ある日、おじさん客が「フグの肝(キモ)をくれ!」 と言い出しました。
売ってくれと言われても絶対に売りませんが、ずうずうしくもタダでくれと言っているようです。

私が、「知ってると思うけど、フグの肝には毒があるからどんな種類のフグでも肝を売ることは出来ないですよ」 と言うと、「人が食うんじゃないから、野犬に食わせるから良いだろ! くれ!」 と食い下がります。
「ちょっと!、毒として使うつもりじゃないですか! そんな人には絶対に渡せないし、今日はフグの肝なんてありません!」 と厳しくお断りしたのですが、本当は誰か身近な人に食べさせようとしてたんじゃないの? と気になりました。
トラフグ
このような危険な客を想定してか、フグの販売許可を得る手続きをする時に必要となるのが鍵付きのゴミ箱なのです。
初めて手続きに行ったときに、鍵の掛けられるゴミ箱を用意するように指導されて、そんなもの見たことないから「どこで買えますか?」 と質問してみたのですが返事は、「とにかくフグの肝を入れてカギを掛けられれば良い」の一点張りでした。
金属製の頑丈そうなフタ付きゴミ箱に口金を取り付けて施錠しようかとも思ったのですが、実は私の店ではトラフグはほとんど捌かないので、ほとんど使用しないゴミ箱にそんな立派なのは勿体ないかなと思い、100円ショップで安物のフタ付きゴミ箱と口金付きの南京錠を買って合計200円で自作しました。
ゴミ箱フタ付き2
カギを掛けても強く引っ張れば簡単に壊せてしまうので許可されないかも? と少し心配でしたが、そこはお役所仕事、ゴミ箱にカギを掛けられればどんなものでもOKだとの事で、無事許可が下りたのでした。