「グレイズ・アナトミー13(17)本当の理由」「グレイズ・アナトミー13(19)悲しみの中で」

2018年06月04日

「グレイズ・アナトミー13(18)母と娘」

●ジャクソンとメレディスの間でダイアンの治療方針について議論が続く中、検査で胸壁に影が見つかった。正体を見極めるために開胸手術を行うことになるが、ジャクソン・メレディス・ネイサンは「手術したばかりで、今回も大変な手術だから体力が戻る来週に」と予定を立てるが、マギーは「これ以上癌が大きくなっては困る」とすぐの手術を希望、ダイアンも同意する。手術開始、医師たちはやはり来週まで待ちたかったと考えながらもやり遂げ、メレディスとネイサンはデートを先延ばしにしていた。
●メレディスは退院後家に泊らせているダイアンが眠れずにいるのを見つける。その会話の中で腹部と背中の痛みがあることを知り検査をしてみると、肝臓に転移していることがわかった。メレディスは手術に反対、しかしマギーは手術を強く主張し病室で口論に発展、メレディスは担当から外される。
●朝、ベイリー・リチャード・ジャクソンはマギーに呼び出され、臨床試験を提案された。受けるためには転移巣を取り除く必要があり、その時初めてメレディスが担当から外されたと知った三人は「資料を呼んでから決める」と即答を避ける。三人とも手術が有効とは思えない。しかしリチャードはベイリーと作戦を練ることを拒否した。
●こっそりメレディスも入ったベイリーとジャクソンの議論で大がかりでない手術で肝機能の値を下げることを思いつき、無事値は下がった。マギーは大喜びだがリチャードを含めた担当医全員が臨床試験には反対、そこでリチャードがダイアンと話すことにする。リチャードは率直に臨床試験には困難が伴うことを伝えるが、ダイアンはマギーの言葉を信じた。ついにダイアンの臨床試験が始まる。説明の通りの副作用が容赦なくダイアンを襲い、メレディスは「このままでは癌ではなく臨床試験で死んでしまう」と危機感を募らせるが手出しをすることはできない。
●ダイアンが退院したある朝、彼女は自分の得意料理ラザニアを「私はもう年を取ったから何もしなくたって良い。あなたも私がいない時にラザニアが食べられたら良いはず」と半ば無理矢理マギーに教える。そして夜になり多くの仲間たちが来訪、食卓を囲んだ。しかしメレディスが亡き母エリスの遺灰を第二手術室に流したという話に大笑いしたダイアンは血を吐いた。
●すぐにグレイ・スローンに搬送し食道裂傷が判明、執刀するリチャードの力になりたいとベイリーは思うが、その助けすらリチャードは拒絶する。結局開胸手術となり、マギーは「一回でも点滴を逃したら、臨床試験から外されてしまう」と焦り、その姿を見たメレディスは臨床試験を止めるよう求める。「ママが生きたいと思っている。臨床試験だけが唯一の希望。嫌ならママが断っているはず」と言うマギーと「外科医の娘にあれだけ強く言われたら断ることはできない」と言うメレディスの話は平行線、ついにマギーは「私はあなたと違って母を愛している。手洗い場に流すなんてできない」と暴言、偶然聞いてしまったネイサンは絶句してしまう。
●リチャードは再びダイアンの病室へ。説得を試みるが、ダイアンはそれでも陽気なマギーに影を落としてしまうことを気にし「死ぬ時はあらゆる手を尽くしたと思ってほしい。諦めるなんて言えない」と頑な、リチャードは「マギーなら受け止められる。幼い時とダブるから心配するのだろう。でも私はあなたが育てた女性しか知らない。その女性は聡明で鋼のように強くなれる。今ならマギーが誰に似たのかわかる」と言葉を重ねた。その後ダイアンはマギーに臨床試験の断念の意思を伝えた。
●マギーが廊下で涙を流す姿を見かけたリチャードは声をかけるが、「パパがいてくれたら良いのに」と言われてしまう。その後マギーは母の資料を広げ、心配してやってきたネイサンに「母は何ヶ月も病気のことを隠していた。もっと早くわかっていたら。だからまだ諦められない」とまくし立て、ネイサンのハグに号泣する。そしてやってきたメレディスに「覚悟できていない」と呟くと、メレディスは「覚悟なんてできない。ただ見送るだけ。ダイアンが話したいことを全て聞いて胸に刻んで、ただそばにいてあげて」と優しく答えた。そしてその場にアメリアもやってくる。
●臨床試験を止め穏やかな時間をダイアンとマギーは過ごしていた。「もっとハメを外しても良いのに」という口うるさい注意に苦笑いしながら母にマニキュアを塗るマギーは窓を開ける。そして席に戻った時、ダイアンはすでに事切れていた。マギーは号泣しながらもダイアンのマニキュアを仕上げた。病院が手配したヘリでダイアンの元夫ビルもやってくる。リチャードと初対面したビルはダイアンの病室へ。そしてマギーはビルの胸で泣き崩れた。
●ダイアンの病室にアメリアと共にいたメレディスはネイサンに「マギーには私が必要」と時間がかかることを伝え、二人はいつもタイミングが合わないと言い合う。その頃リチャードは一人手術の見学室に座っていた。それを見つけたベイリーが隣に座ると、「エリスは死ぬまで私を許さなかった。そのせいで私は多くを失った。君とはそうなりたくない」と告げる。
●帰宅したマギーは母のラザニアの前で呆然としていた。そしてメレディスとアメリアも隣に座り、一緒に食べ始める。

マギーの母の死というけっこう重要なエピソード。それをメレディス演じるエレンの初監督作にするとは驚きました。
細かい手術シーンがないから逆にやりやすいのかな。
ここのところオーウェン役のケヴィン監督作が二連続で、その次はエレン。みんな着々と好きなことやっていますね。

正直、マギーがきつかったので「ダイアンが死ぬのなら、長引かないで良かった」と思ってしまいました。
実際には治療方針の考えは逆だったけれど、ジョージのお父さんの時のエピソードを思い出しました。(手術を強く希望したのはお父さんの方だったけれど)
やっぱり身内だからこそ判断が狂うのだよな、下手に知識があるからこそ厄介なんだよな。とは思いますが、マギーは地雷踏みすぎでは?リチャードに「パパがいてくれたら」はまだ「混乱しているからな」と思ったのですが、さすがにメレディスへの暴言は引きました。アメリアといいマギーといい「それだけは言ってはいけない」というラインを越えてしまうところがとても苦手です。
メレディスは優しいな。私ならいくら「マギーは気が動転していた」と自分に言い聞かせても絶対に許しません。そのことを忘れたふりをしても絶対に根底には残ります。

○冒頭のシーンで流れた曲は、Sleeping at Lastの「Atlas: Heart」
○ダイアンが臨床試験で弱っていくシーンで流れた曲は、Aron Wrightの「God It's Late」
○ダイアンがマギーの仲間を呼んでラザニアを振る舞い、マギーの天才ぶりを話すシーンで流れた曲は、Mishcattの「Devil's Sugar」
○メレディスがダイアンに白状して爆笑させてしまった「エリスの遺灰を第二手術室の流しに流した」とは、第4シーズン「つきまとう影」で描かれたエピソード。ハロウィンの日、母の遺灰を病院に持ってきて周囲を驚かせたメレディスは妹レクシーとの会話もあり、母が喜ぶ方法として「母がいたい場所は手術室」と滅菌室に行き、リチャードと共に遺灰を流した。
○マギーがダイアンの臨床試験の断念を受け入れるシーンで流れた曲は、Sleeping at Lastの「10,000 Miles」
○マギーの養父ビルが病室にやってくるシーンで流れた曲は、Kyle Nealの「Closer」

●マギーの養父でヘリで病院にやってきたビル・ピアースを演じたRichard LawsonはBeyonceとSolangeの母であるTina Knowlesの再婚相手。映画「ダーティハリー」「オードリー・ローズ」「帰郷」「メーン・イベント 」「ポルターガイスト」「ストリート・オブ・ファイヤー」「スティック」「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」「ステラが恋に落ちて」「ゲス・フー/招かれざる恋人」、TV映画「アンダー・ブルー」、TV「Hotel Story」「Chicago Story」「ダイナスティ」「The Days and Nights of Molly Dodd」「All My Children」「Sister, Sister」「Angry Boys」などに出演している。

●ダイアンが臨床試験を受ける時に応対する看護師を演じたJeremiah Calebは映画「New York 結婚狂騒曲」「ホーム・アゲイン」などに出演している。

k_k2911 at 10:59│Comments(0) グレイズ・アナトミー13 

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