市場で時々見かけるこの刀? いや、包丁なのか?
魚を扱う業者ならこれがマグロ解体用の包丁だと知っているので皆さんあまり気にしていないようですが、私は以前からこれが気になっていました。
マグロ包丁
こんな日本刀みたいな、しかも切れ味抜群の刃物、もしかしたら本物の刀工が制作した可能性だってあるこれを所持するのに届け出とか必要ないの?
包丁だからと言ってしまえばそれまでですが、この刃渡りの刃物となるともはや刀に分類されてもおかしくないのでは?
などと思ってしまうのでした。

そこで居合道の有段者でもある旧友のJIN氏に尋ねると、意外な答えが返ってきて驚きました。
彼は、「刀なら県の教育委員会に登録の必要がある」と言うのです。
え? 教育委員会? 県の?
私は銃刀法違反なんて言葉を耳にしたことがあるものだから、てっきり警察に届けるものだと思い込んでいたので予期していなかった登録先にびっくりです。
JIN氏は、「武器ではなくて文化財扱いだったと思う」というのですが、警察は?と気になって仕方がなかったのでネットで検索すると、
『おさるの日本刀豆知識』http://www7b.biglobe.ne.jp/~osaru/touroku.htm というサイトに納得のいく説明が詳細に書かれていました。
それによると、太平洋戦争後に日本の武器を全て連合国側に引き渡すことになり、そのままでは日本国内の日本刀は全て失われてしまうことになるので、日本刀をなんとかして国内にとどめようと尽力した人達の努力のおかげで現在は登録証が発行され、美術品としての所持が認められているようです。
日本刀の定義は、伝統的な鍛錬を行い、焼き入れを施したもので、美術品としての価値のあるものだそうですから最初の写真の刃物は、やはりただの包丁でした。