そしてミラーはようやく電話をかけ、もう一度会うことになった。

最近予告で本筋とは関係ないレギュラーのエピソードを入れるようになりましたね。次回はヴェラの切られたネクタイの仕返しかな?

と思わず最初に書いてしまうくらいちょっと印象の薄いエピでした。
そう悪いわけでもないけれど、母の恋人と上手くいっていないこととか大人の世界への興味と本来の自分自身とかヒューの気持ちとかいろいろあるのにどれもあっさりした印象で。
指笛がヒューとの合図だったというくだりありましたっけ?向こうでは説明しなくてもそういうものなのだろうか。指笛だけでヒューが呼び出されたのは唐突に感じました。消去法なのかもしれないけれど。
最後ヒューが逮捕されていなかったのであれ?と思いましたが、ちゃんと事故死と書かれていました。結局ヒューの証言頼みなので本当は殺人だったかもしれないじゃん、と思いましたが街灯が1個しかない暗い公園なので事故死と判断されたのでしょう。続きを読む

k_k2911 at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) コールドケース6